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2014年1月6日(月)

『テイルズ オブ ゼスティリア』最新情報が到着! 本作の世界背景や物語のプロローグ、メインキャラクターを紹介

文:megane

 バンダイナムコゲームスは、PS3用ソフト『テイルズ オブ ゼスティリア』の新情報を公開した。

 『テイルズ オブ ゼスティリア』は、『テイルズ オブ』シリーズ20周年記念タイトルと銘打った作品。2つの強国が支配権を争う大陸・グリンウッドを舞台に、壮大な物語が描かれる。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

 今回紹介するのは、2013年12月12日に行われた発表会で明かされた世界設定やキャラクターについての詳報となる。

■ハイランド王国とローランス帝国の2つが覇権を争う大陸

 本作の舞台となる大陸“グリンウッド”では、ハイランド王国とローランス帝国という2つの強国が支配権を争っていた。しかし、その大陸に住む人たちの間には、ある1つの概念が共通項としてあった。それは“天族”と呼ばれる神秘の存在について。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

――昔ながらの伝承を受け継ぐ事を至高とするもの
神の言葉をまとめたとされる聖典を奉るもの
民族としての誇りこそが信仰の源たるもの――

 天族は目に見えず、触れることもできないが、超常の力を用いて世界のあらゆるものに影響を及ぼしていると語られていた。大陸に住む人たちはそんな天族を敬い、畏れ、忌避し、崇拝していた。

 誰も目にしたことのない天族だが、まれに天族と交信できると訴える者たちも現れた。彼らは天族と契約し、“穢れのない心身”を天族の住処である“器”として捧げることで天族の力を借り受け、操ることができた。

 人並み外れた力を発現し、天族と交信する者たちを人々は“導師(どうし)”と呼ぶようになる。そして導師を“神の力を与えられた救世主”として、天族と同様に信仰の対象とし、世が窮すると導師の出現、導師による救済を祈り、求めるようになった。

■グリンウッド大陸

 グリンウッドは、気候変化に富み、多彩で豊かな自然をもつ広大な大陸。一部には大湿原や火山といった過酷な環境も存在している。現在の文明は1,000年以上の歴史を数えるが、各地にさらに過去の文明が残した遺跡が点在している。その中には、現代では解明できない不思議な力によって築かれたものもあり、歴史や技術の伝承は断片的なものが多い。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

◆ハイランド王国

 国土の大部分が山地や高原で、豊かな緑と水に囲まれた美しい国だ。昔ながらの信仰や様式を重んじる文化をもっていたが、現在は人々の生活や信仰が多様化し、かつての伝統は薄れつつある。政治の実権も王族と貴族の手を離れ、王の名の下に新たに整備された官僚組織が握っている。登場キャラクターの1人、アリーシャが属する国。

◆ローランス帝国

 グリンウッド大陸で最も広大な土地を治める大帝国。国土の大部分は肥沃な平野で、それが巨大な軍事力を支える基盤となっている。首都は大陸一の規模と文化を誇る大都市だが、辺境部は開発が遅れており、中央と辺境の格差はかなり大きい。以前は皇帝が絶対的な権力を持っていたが、現在は古い伝統を誇るローランス教会が発言力を増し、精神面のみならず政治面においても大きな影響力を発揮している。

■『テイルズ オブ ゼスティリア』プロローグ

 長い時が流れたのち。人々が立ち入らぬ森の奥深くに、伝承に語られる“人と天族が暮らす理想郷”を彷彿とさせる村、“天族の杜(もり)“があった。グリンウッド大陸に“穢れ(けがれ)”が広がるようになって久しいこの時代に、天族の杜はいまだ穢れの影響を受けずにいた。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

 この地で拾われた子“スレイ”は、幸いにも周囲の慈しみに恵まれ、またある理由から外界と隔絶した生活を送ってきたことにより、穢れのない純粋な心をもつ青年として成長していた。

 スレイが村の外に出る事を禁じられていたのは、外界に存在する穢れによって生まれた魔物“憑魔(ひょうま)”の餌食とならないようにするため。高い霊応力(れいのうりょく)を持っていたスレイは憑魔に狙われやすい。村の住人は憑魔の恐ろしさをスレイによく語り聞かせていたため、スレイもその禁を破ろうとはしなかったのである。

