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2014年1月30日(木)

『ソウル・サクリファイス』真のエンディングは『デルタ』へ――新魔物“改訂版・マーリン”やクエスト同行者の成長要素などの新情報を公開!

文:ゴロー

 SCEは、2014年3月6日に発売するPS Vita用ソフト『SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)』の新情報を公開した。

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 本作は、3月に発売された『ソウル・サクリファイス』の続編タイトル。生贄と救済に加えて中立という要素が加わり、それぞれを教義に掲げる3勢力の争いが展開される。前作のデータをほぼ引き継げる他、本作から参入するプレイヤーでも入り込みやすい設計になるという。

 今回は、ストーリーやエンディングに関する情報と、新たな魔物や供物魔法、前作からパワーアップしたクエスト同行者のシステムについてお届けしていく。

■『ソウル・サクリファイス』真の結末は『デルタ』で明かされる!

 魔術書・リブロムに記された“ある魔法使い”の人生を追体験していく本作。リブロムの内容は、前作『ソルサク』をベースにしつつも、新勢力・グリムが現れたことによって改訂されている。

『ソウル・サクリファイス デルタ』
▲“ある魔法使い”と“マーリン”との宿命の戦いが幕を閉じ、世界はある結末を迎えたはずだったが、今作のリブロムには別の物語が綴られているようだ。

 『デルタ』では新たなエピソードの追加だけでなく、真のエンディングも収録しているとのこと。今作の世界はどのような終焉を迎えるのだろうか……。そのカギを握る“ある魔法使い”と“マーリン”の物語や“改訂版・マーリン”のイラスト&スクリーンショットをお届けしよう。

~『デルタ』で描かれる“ある魔法使い”と“マーリン”の物語~

 マーリンの予知によると、ある魔法使いが凶暴な魔物と化して世界を終末に導くという。そして、その魔法使いとは日記の書き手である“ある魔法使い”だった。

 ある魔法使いは、相棒の女魔法使い・ニミュエとの別れを期に右腕に狂気を宿し、殺戮衝動が抑えられなくなっている。そこへ魔法使い・マーリンが現れてこう言った。「オマエを殺さなくてはならない」と。

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 ある魔法使いを殺す気でいたマーリンだったが、自身もまた呪われた肉体を持つがゆえに2人の間に友情が芽生えていく。ある魔法使いは運命を変えるために、マーリンは呪われた肉体を治すために、どんな欲望も叶えると言われる“伝説の聖杯”を求めて旅に出ることに。

『ソウル・サクリファイス デルタ』

ある魔法使い

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 魔術書・リブロムに記した日記の書き手で、アヴァロンの魔法使い。マーリンの予知が本当なら、世界を終末に導く存在になるというが……。

マーリン

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 魔物を生贄にし続けないと身体が急激に老化する病にかかっている。ある魔法使いを殺そうとするが、お互いが打ち解け合う関係に。

改訂版・マーリン

『ソウル・サクリファイス デルタ』
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■新たな魔物

戯れる調教兎
ウサギとカメ

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 ウサギがカメを叩くことによってカメは力を溜め、魔法使いを石化させる息を吐きながら突進してくる。石柱を地中から発動したり、石属性の遠距離魔法を飛ばしてきたりと、多彩な攻撃を仕掛けて魔法使いを苦しめる。

【動画】新魔物“ウサギとカメ”紹介トレーラー

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~ストーリー~

『ソウル・サクリファイス デルタ』

 女は、異性への愛情表現が他人と違った。“男の泣き顔”が好きで虐めたくなる。四つん這いにした男の背中に馬乗りになり、尻を鞭で叩く。

 悪ふざけで“ウサギの耳”を着けたら評判が良かった。その恰好で目配せすれば、助平な男どもは鼻の下をだらしなく伸ばした。言葉巧みに、男は“教育”され、服従するはめになる。女は“ウサギ耳の悪女”として、悪名を轟かせていた。

 ある貴族の男が女に近寄ってきた。仲が深まると女は男を虐め始め、責められた貴族の男は「噂通りだ」と満足げだった。貴族は打ち明けた。人の上に立つのは、もう疲れた

――と。

 たまには、虚勢を解いて情けない自分を晒してみたいと考えた男は「もっと自分を虐めてくれ」と、ウサギ耳の女に求めた。ウサギ耳の女は、男を床に這いつくばらせるために、特注の“重たい甲羅”を背負わせてはケラケラと楽しんだ。ウサギ耳の女は罵る。このカメ野郎。この世でオマエほどノロいものはない――と。

 ウサギ耳の女は、自分が男を虐める理由を薄々気づいていた。貴族の男と“逆の欲望”だ。女は“弱い生き物”である。ウサギ耳の女は、それをよく知っている。なぜなら彼女の母親は、父親の虐待で酷い目にあっていたからだ。

 父と母の記憶を払拭するために、彼女は男を征服しようとする。男からの女への要望は日に日に増していった。しかし、女はもう“新しいイジメ方”が何も思いつかなかった。

 すると、目の前に“白い杯”が現れた。「代償を払えば、願いは叶う」と。女は、ついさっき浮かんだことを口に出した。貴族の男に“絶望”を味あわせたい。自分が、彼を征服している証として――。男を最も苦しませる方法は簡単だ。愛する者を失えば、誰もが苦しむはず。女が考えたのは、究極の放置――。女は男の前で死んで見せたのだ。オマエに未練はない、と言い残して。

 男は女のことを忘れることができない。それこそが女のかけた呪縛だった。男を苦しめるために、女は幻影となって男の前に現れ続ける。女は本望だっただろう。男の“人生”までも、完全に掌握したのだから。

 男の意識には、今も、どこからか女の罵り声が聞こえてくるという。このカメ野郎。この世でおまえほどノロいものはない――と。

→人型魔物の特徴をとらえた新たな供物魔法を紹介!(2ページ目)

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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データ

▼『SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)』(ダウンロード版)
■メーカー:SCE
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:ACT
■配信日:2014年3月6日
■価格:3,900円(税込)

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