2014年5月27日(火)

『サイコブレイク』の怖さはマジでヤバイ!! 奇怪、不気味、猟奇……あらゆる恐怖が入り混じったホラー作品の集大成をいち早くレビュー

文:ゴロー

『サイコブレイク』

 どうも、ゴローです。つい先日、ベセスダ・ソフトワークスの『サイコブレイク』を世界最速で触らせていただけたので、その感想をお届けします。あの日から、四つん這いで瞬間移動しながら追ってくるクリーチャー(貞●似)の姿が頭から離れません。

 『サイコブレイク』は、Tango Gameworksが開発するPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用のサバイバルホラーゲーム。『バイオハザード』や『デビル メイ クライ』を生み出した三上真司さんがディレクターを務め、“純粋なるサバイバルホラー”を目指して制作されています。

 今回の試遊では、物語序盤~中盤にあたるチャプター4とチャプター8を体験。今年の“BFG(ベセスダ・ソフトワークス主催のメディアイベント)”やE3に出展する最新バージョンになります。なお、プレイ当日は雷雨で、しかも部屋の電気を消す+大音量というスタッフの粋な計らいもあり、『サイコブレイク』を体験する場として最強(最凶?)の環境でした。


※10月25日に公開した、電撃オンラインの男女5人が暗闇の中で『サイコブレイク』を遊んだリアクション動画集を追加しました。

●『サイコブレイク』リアクション動画集


『サイコブレイク』

■重要なのは注意力と閃き力! でも、そんな余裕は正直ナカッタ……

 初めに、『サイコブレイク』の世界で生き抜くための手段をいくつか紹介します。敵と対峙した時の選択肢は複数用意されているので、その人のプレイスタイルによって攻略の仕方も変わってくるかと。

【手持ちの武器を駆使して戦う】

 ハンドガン、ショットガン、アガニ(クロスボウ)などを使って足止めをします。ここで“足止め”という言葉を使ったのは、仮に頭を吹き飛ばしたとしても敵は単純に転んでいるだけで、また起き上がってくることがあるからです。効率よく倒すにはマッチで燃やして灰にする方法がありますが、マッチは消耗品になるので考えて使わないと……。

『サイコブレイク』 『サイコブレイク』

【背後から忍び寄ってスニークキルを決める】

 敵に気づかれていない状態にのみ、背後からスニーク移動(こっそりと歩く)をして近寄ることで、敵を一撃で仕留める特別なアクションが起こせます。上記と同様、トドメを刺すにはマッチが必要です。

【トラップを逆に利用する】

 屋内などにはトラップが仕掛けられていて、引っかかると大ダメージを受けます。いずれもスニーク移動で回避でき、敵をおびき寄せてから起爆するなどで逆に利用することも可能だとか。

・爆弾:センサー付き。近づくと警告音が鳴り、すぐさま離れるか、スニーク移動に切り替えるかしないと爆発する。爆弾にアクセスした後、1回転する針をセーフティエリア内で止めることで解除可能。

・トラバサミ:実際に獣の狩猟に用いられているものとほぼ同じ。中央を踏むと、鋸歯状の金属板に挟まれて致命傷を負う。

・ワイヤー:通路をふさぐようにして張られていて、触れたとたんに爆発する。スニーク移動でワイヤーをくぐることで突破できる。

『サイコブレイク』
▲中にはもっと大掛かりなトラップも。

【隠れてやり過ごす】

 スニークアクションでクローゼットの中やベッドの下に身を隠せます。隠れてその場をやり過ごす他、敵にスニークキルを決めるチャンスにも。

【走って逃げる】

 ダッシュ(スタミナを消費)で敵を振りきることもできます。大勢に襲われた時や見るからに強そうな敵と遭遇した時など、勝ち目のない戦いを切り抜けるための最終手段です。

●1つのことから複数に派生することも

 大きな特徴としてトラップが挙げられます。逆に利用して敵を罠にはめる使い方ができる他、解体・解除して手に入れたパーツはアガニボルト(クロスボウの矢)を生成するための材料になります。痺れさせるものや凍らせるものなどアガニボルトの種類はいくつかあるようなので、それらを使ってさらに別のこともできそうですね。

 トラップ以外にも利用できるものはたくさんあるので、周りを注意深く観察すれば生き抜くための選択肢は広がるでしょう。でも自分の場合、ビビリすぎてそんな余裕はなく、武器で攻撃するか逃げるかで精いっぱいでした。普段なら、気になることには積極的にチャレンジするほうなんですが。

『サイコブレイク』
▲敵に遭遇→反射的に攻撃or逃げるの繰り返しで、心にまったく余裕がありません。敵を攻略するより、恐怖心を克服するほうが先かも!?

■プレイして感じた怖さとは

 自分は決して怖がりなほうではありません(?)が、プレイ中は心拍数が上がりっぱなしでした。なんといいますか、独り言でもいいので何かしゃべっていないと、まともにプレイができないくらいです。念のために録音した音声レコーダーを聴き直したら、「ちょっ!」「おいおい!」「やばいやばい!」ぐらいしか言っていません。よほどテンパっていたのでしょう。

 ひとえにホラーといっても、背筋がゾッとする不気味な怖さやお化け屋敷のようにビックリする怖さなどいろいろありますが、『サイコブレイク』はあらゆるホラー要素を導入し、それでいて1つの世界観を保っています。その大きな要因は、所々に含まれた“夢か現実か”と思わせる演出です。

 降りた階段が戻ったら消えていたり、奈落の底へ落ちたかと思えば通路を走っていたり……。突如として状況や場面が切り替わる怪奇現象を何度も目の当たりにするうちに、「こういう世界なんだ」と自然に認識し、雰囲気がガラリと変わっても不思議に思わなくなりました。薄暗い病棟、古びた洋館、ジメジメした地下施設などいろいろと探索しましたが、感じたり想像したりする怖さはそれぞれで別モノ。未知の場所に行くたびに、ビビリながらも「今度は何が起こるのか?」という期待感を煽られます。

『サイコブレイク』

 化け物に関しても、気色悪い、不気味、恐ろしいなど最初にとらえた印象はさまざま。猟奇的でタフなやつもいれば、霊的で抵抗するすべがないと直感するものもいました。そんなヤバそうなやつらに遭遇したら衝動的に逃げてしまうのですが、個人としては物理的になんともならない後者が圧倒的に怖いと感じましたね。

『サイコブレイク』 『サイコブレイク』

 ということで、ただの恐怖体験レビューとなりましたがいかがでしたでしょうか。感覚としては初代『バイオハザード』を初めてプレイした時に近いものがあったので、あのドキドキ感をもう1度味わいたい人には特にオススメです。

『サイコブレイク』 『サイコブレイク』 『サイコブレイク』

 ちなみに、今回のプレイで一番怖かったのは冒頭でも言った貞●似の化け物です。長い黒髪の女性と言えば和風ホラーの定番ですが、やっぱり無理なものは無理。初見でショットガンをヒョイ! とかわされた時は、逃げながら「あかんヤツだ」と自分に何度も言い聞かせました。どんな姿をしているか気になる人は、TGSトレーラーの最後に少しだけ登場しているのでご覧になってみてください。

●『サイコブレイク』TGSトレーラー

『サイコブレイク』

データ

▼『PsychoBreak(サイコブレイク)』
■メーカー:ベセスダ・ソフトワークス
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■発売日:2014年
■希望小売価格:未定

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