 天族の杜は外界と遠く隔てられた、いわば聖域である。そんな限られた土地でスレイができる遊びといえば、偶然手に入れた書物“天遺見聞録(てんいけんぶんろく)”を読むことと、村の近くにある古代遺跡の探検ぐらい。スレイは遺跡をたびたび訪れ、やがて古代の出来事に興味を抱くようになっていった。天遺見聞録にある「太古の時代、人は天族を知覚し共に暮らしていた」という伝承も決して夢想話ではなく真実ではないかと考えるようになり、遺跡で何かを見つける度に古代の世界に想いを馳せる日々がスレイの日常となった。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

 そんなスレイが飽きもせず遺跡を探検していたある日、彼は遺跡の崩落に巻き込まれ、地下へと落下してしまう。遺跡地下から抜け出すため歩き回るスレイは、気を失って倒れている1人の少女を発見。少女は自分と同様に崩落に巻き込まれたようで、スレイはすぐさま手を差し伸べた。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

 少女は大きな怪我もなく無事意識を取り戻したものの、手荷物をすべて失い、帰り方もわからなくなってしまった様子。スレイは一旦自分の村へ来ないかと誘いをかけ、少女を連れて遺跡を脱出した。

 なんとか天族の杜へと帰還したスレイ。はじめは警戒の様子を見せていた少女も、スレイの心遣いに触れて次第に緊張を解き、自分があの遺跡を訪れた理由、十数年前から世界各地で人智の及ばない災厄が起きている外の世界の実情、そしてアリーシャという己の名をスレイに告げるのだった。

■最新作『テイルズ オブ ゼスティリア』はどんなゲームになる?

 本作は、制作発表会で説明があったように、従来作とは異なるフィールド表現が行われている。本作では起伏のあるフィールドが広がっており、冒険心をくすぐり、冒険をしたくなるフィールドであるとのこと。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』
▲立体感あふれるフィールドが今作では展開される。
『テイルズ オブ ゼスティリア』
▲ロゴにもあるように今作ではドラゴンという存在が物語のキーとなる。

 また、バトルシステムはシリーズおなじみの“LMBS(リニアモーションバトルシステム)”を採用。これまでのLMBSをさらに進化させ、爽快感と戦略性が楽しめるものとなっているという。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

■登場キャラクター・スレイ(声:木村良平)

『テイルズ オブ ゼスティリア』
▲主人公、スレイのキャラクターデザインは藤島康介氏が担当している。

・性別:男性
・身長:175cm
・武器:片手用の儀礼剣

 子どもの頃に偶然手にした“天遺見聞録”と呼ばれる古代遺跡の記録本をきっかけに、古代遺跡に興味をもつようになる。以来古えの物事に想いを馳せ続け、今は古代のロマンを探求することが大きな夢となっている。心優しく、いつも自然体で、感情を素直に表現する。甘すぎる一面もあるが、その純粋で前向きな性格が周囲を惹きつける魅力となっている。

「オレ、世界中の遺跡を探検したいんだ。
古代の歴史には、人と天族が幸せに暮らす知識が眠ってるって信じてるから」

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

■登場キャラクター・アリーシャ(声:茅野愛衣)

『テイルズ オブ ゼスティリア』
▲スレイと出会う少女、アリーシャのキャラクターデザインは奥村大悟氏が担当。

・性別:女性
・身長:161cm
・武器:長槍

 ハイランド王国の王位継承権の末席に位置する王女。元々は明るく女性らしい性格だが、自らを姫ではなく国に尽くす一介の騎士として捉えており、堅苦しい男性言葉を話す。母親の身分が低いため王族としての扱いも悪く、王国の権力を握る大臣達からも煙たがられている。

 生来の優しさから、災厄や戦乱が溢れる世界をなんとかしようと奔走するが、そのことがますますアリーシャの王国内での立場を難しくすることになっている。世界で発生する災厄に対処するため、その手がかりを求める旅の最中、事故にあったところをスレイに助けられる。

「『騎士は守るもののために強くあれ。民のために優しくあれ』
私は見てみたいんだ。穢れのない故郷を!」

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)NAMCO BANDAI Games Inc.

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