2014年5月31日(土)
コーエーテクモゲームスは、本日5月31日に開催したクローズド体験会“『討鬼伝 極』×プレコミュ 先行試遊会「モノノフ出陣式」”にて、PS Vita/PSP用ソフト『討鬼伝 極』を8月28日に発売することを発表した。
発売日とあわせて、初回封入特典や店舗専用特典、引き継ぎ特典、同時発売される『TREASURE BOX』の内容が明らかになった。他にも、アクション体験版の配信日、ミタマデザインイラストコンテストの開催、プロモーションアニメ第2弾の制作、最新映像が公開された。
初回特典は新キャラになりきれる装備で、男性キャラ用が“なりきり装束・相馬”、女性キャラ用が“なりきり装束・暦”だ。こちらはダウンロード版でも期間限定で入手できる。店舗特典は、それぞれ専用のものが用意されている。
▲“なりきり装束・相馬” | ▲“なりきり装束・暦” |
▲防具“モノノフ将装特製装備”……Loppi/HMV特典 |
▲防具“大店長の笠”……ゲオ特典 |
▲防具“天狐の手袋”……Game TSUTAYA加盟店/Wonder GOO特典 | ▲防具“ゴウエンマのお面”……いまじん・マジカル/コジマ/上新電機/ソフマップ/ビックカメラ/古本市場/ヤマダ電機/ヨドバシカメラ/Amazon.co.jp/GAMECITY |
『討鬼伝』をプレイしていたユーザーには、引き継ぎ特典が用意されている。セーブデータがあると“なりきり装束・大和(男性)”と“なりきり装束・ホロウ(女性)”が手に入り、ストーリーをクリアしていると天弧装備“えんぜる装束”が手に入る。さらに、やり込むことで別の特典もあるというので、発売までやり込んでおこう。
▲“なりきり装束・大和” | ▲“なりきり装束・ホロウ” | ▲天弧装備“えんぜる装束” |
数量限定で発売される『TREASURE BOX』には、“もふもふ天弧ぬいぐるみ”、『討鬼伝 極』特製画集、『討鬼伝 極』オリジナルサウンドトラックCD、“なりきり装束・息吹・富嶽・速鳥(男性)”、“なりきり装束・桜花・那木・初穂(女性)”が同梱される。
▲“なりきり装束・息吹” | ▲“なりきり装束・富嶽” | ▲“なりきり装束・速鳥” |
▲“なりきり装束・桜花” | ▲“なりきり装束・那木” | ▲“なりきり装束・初穂” |
『討鬼伝 極』特製画集には、メインキャラのデザインを担当した左さんが本シリーズで描いてきた美麗なイラストがすべて収録される。さらに描き下ろしイラストも含まれるという。サウンドトラックCDには、本作の楽曲を手がけたノイジークロークの作曲家・坂本英城さんによる新曲が収録される。ボーナストラックとして坂本さんによる演奏音源の収録も予定しているとのことだ。もふもふぬいぐるみは、天弧のもふもふ感にこだわり、リテイクを何度も行っているという。
▲ゼネラルプロデューサーである小笠原賢一さんが、もふもふ天弧ぬいぐるみを披露。細部にまでこだわって制作されているとのことだ。 |
新武器と新戦闘スタイルで新たな鬼に挑める『アクション体験版』は、6月5日より配信開始。同日より“プレコミュ”にてアンケート募集が行われ、意見を送ったユーザーには“天弧アバター”がプレゼントされる。
▲前回も行われたミタマデザインイラストコンテストは、本日5月31日~6月30日まで開催される。最優秀作品はゲーム中にミタマとして登場する。 | ▲プロモーションアニメ第2弾の制作が進行中。前作同様に、STUDIO4℃が担当している。 |
最初に登場したゼネラルプロデューサー・小笠原賢一さんは、多くの人にプレイしてもらった『討鬼伝』について、しっかりとした一歩目を踏み出せたとコメント。2歩目にあたる本作『討鬼伝 極』については、「この2歩目で先を行くハンティングアクションのライバルタイトルに、追いつき、追い越せという勢いで作っています!」と宣言した。アクションだけでなく、鬼やストーリーなどさまざまな要素にて、質・量ともに“極まった”状態での発売を目指しているとのことなので、期待しておこう。
続いて登場した森中隆プロデューサーは、「ようやく内容を公開できてうれしい」と心境を語った後、できたてほやほやのPVを披露した。映像は実機プレイ中心の内容で、ストーリーなどについては後日の映像で公開されるという。
▲小笠原ゼネラルプロデューサー | ▲森中プロデューサー |
ここで、本作の内容が紹介された。『討鬼伝 極』は、50万本を出荷しユーザーから好評だった前作『討鬼伝』の“究極の続編”。『討鬼伝』の内容に加えて、さらに同レベルの新要素が追加されている。例えばストーリーであれば、前作の内容に加えて、もう1本分が新規で入っているようなイメージとのことだ。
