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2014年3月14日(金)

『World of Tanks』で経験値とクレジットを稼ぐコツは!? “勲章”の獲得にもチャレンジしてみた!【めざせ! 戦車道免許皆伝 第23回】

文:田中尚道

 『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』(以下、『WoT』)において、活躍できた戦いとそうでなかった戦いとを客観的に評価してくれるのは、経験値とクレジット。客観的な評価という意味合いもありますが、それ以前に各プレイヤーの当面の目標であったりもするわけです。なにせ、経験値がなければ戦車やパーツを研究できませんし、クレジットがなければ研究したパーツや車両自体を購入することができません。

 技術ツリーの先に進みたければ、この経験値とクレジットを稼がなければなりません。とはいえ、どうやって稼げばいいのかは難しい。そんな貴官のために、経験値取得のシステムを改めて解説します。さらに、経験値を稼いでいれば自ずと手に入る多種多様な“勲章”も一緒にご紹介します。

『World of Tanks』

■キル数はスコアにあまり影響しない!?

 他のオンラインゲーム、例えばFPSなどでは、敵にトドメを刺したプレイヤーにはポイントが与えられ、さまざまな恩恵が付与されるのが当たり前のようです。しかし『WoT』では、実はトドメを刺したこと自体は大した意味を持ちません。基本的には、敵車両に与えたダメージ量が得られる経験値やクレジットの基準となります。まぁ、破壊した敵車両からドロップしたアイテムを入手できるというわけではないですからね。

『World of Tanks』
▲戦闘終了時に表示される戦績画面です。戦績にあるアイコンは、左からスポット、アシスト、モジュール破壊、装甲貫通、撃破。このアイコンの点灯の有無が、それぞれについて達成できたかどうかを示しています。

 得られる経験値とクレジットが単純にダメージ量に比例するならば、大口径砲を持った重戦車や駆逐戦車、あるいは自走砲が有利となります。しかし、戦場が駆逐戦車と重戦車だらけになってしまったとすると、それはそれで困るわけで……。当然ながら、他のカテゴリーの戦車にもフォローが入っています。それが、スポット(発見)という要素。敵戦車を最初にスポットすることで、少量の経験値とクレジットが加算されます。なお、この経験値は、自走砲の場合は他の戦車と比べて2倍になります。

 『WoT』をプレイ中に時々見かけるのですが、イギリスの【FV304】などが自走砲のクセに戦場を縦横に駆け回っているのは、このスポットを狙っているから。自力でスポットした敵戦車を自ら攻撃すれば、与えたダメージに彼我の車両のTierの差が係数となって掛かって取得経験値とクレジットがアップします。スポットと攻撃を繰り返せば、これがどんどん累積していき、戦闘終了時に自分の取得経験値とクレジットなるわけです。

 では、自軍の誰かがスポットしている敵戦車を攻撃した場合はどうなるのか? それは、上記方法で計算された値の50%が自分に入り、残りはスポットしている味方に入るという仕組み。このスポットボーナスは最初に発見したプレイヤーに入り続けるわけではなく、攻撃時にスポットしているすべての車両のプレイヤーに入ります。

 ここで注意が必要なのが、スポットしている車両が複数いる場合は、獲得できるスポットボーナスがその人数分で割られてしまうということ。視界が広い軽戦車は、なるべくマップに分散してそれぞれの担当するエリアを分けたほうが、より多くのボーナスをそれぞれ獲得できるということですね。この他、モジュールの破壊や搭乗員の負傷など敵車両へのクリティカルダメージも経験値にボーナスが入ります。ただし、こちらは獲得クレジットには作用しません。さらに、敵車両の撃破、200m以内で敵車両にダメージをあたえてもごく少量の経験値がボーナスとして入ります(経験値のみ)。

『World of Tanks』
▲戦闘結果の詳細レポートにて確認できる、戦闘のデータ。これを参考に、自分がどのように行動すべきかを分析しましょう。

 敵車両が修理キットや救急キットを使ってモジュールや乗員を回復した場合、各モジュールへのダメージは「なかった」ことにされます。このため、最初のクリティカルダメージでのボーナスはリセットされ、再度クリティカルダメージを与えたプレイヤーに経験値ボーナスが入ります。また、破壊されたモジュールが時間経過で損傷状態に回復したところで、再度破壊しても経験値は得られません。つまり、各モジュール破壊での経験値ボーナスの取得は1回きりということ。

 この他、軽戦車で重戦車のモジュールを破壊するとボーナスがあります。さらに履帯破壊の場合はどうなるのかといえば、履帯を破壊して動けない敵戦車にダメージを与えると、「自発見戦車に味方がダメージを与えた」のと同じように履帯を切った戦車に50%、ダメージを入れた戦車に50%のボーナスが加算されます。とはいえ、これも車体にダメージが通った場合のみで、履帯にのみダメージを与え続けてもボーナスは取得できません。ダメージについて補足すると、砲弾の直撃以外にも、範囲ダメージや火災、弾薬庫の爆発などもダメージ数値にカウントされます。

『World of Tanks』
▲チームスコアを見れば、戦闘での自分の活躍が相対的に判別できます。1両を撃破したとはいえ、貫通ダメージが全部で29とは、少なすぎ……。ちなみに、名前の横に数字のアイコンが付いているのは、プラトーン(小隊)を組んでいるプレイヤーです。

