2014年4月28日(月)
4月30日にアークシステムワークスが配信を開始する3DS用ダウンロードソフト『熱血魔法物語』。その開発者インタビューをお届けします。
『熱血魔法物語』というタイトルからもわかるように、本作は“熱血硬派”でおなじみの『くにおくん』シリーズの最新作。ファミコン時代には時代劇をモチーフにした傑作『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』が人気を集めましたが、今回のモチーフはまさかのファンタジーRPG! 鎧に身を包んだ正義の勇者クーニー・ヴァルフォード(くにお)が、剣と魔法と拳を頼りに冒険に旅立つことに!?
▲くにおくんが剣と魔法で大冒険! ゴブリンやスライムらしきモンスターと戦うことに! |
虹色に輝くクリスタルタワーが深い黒雲に覆われ
光を失って数年がたった。
混乱が続いている中、“救世主が現れる”という伝説が
突如として各地に広がり始めた。
混乱の波がようやく押しよせ始めた辺境の村に
1人の剣士がふらりと現れた。
彼の名は“クーニー・ヴァルフォード”。
目的は打倒、闇の魔王“イゴス・ルクラミーノ・ヤ・マーダ”!
勇者クーニーよ!
敵の悪しき野望を打ち砕き、“マーミ姫”を救い出すのだ!
と、ストーリーからして驚きですが、AIで動く仲間とパーティを組んで、巨大なドラゴンなんかとも戦えるとのことで、さらにビックリ! 『くにおくんの時代劇だよ全員集合!』でも、相棒のつる松と一緒に日本全国を旅してまわったなあ……と思い出にふけっていたら、がぜん『熱血魔法物語』への興味が湧いてきました!
▲なんと、仲間とのパーティバトルも可能。AIで動く2人の他、ゲストで参加する仲間もおり、最大5人以上のパーティになるとこと。 |
なんて前振りが長くなりましたが、そんなわけでアークシステムワークスの開発者にインタビューをしてきました。開発の苦労談や裏話などもありますので、『くにおくん』ファンはぜひご一読を!
――『くにおくん』+ファンタジーという設定に驚きましたが、そもそも本作はどのような経緯で制作が決まったのでしょうか。また、その企画を知った周囲の反応はいかがでしたか?
『ダウンタウン熱血物語』シリーズの原作者、もけけ関本氏より“新たなるくにお”として企画が届いたのが始まりでした。時代劇やさまざまなスポーツをこなしてきたくにおが活躍する次の舞台として、ファンタジーの世界はとても新鮮で「これだ!」という感じでした。
『熱血魔法物語』を見た人たちはみんな、「ええっ、くにおがファンタジー!?」という驚きがほとんどで、製作陣としてはニヤリといった感じです。
▲さらわれた姫を救うための冒険が始まる! 世界各地を旅して、さまざまなクエストをクリアしながらゲームを進めることになる。 |
――『乱闘協奏曲』や『りき伝説』のノウハウが生かされて、開発はスムーズに進んだのでしょうか。それとも、ファンタジーとして見せるため、全般的に作り直すことになったのでしょうか。
今までのノウハウは生かしつつも、独自の要素を組み込むために苦労しました。決して平坦な道のりではありませんでしたが、くにおとファンタジーの融合を目指し、開発を進めました。
――ジャンルは“熱血2Dアクション”となっていますが、画面を見た感じではRPGに近い感じがします。RPG的な要素もあるのでしょうか?
今までのくにおアクションを基軸に、今回の新要素である“魔法”をはじめとした、さまざまななRPG的な雰囲気も入っております。
レベルアップはありませんがキャラクターのステータスは装備品により変化し、組み合わせにより自分好みのくにおにカスタマイズすることができます。
また、ストーリーもエンディングに至る過程にいくつもの分岐があり、一度プレイするだけでなく、何周も楽しめるようになっております。
▲装備品や必殺技、魔法などを購入することで、キャラクターを自由にカスタマイズ可能。 |
――クーニー(くにお)以外は自由にパーティを組めるとのことですが、職業はバランスよく考えたほうがよいのでしょうか? また、開発スタッフのお気に入りのパーティ編成がありましたら教えてください。
剣士、軽装兵は独自の必殺技、魔法使いは魔法をそれぞれ使いますが、特に気にせず、好きなキャラクターを使うのがいいと思います!
開発スタッフとしてはゴーダイ、カイゼルといったキャラクターあたりがオススメです。ゴーダイは仲間にするのにちょっとしたコツが必要ですが、ぜひ仲間にしてみてください!
▲『くにおくん』シリーズでおなじみのキャラが多数登場。ちなみに、かつて猛威をふるったゴーダイ(ごだい)の“ぼうじゅつすぺしゃる”もしっかりと登場する。 |
――必殺技や魔法が多数用意されているとのことですが、お気に入りのものを教えてください。
必殺技では剣を使った“じゅうもんじぎり”、魔法では複数の稲妻を落とす“おおかみなり”がお気に入りです。くにおの代名詞ともいえる“マッハキック”ももちろん登場します。その他にも、ファンにはおなじみの技も多数登場します。
▲武器や肉体を使った必殺技の中には、ドッジボールでおなじみの“ひっさつしゅーと”も! |
▲シリーズ初登場となる魔法は、火や雷で攻撃するオーソドックスなものから、緑色のゴーストを召喚して戦わせるユニークなものまで存在する。 |
――開発中にもっとも苦労した部分はどこでしたか?
今回は今までの『くにおくん』よりも多くの敵が一度に出てきたり、くにおよりも何倍も大きいドラゴンが登場したりと、戦闘が独自の部分が多く、バランスを取ることに苦労しました。
▲巨大なドラゴンとの死闘! 炎のブレスでパーティ全体が大ダメージを受けてしまい、壊滅の危機に!? |
――開発中に思い出に残っているエピソードがあれば教えてください。
イベントを進めるためのキーアイテムを装備して武器として殴ったりできるのですが、投げたり、殴られて落としたりするとなくなっちゃうことに開発の後半まで気が付かず……。
一瞬、「これは自己責任だし……」という話もありましたが、余裕でそんなことはなく、サクッと修正されました。
――最後に本作に期待するファンへのメッセージをお願いします。
まったく新しい世界観の『くにおくん』シリーズは久しぶりとなりますが、剣で斬ろうが、魔法を使おうが、ドラゴンが出てこようが、くにおはくにお。
難しいことは考えずドカドカバキバキ楽しんでいただければと思っております! シリーズファンの方が「おっ」と思うような要素もありますので、お楽しみに!
▲しっかり遊べて、値段は920円+税。ダウンロードゲームながら、パッケージゲーム同様のボリュームが用意されているようなので、気になった方はぜひ遊んでみてほしい。 |
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