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2014年7月18日(金)

読者が参加することで展開が変わるWeb小説“3D小説 bell”が7月25日0時より開始! KADOKAWA×dwango×グループSNE3社合同プロジェクト

文:megane

 株式会社KADOKAWA 富士見書房ブランドカンパニーは、ドワンゴ、グループSNEとの合同プロジェクトとしてWeb小説“3D小説 bell”の連載を7月25日0時より開始する。この小説はniconico内の“3D小説 bell”チャンネルにて無料で読むことができる。

“3D小説 bell”

 “3D小説 bell”は、作中に登場する“絶望の中にいる少女”を読者が主人公とともに救っていく物語。読者の発言や行動などが物語を変えていくというのが特徴だ。ただし、“次に何をすればいいか”というルールは明示されない。読者が物語を読んで想像し、すべきことを自ら見つけ出す必要がある。

“3D小説 bell”

 本日7月18日より公開されている公式サイトにはカウントダウンタイマーが設置されている。これはタイマーの切れる時間に物語が大きく動くことを表しているという。

 今回の発表にあわせて電撃オンラインに制作者の“少年ロケット”からメッセージと手紙が直接届いたので紹介する。

“3D小説 bell”

「おまえら! 届かなかったラブレター貰ってきたぜ!
 ラブレターじゃない? 招待状? どっちか!
 なんかばらばらになってたからセロテープパワーでなおしておきました。
 いっぱいあるからみんなに配るぜ!
 読む?」

 はたしてこの手紙が意図するものは何なのだろうか。電話番号らしきものも書かれているようだが……。

■“3D小説 bell”
 【企画】少年ロケット
 【執筆】河野裕、河端ジュン一
 【イラスト】shimano
 【Twitterハッシュタグ】#3D小説
 【開始日】2014年7月25日
 【価格】無料

■3D小説とは?

 3D小説は、ドワンゴ、KADOKAWA、グループSNEの3社でおくる、読者参加型のWeb小説です。読者が現実世界で行動した内容によって物語の展開や結末に影響を与えることができる“物語がリアルに飛び出す小説”という意味を込めて3D小説と命名されました。

 すでに2013年のゴールデンウィーク中に3D小説のプロト版『It’s A MIRACLE WORLD』が実施されており、参加者から熱狂的な支持を得ました。(プロト版の内容は3D小説公式サイト内にある「まとめ動画」で確認することができます)

 プロト版では、悪者に監禁されたヒロインは不幸な結末を迎えてしまいました。読者は小説内に散りばめられた暗号やヒントを集めることでヒロインのメールアドレスを特定、彼女へ直接メールすることで監禁部屋から脱出するための方法を教えることができ、物語を次に進めることに成功しました。

 また、小説内で示唆された場所へ行くと読者が作中の重要アイテムを手に入れることなども可能でした。

 3D小説公式サイトに設置されているカウントダウンタイマーの数字がゼロになる時、“bell”の物語は大きく動いて読者の協力を必要とするはずです。

■制作者からのメッセージ

 たとえば小説を読んでいて、「もっとよい方法があるのに」と思ったことはないだろうか? 悪者の正体を主人公に伝えられたなら、ヒロインの逃走を手助けできたなら、もっと上手くいくのに。そう感じたことはないだろうか? それを可能にするのが3D小説だ。

 3D小説はweb上で連載される小説だが、読み進めるだけではハッピーエンドは訪れない。あなた――“読者たち”が協力し合い、問題を解決しなければならない。そうすることではじめて、誰にも、作者にも描けなかったハッピーエンドがみつかる。

 これは“ある理由”で私には救いようのない物語だ。だが、あなたたちなら、必ず幸福なラストをみせてくれると信じている。

■3D小説“bell”への参加五則

1.小説「bell」のサイトまでお越しください。物語は7月25日0時から始まります。お見逃しなきようお願いいたします。

2.これは、“読者たち”が“絶望の中にいる少女”を救う物語です。少女を救う意志と情熱を持つ読者=あなたの参加をお待ちしております。

3.現実と作中の時間はリンクしています。主人公が8月1日にピンチを迎えるなら、読者のみなさんは8月1日までにその問題を解決しなければなりません。

4.ひとりの読者=あなたが、物語を変えます。作中のすべての問題を、あなたひとりが解決しなければいけないわけではありません。読者のうち、たったひとりでも問題を解決すれば、物語は先へと進んでいきます。あなたは積極的に現実で動き回ってもいいし、インターネットにアイデアをかき込むだけでもいいです。あるいは他の読者たちを応援しながら、物語をただ眺めているだけでもいいです。

5.ルールは明示されません。次になにをすればいいのか、どうすれば主人公とコンタクトを取れるのか——そういったルールは、明確には示されません。その方法は、あなたが物語を読み、想像し、自ら見つけ出さなければならないのです。

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