News

2014年9月10日(水)

『零 ~濡鴉ノ巫女~』は主人公3人の視点でストーリーが進行。物語の舞台・登場人物やWii U GamePadを射影機に見立てた遊び方を紹介

文:キャナ☆メン

 コーエーテクモゲームスと任天堂が共同開発し、任天堂が9月27日に発売するWii U用ソフト『零 ~濡鴉ノ巫女~(ゼロ ぬれがらすのみこ)』。記事では、そのゲーム概要をお伝えする。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』

 本作は、怨霊を封じ込めるカメラ“射影機(しゃえいき)”を手に謎(なぞ)を解いていく和風ホラーアドベンチャーゲーム『零』シリーズの最新作。『零 ~濡鴉ノ巫女~』では、自ら死を選んだ者が訪れる山“日上山(ひかみやま)”を舞台に、山にまつわる奇怪な習わしや事件の謎に迫っていく。Wii Uがプラットフォームの今作では、Wii U GamePadを射影機に見立てて探索を進める新たな体験が待っている。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲主人公の1人・不来方夕莉(こずかたゆうり)。彼女が手にしているものが“射影機”だ。

■物語の舞台“日上山”

 かつて霊場として人々に崇められた山であり、今は自殺志願者がその最期の地として選ぶ霊山。日上山には、人を死に誘う“濡鴉ノ巫女(ぬれがらすのみこ)”が支配するという言い伝えがあった。

 屋内の探索をメインした従来の『零』シリーズと異なり、山を舞台にした今作はオープンなエリアが多いのも特徴。山の心霊スポットで肝試しも行うような体験が味わえ、山の至るところから聞える雨や水の音がプレイヤーの恐怖をかき立てる。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

■3人の主人公

 ストーリーは、主人公の1人・不来方夕莉が日上山を訪れるところから始まる。以降、物語の展開に沿って、夕莉と旧知の男性・放生蓮(ほうじょうれん)や母を探す少女・雛咲深羽(ひなさきみう)にも視点が切り替わり、プレイヤーはこの3名を操作してゲームを進めていく。ここでは、その3人の主人公をはじめ、物語上の重要なキャラクターを紹介する。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲主人公の不来方夕莉や、彼女が慕う黒澤密花(くろさわひそか)は、影見を行う女性。影見は、神隠しに遭い向こうの世界にとらわれて見えなくなった者を、こちら側に引き戻すことができると言われる。そのことから、人が探しの依頼を受けることに。

●不来方夕莉 声優:種田梨沙

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

 主人公の1人。骨董・喫茶“くろさわ”で居候として働いている。触れたものの記憶や秘密を知ってしまう力がある。

●放生蓮 声優:鈴木達央

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

 主人公の1人。夕莉とは旧知の仲で、売れない作家。次の作品の題材として日上山の風習“弔写真(とむらいしゃしん)”に注目し、山に入る。

●雛咲深羽 声優:内田真礼

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

 主人公の1人。幼いころに母が失踪し、親の愛を知らず、自分が虚ろな存在であると感じている。触った人の心がみえてしまうが為に苦しむ。母が日上山にいるという噂(うわさ)を頼りに、自らも山へ向かう。

●黒澤密花 声優:田中敦子

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

 “くろさわひそか”と読む。夕莉が居候する骨董・喫茶“くろさわ”の主人で、失くしたものを探す“影見”の仕事も請け負う。ある日、神隠しの少女を探して日上山に入るも、行方不明になる。

●鏡宮累 声優:坂本真綾

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

 “かがみやるい”と読む。放生蓮の助手。蓮のことを「先生」と呼び慕っているが、直感で動きがちな蓮をいさめたり、普段の生活での不精を叱るなど、家族同然の存在となっている。

●濡鴉ノ巫女

『零 ~濡鴉ノ巫女~』

 日上山に現れる謎の巫女。普段布で覆われた姿をしている。その目を見た者は、死に誘われると言い伝えられている。

■ゲームの流れ

 ゲームはミッションをクリアすることで進んでいく。それぞれの章に、行方不明になった人物を探して連れ戻すなどの目的があり、その目的を達成すると次の章がオープンする。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲ミッションセレクト画面から、次に開始したいミッションを選ぼう。
『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲まずは、ミッションの手掛かりを見つける。
『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲見つけた手掛かりを元に探索をスタート。
『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲探索の結果、目的となる人や物を発見する。

■射影機の使い方

 目に見えないものを写し出し、撮影することで怨霊を封じ込める射影機は、探索に欠かせない道具。今作では、Wii U GamePadをこの射影機に見立てて操作を行えるのが特徴だ。怨霊の動きや位置に応じて、縦横に持ち替えながら構えたり、周囲をぐるっと見まわしながら撮影したり、まるで本物の射影機を扱っているような臨場感あるプレイを行える。なお、スティックでの操作にも対応している。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲Wii U GamePadを使ってプレイした時のイメージ画像。射影機を構えたつもりで、Wii U GamePadを上下左右に動かして撮影できる。写真では通常の横持ちだが、状況に応じて、縦持ちで撮影することも可能だ。
『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲怨霊を射影機で撮影しようとしているところ。左がWii U GamePadの画面で、右がTVに表示されるゲーム画面だ。上のイメージ画像と合わせて見ると、プレイを想像しやすいかもしれない。

