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2014年12月7日(日)

『鉄拳7』新キャラ“クロエ”は猫耳美女。原田氏「本当に出すのか驚いてスタッフに何度も確認した」

文:喜一

 本日12月7日、東京・バンダイナムコ未来研究所にて“鉄拳20周年ファン感謝祭”が開催された。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲鉄拳プロジェクト代表の原田勝弘氏&『鉄拳』開発スタッフの皆さん。
“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲スペシャルゲストのユリコ・タイガーさん。

 『鉄拳7』の新キャラクターやシステム、トレーラー動画が公開された他、実機を使用してのエキショビションマッチも行われた。まさに『鉄拳』尽くしだった本イベントの模様をお届けする。

●『鉄拳』20周年記念スペシャル動画

■『鉄拳』20周年に芸人鉄拳からのコメントも

 『鉄拳』20周年とのことで、同名の芸名で活動する鉄拳さんよりコメントが寄せられた。鉄拳さんは、自身の芸名の由来をゲーム『鉄拳』が好きすぎてこの名前にしたと話していた。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲何年前から『鉄拳』をプレイしているか、という質問に対して「22年前くらいからですね」とコメントする鉄拳さん。これには原田氏をはじめとした、会場全体が笑いに包まれた。

■有名『鉄拳』プレイヤーたちによる『鉄拳TT2U』エキシビジョンマッチ!

 日本をはじめ、アメリカやフィリピン、韓国などから有名プレイヤーたちが集結。日本からはノビ選手、たけ選手、弦選手、たぬかな選手が参加し、アメリカからはMr.NAPS選手、フィリピンからはAK選手、韓国からはSaint選手とJDCR選手が駆けつけた。これら合計8名のプレイヤーによる『鉄拳TT2U』のエキシビジョンマッチが行われた。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
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▲実況を務めたのはおなじみのハメコ。氏。

 抽選の結果、初戦は日本のトッププレイヤーたけ選手と、韓国の雄JDCR選手が対戦することに。最初にストレートで2ラウンド先取されてしまったたけ選手だが、ここからが本領発揮と言わんばかりの追い上げでラウンド状況をイーブンまで持っていく。最終ラウンドはJDCR選手のミスをうまく拾ったたけ選手が勝利した。

 続いて、若干14歳の弦選手と韓国のSaint選手の試合が行われた。弦選手は14歳という若さ溢れるプレイの中にも、どこか歴戦の古強者であるかのような貫禄あるプレイでSaint選手を下した。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲準決勝にはエキシビジョンに参加した日本人プレイヤーの4名中3名が勝ち上がった。

 準決勝初戦は、弦選手がたけ選手相手に奮闘。勝利を掴み、決勝へと駒を進めた。Mr.NAPS選手とノビ選手の試合は両者1歩も譲らず、常に会場が緊張感に溢れていた。最終ラウンドでは、ノビ選手のキャラチェンジをうまく読んだMr.NAPS選手に軍配が上がった

 そして、決勝戦は弦選手とMr.NAPS選手があいまみえることに。ベストバウトが期待されたカードだが、いざ試合が始まってみると弦選手の猛攻がMr.NAPS選手を襲う。パーフェクトで勝利するラウンドも見られ、弦選手がストレートで試合を制した。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲優勝商品は2014年度に鉄拳ネットやロケテストで配布されたバナパスポートカード全種が入ったアートブックが贈られた。原田氏いわく「開発陣も持ってないです」という超レア物だ。
“鉄拳20周年ファン感謝祭”

■『鉄拳7』一部の新キャラクターやシステムが明らかに

 『鉄拳TTU2』のエキシビジョンも終わり、再び原田氏が登壇。ファンお待ちかねの『鉄拳7』についての情報がお披露目された。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”

●新キャラクターのラッキー・クロエが参戦決定!

 新たに参戦が決定したのは女性キャラクターのラッキー・クロエ。全体的に猫をモチーフとした装飾品が多いのが特徴だ。クロエはダンス系の動きがあるキャラクターで、『鉄拳7』からプレイし始めるプレイヤーにオススメとのこと。原田氏は「最初に見た時は、鉄拳のキャラクターとは思えなかった。本当に出すのか驚いてスタッフに何度も確認した」とコメント。なお、『鉄拳7』にはクロエ以外にも、新キャラクターがまだまだいることが語られた。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲彼女には意外な設定も隠されているとか。
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●レイジアーツやパワークラッシュなどのシステムを紹介

 既に、ロケテストなどで明らかになっているこのシステムだが、改めて原田氏より説明があった。

【パワークラッシュ】

 攻撃の途中に相手の攻撃を受けてしまっても、止まらずに最後まで出し切れる。何度でも使え、何度でも受け止められるが、受けた攻撃の分だけ体力は減るので注意。初心者が壁際に追い詰められた時などに使用するのがオススメとのこと。ロケテストバージョンにつき、これからの仕様変更は充分考えられると語られた。ちなみに、下段攻撃と投げには一方的に負ける。

