2014年8月1日(金)
PS Storeの注目コンテンツを、電撃PSの編集&ライター陣が平日(ほぼ)毎日紹介していく特集企画、“電撃PlayStation×PlayStation Store”。話題のDL販売ゲームをはじめ、ゲームアーカイブス、追加DLC、ベスト版、PV・体験版など、ゲームを深く愛する電撃PSスタッフが、ゲーマー視点でコンテンツをピックアップしていきます。
本日紹介するのは、ユービーアイソフトより7月31日に配信開始となった、“勇敢な心”を描く2Dパズルアドベンチャー『バリアント ハート ザ グレイト ウォー』。
本作は“第一次世界大戦”を舞台に、4人の主人公と1匹の軍用犬のひたむきに生きる姿を描いた2Dパズルアドベンチャーだ。ゲームシステムは“パズル要素満載な2Dの横スクロールアクション”といった趣(おもむき)に仕上げられており、難易度はやさしめにバランス調整されている。そんなゲームデザインゆえに“ゲームそのものを楽しむ作品”というよりも“ゲームをとおして物語を読み解く作品”として手に取りたい。
4人の主人公たちは架空の人物だが、作中に登場する戦史や地名はすべて“史実に基づいて描かれている”のが大きな特徴だ。シナリオ上で主人公たちの友情や生きざまにスポットを当てることによって、作中では戦史を直視しながらも、陰惨さを必要最低限に包み込むことに成功している。
また、“史上初めて使用された毒ガスの逸話”をはじめ、“薬莢(やっきょう)を改造して作ったタバコ入れ”といった、戦時下の風習も興味深く紹介されており、読み物としても価値の高い作品に仕上がっている。ユービーアイソフトが独自に開発した描画エンジン“UbiArt Framework”で描かれた、温かみのあるグラフィックと相まって、心にしっとりと染み渡る物語を堪能できるだろう。
第一次世界大戦の勃発から100年目を迎える今年、“世界大戦とはなんだったのか”とか“平和の大切さ”といったことをあらためて思い起こす機会を生み出す教養作品として、強くオススメしたい。(ライター:城イドム)
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