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2014年9月20日(土)

『FFXV』の実演でバトルでの操作方法が判明。天気や時間の変化のリアルタイムデモも披露(プレイ動画あり)【TGS2014】

文:電撃オンライン

 スクウェア・エニックスが東京ゲームショウ2014で開催したイベント“FF零式HD 緊急トークショウ”にて、『FINAL FANTASY零式 HD』に体験版が付属するPS4/Xbox One用アクションRPG『ファイナルファンタジーXV』の情報も公開された。

※ステージでの『FFXV』実演デモ動画を追加しました。

■動画:『FINAL FANTASY XV(FF15)』TGS2014 実演デモ

“FF零式HD 緊急トークショウ”
▲3月19日発売の『FF零式HD』には、『FINAL FANTASY XV ‐EPISODE DUSCAE(エピソード ダスカ)‐』と付けられた体験版が付属。物語序盤の一部をオリジナルの展開に置き換えた特別編集版になるとのこと。

 “FF零式HD 緊急トークショウ”には、『FF零式HD』および『FFXV』のディレクターを務める田畑端氏が出演し、実機プレイを交えて両タイトルや『FFアギト プラス』の紹介が行われた。それらの最新情報をまとめてお届けする。

“FF零式HD 緊急トークショウ”
“FF零式HD 緊急トークショウ”
▲左は田畑ディレクター。右は司会を務めたマーケティング部の大藤氏。

●『FFXV』について

――トレーラーの反響について

田畑:「あれは実機プレイじゃないんじゃないか?」という声が意外と多かったんですよね。そのため、今日は実機プレイも用意してきました。

■『FINAL FANTASY XV』TGS2014 トレーラー

――体験版のボリュームや内容について

田畑:プレイ時間は、ストーリーを進めるだけなら1時間くらいです。ただ、途中のダンジョンに入って寄り道などもできるので、3~4時間は遊べると思います。

 ちなみに、このプレイ時間は車で移動した際のものなので、歩いて移動するともっとかかります。間に合えばチョコボにも乗れるようにしたいのですが、体験版には間に合わないかもしれません。

――体験版にボス敵は登場するのか?

田畑:ボス戦はないです。ただ、ボスよりもすごいものをご用意できる予定です。『FF』ファンにはインパクトが強く、驚きながら喜んでもらえるはずです。

――体験版はどんな形で付属するのか?

田畑:ディスクではなく、ダウンロードコードでの配信となります。

――トレーラーに登場する巨大なアダマンタイマイとも戦えるのか?

田畑:戦えますけど、倒すためにはゲーム内時間でものすごくかかります。めちゃくちゃ固いんで。

――トレーラーではイグニスが車を運転していたが、プレイヤーも運転できるのか?

田畑:プレイヤーが運転することもできますし、イグニスにまかせてオートでも運転できます。

 オートでの場合は目的地の設定をして、仲間との会話などを楽しみながら移動する形ですね。

――実機プレイ用のタイトル画面のビジュアルについて

田畑:この絵は『FFXV』にとって、けっこう重要な意味を持っています。

“FF零式HD 緊急トークショウ”
▲“OVERTURE”と銘打たれた、今回のイベント用のタイトル画面。

――天気の変化について

田畑:(カメラを回しながら)この雨が降っているシーンですが、ムービーじゃないですよ。雨が降ると、キャラクターの髪や服がどんどん濡れていきます。

『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
▲服も髪も濡れていく。ちなみに一部のキャラの髪型や表情が変わり、イメチェンしているとのこと。

 雨が降ると、水たまりも自動的にできます。これは高低差を見て計算していたり、屋根があるところは濡れにくかったりします。

『ファイナルファンタジーXV』
▲水たまりは自動で計算して作られていくとのこと。

 (天気を晴れに変える)今回は開発中なので、自由に高速で天気を変えていますが、実際はもっと自然な形で道路や服などが乾いていきます。

『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
▲晴れると、濡れていた服や髪が乾いていく。

――時間の変化について

田畑:去年のE3でも夜のベヒーモス戦をお見せしましたが、その際はチューニングをしないと夜を表現できませんでした。今は自然に推移させられるようになりました。

『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
▲昼→夕方→夜→朝と自然に変化。建物の灯りなどもしっかりと表現されている。

