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2014年7月16日(水)

『ウルトラストリートファイターIV』Evo 2014 3位Razerプロゲーマーふ~どの軌跡。全試合を動画で振り返る【Evo 2014】

文:megane

 現地時間7月11日~13日に開催された格闘ゲームの祭典“Evolution 2014(Evo 2014)”。電撃オンラインが今回のEvoにて密着取材を行ったRazer所属のプロゲーマー・ふ~ど選手はウィナーズで決勝プールまで勝ち残り、3位に輝いた。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 優勝に輝いたEvo 2011より3年ぶりとなるベスト8入り。また、ふ~ど選手はEvo 2014の前週に開かれた“第4回TOPANGAチャリティーカップ”で決勝戦のアンカーを務め、その大役を果たした他、シンガポールで開催された“SEAM2014”で3位に輝くなど、勢いに乗っている『ウル4』プレイヤーの1人。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 ここではそんなふ~ど選手のEvo 2014での戦いぶりを、全試合収録した動画にて振り返っていく。後日、ふ~ど選手自身によるコメントも掲載予定なのでお楽しみに。

●予選プール

 ふ~ど自身、動画コメントにて「予選プールは1ラウンドも取られずに勝てた」と語っていた通り、まさに横綱相撲という展開に。Evo 2014は世界大会ではあるが、申請すれば誰でも参加できるオープン大会でもあるので、参加プレイヤーの腕前のバラつきが激しい。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 次のプールへの進出が余裕な予選ブロックもあれば、強豪プレイヤーと同じブロックになってしまうデスブロックにもなり得るのがEvoだ。

■Evo 2014『ウル4』予選プール 1回戦 Geoph戦

■Evo 2014『ウル4』予選プール 2回戦 X master prime戦

■Evo 2014『ウル4』予選プール 3回戦 Cozyguru戦

■Evo 2014『ウル4』予選プール 4回戦 Lordbbh戦


●準々決勝プール

 余裕だった予選プールとは異なり、明らかに相手が強くなっている準々決勝プール。1回戦は日本人選手同士の対戦となった。相手は新宿などの東京地区を中心に活動しているヒサシ選手(セス)。ふ~ど選手はヒサシ選手に最初1ラウンドを取られてしまうも、その後は落ち着いた動きで2試合先取し、勝利。

 動画コメントで「わりと怖かった」と語っていた春麗使いのIandanity選手との戦いでも、ラウンドを先行されていたものの、試合自体は落とさずに2-0で勝利。文字通り1敗もせずにウィナーズで準決勝トーナメントへと進出した。

“Evo 2014ふ~どの軌跡” “Evo 2014ふ~どの軌跡”

■Evo 2014『ウル4』準々決勝プール 1回戦 ヒサシ戦

■Evo 2014『ウル4』準々決勝プール 2回戦 Notifuro lijoe戦

■Evo 2014『ウル4』準々決勝プール 3回戦 Iansanity戦


●準決勝プール

■Evo 2014『ウル4』準決勝プール1回戦 GamerBee戦

 TOP32となる準決勝からはさらに相手のランクがアップ。1戦目は台湾の英雄とも評されたAvermedia所属プロゲーマー・GamerBeeとの戦い。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 GamerBee選手は、ももち選手を倒してウィナーズにて勝ち残った(関連動画)ということもあり、熾烈な戦いとなった。1勝1敗で迎えた最終戦、お互い1ラウンドずつ取った状態で、あと1撃食らうと負けという状況まで追い込まれてしまう。ふ~ど選手はそんな状況でも烈火拳を叩き込み続け、薄氷を踏む思いで勝利をもぎ取った。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

■Evo 2014『ウル4』準決勝プール2回戦 FGC EXぷげら戦

 決勝トーナメントにウィナーズで進出するための最後の試合は、九州のいぶき使いの強豪・EXぷげら選手。残り体力数ドットまで追い込まれる場面も多かったが、ストレートでEXぷげら選手を下して決勝トーナメントへと全勝で進出した。