 また、射影機の操作をしている際、怨霊にダメージを与えると、その周囲に“霊片”と呼ばれるものが複数出現する。この“霊片”をたくさん収めてシャッターを切ると、より大きなダメージを怨霊に与えられる。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲“霊片”が出現した時の画面。左がWii U GamePadのもので、右がTVの画面だ。Wii U GamePadの画面に表示された赤い光が“霊片”だ。

 その他、探索中は、何もなさそうな場所でも射影機を通してみると、通常は見えないものが“反応”することもある。その反応を撮影すると、関連する場所や物が写り込むので、それを頼りに探索をさらに進められる場面が出てくる。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲射影機をとおして見たら怪しい反応が……。▲撮影すると、奇妙な場所が写り込んだ。▲写真を手掛かりに探索を行い、攻略を進めていく。

 なお、公式サイトではゲーム中のさまざまなシーンや、射影機の使い方を紹介した動画“射影機の使い方・黒い匪篇”が本日公開された。こちらの動画もぜひ確認してほしい。

紹介映像“射影機の使い方・黒い匪篇”

■探索の基本

 射影機を使って怨霊や怪しい場所を撮影するだけでなく、探索中にはどのような行動が可能なのか? 基本なものを以下に紹介する。

●“残影”を追う

 ZRボタンを押し続けると、寄香をたよりに意識を集中させて過去の影“残影”見ることができる。残影は、目的の人物がかつてたどった道を進んでいくので、目的の場所への道標になる。

・寄香(よすが)とは?

 “影見”が行われる際に、探す相手の手がかりとして使われる、その人の思念が残った物のこと。その人が普段から身につけていた物や、髪の毛などの体の一部、想いを込めた手紙や日記、姿を写した写真などが使われる。影見は、寄香に残る思念をたどることで、“残影”を見ることができる。

●手を伸ばす

 ZRボタンを押し続けて手を伸ばすことで、落ちているアイテムを拾える。まれにゴーストハンドが現れ、手をつかまれてしまうので、そうしたらボタンを離して素早くかわすか、L・Rスティックを左右に倒して振りほどこう。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

●地図を表示する

 Wii U GamePadを射影機として使うのではなく、Wii U GamePadの画面上に地図を表示させることもできる。TV画面を切り替えずに、地図を見ながら探索を進めることが可能だ。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』
▲地図を表示しながらプレイしている時のイメージ。

■序盤の舞台

 物語序盤の舞台となる骨董・喫茶“くろさわ”、水籠温泉一縷荘(みこもりおんせんいちるそう)、不知ノ森(しらずのもり)を、スクリーンショットを交えて紹介する。

●骨董・喫茶“くろさわ”

 密花が店主を務める骨董屋兼カフェ。夕莉が居候として働いている。失せもの探し“影見”を依頼する者や、密花に占いを頼みに来る者も訪れる。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』

●水籠温泉 一縷荘(みこもりおんせん いちるそう)

 日上山に古くからある温泉旅館。山全域で起きた大規模な地滑りにより、本館である旧館部分が埋まり、そのまま再建されること無く廃業となった。地滑りで多くの犠牲者が出たことや、家族を亡くした旅館主人が建物内で自殺し、その霊が出るという噂などから、心霊スポットとして有名になっている。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

●不知ノ森(しらずのもり)

 日上山の中腹にある、平坦な地域に広がる森。日上山が心霊スポット、自殺の名所として有名になってからは、自殺する為か、肝試しをする為か、フェンスを破り侵入する人々が後を断たない。森に入ったものは行方不明になってしまうケースが多いが、中には森に潜む凶悪犯に惨殺された者もいる、という噂もある。

『零 ~濡鴉ノ巫女~』 『零 ~濡鴉ノ巫女~』

■主題歌は現役女子高校生シンガーが担当

 主題歌『HIGANBANA』を歌うのは、現役女子高校生であるシンガーソングライターのAnJuさん。彼女にとっては、この『HIGANBANA』がメジャーデビュー曲となる。同曲を収録したシングルCDは10月8日にSPACE SHOWER MUSICから発売され、9月24日には先行してデジタル配信が行われる。CDには、シリーズでおなじみのアーティスト・天野月さんの楽曲『鳥籠-in this cage-』も収録予定とのこと。CDの価格は1,000円+税だ。

■メディアミックス展開

 本作が発売される前日の9月26日には、映画『劇場版 零~ゼロ~』が全国公開を迎える。それを記念して、9月15日からはniconicoにてニコニコ超“零”祭と題した企画が展開。全5回の特別番組を配信するとのことだ。その他、小説やコミックの展開もある。

(C)2014 Nintendo / コーエーテクモゲームス

データ

▼『HIGANBANA』
■発売元:SPACE SHOWER MUSIC
■品番:DDCB-14025
■発売日:2014年10月8日
■希望小売価格:1,000円+税
 
■『HIGANBANA』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト