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2014年12月11日(木)

『アサシン クリード ローグ』の戦闘システムを紹介。忍び寄るアサシンへのテンプル騎士団の対応がこれだ

文:イトヤン

 ユービーアイソフトより本日12月11日に発売されたPS3用ソフト『アサシン クリード ローグ』。『アサシン クリードIII』『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』と展開されてきた“アメリカ大陸編”の最終章となる本作では、アサシン教団を裏切って敵対するテンプル騎士団へと寝返った主人公、シェイ・パトリック・コーマックの戦いが描かれる。

『アサシン クリード ローグ』
▲主人公のシェイ・パトリック・コーマック(声:佐藤拓也)。アサシン教団を離反したシェイは、テンプル騎士の“アサシンハンター”となって、かつての仲間たちと対決する。

 『アサシン クリード ローグ』のゲームプレイは、帆船を駆って大海原を移動し、海と陸を自由に探索できるなど、前作にあたる『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』(以下『4』)を基本的に踏襲している。とはいえ本作では、舞台となる地域や物語の違いに合わせて、本作独自の要素も多数盛り込まれている。今回の記事では、そうした本作ならではのゲームシステムを紹介しよう。

『アサシン クリード ローグ』
▲主人公のシェイは元アサシンだけに、シリーズでおなじみの“イーグルダイブ”による急降下も可能だ。

■新登場の“グレネードランチャー”で、敵をまとめて撃破!

 主人公のシェイは、右手の剣と左手のダガーを同時に操るという独特のスタイルで、敵と戦うことができる。さらにアサシンブレードやピストルといった、過去のシリーズでもおなじみの武器を使用できるほか、本作で初登場の新武器も用意されている。

『アサシン クリード ローグ』
▲シェイは長い刃を持つ剣と短いダガーの2本を巧みに操り、敵を倒していく。カウンターによって敵の攻撃を受け流し、素早く反撃することが可能だ。

 ゲームの序盤でシェイが入手できるのが、新武器の“エアライフル”だ。エアライフルはその名の通り空気銃のため、銃声を立てることなくスリープダートやバーサークダートを発射できる。『4』の“吹き矢”と同様の感覚で使用できる便利な武器だが、エアライフルは後述する“爆竹ダート”も発射可能だ。

『アサシン クリード ローグ』
▲エアライフルを使うと、敵を眠らせるスリープダートや、敵を同士討ちさせるバーサークダートを発射できる。銃声がしないため、ステルス行動に最適だ。
『アサシン クリード ローグ』
▲スリープダートなどの消耗品は、ショップで購入できるほか、野生動物を狩猟した材料を元にして、自分で製作することも可能だ。

 さらにゲームの中盤では、“グレネードランチャー”を入手できる。強力な榴散グレネードを発射して複数の敵をまとめて吹っ飛ばしたり、スリープグレネードやバーサークグレネードで広範囲に影響を及ぼしたりといったことができる。これまでにない強力な武器だけに、爽快感はバツグンだ。

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲絶大な破壊力を持つグレネードランチャーを使用すれば、行く手を阻む扉を破壊することもできる。

 また本作では、シェイ自身はもちろん敵の兵士やアサシンも、煙幕を使用して相手の行動を妨害してくる。この時に×ボタンを押すと、ガスマスクを着用して影響を受けないようにすることが可能だ。

『アサシン クリード ローグ』
▲戦闘中に敵が煙幕を使ってきたので、ガスマスクを着用したところ。布で顔を覆っているだけのようにも見えるが、これで煙幕の影響を回避できる。

■追跡者が主人公を待ち伏せ!? アサシンとの攻防を体感できるシステムが満載

 主人公のシェイは、思想の違いからアサシン教団を離反し、テンプル騎士団の“アサシンハンター”となった人物だ。そのためシェイ自身がアサシンを“狩る”だけでなく、アサシン教団の側も裏切り者であるシェイの生命を狙ってくる。そのため本作にはメインストーリーのミッション以外でも、アサシンたちと対決するというこれまでにないアクティビティが用意されている。

『アサシン クリード ローグ』
▲テンプル騎士団の北米植民地支部長、ヘイザム・ケンウェイの元で誓いを立ててテンプル騎士となったシェイを、アサシン教団は“裏切り者”として攻撃してくる。

 ニューヨークの街や屋外のエリアを探索していると、アサシンの“追跡者”が物陰や茂みから飛び出してきて、シェイに襲いかかってくることがある。追跡者は、襲いかかってくる瞬間に反撃して倒すこともできるが、事前にその存在を察知することも可能だ。

『アサシン クリード ローグ』 『アサシン クリード ローグ』
▲追跡者が潜んでいる場所の近くにやってくるとささやき声が聞こえてきて、画面の両端がピンク色に点滅する。そこで“タカの眼”を使うと、足元のコンパスで追跡者のいる方角と距離が確認できる。
『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲物陰に潜んでいる追跡者のそばに“爆竹ダート”を発射すると、追跡者が驚いて飛び出してくるので、そこを狙って倒すことができる。

 また、マップの各所にはギャングの本拠地が存在しており、リーダーを暗殺して、掲げられている旗を切り落とすことで、この本拠地をテンプル騎士団のものにすることができる。

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲“ギャング”の本拠地と呼ばれているものの、旗に記されたマークを見ると、どうやらアサシン教団と関係があるようだ。

 本作ならではのユニークなサイドアクティビティが、“アサシンの迎撃”だ。これは、特定の人物を暗殺しようとしているアサシンの集団を撃退して、ターゲットを守るというもの。ちょうど、これまでアサシンの主人公が行っていた“暗殺コントラクト”の裏返しだと言えるだろう。

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲“タカの眼”を使ってアサシンの集団を発見し、ターゲットを守って戦おう。ちなみに“アサシンの迎撃”は、マップ上でハトを捕まえると開始できる。過去のシリーズの“暗殺コントラクト”では、指令が伝書鳩で送られていたが、そのハトを捕らえているのだろうか?

