2014年12月3日（水）

PS4/PS3『GG Xrd』総まとめ。AC版との違いや家庭版の新キャラ・シンなどの情報をお届け

　2D格闘ゲームの金字塔として知られる、アークシステムワークスの『GUILTY GEAR』。そのシリーズ最新作であるPS4/PS3用対戦格闘ゲーム『GUILTY GEAR Xrd －SIGN－（ギルティギアイグザードサイン）』が12月4日に発売されます。

　本作には、アーケード版で描かれたストーリーの続きが展開されるSTORYモードや全国のライバルと戦えるNETWORKモード、1人プレイ用の各種やり込みモードなど、家庭用ならではの新要素が多数搭載されています。

　この記事では、PS4/PS3版ならではの機能や、アーケード版にはまだ登場していない新キャラクターの情報などをお届けしていきます。

◆そもそも『ギルティギア』とは？

　本作はお互いに攻撃し合い、先に相手の体力を0にした側のプレイヤーが勝利となる対戦格闘ゲームです。特徴的なシステムとして、“テンションゲージ”が存在します。これは覚醒必殺技やロマンキャンセルといった特殊な行動をするのに必要なゲージで、攻撃やダッシュといったポジティブなアクションをとることでゲージが増加します。

　特に本作では、ロマンキャンセルの効果が一新されており、“あらゆる直前の行動”を中断できるようになりました。さらに、ロマンキャンセルに“自分以外の時間の流れが遅くなる”という効果も追加されました。プレイヤーのアイデア次第で、さまざまな戦術を生み出せます。

→基本的なゲームシステム紹介はこちら

■PS4/PS3版に搭載される各種モードを紹介！

　3Dアニメーションで描かれるSTORYモードや、PS4版とPS3版での通信対戦が可能なNETWORKモード、格闘ゲーム初心者から上級者までうれしいPRACTICEモードなどを紹介します。

●アーケード版のその後が描かれるSTORYモード

　テキストアドベンチャーゲームのような形式による表現は従来の『ギルティギア』シリーズと同様ですが、本作のストーリーモードはTVアニメのようなカット演出を新たに搭載。特色あるトゥーンシェーダのもとで描画される3Dアニメーションは、これまで以上の迫力で物語を盛り上げます。


▲テキストに動きが加わることで物語への没入感を、より高めてくれそうです。

　もちろん、アーケード版のストーリーがわからない人のために、アーケード版と同様の内容が遊べるARCADEモードが用意されているのでご安心を！

【ストーリー背景】

　時は“1999年”、人類は無限のエネルギー“法力”の理論化に成功した。

　しかし、人は叡智を得ても愚かさは捨てられなかった。世界平和の呼び水となるはずだった法力すら、人は争いの道具にし、ついには禁断の生体兵器“GEAR”を生み出してしまった。

　やがてその浅はかな行いを戒めるかのように、GEARは自らの意思を持ち、人類に牙を向いたのだった。GEARとの生存をかけた“聖戦”は100年の永きの末、破壊神“ジャスティス”を封印した人類が勝利を収めたが、そうして得られた平穏の陰で今も尚、世界は人ならざる者の脅威にさらされていた。

　あたかも法力を得た人類に対し、贖罪を求めるかのように。

【アーケード版のあらすじ】

　2187年10月21日12時12分

　自らをラムレザル＝ヴァレンタインと名乗る少女が、たった1人で全世界に対して宣戦布告した。この声明をイタズラと笑うものは個人、組織、国に至るまで存在しなかった。

　何故ならば、先の“バプテスマ13事件”において、イリュリア連王国の首都を強襲し大打撃を与えた者が“ヴァレンタイン”を名乗っていたからだ。

　事の真偽を確かめるべく今、世界が行動を起こす。

【PS4/PS3版ストーリーあらすじ】

　ラムレザル＝ヴァレンタインの世界への宣戦布告。その真相を探るべく行動に出たソル＝バッドガイたちは、ラムレザルの姉妹を名乗るエルフェルト＝ヴァレンタインの協力により、ラムレザルの捕獲に成功する。

　しかし、時を同じくしてバビロン上空に現れた超巨大物体“ゆりかご”によって、バビロンは壊滅的な状況に陥る。ラムレザルの行動は、ひとつの陽動作戦に過ぎなかった。

　甚大な被害に動揺する世界。その騒乱の中で、己の野望を果たさんとするものたちが動き出す。

　欲望と意志、それぞれの歯車【GEAR】は惹かれ合い、動き出す。

　熱を帯び、そして火花を散らしながら――

●さまざまな遊び方に対応するNETWORKモード

　PSN（PlayStation Network）を介した通信対戦を楽しめる本モードには、“Ranked Match”と“Player Match”の2種類が存在。対戦相手の実力を加味した検索はもちろん、回線品質や使用機種、試合完遂率を指定することもできます。自分のレベルに最適な相手を検索可能なので、実力が近い者同士で対戦ができるのも嬉しいです。

　また、PS3とPS4でのクロスプラットフォーム対戦にも対応しています。これによって『ギルティギア』シリーズの中でも、過去最大級の規模で通信対戦が可能になりました。

