2014年7月31日(木)
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『真 流行り神』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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日本一ソフトウェアは、8月7日に発売するPS3/PS Vita用ソフト『真 流行り神』から、“恐怖”の演出要素を公開した。
『真 流行り神』は、2009年のPSP用ソフト『流行り神3 警視庁怪異事件ファイル』以来5年ぶりとなる、『流行り神』シリーズの新作タイトル。あらゆるジャンルのホラーを取り入れ、恐怖を徹底的に追求したタイトルとなっている。作風は従来作を継承しているが、登場キャラクターは一新される。
恐怖を演出するため、普通にプレイした場合では意識しないような部分まで細かく作りこまれた『真 流行り神』。そのこだわりを感じてほしい。
『真 流行り神』のグラフィックは、イラスト1枚だけでも恐怖を感じられるように作成されている。一部イベントシーンのイラストを、製作過程のラフイラストとあわせて紹介する。
▲無数の手が女性の背後に迫るシーン。ラフの段階ですでに緊迫感や禍々しさに満ち溢れているが、完成版では明瞭に描かれた多数の腕から女性を引きずり込もうとする意思が感じられる。 |
▲人体に電流を流すシーン。イラストが完成へと近づくにつれ、被害者の苦痛と絶叫が刻み込まれていくかのようだ。 |
『流行り神』シリーズ特有の雰囲気を表現するため、本作中のイラストは完成後に特有の加工が施される。下記の背景イラストの場合、壁や床、ドアなどに陰影やシミがあるように見え、プレイヤーの不安感を無意識から駆り立てる。
フィルターなし | フィルターあり | |
▲背景に加えられるザラついた質感が、『流行り神』シリーズらしい不穏な空気感を演出する。 |
演出効果の基本であるサウンドだが、『真 流行り神』では特に“血”にまつわるさまざまな音に力が注がれている。流血や出血を表現するSE(効果音)の収録数は、40種類以上。その他、“寄生虫が蠢く音”や“人間が人間に噛み付く音”など、特殊なSEも豊富に用意されている。
さらに、BGM以外の“環境音”もこだわって制作されている。真夜中の山林で逃亡者を探索する場面においては、無線の飛び交う音や虫の音、鳥の鳴き声などさまざまな音が使用されており、独特の雰囲気を作り上げている。
プレイヤーは主人公である北條紗希の視点から、恐怖と戦いながら次々に起こる事件を追いかけていく。その臨場感を高めるべく本作内の演出は紗希の視点や感性を中心としたものが多くなっていて、紗希の“恐怖”とプレイヤーの“恐怖”が直結するよう仕組まれている。
▲眠らされた主人公が、監禁された部屋で目覚めるシーン。焦点の合わない朦朧とした視界が、ぼかし効果と左右へ二重にぶれたグラフィックで表現されている。 | ▲視界が戻ると、洞窟のような部屋だと判明。岩壁に囲まれているものの液晶テレビなど近代的な家具もあるが、この空間は一体……? |
従来の『流行り神』シリーズでは少なかった“動き”を取り入れた演出が、『真 流行り神』では多く取り入れられている。 イベントイラストやカットインイラストが動くことで、状況の緊迫感やおぞましさ が一層強く表現される。
▲腐敗が進んだ3つの死体を暗闇で発見するイベント。イラストの動きによって、主人公の主観的な動揺や恐怖が演出される。 |
一口に“恐怖”と言っても、“何に恐怖を覚えるか”は人それぞれ違うもの。そこで『真 流行り神』では、殺人、悪霊、監禁、洗脳、蟲など、あらゆるジャンルのホラーを取り入れている。
ブラインドマン編では、“狂人の暴走”や“眼をくり抜かれた死体”など、“人間”の行いについての恐怖がテーマとなっている。
悪霊編は、文字通り悪霊による恐怖を描く物語。“もし悪霊を恐れる心が悪霊を生んだとするならば、簡単に悪霊の存在を否定することはできない”という、『流行り神』らしいストーリーラインとなっている。
死臭編は猟奇殺人がテーマとなっていて、凄惨なテキストやイラストが多く収録されている。ちなみに、このイラストの人物は、“まだ死んでいない”状態にあるらしい。
生きた人間の身体を食らう“蟲”が紗希たちを襲う寄生虫編は、プレイヤーに生理的恐怖感を触発させる。このルートでは、紗希の周りの人間が次々と犠牲になるが、なすすべなく逃げ惑うというストーリーが展開される。
前回に続いて、狂気に満ちた人間の暴走を描く“生贄編”と、拷問による恐怖を描く“洗脳編”の一端が公開された。
紗希が目を覚ますと、携帯電話も荷物もなくなっている。部屋の戸を開けると、男がビデオカメラを回しながら、外に出させまいと見張っている。この状況を切り抜けようと紗希は大声を上げるが、別の男がやって来て腹を殴りつける。男たちはさんざん暴行を加えた後、部屋から出ないよう告げ、去っていった。
翌朝、自分が監禁されていることに思い至る紗希。そして睡眠薬を飲まされ、眠らされてしまう。
再び目を覚ますと、紗希は手足を拘束されて仰向けに寝かせられていた。側では2人の男が、先端のとがった刃物類を研いでいる。2人は人間を解体するビデオの撮影準備をしていた。
※実際のゲーム内テキストからの抜粋
「ぎぃぃいやぁああああああアアアアアアぁッ!」
スイッチを入れるたびに苦痛で呻く。
その唸りが耳の奥にこびりついて気持ち悪い。
胃の中まで握りつぶされるような悪寒。喉の奥までザラつくような感覚。
良心の呵責も凄まじいものがある。
何故こんな……?
どうしてこんな……?
何故わたしが……?
わかってる、屈したのだ。この痛みに、拷問に。自分がやられたくないから……。
これは……不正でしょう? 何から何まで!
違法行為だ。そう、犯罪。絶対に告発できる。するべき……?
頬が熱い。ぼろぼろと私は涙をこぼしている。
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