2014年6月12日(木)
ファンから熱い支持を受ける『アサシン クリード』シリーズ。その最新作『アサシン クリード ユニティ』のデモプレイが先日の“Xbox E3 2014 メディアブリーフィング”で公開され、さらに“UBI E3 2014 プレスカンファレンス”では新規トレーラーの公開とともに発売日が10月28日とアナウンスされ、話題を呼んだ。
今回、本作のレベルデザイナーを務めるBRUNO(ブルーノ)氏にインタビューを行った。その模様をお届けしよう。
▲レベルデザイナーのBRUNO氏。 |
――今回PS4とXbox oneの次世代機を中心にした理由を教えてください。
デザインとアクションということに焦点を置いているので、アニメーションや映像を自分たちの思い通りのものを作り上げるために、次世代機を選択しました。
――グラフィック以外に次世代機だからできたことを教えてください。
クラウドシステムを使っているため、どの場所からでも4人が同時にプレイすることが可能です。それがこのゲームの1つの売りでもあり、みんなでシェアをしながらゲームができます。また、システム的な部分から言っても次世代のコンソールが必要でした。
――マルチプレイにファンはとても興奮していると思うのですが、どういったものになるのでしょうか。
ミッションを4人でシェアすることができ、オープンワールドなのでパリの中をそれぞれが探索できる楽しみがあります。4人とも操作するのはArnoですが、それぞれのプレイヤーからは違う人物に見えるようになります。
――他の3人は1人がプレイしている世界に入る?
1人のメインプレイヤーがいるのではなく、それぞれがミッションを持っていて、4人がグループになって1つのプレイを行います。そのため1人が中心となって他がそれについていく形ではありません。もちろんシングルプレイヤーとしてプレイもできるので、1人でメインミッションを達成していくというものもあり、両方を楽しむことができます。
――マルチプレイはどのようにしてみんなが加わるのですか?
同じマップの中でストーリーを進めたり、マルチプレイで遊ぶ場所があります。マルチプレイは、ゲームが進行している途中から参加もできますし、抜けることもできますよ。
――マルチプレイモードには、トレーラーで実現している遊びがあるわけではないのでしょうか?
いいえ、トレーラーでみなさんがご覧になっているものと同じようにプレイしていただくことができます。
――トレーラーのような華麗な連携は簡単にできるのでしょうか?
はい。プレイしながらコミュニケーションをとることができるツールを搭載しています。マーキングやカウントダウン、意見交換が可能な場を設けることによって、みんなでスムーズに遊ぶことができますよ。
――うまいプレイヤーが4人集まったらとてもおもしろそうですね。
プレイヤーにはそれぞれスキルや得意分野があります。それをグループとして向上させていきながら、「自分はこの部分にたけているので、こっちのほうに行くよ」というような役割分担ができます。連携や組み合わせによって、グループの力を向上させることができます。
――今回アサシンが“黒い服”を着ていて、今までとイメージがガラッと変わりましたが、黒色になにか意味はありますか?
コスチュームはカスタマイズできるので、好きなように変えられます。また持っているギアもアップグレードすることが可能です。なぜ黒にしたかの質問は私はお答えできませんが、カスタマイズはできます。
――主人公の“Arno”という人物とストーリーについて教えてください。
本作には4つのメインストーリーがあります。Arnoの幼少時代の生い立ちから、どのようにしてアサシンになっていくのか、その後アサシンランキングがあって、どのようにテンプル騎士団との関わりを持っていくのか。どうクエストを行っていくのかというストーリーになります。
――舞台がフランス革命ですが、ユービーアイソフトさんはフランスのメーカーとして、特別な感慨みたいなものはありますか?
フランスには素晴らしい遺跡のような場所がいっぱいあり、ストーリーや街としてもアサシンであるメインキャラクターにすごくフィットしています。もちろん街を映像として作り上げるためにはリサーチをし、さまざまな勉強をしました。今の街にあるものは実際に参考にすることはできますし、ないものは創造しなければなりませんでしたが、オフィスがフランスにあるぶん助けになりましたね。街のセッティングを作り上げやすかったことと、キャラクター自身に、そしてストーリーに、ステージが近くて入りやすかったので選びました。
――今までのシリーズのように著名な人物は登場しますか?
まずナポレオンが出てきます。フランス革命に実際に携わった人の中で一番有名なのがナポレオン、その他にもロベスピエールやジョルジュ・ダントン、マルキ・ド・サドといった人たちも出てきます。もちろんルイ16世も出てきますよ。
――フランスの当時の建物や内装は豪華だと思うのですが、再現するのは大変だったのではないですか?
フランス革命の時代はとても裕福な層と、とても貧しい層の2つが存在します。それぞれまったく異なる世界を表現しなければならなかったので、その部分は大変でした。
――ゲームのストーリーについて、テンプル騎士団とアサシン教団の関係性は今回はどうなるのでしょう?
本作ではテンプル騎士団とアサシン教団のルーツに戻って話をしていくわけですが、プレイヤーは新しく素晴らしい体験をしていくことになるでしょう。それぞれは同じ時代のフランス革命にいながら、違ったモチベーションをもって動いていくので、そこの戦いも入ってきます。
――最後に日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
ストーリーはアサシンのルーツに迫っていきますのでご期待ください。また再現されたフランス革命時のパリの街を楽しんでいただければと思います。