2014年5月21日(水)
PS Storeの注目コンテンツを、電撃PSの編集&ライター陣が平日(ほぼ)毎日紹介していく特集企画、“電撃PlayStation×PlayStation Store”。話題のDL販売ゲームをはじめ、ゲームアーカイブス、追加DLC、ベスト版、PV・体験版など、ゲームを深く愛する電撃PSスタッフが、ゲーマー視点でコンテンツをピックアップしていきます。
本日紹介するのは、1995年1月27日に初代PSで発売された、アーケード版の『雷電』を完全移植した『アーケードヒッツ 雷電』のゲームアーカイブス版。
『雷電』シリーズと言えば、5月13日に配信されたばかりのPS3(R)『雷電IV OverKill』(モス)にまでつながる、2Dタイプの縦スクロールシューティングの名作。『アーケードヒッツ 雷電』は、そんな根強い人気を誇るシリーズの第1作目『雷電』を収録した、資料的価値の高い1本だ。
プレイヤーは、超高空戦闘爆撃機・雷電に乗り込み、地球に侵攻してきた外宇宙生命体を相手に迫力満点のバトルを繰り広げていく。ショットボタンとボンバーで構成された操作システムをはじめ、ベースとなるシステムはオーソドックスそのもの。ショットの種類がバルカンとレーザーの2つしかないなど、後年の続編に比べるとバリエーションも必要最低限にまとまっている印象を受ける。それでいてゲーム内容は細部までよく練られており、やり込むほど魅力が増す、深みのある作品に仕上がっている点は、掛け値なしにすばらしい。
近年の2Dシューティングは、画面を埋め尽くすほどの敵弾が飛び交う“弾幕系”が主流だが、その系統が台頭し始める数年前にリリースされた『雷電』では、限られた数の敵弾を巧みに構成する設計思想でゲームのおもしろさを徹底追求。そんな設計思想によって“弾を見てかわす”というエッセンスが鮮明に打ち出され、弾幕系にはない魅力がかもし出されている点が“通”の目にはことさら興味深く映る。難易度はかなり高いが、1990年初頭までの“古きよきシューティングらしさ”の真髄に触れられる1本として、強くオススメしたい。(ライター:城イドム)
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