2014年3月14日(金)
『ドラッグ オン ドラグーン3』DLCレビュー:スリイ篇。彼女の人形遊びの前では改造モンスターもオクタのアレも風前の灯!?【電撃DOD3】
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混沌と狂気が混在するダークなシナリオと世界観で、熱狂的なファンを持つスクウェア・エニックスのPS3用ARPG『ドラッグ オン ドラグーン3』。その追加シナリオDLCのスリイ篇のレビューをお届けします。
前回のレビューでは、ゼロに敵対するウタウタイの妹たちのリーダー格であるワンと、使徒であるセントとの恋愛にくびったけなトウのシナリオについて紹介しました。
今回お届けするのは、配信されたばかりの四女スリイのシナリオ。その美貌とミステリアスな雰囲気で周囲を魅了する彼女が、本編が始まる前に何をしていたのか? ライターのアツゴロウがそのへんの見どころをお伝えしていきます! ぶっちゃけ今回もかなりキテるストーリーなので、『DOD』シリーズファンは必見ですよ!!
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■おイタをする子は許さない!? スリイの改造モンスター討伐珍道中
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まずはスリイのシナリオの概要について説明しましょう。シナリオの名前は“参の書”。人形遊びが趣味のスリイは、それがこうじてモンスターの改造にも着手するようになりました。
改造したモンスターは、ワンによって世界を統治するための戦力となっていたのですが、ある日スリイの元に、改造モンスターの一部が制御不能になったという知らせが届いて……というのが導入部分。
以降、スリイは手塩にかけて作り上げた改造モンスターを処分するため、オクタとともに戦いにおもむくことになります。
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▲オーガやインプなど、さまざまなモンスターを改造していたスリイ。そのチャレンジスピリットは並々ならぬものがあるようです。 |
ここで注目したいのが、彼女の言動。本編では基本的に無口で、口を開いてもミステリアスなセリフばかりだったスリイですが、この追加シナリオでは思っていた以上によくしゃべるんです。
特に、自分の作った改造モンスターについての話題では、タガがはずれたかのようなマシンガントークに! これが彼女の本質なのかもしれませんが、本編での彼女を知っている人は、そのギャップに驚くことは間違いなしでしょう。
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▲「これが本当にスリイ?」と思わず口にしてしまうほど、ひたすらしゃべりまくり。本編では詳細が語られなかった彼女の狂気が見え隠れしています。今、ボクの背中に走ったゾクゾクとした感触……これはもしや……恋!? |
そんなスリイのシナリオに欠かせないのが、彼女の使徒にして本編屈指の名言“ジョイ”を生み出した名脇役であるオクタの存在でしょう。
この追加シナリオはゼロとウタウタイの妹たちの戦いが本格化する前のお話ですので、当然、オクタはこのスリィの戦いにも同行します。もちろん、魅惑のジョイトークで場を必要以上に盛り上げてくれるので、彼のファンは期待してOKかと。
ちなみにシナリオの終盤では、本編でなぜ彼がスリイを裏切り、ゼロにくみしたのかについても触れられていますので、お見逃しなく!
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▲DLCでもジョイトークの切れ味がバツグンなオクタ。ただ、彼には何か心配ごとがあるようで、自慢の“アレ”がしなびてしまうことも!? こ、これは大事件! |
■格ゲー? アクション? 天衣無縫のステージ構成
スリイの追加シナリオでは、特殊なステージ演出やギミックが豊富なのもポイント。モンスターと戦う際、格ゲーのようにラウンド表示がされたり、動く床をひたすら飛び移りながら移動する場所があったりと、本編とはひと味異なる演出が多いように感じました。
ある意味ネタ的というか、ダークファンタジーな世界観には合わない演出かもしれません。ただ、この違和感にこそゾクゾクする自分のようなプレイヤーには、バッチリとハマッた演出でした。ここらへんは、皆さんのご意見が気になるところです。
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▲改造モンスターとのバトルは、まるで対戦格闘ゲームのよう。これに対するオクタたちのツッコミトークも見ものです。 |
追加シナリオの中には、ワンの願いを聞きとどけた竜のガブリエラが、スリイを乗せて戦う局面もあります。スリイが竜に乗るというシチュエーションも珍しいですが、言動が不可思議なスリイとオネエ言葉でしゃべりまくるガブリエラのトークは、ものすごく違和感があって一瞬も目が離せません(この場合、耳が離せませんと書くべきか……)。ワンに見せる顔とはひと味異なる、ガブリエラの態度は必見ですね。
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▲ガブリエラはホントにいいキャラクター。スリイの性格の核心に迫るようなセリフを口にしたりと、なかなか鋭い一面を見せてくれます。 |
■狙った獲物は逃さない! 恐怖の鋏がアレとかアレとかを斬り刻む!!
次はアクション部分についてです。スリイの武器は“スリイの鋏”……うーん、まさかあの逆刃の鋏を振って戦うことになるとは!
カテゴリ的には剣に分類されますが、リーチが短くて攻撃速度もあまり速くはないので、使いこなすには慣れが必要かも。とはいえ、一撃の威力には目を見張るものがあるので、敵の動きをよく見て接近し、スキを突いていけば的確にダメージを奪う戦術が有効です。
なお、この武器は△ボタンでSP攻撃の“斬撃波”を使うことができ、この技はボタンを長押しすればより遠くに届くようになります。この攻撃なら離れた位置から敵を狙えますし、威力もなかなか。アクションが苦手な人は、この攻撃をメインに使うといい感じに戦えると思います。
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▲鋏を振るう時には、スリイも「えい」「やあ」などのかけ声を出すのですが、これらすべてが棒読み。いかにもスリイらしくて、めっちゃいい感じです。あと、大斬撃波は非常に使いやすいですが、SPゲージを消費するので乱発しないようご注意を。 |
以上、スリイの追加シナリオについてお送りしました。シナリオも、全体的にはコメディ寄りのノリで進みつつも、後半にはとんでもない事実が明かされることになるなど、非常に『DOD』らしい内容だと感じました。
ワンやトウと比べるとやや戦闘の難易度が高いようにも感じましたが、経験値を稼いでレベルアップもできるので、何度もプレイすればクリアはそれほど難しくないと思います。記事を読んで興味を抱いた方は、ぜひチャレンジしてみてください。
最後に、スリイのレベルが上がると開放される“ウタウタイ達の記憶”と、スリイの鋏のLV1のテキストをチラ見せしつつ、本日はこのへんで。次週、フォウのDLCレビューでまたお会いしましょう!
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●スリイの“ウタウタイ達の記憶”:ある兵士の追憶
【失業の悲しみ】
国境を警備する僕の部隊に突然伝達が来た。
どうも領主様が亡くなられたらしい。急な話だったが、誰も驚く事はなかった。ウタウタイとか言う謎の敵と戦っている、という話は以前から聞いていたけど、辺境警備の僕らにはあまり関係の無い話だったから。それに、そもそも誰も領主様に忠誠なんか誓っていなかった。みんなの心配は軍隊をクビになってご飯にありつけなくなる事くらいで、死んだ領主様の事なんかどうでも良かった。
新しく領主になる人がイイ人だったら嬉しいんだけど。
●スリイの鋏:ウェポンストーリー LV1
私の名前はスリイ。ウタウタイの四女。
私が作られたのは……何番目?
→DLCレビュー:ワン篇&トウ篇はこちら!
→DLCレビュー:フォウ編はこちら!
→DLCレビュー:ファイブ篇はこちら!
→DLCレビュー:ゼロ篇はこちら!
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