『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』最速レビュー！ 『こちら、幸福安心委員会です。』や『Blackjack』など収録曲の見どころを紹介

文：カネキング

　セガから3月27日に発売されるPS3/PS Vita用ソフト『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』。ご存じ電子の歌姫・初音ミクが主演のリズムアクションシリーズの最新作を、電撃オンラインのカネキングがレビューします！

　『初音ミク －Project DIVA－』シリーズは、PSPで第1作が発売されて以来、絶大な人気を誇るタイトル。現在ではPS3やPS Vitaでの家庭用ゲーム展開の他、アーケードゲームとしても稼働しています。初音ミクをはじめとするキャラクターの大人気曲にあわせて、タイミングよくボタンを押すだけで楽しめるリズムアクションゲームになっていて、初心者から上級者まで老若男女幅広く遊べるところが魅力です。PS3やPS Vitaで、何かおもしろいゲームはないかなーと迷ったら、このゲームを買えば大丈夫！　そのくらい鉄板のソフトと言えるでしょう。

　最新作となる『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』では、シリーズ最大級の40曲が収録。PSPからPS VitaとPS3にステージを移し、再スタートを切った『初音ミク －Project DIVA－ f/F』の続編となっています。

■収録曲の見どころを紹介！

　それでは早速、本作の収録曲を語りつつ、見どころや聴きどころを紹介していきます！　全40曲レビューをしたいところなのですが、独断と偏見で一部の楽曲をピックアップしてご紹介していきたいと思います。「あの曲が好きなのに！」という人もいらっしゃると思いますが、なにとぞご了承ください。

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●『二息歩行』　アーティスト：DECO＊27

　まずはこの曲から。PSP『初音ミク －Project DIVA－ 2nd』では、DECO＊27さんが手掛ける『愛言葉』が収録されましたが、『二息歩行』も同じくらい人気を集める、有名な曲の1つです。

　シリーズではPSP『初音ミク －Project DIVA－』の『追加楽曲集デラックスパック1』に収録された経緯がありますが、事実上の新規収録曲と言っていいでしょう。個人的にも昔から大好きな曲で、収録を待ち望んでいた楽曲の1つでした。PVは、ミクがギターを演奏しながら歌い上げるという仕上がりになっています。

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●『メテオ』　アーティスト：じょん

　じょんさんが手掛けたこの『メテオ』は、星の降る夜に起こる奇跡を歌った楽曲。美しく優しいメロディが胸を打ちます。縦書きの字幕が流れるPVが話題を呼んだ曲ですが、『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』でもその演出がしっかりと再現されていて感動します。さらに、転調後のミクが空を飛ぶパートでは、☆マークが左からたくさん飛んできて、それをスクラッチ（フリップ）していくというすばらしい譜面構成になっています。“体感するPV”と言ってもいいデキです。

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●『Hello，Worker』　アーティスト：KEI

　“就活”をテーマにしたKEIさんの代表曲の1つ。『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』に収録が決まってから久しぶりに聴き直したのですが、このグサグサくる歌詞と、さわやかなメロディに思わず涙がこぼれてきますね……。就活中の人や社会人の方にぜひ遊んでほしい曲です。

　『Hello，Worker』は楽曲も特徴的なのですが、PVが特に独特でした。曲を歌っているルカが会社の中を走り回り、それをカメラがノーカットで追うという、『初音ミク －Project DIVA－』シリーズでは珍しい構成になっています。ルカのさまざまな表情が楽しめる他、分岐後のPVの最後にはちょっとスカッとするオチもついていて、個人的には今作のPVの中で、一番のお気に入りです。

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●『からくりピエロ』　アーティスト：40mP

　『初音ミク －Project DIVA－』シリーズでもおなじみとなる人気アーティスト・40mPさんですが、今作では数ある人気曲の中から『からくりピエロ』が収録されています。コレ、動画サイトに投稿されているオリジナルのPVは、歌詞に合わせた重めの内容になっていると思うのですが、ゲームのPVではピエロに扮したミクが歯車の上を歩きまわるという、ドストレートな演出になっていておもしろかったです。

　あと、あくまで個人的にですが、40mPさんは疾走感のあるさわやかな楽曲のイメージもあるので、『初音ミク －Project DIVA－』でもそういう曲をプレイしたいです。次回作あたりで、『空中アクアリウム』や『Life size』などを入れてくれませんでしょうか！　大好きなんです！