【NETWORKモードの詳細】

・Ranked Match：対戦結果がランキングに反映されるネットワーク対戦モード。実力をぶつけあう“真剣勝負”を楽しめる。

・Player Match：対戦結果がランキングに反映されないネットワーク対戦を楽しむモード。勝っても負けても記録に残らないため、気軽な対戦を楽しめまる。また、ルーム内の試合観戦にも対応し、家庭用では“M.O.M”で強化したキャラ同士で対戦することも可能。

［CHECK］Player Matchで使える便利な機能

　通信対戦をサポートする、さまざまな便利機能を紹介していきます。

●オンライントレーニング

　2人のプレイヤーがオンラインでトレーニングを行えます。フレンドと一緒に苦手な箇所を克服しましょう。操作している1Pと2Pのキャラクターを入れ替える機能も利用できます。

●対戦画面コメント機能

　対戦中でも観戦中でも、その試合に対してリアルタイムなコメントを流すことが可能。試合中でも盛り上がれること間違いなしです。

※設定で非表示にすることができます。

●BGM変更

　ゲーム内通貨を使えば、シリーズ楽曲を購入することができます。その楽曲を対戦時のBGMとして設定することも可能。もちろん、人気楽曲も多数登場するとのこと。

●なりきりボイスチャット

　プレイヤーマッチロビーでは、キャラクターボイス付きのテキストチャットが使えます。キャラクターになりきって『ギルティギア』の世界を満喫しましょう！

●上級者の対戦も観賞できるリプレイシアター機能

　本作は、対戦の映像データを保存する“リプレイ”機能に対応。プレイヤー同士の対戦データを、本体ストレージやオンラインサーバー上に保存できます。このリプレイデータはコマ送り再生や、一言コメントを追加することができ、ローカルストレージに最大100件、オンラインストレージにに最大4つまで登録可能です。オンラインストレージに登録したリプレイデータは、全世界のプレイヤーに共有できます。

　他のプレイヤーのリプレイを見て研究をしたり、自分でセレクトした試合を全世界のプレイヤーに紹介したりと、いろいろな楽しみ方があります。

［CHECK］PS4限定“大会運営支援アプリ”が登場

　PS4版『GGXrd －SIGN－』の限定サービスとして、iOS/Android向けにオンライン大会支援コンパニオンアプリが配信されます。PS4とスマートフォンが連動し、オンライン大会を作成でき、その大会へエントリーすることが可能となります。本アプリは近日中に配信されるとのこと。価格は無料。

【PS4側でできること】
・大会の内容確認（日程・ルールの設定）
・専用ロビーへの誘導と入室（エントリー時）
・組み合わせ表の確認
・対戦（専用ルームに移動）
・大会結果の確認

【アプリ側でできること】
・大会の作成（日程・ルールの設定）
・大会の内容確認（日程・ルールの確認）
・大会へのエントリー
・過去の大会結果の確認
・試合開始のお知らせ通知（エントリー時）

※通信費は別途掛かります。
※PCは非対応。
※本企画の内容は開発中のもの。予告なく変更・中止となる場合があります。

■初心者でも安心！　実戦に対応したコンボも練習できるPRACTICEモード

　PRACTICEモードでは、初心者から上級者まで対応した、さまざまなモードが用意されています。さらに初心者向けのTUTORIALでは、ソル＆シンが指南役としてボイスでナビゲートしてくれる嬉しい仕様に。

【PRACTICEモードの詳細】

・TUTORIAL：初心者向けの1人用チュートリアルモード。本作のルールや基本操作などを指南役のソル＆シンがボイスでナビゲートしてくれる。

・CHALLENGE：キャラクター別に必殺技の練習やコンボの練習ができる。基本的なコンボから、より強力で技術を要するコンボまで、幅広く練習できる。

・MISSION：特定の状況をシミュレートした課題に挑戦できる。対応力を養うことで、実戦に備えた練習をすることができる。

・TRAINING：細かい状況を設定して、キャラクターの操作を自由に練習できる。2人での練習にも対応しており、より実戦的な練習をすることが可能。また、キーログの表示や、ダミーに行動を記録させる機能にも対応している。

■その他、じっくり楽しめる多彩なモードにも注目！

　これまで紹介したモード以外にも、アーケード版のストーリーやM.O.Mなどを楽しめる“BATTLE”モード、ゲームの各種データを確認できる“DATEBASE”モードが用意されています。

【BATTLEモードの詳細】

・ARCADE：キャラクター別のストーリーを楽しみながら全8戦のCOM戦を行う。稼働中のアーケード版と同様のストーリーが展開する。

・VERSUS：1～2人でオフラインで対戦を行う。友人やCOMを相手に対戦できる。

・M.O.M：マップ上で待ち構えるCOMと戦いメダルを獲得し、獲得したメダルで操作キャラクターをカスタマイズできる1人用のやり込みモード。オンラインのプレイヤーマッチでは、このモードで育成したキャラクターを使用して対戦することが可能。