大型の鬼は約2倍が登場。前作に登場していた鬼もAIが強化され、より狩りごたえがアップする。武器種は斬属性の薙刀、砕属性の金砕棒、突属性の銃という3種が追加され、計9種類に。なお、既存武器もより使いやすくチューンナップされているとのことだ。
▲イミハヤヒ | ▲オラビ |
▲薙刀 | ▲金砕棒 | ▲銃 |
新アクションとして、モノノフ同士の力を合わせ、強力な一撃を放つ“鬼千切・極”が搭載される。全員で共有する“共闘ゲーム”が溜まれば、大型鬼の複数部位を同時攻撃する“鬼千切・極”を放てるようになる。
戦闘に役立つ“ミタマ”には、“献(けん)”と“壊(かい)”の2種類が加わり、合計10種となる。“献”は支援が得意なミタマで、“壊”は部位破壊に特化したミタマ。新キャラは相馬、暦、ホロウの3人で、彼ら以外にも新たなNPCが登場予定とのこと。ストーリーは約2倍になり、モノノフの起源や“陰陽方”などにもふれられるというので、楽しみにしておこう。
▲稗田阿礼(戦闘スタイル:献) | ▲前田利家(戦闘スタイル:壊) |
▲相馬(武器:金砕棒、CV:緑川光) | ▲暦(武器:薙刀、CV:津田美波) | ▲ホロウ(武器:銃、CV:照井春佳) |
武器の数は全部で1,000以上あり、防具も100セット以上が用意される。新武器種には、前作で登場した鬼の素材を使った武器もあり、既存武器種と同等のバリエーションがあるようだ。さらに使わなくなった武器を使えるようにする仕組みも用意されていると、森中プロデューサーは補足した。
ユーザーが気になるセーブデータについては、武器、防具、ミタマ、進行度などすべてが引き継ぎ可能。さらにPSP版からPS Vita版への引き継ぎも行える。先ほど説明したように、引き継ぎ特典もあるので、発売日に向けて『討鬼伝』をしっかりプレイしておこう。
続いて関口和敏ディレクターが登場し、6月5日に配信される『アクション体験版』を使い、新要素についてデモンストレーションを行った。なお、仕様については変更される場合がある。
▲左から関口ディレクターと、影武者O&K。 |
『アクション体験版』は、1人用の“通常任務”、最大4人の仲間と共闘を楽しめる“集団任務”、武器の技を練習するための“武器指南”の3モードを収録。従来の要素に加えて、新たに追加される金砕棒、薙刀、銃や、戦闘スタイルの“献”や“壊”、必殺技“鬼千切・極”などを使用して、イミハヤヒなどの新たな“鬼”とも戦うことができる。また、アドホックモードだけでなく、インフラストラクチャーモードにも対応するという。
今作では、任務中にメッセージを送信できるようになっている。パターンもあるため、状況に応じた使い分けができそうだ。また、同行するキャラクターの動きを指示できるように。“任”、“攻”、“援”、“集”を確認できたが、詳細な違いについては現時点は説明されなかった。
銃は遠距離攻撃が可能な武器。構えると鬼の弱点である霊脈(れいみゃく)を見ることができ、そこを撃ち抜くことで威力が上がる。複数の弾を装填でき、装填する弾によって攻撃範囲や威力などが変化する。特殊技である“霊弾射撃”は、魂の力を込めた弾を発射する。弾種によって強化される効果が異なるという。
さらに、爆弾を投擲する“擲弾(てきだん)”を使用可能。爆弾は自動で爆発するが、弾で撃ち抜くことで弾種に応じたさまざまな効果が発動するとのこと。
金砕棒は、攻撃範囲と威力を兼ね備えた武器。先端で攻撃を当てると“豪打(ごうだ)”となり、威力が上昇する。この豪打を当て続けることで一定時間“豪腕状態”となり、攻撃速度が上昇し、溜め時間が短縮され、短所をカバーできる。
特集技“破潰(はかい)”は、各攻撃で溜めが可能な3連撃。各攻撃で3段階まで溜められ、連撃中は溜め段階が維持されるため、最大で9段階まで溜められる。敵の攻撃を受け止めて弾き返す“発止(はっし)”をうまく使いこなせば、鬼と正面から立ち向かえると関口ディレクターは説明した。
薙刀は、攻撃範囲と速度に優れた武器で初心者を意識しているという。速攻撃だけでドンドン連続攻撃がつながり、さらに空中攻撃も連続して繰り出すことが可能。敵の攻撃を受けずに攻撃を当て続けることで一定時間“連舞状態”となり、攻撃が同時に複数の部位に当たるようになる。
武器の威力は低いが、敵の攻撃を受け流す技“流転(るてん)”を使いつつ、攻撃をつなげていけば、他の武器にも負けない火力を発揮するようだ。