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●『こちら、幸福安心委員会です。』　アーティスト：うたたP

　動画サイトでの投稿者コメントに“エレクトロック演説”と書かれているように、中盤からミクが語り出す、独特な楽曲です。個人的に、どうやって映像化するのか注目の1曲だったのですが、PVはライブ風の仕上がりでした。これはこれで、演説をしながらステージを駆け巡るミクと、それにあわせてケミカルライトを振る観客たちが病的な感じに見えますね……。

　あとオリジナルのPVでは、woguraさんが手掛けるミクの超かわいいイラストが印象的ですが、これがモジュール化されているので必見ですよ！

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●『なりすましゲンガー』　アーティスト：KulfiQ

　リンとミクが歌う、KulfiQさんの代表曲。PVは学園祭のステージで演奏することになったリンとミクが、お互いに衝突しながら少しずつ前進していくというストーリー仕立ての構成になっています。特徴的な中盤の転調部分では、PVも一転してまったく異なる雰囲気の映像が流れるので注目です。

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●『スキキライ』　アーティスト：HoneyWorks

　歌い手としても知られるゴム（Gom）さんが楽曲制作を担当する、オリジナル楽曲制作集団・HoneyWorks。リンとレンのデュエットソングということで、2人のカワイイ掛け合いもPVの見どころの1つです。特徴的なのは譜面で、マーカーがハートマークになる演出がとてもニクいですね。眺めてもプレイしても楽しめる1曲に仕上がっています。

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●『二次元ドリームフィーバー』　アーティスト：Polyphonic Branch

　原曲を知っている人ならなんとなく予想がついていたかもしれませんが、速いBPMと早口の歌詞から導き出される答えは1つ。高難易度曲です。特に中盤の転調以降からは難易度が跳ね上がり、簡単なはずの難易度ノーマルでも、なかなか手ごたえがあります。

　オリジナルPVも、電脳空間に文字が浮かび上がる非常に凝った作りになっているのですが、『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』のPVもそれを意識したものになっていますね。

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●『カンタレラ～grace edition～』　アーティスト：黒うさP（WhiteFlame）

　メガヒット曲『千本桜』でおなじみ・黒うさP（WhiteFlame）さんの代表曲の1つ。『カンタレラ』は『初音ミク －Project DIVA－ 2nd』にも収録されていましたが、この『カンタレラ～grace edition～』は歌声にKAITO V3を使ったバージョンになっています。進化したKAITOの歌声は必聴ですね。

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●『アカツキアライヴァル』　アーティスト：Last Note．

　『アカツキアライヴァル』は、大人気アーティスト・Last Note．さんが手掛けるミクとルカのデュエットソングです。この曲は、まずミクとルカの力強い歌声がすごいと思うんですよね。最初から解放されている曲の1つであり、順番的にはトップバッターを務める『メルト』の次という位置付けなのですが、突然歌声が変わるので絶対に驚くと思います。

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●『エンヴィキャットウォーク』　アーティスト：トーマ

　ハイテンポでノリのいいこの曲は、プレイしていて病みつきになります（笑）。特に、スクラッチ（フリップ）が多めなのが気に入りました。ラインでつながった☆アイコンを連続でスクラッチ（フリップ）していく新システム“リンクスクラッチ（フリップ）"が活用されているところも注目です。PVの最後には、オリジナルPVでおなじみのにくきゅうマークが飛び出したりと、見どころ満載の1曲になっています。

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●『Glory 3usi9』　アーティスト：ナノウ

　ナノウさんの楽曲は、3DS用ソフト『初音ミク Project mirai』に『ハロ／ハワユ』が収録されていましたが、『初音ミク －Project DIVA－』シリーズでは初参戦となります。しかも『Glory 3usi9』は、このゲームのために書き下ろされたタイアップ楽曲！　アップテンポのさわやかなメロディと、切ない歌詞がもうたまりません！　PVも非常に作り込まれていて、美しい演出は必見です。難易度は低め……かと思いきや、エクストリームでは中盤にちょっと難しいポイントが登場したりします。

