PS3『ドラッグ オン ドラグーン3』で描かれる人間の心の闇とは？ 狂気をはらんだ人物が織りなす物語は必見【電撃オンラインアワード2013】

文：タダツグ

■スピード感あふれる戦闘シーンの爽快感もシリーズ屈指！

　バトルシーンの爽快感が大幅に増しているのも、シリーズファンにはうれしい要素。ともすれば“もっさり”と揶揄されていたアクションが、想像の上をいく進化をはたしていて、僕なんかはぶっちゃけ戸惑ったほどです。

▲『DOD』のバトルが、こんなにも気持ちがいいなんて……。なんというか、最初は信じられませんでしたね（笑）。

　本作のバトルシーンは、ゼロを操作して戦う“地上戦”、ミハイルに騎乗して地上の敵と戦う“地上決戦”、ミハイルに騎乗して上空の敵と戦う“上空戦”の3つに分かれています。

　“地上戦”では、それぞれ特徴の異なる4種類の武器（剣、槍、格闘装具、戦輪）を使い分けつつ戦うことに。R1ボタンで高速移動が可能なステップが繰り出せるので、これを駆使してヒュンヒュン動きながら、大量の敵をバッタバッタとぶった斬っていくのが爽快です。

▲武器をシームレスにチェンジできるので、戦略が一気に広がりました。演出もいい感じにスタイリッシュ！

　武器チェンジはシームレスに行われるため、“盾でガードを固める敵を槍の突進で吹き飛ばし、剣で一気に連続攻撃をたたき込む”といった戦略も自由自在。うまく敵を殲滅できた時の達成感は、超快感なのです。

▲剣は汎用性が高く、どんなシチュエーションでも使っていける武器。敵の返り血を浴びやすいので、“ブラッドゲージ”がたまりやすいのもポイント。		▲槍は攻撃力の高さと、敵のガードを崩せるのが大きなウリ。攻撃モーションにクセがありますが、使いこなすと強力です。連続突きとか、マジ強い!!

▲格闘装具はリーチこそ短いものの、手数の多さはピカイチ。タメ攻撃をヒットさせれば、ボス級の敵にも大ダメージを与えられます。		▲遠距離にいる敵をロックオン攻撃することもできる戦輪。高台にいる弓兵などは、この武器を使って撃破するのがセオリーといえるでしょう。

　アクションのスピード感が大幅に向上しているぶん、慣れるまでは戸惑うプレイヤーもいるかもしれません。中盤以降は、けっこう手ごたえのあるバトルも増えてきます。

　ですが、ゲームオーバーになってもコンティニューすれば、チェックポイントからミッションを再開可能。その際、ゼロがちょっとだけ強くなって復活するので、少しだけクリアしやすくなるのがポイントです。

　どうしても勝てない敵などが出てきた場合は、“クエスト”でお金をためて武器を新調・強化したり、ブックセレクタで過去のミッションをプレイし、ゼロのレベルを上げたりするのも手。ここらへん、従来シリーズ以上にRPG的なプレイが重要になったなぁと感じました。

▲オレンジ色のチェックポイントを通過しておけば、ゲームオーバーになってもそこから再開することが可能です。ゼロもちょっとだけ強くなっている他、回復薬などの数が復活しているのもうれしい！

　“地上決戦”では、ミハイルに乗って地上の敵と戦うことに。ファイヤーブレスで周囲の敵をなぎ払ったり、低空からの急降下で砲台などを破壊したりと、“地上戦”とはまったく異なるプレイ感覚が楽しめます。

▲ドラゴンの圧倒的な力を体感できる“地上決戦”。ブレスや肉弾戦で、ザコ敵を蹴散らす快感は格別ですよ！

　この“地上決戦”では、巨大なボスとの戦闘も発生するのも特徴。敵の攻撃パターンを読み、相手の弱点を狙う戦いが重要になるので、戦略性もかなり高いといえますね。

▲ボス戦では、相手の弱点をいかに狙って攻撃するかが重要に。

　“上空戦”は従来シリーズとは異なり、スクロール型のシューティングに。一直線に飛ぶブレスと、マルチロックオン攻撃をうまく使い分けて、群がる敵を撃破していくことになります。

▲従来シリーズから、最も大きな変更が施された“上空戦”。これは、ゲームとしての爽快感にこだわった結果とのこと。

　ここでは、1つのミッションが複数のステージに分れているのですが、各ステージの敵を撃ち漏らさずにクリアしていくと、パーフェクトボーナスが加算されるので、手に力も入るというもの。すべての敵を撃破した時のしてやったり感は、これまでの『DOD』シリーズにはない快感と言えるのではないでしょうか。

▲マルチロックオン攻撃で、敵をまとめて撃破！　思わず「フハハハハハ」と高笑いしたくなるほどの快感ッ！

　ちなみにゼロは、敵の返り血や自らの血を浴びることで昂揚し、“ブラッドゲージ”がたまっていきます。このゲージを使用することで発動できる“ウタウタイモード”は、困った時の切り札と言える無敵モード。

▲アクションが苦手な人は、ぶっちゃけこの“ウタウタイモード”に頼っているだけで、ある程度進めてしまえるほどの高性能さ。使わない手はないですよ！

　このモードは“地上戦”、“地上決戦”、“上空戦”のいずれでも使用可能なうえ、発動すると攻撃力や移動速度などが大幅にパワーアップするため、ピンチになったら積極的に活用していきたいところ。むしろ、これを使いまくれば、難しいミッションでも、ある程度はゴリ押しできると思います。

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Character Design : Kimihiko Fujisaka.

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データ

関連サイト

• “電撃オンラインアワード2013”（電撃オンライン）
• 電撃DOD3（ドラッグ オン ドラグーン3）特集ページ（電撃オンライン）
• 『ドラッグ オン ドラグーン3』公式サイト