 与えたダメージとスポット以外にも経験値を得る方法があります。それが、敵陣地の占領。敵の陣地に侵入して占領までのポイントをためていくことで獲得できますが、占領が完了しないと無駄になるので注意してください。もちろん、味方の誰かと一緒に占領完了まで持っていってもOK。

『World of Tanks』
▲敵の陣地を占領中。味方が劣勢の時にはイチかバチかで占領にチャレンジするのも1つの手ですが、成功するのはたいてい優勢の時ですね……。

 ダメージ、スポット、占領の各ポイントを足したものに勝利ボーナスの1.5倍の係数が掛かります。さらにプレミアムアカウントを持っていれば、それに加えて1.5倍の係数がプラス。また、戦闘に参加した戦車にとってその日の最初の勝利であった場合には、追加ボーナス(毎日1時に更新、基本は2倍ですがイベント中なら3倍あるいは5倍)が掛かります。つまり同様の活躍をしたとして、敗北と勝利では最大で3倍(初勝利ボーナスが5倍なら7.5倍)も取得経験値に開きが出るということです。なお、敗北や引き分け時でも戦功章、共同戦功章、英雄勲章を取得していれば“勇敢な抵抗”のボーナスが得られ、これは勝利同様に経験値1.5倍の係数が掛かります。

『World of Tanks』
▲各戦車の右上に★×2とあるのが、本日まだ勝利していない戦車。毎日、初勝利時に経験値が2倍になります。当たり前ですが、活躍すればそれだけたくさんの経験値がもらえ、それがさらに2倍になるのですから、初戦は特に気を引き締めていきましょう。

 クレジットも経験値と同様ですが、戦闘に参加しただけではもらえない経験値と違い、クレジットは戦闘に参加するだけで各Tierの基本的な額がもらえる仕組みになっています。戦場に出るだけでも弾薬の補給などでクレジットが消費されますから。

 この基本値に、勝利あるいは“勇敢な抵抗”を獲得した場合は、1.85倍の係数が掛かり、それに味方に貢献したさまざまな要素を加算したものが最終的にもらえるクレジットの金額になります。ただし経験値と違って、その日の最初の勝利ボーナスなどはありません。

 スポットしても敵にダメージを与えても、どちらでもクレジットは加算されていきますが、占領だけは経験値と異なり、占領完了時に敵陣のサークル内にいることが条件となります。また、占領値の上昇による貢献は考慮されません(占領完了時に敵陣地サークルにいたすべての味方戦車の数で頭割り)。

 なお、誤って味方の車両にダメージを与えてしまった場合には、もちろんペナルティがあります。経験値については、敵にダメージを与えた場合と同じだけの経験値が引かれ、クレジットについては修理に必要なクレジットの4倍をペナルティとして支払わないといけません。ただし、このペナルティは自分が得たクレジットを超えることはありません。つまり、その戦闘でのクレジット収益は決してマイナスにならないということです。とはいえ、その他の修理や消耗品でマイナスが発生することはあります。

■搭乗員の経験値はどうなっている?

 戦車とともに成長していく搭乗員。こちらも戦闘によって経験値を得て、さらに強力なスキルを習得していきます。搭乗員の経験値は、各戦闘において戦車の分と同じだけ得られます。これは、その日の最初の勝利ボーナスについても同様。さらに、その戦車の研究・開発をすべて完了すると現れるチェックボックス“搭乗員訓練の促進”にチェックを入れると、その戦車が得た経験値のうち、フリー経験値に割り振られる分を除いたすべての経験値が、その車両で最も経験値の少ない搭乗員に割り振られます(各搭乗員の経験値が同じ場合は車長に割り当て)。

『World of Tanks』
▲研究・開発をすべて終えると、その車両はエリート戦車となります。画面の左上に注目すると、“搭乗員訓練の促進”にチェックを入れている状態であることがわかります。この状態では、次の戦闘終了後に無線手のKinoshita一等兵により多くの経験値が入ります。

 搭乗員が得る経験値にもペナルティがあって、乗り込む戦車に対応した再訓練を受けていない搭乗員は、もらえる経験値が少なくなります。中戦車から中戦車へ、というような同種間の乗り換えなら、戦闘での取得経験値が50%減少します(プレミアム戦車の場合はペナルティなし)。また、中戦車から重戦車へといった異種間の乗り換えの場合はさらにペナルティが大きくなり、通常戦車で25%、プレミアム戦車で50%しか経験値がもらえません。なお、搭乗員の乗り換え時に再訓練を行えば、このペナルティは回避できます。

『World of Tanks』
▲車両の乗り換え時には、獲得経験値が減少するのとは別にプライマリスキルが減少し、100%の能力を発揮できなくなります(再訓練で80%あるいは100%に上昇させることが可能)。【M4A3E2 Sherman Jumbo】から【M4 Sherman】に乗り換えたのですが、中戦車同士の乗り換えなので25%のマイナス状態に。同じシャーマンシリーズなんだから、もうちょっと優遇してくれても……。

→“勲章”こそが戦車乗りの栄誉!? 3種類の勲章獲得を狙ってみたら……(2ページ目へ)

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データ

▼『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』
■メーカー:ウォーゲーミングジャパン
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年9月5日
■価格:無料(アイテム課金)

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