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●『指切り』　アーティスト：すこっぷ

　オリジナルのPVと同じく、踏み切りが登場するところが印象的でした。また、妖艶な雰囲気のミクがモジュール化されており、想像力をかきたてられる内容になっています（笑）。オリジナルPVを意識しつつ、うまくアレンジされたPVだと思いますね。

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●『Blackjack』　アーティスト：ゆちゃP

　ゆちゃPさんはアルバムをヘビロテするぐらい大好きなアーティストなので、『Blackjack』の収録は超うれしかったです。メジャーなアーティストさんですが、実は『初音ミク －Project DIVA－』シリーズは初登場。PVでは、ディーラーに扮するルカが見どころ。『Hello，Worker』でもルカがスーツ姿を披露してくれていますが、『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』では、従来のシリーズと比べてルカのモジュールがバリエーション豊かな気がしますね。ルカファンは楽しみにしていてください！　あと個人的にですが、ゆちゃPさんの楽曲では『空想パレット』が本当に好きなので、いつかこれを収録してほしいです……！

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●『DECORATOR』　アーティスト：livetune

　レジェンドとも言うべきアーティスト・livetune（kz）さんが手掛ける、本作の書き下ろし楽曲。kzさんが手掛ける『Packaged』を初めて聴いた時は、未来を感じさせるキラキラしたサウンドに衝撃を受けたものです……。今作には『Packaged』も収録されているので、kzさんの原点と最新曲を聴き比べられます。なんて贅沢な！

　で、この『DECORATOR』ですが、もうホント最高。そのひと言に尽きます。livetuneさんの曲は、毎回新曲が発表されるたびに最高最高言いながらヘビロテしていますが、『DECORATOR』も、現在ミュージックビデオを死ぬほど見ております。ミュージックビデオだけでも大満足だったのですが、実際にゲームをプレイしてみると『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』のPVもやりすぎなぐらいデキがよく、感極まりました。

　まず、ミク、リン、レン、ルカ、KAITO、MEIKOの6人が全員同時にダンスするというだけで壮観なのですが、生き生きとした振り付けがぐっときます。しかも、ただ並んで踊るだけでなく、6人がステージを自由に使いながらさまざまなパフォーマンスを見せてくれるんです。それぞれの個性が光る構成になっていて、見どころしかないようなPVですね。特にKAITOの登場シーンはカッコよすぎです（笑）。

　『DECORATOR』は、オールスターによるダンスという大団円っぷりが半端なく、プレイした後の達成感はすさまじいです。あぁ、このゲームをやってよかったと、心の底から思わせてくれます。

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　ここまで、新規収録曲を中心にご紹介しましたが、『メルト』、『ワールドイズマイン』、『ロミオとシンデレラ』など、初音ミクを語るうえで外せない超定番曲が多数リメイクされている点も魅力の1つです。PVは過去シリーズのリメイクが中心ですが、譜面はまったく新しいものになっていますし、『Project DIVA f/F』から追加されたPVの分岐であっと驚かされる曲もあるので、過去にプレイしたことがある人も、新鮮な気持ちでプレイできるでしょう。

　前作『初音ミク －Project DIVA－ f/F』は新規収録曲ラッシュでしたが、今作はベスト盤のような印象があります。人気曲をまとめてプレイしつつ、新規収録曲も楽しめるので、今までシリーズをプレイしたことがない人にもオススメできる決定版と言えるでしょう。“初音ミク楽曲”の入門用のゲームとしても、リズムアクションゲームとしても十分に楽しめる鉄板の1本ですので、気になる人はぜひぜひプレイしてみてください！

●3月26日発売の『電撃PlayStation』にARマーカーが掲載！

　本作のPS Vita版には、ミクたちと写真が撮れるAR撮影機能がついています。AR機能を利用して、いろいろなシチュエーションでミクと写真撮影が楽しめてしまいます！

　3月26日発売の『電撃PlayStation』に、ミクのパネルと写真が撮れるARマーカーが掲載されますので、ぜひチェックしてみてください！

▲“AR”モード内“エクストラマーカー”でARマーカーとして使用することで、“DIVAルーム”用アイテム“立て看板（電撃）”を入手できます。こちらもぜひ手に入れて飾ってください。

(C) SEGA /(C) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
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データ

関連サイト

• 電撃SEGA 2014
• 『初音ミク －Project DIVA－ F 2nd』公式サイト