“Evo 2014ふ~どの軌跡” “Evo 2014ふ~どの軌跡”

●決勝当日にえいた選手やかずのこ選手などと調整

 決勝プールが始まる当日、えいた選手やかずのこ選手、板橋ザンギエフ選手などと協力して調整を行うふ~ど選手の姿があった。一番の目的は決勝プール初戦で戦うSnake Eyez選手(ザンギエフ)に向けた調整。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 その他、ボンちゃん選手(サガット)やももち選手(ケン)を想定した調整が行われていた。


●決勝プール

■Evo 2014『ウル4』決勝プール1回戦 Snake Eyez戦

 調整および仮眠を経て迎えた決勝プール1回戦。Evo 2013優勝者Xian選手を残り数秒からの逆転劇で倒した(関連動画)Snake Eyez選手との戦いは、最後の最後まで間合いを図りつつ戦う、ジリジリとした戦いが展開された。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 なんとしても近づかせないふ~ど選手と、何としてでも近づきたいSnake Eyez選手。通常技での牽制を徹底させ、対空の熾炎脚を確実に当てていくなど、2試合を先取する。その後、Snake Eyez選手が1試合取り返し、4試合目も勝利の目前まで行くものの、ふ~ど選手の巧みな時間調整により、タイムアップで1-1へ。続くラストラウンドもふ~ど選手がタイムアップまで持ち込み、ウィナーズファイナルへと駒を進めた。

“Evo 2014ふ~どの軌跡” “Evo 2014ふ~どの軌跡”

■Evo 2014『ウル4』決勝プール ウィナーズファイナル ボンちゃん戦

 ついに迎えたウィナーズファイナル。日本人選手同士の全勝対決、ボンちゃん選手(サガット)との戦いとなった。TOPANGA 勝ちたがり同門対決ともいえるこの戦いは、ボンちゃん選手ペースで進むこととなる。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 中距離でのジリジリとした差し合いが続く中、確実にダメージを重ねていくボンちゃんに対して、なかなか近づくことができない。一気に2試合を先取され、追い込まれてしまう。

“Evo 2014ふ~どの軌跡” “Evo 2014ふ~どの軌跡”

 なんとか1試合を取り戻し、4試合目もラウンドを先行するものの、ボンちゃん選手のタイガーアッパーカットによって1-1にされてしまう。ラストはセービングアタックからタイガーデストラクションまで繋げられ、起き上がりにグランドタイガーショットを重ねられてゲームセット。ふ~ど選手はルーザーズファイナルへ。

■Evo 2014『ウル4』決勝プール ルーザーズファイナル Louffy戦

 勝ってまたボンちゃん選手との戦いに戻りたいふ~ど選手の前に、今大会最強の日本人キラー・Meltdown Louffy選手(ローズ)が立ちはだかる。

“Evo 2014ふ~どの軌跡”

 Louffy選手は、前回優勝のXian選手に破れてルーザーズ落ちをしているものの、そこからときど選手、ミッセ選手、マゴ選手、えいた選手、EXぷげら選手を倒して決勝プールへと進出。そして決勝プールではももち選手、Ricky Ortiz選手、Snake Eyez選手らを倒してルーザーズファイナルへと進出した。

“Evo 2014ふ~どの軌跡” “Evo 2014ふ~どの軌跡”

 なかなかラインを押し上げられないふ~ど選手に対して、牽制や投げなどで体力を上回っていくLouffy選手。2試合先取され、後がなくなったふ~ど選手だが、流れを変えることはできずEvo 2014は3位という結果で幕を閉じた。

“Evo 2014 ふ~どの軌跡” “Evo 2014 ふ~どの軌跡”
“Evo 2014 ふ~どの軌跡” “Evo 2014 ふ~どの軌跡”
▲大会終了後、撤収が進む会場内で記念撮影などがそこら中で行われていた。
“Evo 2014 ふ~どの軌跡”
▲3年ぶりのベスト8入り、そして3位に輝いたRazer・ふ~ど。今後もCAPCOM CUPなど大きな大会も数多く控えている。今後の活躍に期待したい。

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