TVアニメ『selector spread WIXOSS』放送直前スペシャルイベントが開催！ 六本木が『selector』に染まった夢の一夜をレポート

文：ゲゲン

　9月27日、東京・六本木でTVアニメ『selector』とTCG『WIXOSS』の合同イベント“selector ＆ WIXOSS festival”が開催された。朝から夕方にかけては、泉ガーデンギャラリーで『WIXOSS』の大会である “WIXOSS大運動会”が、19時からはラフォーレミュージアム六本木で、TVアニメ『selector』のイベント“『selector spread WIXOSS』放送直前スペシャルイベント”が行われた。

▲版権イラストのパネル展示をはじめ、衣装や出演声優のサイン色紙展示も行われていた。

　特に“『selector spread WIXOSS』放送直前スペシャルイベント”は、第2期の放送も控える『selector』としては待望の初単独イベントとなる。豪華出演者やアーティストを迎え、毎週木曜日に音泉で配信されるラジオ『selector radio WIXOSS』の公開録音、TVアニメ2期『selector spread WIXOSS』第1話の先行上映、OP/EDアーティストによるスペシャルライブと、盛りだくさんの内容となった。本記事では、同イベントの模様をお届けする。

▲会場で見かけたピルルク（左）、ユヅキ（中央）、タマ（右）の衣装。タマの衣装は、サイドが大胆に開いているところも再現。

　イベントはまず、ラジオ『selector radio WIXOSS』の公開録音よりスタート。アニメの作中では、パーソナリティの加隈さんが演じる小湊るう子のパートナー“タマ”を久野さんが演じることから、久野さんはラジオでも“天の声”として、音声のみだがパートナーをつとめている。しかし、久野さんの音声が流れる前には「っポン」という独特のSEが入ること、思いがけないタイミングで合いの手を入れてくることも多々あり、“久野ポン”という別キャラクターの存在が確立しつつある。

　ここまでは通常のラジオでの話だが、今回のイベントでは茅野さんの要望により、佐倉さんと茅野さんの間に久野ポンの音声を流せる装置が1つ、赤﨑さんと瀬戸さんの間にも1つ用意されており、音声が流れるボタンを連打する自由奔放なキャスト陣に対して、本物の久野ポン（天の声）がラジオでお馴染みの「早く進行してください」音声で進行を促すなど、開幕からカオスな盛り上がりを見せていた。

　ラジオでおなじみのかけ声「オープン！」のコールがなされると、まずは“クイズ！　久野美咲”コーナーが開始。これはある質問に対して、久野さんが回答した内容を他の共演者が当てるもので、どれだけ久野さんのことを理解しているかが問われるコーナーとなっていた。正解数が一番少ない人には、罰ゲームとしてコーナーの最後で番組オリジナルジングルの収録が行われた。

　最初の問題は、久野さんが半年ほど大事に育てていたサボテンが、実は作り物だったことが判明した際の反応。先日、ラジオに久野さんがゲスト出演された際に披露されたエピソードで、正解は「うわああああああああああ」と叫んでしまったというもの。半年間育てたサボテンの中身が空洞だったことを知り、思わず力強い声が出てしまったようだ。なお、かわいい悲鳴をあげた様子を回答としていた茅野さんが、もっとも状況に近かったということで正解となった。

　続いての問題は、海に行った久野さんが、海に向かって何を叫んだかというもの。海で叫ぶのであればこういうものではと、赤﨑さんが「結婚してーーーーー」と絶叫したと答えて会場を沸かせる。しかし、正解は「旅は道連れ世は情け」であり、この問題の正解者はいなかった。

　さらに、自身のチャームポイントを問われた際の久野さんの答えはという問題では、久野さんならば「ない」と答えたと回答して、佐倉さんが見事に正解する。その佐倉さんも、同様の質問に対して「ないです」と答えたことがあるそうだが、その時はマネージャーに怒られたとの裏話も飛び出した。

　最終的な正解数は、茅野さんと佐倉さんがそれぞれ1となり、赤﨑さんと瀬戸さんが正解なしで、罰ゲームのオリジナルジングルの収録に挑戦することになった。しかし「加隈さんならできます！」という久野ポンの音声と、これを受けた会場の盛り上がりにより、なぜか加隈さんもジングルを収録することに。赤﨑さんは“結婚”について、瀬戸さんは“深夜の焼き肉”について、加隈さんは“久野さんのビデオ”についてと、いずれもジングルとしては異例のものとなっているので、ぜひ公録回の配信で確かめてほしい。

　もちろんラジオの公録なので、レギュラーコーナーも満載。“WIXOSSの部屋”では番組オリジナルカードのラフイラストとカードのテキストが公開され、さらに番組のCDが発売されることも発表された。これらの内容はラジオ公式サイトでも確認ができるので、あわせて確認していただきたい。

　公録のあとは、アニメの続編となる『selector spread WIXOSS』第1話がまるごと先行上映された。PVは既にコミックマーケットで公開されており、公式サイトなどでも確認できるが、本編の上映は本イベントが最速となる。なお、OPとEDは本イベント専用の貴重なものとなっていた。

　ここまででも、すでにボリュームたっぷりのイベントだが、さらにライブパートへと移行する。OPテーマを歌う分島さんが、チェロの八重春とともにステージに登場。第2期OPテーマ『world’s end, girl’s rondo』のジャケットでも着用している、白い修道女のような衣装をまとい、第1期のOP『killy killy JOKER』、第2期のOP『world’s end, girl’s rondo』を休むことなく披露し、会場のボルテージも最高潮へと達した。

　アーティストで出演が告知されていたのは分島さんだけだったこともあり、ライブパートも終わりかと思われたところでうれしいサプライズも！　第1期、第2期でEDテーマを担当するCyuaさんが急遽スペシャルゲストとして登場し、会場は割れんばかりの拍手で満たされた。

　「Cyuaでありんす」と、かつらや衣装などで20kgはあるという花魁姿での出演だが、これは同日に東京・品川で開催されていた“しながわ宿場まつり”の会場から直接駆けつけたためで、MCの加隈さんをはじめ、出演者一同も見とれる豪華絢爛な姿だった。

　“しながわ宿場まつり”で行われる花魁道中では、脱水症状になる人もいるほど重たい装備とのことだが、Cyuaさんはこの衣装のまま見事なパフォーマンスを披露。『selector』の佐藤卓哉監督も作詞に携わる、本作内で描かれる憧憬のイメージと重なる第1期ED『realize -夢の待つ場所-』と、第2期ED『Undo -明日への記憶-』を初めてライブで披露した。

　終盤になってもまったく熱がひく様子のないイベントも、いよいよ終了の時間を迎える。出演者が壇上に勢揃いし、ライブに対する温かい声援への感謝、作品に対する深い想い、ここから新しい『selector』がはじまる旨のコメントがそれぞれなされ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。

■“『selector spread WIXOSS』放送直前スペシャルイベント”開催概要
【日時】2014年9月27日（土） 開場/18：00　開演/19：00　終演/21：00
【場所】ラフォーレミュージアム六本木
【チケット価格】全席指定 4,800円（税込、来場者特典付き）

(C)LRIG/Project Selector

関連サイト

• オリジナルTVアニメ『selector（セレクター） spread WIXOSS』公式サイト
• 『WIXOSS-ウィクロス-』公式サイト