――現在の開発状況について

田畑:グラフィック的には70~80%くらいのクオリティです。体験版の際にはもっと上がるはずですね。

 開発環境についても、E3の時はまだ仮のものでしたが、今は本番の環境に移行している最中です。モーションなども100%に持っていけていないので、これからクオリティを上げていきます。

『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
▲高い場所に武器を突き立てて、そこにぶら下がることもできる。

――バトルの実演について

田畑:相手はベヒーモスとゴブリンです。ゴブリンはかなり芸が細かくて、きゃっきゃっと笑っていたりします。

『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
▲シリーズでおなじみの敵となるゴブリンとベヒーモス。

 先ほどから敵の攻撃を避けていますが、防御のボタンを押し続けると、敵の攻撃を回避し続けてくれる仕組みです。攻撃も同様で、ボタンを押し続けていると攻撃を続けてくれます。

『ファイナルファンタジーXV』
▲操作方法は複雑なものではなく、ボタンを押し続ける形でさまざまなアクションを行うようだ。
『ファイナルファンタジーXV』
▲バトル中でも高くジャンプして、壁に武器を突き刺してぶら下がることができる模様。
『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』

 また、さっきからイグニスと協力攻撃をしていますが、これも特別な操作は必要なく、近くにいる仲間と自動的に技を繰り出す形になっています。

『ファイナルファンタジーXV』
『ファイナルファンタジーXV』
▲バトル中に雨が降ると、敵も味方も濡れていく。
『ファイナルファンタジーXV』

――実機プレイを終えて

田畑:これでPV詐欺ではないということがおわかりいただけたかなと思います(笑)。

 これまでは開発中ということであまり情報が出せませんでした。今はここまでできあがってきているので、これからどんどんと情報を出していきたいと思います!

『ファイナルファンタジーXV』

●『FF零式HD』について

――TGSでの試遊台について

田畑:20台近くを用意していますので、ぜひ遊んでみてください。

――現在の開発状況は?

田畑:80%くらいです。残っている作業はバランス調整やカメラのチューニングがメインですね。

――PSP版との違いは?

田畑:やっぱりHDになったことでグラフィックスが違いますね。また、テレビモニタ用で遊ぶことを前提としてカメラ調整なども行っています。例えば、よりキャラの顔のアップなども見えるようにしている形です。

 それから今回はイージーモードがウリの1つになっています。以前に「エンディングがウリです」と言ったのに、難しくてクリアできないという声もありましたので、それに対応しています。

――実機プレイによるプレゼンについて

田畑:今回の実演は、物語の中盤、4章でのヴァジュラとの戦いです。この敵のアセット自体はPSP版と同じなのですが、シェードの使い方などが違うので、かなり違って見えますね。

『FF零式HD』
▲PSP版から大きく変わって見えるが、ベースの素材は同じとのこと。『FFXV』の技術の利用などにより、演出や見せ方を変えた成果だという。

 ヘキサドライブさんの開発によって、『FFXV』の技術も生かしながら調整をしています。ブラーをかけたり、魔法の演出にライトをつけたりと、PS4やXboxOneだからこその機能も使って見せています。

 レムも、よりかわいく見えると思います。ちなみにスカートはあまりめくれないように調整をしています(笑)。

『FF零式HD』
▲テレビモニタで遊ぶことを意識して、キャラの見え方やカメラワークも調整したとのこと。

●『FFアギト プラス』について

――PS Vitaへの移植の経緯について

田畑:そもそも要望が多かったことに加えて、スマホ版の運営が軌道に乗ってきたのでプロジェクトを進めました。

 また、スマホ版の開発に使っているUNITYはPS Vitaとの相性がいいので、今回のようにスピード展開での移植を実現できました。

――スマホ版とPS Vita版の違いは?

田畑:インターフェースがスティックやボタンに変わったことなどにより、遊び心地はかなり変わっています。

『FFアギト プラス』
『FFアギト プラス』
『FFアギト プラス』
▲PS Vita版は戦闘バランスも調整されるという。

――スマホ版の第2期について

田畑:ロード時間の短縮などの他、ストーリーの進行のさせ方なども調整しています。もともとが学園生活を楽しめるような世界観となっているので、そういったイベントも楽しんでいただければと思います。

『FFアギト プラス』
『FFアギト プラス』
『FFアギト プラス』
▲イベント中に流された“3分でわかる『FFアギト』”。
『FFアギト プラス』
▲今後の『FFアギト』のロードマップも公開された。

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