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【レイジアーツ】

 体力が一定値以下になった場合に、キャラクターが赤く光るレイジ状態(攻撃力上昇)になる。レイジ状態中に特定のコマンドを入力することで、発動できるのがレイジアーツだ。また、レイジアーツを外すとレイジ状態が解除されるので、使うか使わないかは読みあいの部分となる。レイジアーツが当たった際は、特別な演出が入り、カウントが止まる。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲カタリーナがレイジ状態に。赤く光っているのがわかると思う。
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▲レイジアーツは、簡単なコマンドで出せるとのこと。

 また、残り体力がお互いに少ない状態でクロスカウンター気味に攻撃を出すと、スーパースローモーションで決着がわかる機能について語られた。最終的に結果がわかるまでのドキドキ感がたまらない演出だ。ボクシングの試合などでKOされる瞬間がスーパースローでリプレイされる映像を考えてもらうとわかりやすい。“見ても楽しい”という点に特化したシステムだ。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”

■激レア賞品から珍品まで? “鉄拳20周年記念”大抽選回が実施!

 来場者を対象に『鉄拳』グッズが当たる大抽選会が実施。日本では珍しい『鉄拳』オリジナルTシャツや、限定バナパスポートカードなどがプレンゼント賞品として贈られた。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
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▲特に歓声が大きくあがったキングのTシャツ。Tシャツは、日本ではあまり取り扱っておらず、ヨーロッパなどで主に売られているらしい。
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▲限定バナパスポートカードのプレゼントも行われた。

■会場フォトギャラリー

 歴代『鉄拳』シリーズが遊べるコーナーや、原画ギャラリー、『鉄拳7』をプレイできるコーナーなどが設置されていた。

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▲「この技、こんなに減ったっけ?」という昔を懐かしむ会話が交わされていた。
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▲『鉄拳7』の試遊は大盛況。
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▲原田氏とユリコ・タイガーさんと一緒に写真を撮れるスペースも。

■『鉄拳7』のエキシビジョンマッチにプレイヤーも会場も大盛り上がり

 シリーズ最新作『鉄拳7』を用いてのエキシビジョンが行われた。参加したのは、『鉄拳TTU2』エキシビジョンで熱い戦いを繰り広げてくれた8名。今のところロケテストは日本でのみ実施されており、他国のプレイヤーたちは少しハンデを背負うことになる。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲先ほどのエキシビジョンで優勝した弦選手が初戦となった。

 初戦の弦選手対ノビ選手のカードは、お互いに不慣れな点もあり、手探りの状態での攻防となった。だが、ノビ選手は持ち前の経験とこれまで蓄積してきた『鉄拳』の知識で試合を組み立てる。最終ラウンドはどちらが負けてもおかしくない状況だったが、ノビ選手の勝利となった。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”

 他の日本人選手も奮闘したのだが、結果は惜しくも敗退。日本人プレイヤーはノビ選手のみが準決勝に進出するという結果に。準決勝はノビ選手、Mr.NAPS選手、Saint選手、JDCR選手の4名で争われた。

 ノビ選手と仙人の愛称で親しまれるMr.NAPS選手の試合は、ノビ選手の華麗な試合運びでノビ選手が勝利。続くSaint選手とJDCR選手の試合は、お互いにガンガンと攻めていくスタイルで、試合は瞬く間に決着。カズヤの対策を熟知していたJDCR選手がSaint選手に泥をつけた。

 決勝戦、日本のノビ選手と韓国のJDCR選手が火花を散らす。お互いに、『鉄拳』プレイヤーなら1度は名前を聞いたことがある有名プレイヤー同士だ。防御が得意なJDCR選手だが、ノビ選手も負けじとガードの固さを見せつけていく。ラウンドのカウントギリギリまで繰り広げられる対戦は見ているこちらも熱くなってしまうほどだった。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲両者1歩も譲らない試合展開。
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▲最終ラウンド、タイムアップ寸前のレイジアーツは空をきり、ノビ選手の勝利となった。

 優勝したノビ選手は、ロケテストで前もってプレイできていたのが功を奏したとコメント。『鉄拳7』のエキシビジョンは、公認プレイヤーでもあるノビ選手の勝利で幕を閉じた。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲ノビ選手には、優勝記念の楯が贈られた。
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▲世界に1枚しかないバナパスポートカードも進呈された。
“鉄拳20周年ファン感謝祭”
▲裏面も面白い仕様に!

 原田氏より「苦難もあったが、ここまで来れました。長年プレイしてくれている層と、これからの若い層のためにも頑張っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします」と感謝を述べた。ここでイベントが終わり……と思われたが、なんと『鉄拳』プレイヤーより原田氏へ感謝状が贈られるサプライズが!

“鉄拳20周年ファン感謝祭”

 20周年という節目を迎えた『鉄拳』。これからの動向が気になるとともに、これまで築いてきたファンとの絆を大事にしていってほしいと感じた。

“鉄拳20周年ファン感謝祭”

TEKKEN & (C) BANDAI NAMCO Games Inc.
TEKKEN 7 & (C) BANDAI NAMCO Games Inc.

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