続いて新たに加わったミタマが紹介された。“献”の時には、自身が得た武器ゲージの一定割合がエリア内の味方に付与される。タマフリの“献身(けんしん)”は、一定時間、範囲内の味方の攻撃力と防御力が上昇するというもの。他にも、味方が受けるダメージをエリア内の全員で共有する“命ノ楔”や、範囲内の味方が無敵となるが自身の体力が減少する“捨身供儀”が披露された。
▲“命ノ楔”発動時に味方が受けたダメージは、赤ゲージで共有することに。そのため、遠距離武器であれば、比較的安全に回復できる。 |
“壊”は、部位破壊を得意とするスタイル。このスタイルの時に、鬼を倒すか部位を破壊すると、攻撃力が一定時間上昇する。タマフリの“鎧割(よろいわり)”は、表層や部位に対する攻撃力が上昇する。鬼の体力に与えるダメージは変わらないが、部位破壊しやすくなる。
他にも、攻撃した部位に“鬼祓い”の力を付与して、部位破壊と同時に即“鬼祓い”が完了する“断祓”や、武器ゲージの増加量が上昇する“布都御魂”などがあると、説明された。
究極の対“鬼”闘法である“鬼千切・極”は、仲間の名前の横にある“共闘ゲージ”がたまっていると発動可能。この時、味方に近づくとキャラ同士がリンクして、そのキャラの数だけ部位破壊できる。つまり最大で4カ所まで破壊できるようだ。
この時に役に立つのが味方キャラへの指示。プレイヤーの周りに集合させることで、より多くの部位破壊を狙える。“鬼千切・極”は一撃で大ダウンを取れるため、かなりのチャンスになりそうだ。
最後に登壇した3人から発売を待つファンにメッセージが贈られたので、以下に掲載する。
関口ディレクター:まさに開発は追い込み中。作っている我々も驚くほどのボリュームで、前作をやり込んだ人にも満足してもらえると思います。ぜひご期待ください。
森中プロデューサー:本作は本当に力が入っています。ユーザーとともに歩んできたタイトルなので、今作も意見を吸収して、よりいいものにしたいと思っています。ユーザーの意見は作っていく活力になるので、ご意見をいただければと思います。
小笠原プロデューサー:前作ではしっかりとした一歩を踏み出せたので、今作は前を目指した2歩目を踏み出したいです。前作はPSフォーマットを盛り上げたいと思っていたのですが、今作『討鬼伝 極』はPSフォーマットを引っ張っていけるようなタイトルになるよう、頑張っていきます。
プレゼン終了後に、『アクション体験版』を試遊できる時間が設けられたので、いくつか気付いた点を記載していく。
薙刀は説明通り、かなり使いやすい武器。地上、空中ともに□ボタンで連続攻撃が続いていくので、連打しているだけでも爽快だ。攻撃を受け流せる“流転”は空中でも発動できるので、“連舞状態”を維持しやすい印象を受けた。特殊技の“繚乱”はボタンを連打することで攻撃し続けるというもの。連舞状態だと攻撃速度が上がるので、さらに敵を攻撃できて、かなり気持ちよかった。いかに連舞状態を維持し、複数部位に攻撃を当てていくかがポイントとなりそうだ。
金砕棒は重い一撃が魅力。先端で攻撃を当て続けると“豪腕状態”となり、攻撃速度が上昇するため、間合いの把握がキモになりそうだ。□の振り回し攻撃は3回まで可能で、△の叩きつけ攻撃は3段階まで溜め可能であった。9段階まで溜められるという“破潰”は当たれば威力はありそうだが、かなりの溜め時間が必要であった。“豪腕状態”は溜め時間が短縮される効果もあるため、この時に積極的に狙うのがいいだろう。
銃は□ボタンや○ボタンを押すと構えに移行し、FPSのような雰囲気になる。また発射する弾種によって、通常射撃だけでなく○ボタンの“霊弾射撃”や、□+×ボタンの擲弾後の射撃が変化する。霊脈を撃ち抜くだけでなく、弾の性能を理解して使うことが、優秀なモノノフへの近道となりそうだ。
“鬼千切・極”は、“共闘ゲージ”がたまった時に、プレイヤーの中からランダムで発動できるメンバーが決まるという。当てれば部位破壊に加えて大ダウンがとれる。各キャラの武器ゲージはそのまま残るため、もしたまっていれば、さらに部位破壊を狙うことができそうだ。ただし周りからのプレッシャーもあるため、慣れるまでは発動時に緊張するかもしれない。
今回は既存の武器種をさわることはできなかったが、本作の魅力の片鱗は存分に感じることができた。アクション的にも進化し、新キャラや前作で描かれなかった物語が描かれるということで、かなり期待できそうだ。
データが引き継がれ、遊んだ内容は無駄にならないので、新武器種を収録した『アクション体験版』も気になるが、『討鬼伝』を今からやり込んでおくのがいいだろう。まだプレイしたことがないという人は、6月5日に発売される廉価版がオススメだ。
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
データ