【DATABASEモードの詳細】

・PROFILE：ゲームプレイで獲得した情報を確認できる。戦績やバトル履歴詳細、トロフィー、バッジなどの達成状況を確認可能。

・REPLAY THEATER：保存したリプレイデータを鑑賞・管理できる。

・GALLERY：本作のアートワークやムービー、ボイスやキャラクター紹介を鑑賞できる。

■個性豊かな登場キャラクターを紹介

　本作をプレイするうえで欠かせないのが、個性豊かなキャラクターたちです。PS4/PS3版より参戦する新キャラクターを中心に紹介していきます。

●エルフェルト（声：洲崎綾）

　自然や動物を愛し、誰かが孤独でいることを見過ごせない心優しい性格。「行動すればどんな問題でも必ず解決できるはずだ」という前向きな思考の持ち主。女子力を磨くことに余念がなく、自分の目指す理想的な女性像に近づこうと努力していますが、空回りしてしまうことも多いようです。恋愛に関係する話題に興味が尽きず、夢見がちな妄想が大好き。

　エルフェルトは、主にPS4/PS3ソフトの早期購入特典として封入されるプロダクトコードを使用することで入手できます。その他、詳しい情報はエルフェルトの概要について書かれた記事を参照してください。

●シン＝キスク（声：宮崎一成）

　カイ＝キスクとディズィーの間に生まれた子どもで、人間とギアのクォーター。人目につかぬようソルに預けられ、育てられました。見た目に反して実年齢は10歳未満であるため、精神的にはまだまだ幼い。物事に対しては楽観的かつ深く考えない性格で、悪く言えば単純、よく言えば天真爛漫（てんしんらんまん）と言えます。

　シンのバトルスタイルなど詳しい情報はシンの概要について書かれた記事を参照してください。シンは、主に本作のプレイによって獲得できるゲーム内通貨“W＄（ワールドドル）”を使用することで解放できます。その他、入手方法は新キャラクターの入手方法が書かれた記事より確認できます。

●シンVSエルフェルト対戦動画1

●シンVSエルフェルト対戦動画2

●レオ＝ホワイトファング（声：稲田徹）

　イリュリア連王国を治める3人の“連王”の1人。聖戦時代の旧知の仲であるカイとは、友人かつライバルの関係。かつて、全滅の危機に瀕した戦線で、率いる部隊を生還させているなど屈指の戦闘能力と組織統率力を持ち合わせています。

　なお、レオは有料ダウンロードコンテンツキャラクターとして登場。配信時期やバトルスタイルは未公開なので、続報を待ちましょう。

●AC版から引き続き登場する14キャラクター


▲ソル＝バッドガイ（声：中田譲治）。		▲カイ＝キスク（声：草尾毅）。


▲ミリア＝レイジ（声：住友優子）		▲メイ（声：こおろぎさとみ）。


▲チップ＝ザナフ（声：川原慶久）		▲ファウスト（声：近藤隆）。


▲ポチョムキン（声：近藤隆）。		▲スレイヤー（声：家弓家正）。


▲アクセル＝ロウ（声：難波圭一）。		▲イノ（声：井上喜久子）。


▲ヴェノム（声：諏訪部順一）。		▲ザトー＝ONE（声：子安武人）。


▲ベッドマン（声：緑川光）		▲ラムレザル＝ヴァレンタイン（声：潘めぐみ）。ルシフェロ【使い魔】（声：関智一）。

［CHECK］限定版には特注の6ボタンパットが封入！

　本作のPS4版に限り、オリジナルの6ボタンパッド“Fighter’s Pad GGXrd Custom（三和電子製）”を同梱した限定版が発売されます。こちらの価格は9,980円＋税。パッドは本商品のために設計された特注仕様となっており、曲線的なボディ形状が提供してくれる快適なホールド感は使用者を選びません。

　その他、石渡太輔ゼネラルディレクター描き下ろしの店舗特典情報などは『ギルティギアイグザードサイン』公式サイトを確認してください。

［CHECK］さまざまなDLCにも注目！

　12月18日から、DLCとして本作のキャラクターの追加カラーが販売されます。価格は1キャラクターにつき100円（税込）で、全キャラクターパックが1,200円（税込）。追加カラーが用意されているキャラクターは17人分で、1人のキャラクターにつき6種類のユニークなカラーが追加されます。

　その他にも、ダウンロードコンテンツには、追加プレイアブルキャラクターの“シン＝キスク”、“エルフェルト＝ヴァレンタイン”、“レオ＝ホワイトファング”が開放されるものや“キャラクターシステムボイス”など、さまざまなものが用意されています。詳細は、特設ページを参照してください。

　前作より大幅な変化を遂げ、ファンのド肝を抜いた『ギルティギアイグザードサイン』。往年のファンはもちろん、ゲームセンターで本作をプレイできなかった人や格闘ゲーム初心者など幅広い層にオススメの1本です！

PS4/PS3版『ギルティギアイグザードサイン』公式サイトはこちら

データ

▼『ギルティギアイグザードサイン』: ■メーカー：アークシステムワークス; ■対応機種：AC; ■ジャンル：対戦格闘; ■稼働日：2014年2月20日