2013年12月25日(水)
キャラアニは、東京都・日本橋三井ホールにて“Falcom jdk BAND 2013 Super Live in NIHONBASHI MITSUI HALL”を12月21日に開催した。
“Falcom jdk BAND 2013 Super Live in NIHONBASHI MITSUI HALL”は、日本ファルコムの“ファルコムjdkバンド”によるライブイベント。同バンドの日本橋三井ホールにおける年末年始公演は恒例となっているが、今回の公演では全席完売となり、これまで以上の入客数を記録した。
開幕を飾ったのは、日本ファルコムの最新作『英雄伝説 閃の軌跡』より、小寺可南子さんが歌うオープニング曲『明日への鼓動』。続けてイカルス渡辺さんが登壇し『GO FIGHT』を熱唱。序盤から観客を熱く炊きつけた。
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『俺達のレジェンド』、『Maybe it was fated』を挟み、渡辺さんより「懐かしいこの曲、お聞き下さい」と告げられて始まったのは、往年の名作『風の伝説ザナドゥ』より『風の伝説』。続けて、『軌跡』シリーズの人気インスト曲が演奏された。
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今回の公演にはスペシャルゲストとして、9月の“東京ゲームショウ”公演や大阪公演に参加した宮崎大介さんが登場。珍しいトリプルギタースタイルとなり、アコースティックメインによる『迷いの森』や、水谷さんがボーカルを務める『星の在り処』などを演奏した。そして小寺さんがボーカルを務める『I swear…』他を経て、『英雄伝説 閃の軌跡』フィールドBGMの『異郷の空』を披露。会場全体を穏やかなムードで包み込んだ。
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ゲストを交えた演奏を終え、続くのは『Tie a Link of ARCUS!』や『Exceed!』といったアップテンポなインスト曲。徐々に上がるボルテージは、エモーショナルなボーカル曲『I miss You』で大爆発。穏やかな前パートからの反動も加わり、本公園における最高潮の盛り上がりとなった。
インスト曲のラッシュでは、上倉さんがショルダーキーボードをセットに引っ掛けて身動きできなくなるという、予想外の方向で雰囲気をホットにしたアクシデントもありつつ、ライブもいよいよクライマックス。最後を飾った楽曲は『パンドラ』。『パンドラ』には「ラララ……」とヴォカリーズで歌うパートがあるが、そこでは一切の伴奏を止め、観客とともに歌うというパフォーマンスを披露。誇張なく、“観客と一体になってライブを作り上げる”という光景を見ることができた。
ライブBD『Falcom jdk BAND 2013 New Year Live in NIHONBASHI MITSUI HALL BD』の発売や、TVアニメ『みんな集まれ!ファルコム学園』放送開始の告知が行われた後、本当のラストであるアンコールパートに突入。ここで披露されたのは、『The Azure Arbitrator』や『FINAL BATTLE』といったハイテンポな楽曲だ。
大トリの楽曲は、おなじみ『銀の意志 金の翼』。会場全体が声をあわせて同曲を歌い上げ、大盛況の中で約3時間におよんだステージに幕を下ろした。前述の『Falcom jdk BAND 2013 New Year Live in NIHONBASHI MITSUI HALL BD』同様、本ライブもいずれ映像ソフト化されると思われるので、会場に行けなかった人は発売に期待しよう。
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■“Falcom jdk BAND 2013 Super Live in NIHONBASHI MITSUI HALL”公演概要
【出演者(敬称略)】
イカルス渡辺(Vo)
小寺可南子(Vo)
寺前甲(Gt)
井上央一(Gt)
榎本敦(Ba)
岡島俊治(Dr)
上倉紀行(Key)
水谷美月(Vn)
宮崎大介(Gt)※スペシャルゲスト
【演奏曲目/出展作品】
01.『明日への鼓動』/『英雄伝説 閃の軌跡』
02.『GO FIGHT』/『スタートレーダー』
03.『俺たちのレジェンド』『イース vs. 空の軌跡 オルタナティブ・サーガ』
04.『Maybe it was fated』/『英雄伝説 空の軌跡』
05.『風の伝説』/『風の伝説ザナドゥ』
06.『The Fate of the Fairies』/『英雄伝説 空の軌跡』
07.『Inevitable struggle』/『英雄伝説 零の軌跡』
08.『迷いの森』/『英雄伝説 白き魔女』
09.『星の在り処』/『英雄伝説 空の軌跡』
10.『I swear…』/『英雄伝説 空の軌跡』
11.『異郷の空』/『英雄伝説 閃の軌跡』
12.『Tie a Link of ARCUS!』/『英雄伝説 閃の軌跡』
13.『Exceed!』/『英雄伝説 閃の軌跡』
14.『I miss You』/『英雄伝説 閃の軌跡』
15.『FIRST STEP TOWARDS WARS』/『イースI&IIクロニクルズ』
16.『「オープニング」』/『ブランディッシュ~ダークレヴナント~』
17.『「ダンジョン」‐消えた王様の杖‐』/『ソーサリアン』
18.『バレスタイン城』/『イース~フェルガナの誓い』
19.『GENESIS BEYOND THE BEGINNING』/『イース・オリジン』
20.『To Make The End of Battle』/『イースI&IIクロニクルズ』
21.『Mighty Obstacle』/『イース~ナピシュテムの匣』
22.『パンドラ』/『イース~ナピシュテムの匣』
・アンコール
23.『The Azure Arbitrator』/『英雄伝説 碧の軌跡』
24.『FINAL BATTLE』/『イースI&IIクロニクルズ』
25.『銀の意志 金の翼』/『英雄伝説 空の軌跡』
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▲終演直後のバンドと言えばピック投げがよく行われるものだが、写真のタオル投げは序の口で、客席に降りて抱擁を交わしたり、進行表を紙飛行機にして飛ばしたりと、ファルコムjdkバンドは非常にフリーダム。最後までらしさが溢れる破天荒ぶりで観客を楽しませていた。 |
日本ファルコムは、PS3/PS Vita用ソフトとして開発中の『英雄伝説 閃の軌跡』続編、そして謎の大型新作、さらにスマートフォン向けソーシャルゲームなど、先日大発表を行ったばかり。『軌跡』シリーズが10周年を迎える2014年、日本ファルコムはどのような展開を見せるのか、来年も目が離せない。
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▲ホール外には物販コーナーやカプセルベンダが設置され、各種グッズの販売が行われた。また、終演後には公演の音源を収録した『プレイボタン』が販売され、多くの人が買い求めていた。 |
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