『ドラッグ オン ドラグーン3』DLCレビュー：ファイブ篇。巨乳なウタウタイの末妹の欲望はどこまでエスカレートしてしまうのか!?【電撃DOD3】

文：アツゴロウ

　ヨコオタロウ氏、藤坂公彦氏、岡部啓一氏、柴貴正氏ら、シリーズのオリジナルスタッフが総力を結集して作り上げたPS3用ダークファンタジーAPRG『ドラッグ オン ドラグーン3』。その前日譚であり、物語の中心人物である6人のウタウタイそれぞれにスポットを当てた物語を描く追加シナリオDLC、その第5弾が配信されましたので、さっそくレビューをお届けしていきます。

　DLC第5弾の主人公は、ウタウタイ姉妹の末妹にして、姉妹随一のダイナマイトボディの持ち主であるファイブ。自分の気に入ったもの……というより、とにかくなんでも欲しがる困った性格の彼女は、ゼロと戦う前に何をしていたのか？　その真実が明かされます。

　本編では残念ながら出番の少なかったファイブだけに、彼女の活躍とその魅惑のボディをもっと見たいと願っているファンの方も多いはず。そんな彼女の新たな一面を、ライターのアツゴロウと一緒に見届けようではありませんか！

▲わがままいっぱい＆でっかいおっぱいなファイブの大活躍に注目しましょう。

■食材求めて東奔西走!? これがファイブの生きる道!!

　では、シナリオの概要から紹介しましょう。ファイブのシナリオの名称は“伍（ご）の書”。この物語をひと言で示すと、“ファイブの美食探訪”といった感じです。

　そう、ファイブの目的は、これまで食べたことにないような美味な食材を探すこと。性欲だけでなく食欲までものすごい彼女は、次女のワンが掲げる世界平和のための戦いなんてそっちのけで、自分の欲望を満たすための旅に出ます。もちろん、彼女のお気に入りである使徒のディトも一緒に。

▲ファイブが旅行用の荷物のチェックをする、冒頭のシーンからして強烈。荷物は際どい衣装から強烈な臭いのデザート、さらには夜のアレに使用する道具の数々など、彼女の欲望がダダもれになったものばかりです。こんな大荷物を持って、ファイブと2人きりで旅ができちゃうディト君に嫉妬（棒読み）。

　彼女が求める食材は“伝説の”とか“お宝”とか、大仰な形容詞がついた怪しげなものばかり。情報の信憑性も正直怪しいのですが、欲望まっしぐらな彼女は何も考えず、食材を求めて突っ走っていきます。

　すでに配信されているワン、トウ、スリイ、フォウの物語はめっちゃシリアスというか、ド鬱な展開も多かったわけですが、今回はかなりはっちゃけた方向性だと言えますね。

▲食材を求める旅路の途中でも、ファイブの色ボケ発言はあいかわらず。求めるものは存在自体も胡散臭いものばかりですが、はたして目的の食材を無事ゲットできるのでしょうか？

　もちろん彼女の旅には、皮肉屋で小生意気な性格の使徒・ディトも同行します。本編ではファイブの登場シーンが少なかっただけに、この2人はいつもどんな会話をしていたのか気になっていたのですが、ディトは表向きは彼女に素直に従い、皮肉や不満はファイブに聞こえないように小声でしゃべっていました。

　本編では、ファイブへの恨み言ばかり言っていたディトですが、こうして見ると、彼女とも意外にうまくやっていたようにも思えます。まぁ、心の中では“肉豚女”呼ばわりしていたんでしょうけど。

▲本編でオモチャにしていたミハイルやデカートがいないせいか、相手を追い詰める言動の鋭さはなりをひそめたディトですが、性格や態度はいつも通りでした。まぁ、皮肉たっぷりの言葉も、美食で頭がいっぱいのファイブにはまったく通用しませんでしたけどね……。

　また、追加シナリオの影の主役とも言うべきオネエな竜種・ガブリエラですが、もちろん彼女（？）の出番もあります。ですが、基本的に人の話をあまり聞かないファイブに、生意気が過ぎるディトというコンビに対しては、あまりいい印象を抱いていない様子（って、ガブリエラがいい印象を持っているのはワンだけのような気もしつつ）。

　このガブリエラ、ファイブたちの戦いに積極的に加わる気はないらしく、戦闘中にちょこっとサポートをしてくれるだけにとどまっています。とはいえ、ガブリエラが加わるだけで会話が楽しくなるのは変わらず。ホントにいいキャラクターですよ、ガブさんは。

▲生意気なディトをやり込めるシーンも。さすがにディトにからかわれてばかりのミハイルとは、人生経験（？）の豊富さが違います。

▲ガブリエラに乗って地上決戦を行うシーンも。この後に登場する敵は、初見では思わず笑ってしまうほどインパクトが強かったので必見です。

■突いて突いて突きまくる！　ファイブの激しい槍さばきで敵の急所を貫け!!

　次に、ファイブのアクションについて。彼女が使う武器は“ファイブの槍”。槍としてのリーチは普通ですが、攻撃の出がかなり速く、取り回しがしやすいのが特徴です。

　槍の主力攻撃である突き（連撃）や突進も強力ですし、空中から急降下して周囲の敵を吹き飛ばす落下突きも便利。この武器ならでは！　という特徴こそないものの、どんな相手とも互角以上に戦えるオーソドックスな使い心地なので、本編で槍をメインに使っていた人は問題なくあつかえるでしょう。

　というか、槍という武器自体が強力なので、慣れればさして苦戦することなく敵を倒していけると思います。同じく槍を使うディトと2人で、立ちはだかる敵を貫き倒しましょう！

▲盾を持つ敵も、突き（連撃）や突進でラクラク撃破。周囲を囲まれたら落下突きを使い、通常攻撃で攻撃しにくい側面や背面の敵に対応するのがオススメです。

　以上、ファイブの追加シナリオDLCについてお届けしました。先ほども述べましたが、個人的にトウ編から続いてきた『DOD』らしい“エグさ”は少なめ。ライトなノリで楽しめるシナリオだと思います。本編の下ネタだらけな軽いノリが楽しかったという人には断然オススメですね。

　ではでは、恒例となりましたファイブの“ウタウタイ達の記憶”とウェポンストーリーを紹介しつつ、レビューを締めさせていただきます。それでは次週、真打・ゼロの戦いを描く追加シナリオDLC最終章のレビューでお会いしましょう！

→DLCレビュー：ワン篇＆トウ篇はこちら！
→DLCレビュー：スリイ篇はこちら！
→DLCレビュー：フォウ編はこちら！
→DLCレビュー：ゼロ篇はこちら！

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