■氷山の浮かぶ極寒の海も舞台となり、帆船の戦いがさらに進化!

 『アサシン クリード』の“アメリカ大陸編”では、帆船を操って水上での戦いを繰り広げることが可能になっている。本作でも、主人公のシェイは帆船“モリガン号”の船長として、入り組んだ川や極寒の北大西洋を舞台にして戦うことができる。

『アサシン クリード ローグ』
▲シェイが船長を務める帆船“モリガン号”。帆船の基本的な操作は『4』と同様だが、さまざまな新要素が採り入れられている。
『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲敵の帆船を相手に、砲撃戦や切り込み戦闘を繰り広げることができるほか、陸地にある砦をモリガン号で砲撃して、攻め落とすことも可能だ。

 本作の舞台となっているエリアの1つである“北大西洋”は、陸地に雪が降り積もっているだけでなく、海には氷山が浮かんでいるという極寒の地域だ。そのため海面が凍結しており、通常の船では進入できない場所が存在している。モリガン号をアップグレードして“砕氷衝角”を装備すれば、氷を砕いて進むことが可能になる。

『アサシン クリード ローグ』
▲“砕氷衝角”を装備したことで、氷を砕いて進むことができるようになった。轟音とともに氷が飛び散る様子は大迫力だ。

 砲撃戦では、海に浮かんでいる氷山を戦いに利用することができる。氷山を砲撃して破壊すると、その破片が海に落ちて大きな波が発生する。小砲艦やスクーナーといった小型の船がこの波に巻き込まれると、即座に沈没してしまう。

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲氷山を破壊して波を立てたことで、小型船を撃沈できた。この作戦を使えば、一度に数隻の船を沈没させることもできる。

 モリガン号の装備にも、新たな武器が登場している。船の後方から“燃える油”を流して、水面に火の壁を作ることができるようになった。敵船がこの火に接近すると炎によるダメージを受けるが、モリガン号も近寄るとダメージを受けてしまうので、使用後の操船には注意しよう。

『アサシン クリード ローグ』
▲“燃える油”によって水面が炎上! 敵船の追撃を防ぐには効果的だが、狭い川が入り組んだ場所では、モリガン号自身の操船にも影響してしまうので要注意だ。

 砲撃戦で敵船を行動不能にしたら、敵船の甲板にシェイ自身と船員が乗り込んで、切り込み戦闘を繰り広げることができる。ここまでは過去のシリーズと同様だが、本作ではなんと、敵の船員がモリガン号に斬り込んでくるという状況が発生するようになった。斬り込んできた敵を撃退すれば、そのまま敵船を捕獲できるので、全力で反撃しよう。

『アサシン クリード ローグ』
▲敵船からモリガン号の甲板に、武装した船員が続々と乗り込んできた。素早く反撃して、返り討ちにしてしまおう!

 また本作では新たに“捕虜船”のサイドアクティビティにも挑戦できる。これは、物語の背景となっている七年戦争で、フランス軍の捕虜となったイギリス軍の兵士を輸送している捕虜船を解放するというもの。捕虜船を傷つけないように注意しながら、護衛船だけを攻撃することがポイントとなる。

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲捕虜船に砲弾が命中してしまうと、捕虜に被害が出てしまう。護衛船だけを沈没させて、捕虜を解放しよう。

 このほかにも、銛(もり)を手にして挑む漁で大型魚を捕獲したり、艦隊を派遣して七年戦争の海戦を戦ったりと、さまざまな海洋アクティビティを楽しむことができる。

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲“海戦”では、捕獲した船で艦隊を編成して、七年戦争の戦いに派遣できる。『4』の“交易艦隊”と同様の感覚で楽しめるサイドアクティビティだ。

■古代の人々の謎を解き明かせ! 収集系のアクティビティもさらに充実

 海と陸のオープンワールドを自由に探索できる本作では、上に紹介した以外にも、多数のアクティビティに挑戦できる。アイテムを入手できたり、物語の背景を知ることができたりと、本作をより深く楽しめるので、積極的にチャレンジしよう!

●先住民の柱

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲洞窟の中にひっそりと存在している謎の石柱。この石柱を操作することで、“先住民のトーテム”というアイテムを入手できる。
『アサシン クリード ローグ』
▲トーテムを全て集めると、先住民の村にある扉を開くことができるようだが……!? 

●洞窟画

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲大自然に覆われた地域を探索すると、古代の人々が描いた洞窟画を発見できる。この洞窟画を“タカの眼”で見ると、“かつて来たりし者”と古代の人々の関わりを語った神話が明らかに!?

●戦時の手紙

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲七年戦争の最中に、伝令が配達していた手紙を回収できる。その文面からは、七年戦争の背後でテンプル騎士団が暗躍している様子が読み取れる。

●燃える船

『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲大量の資材を積んだまま、炎上して放置されている船を発見! 船が爆発する前に、資材を運びだそう。
『アサシン クリード ローグ』
『アサシン クリード ローグ』
▲このほかにも、モリガン号を操縦する際に船員たちが歌ってくれる曲の楽譜を収集したり、地図と実際の風景を見比べて隠されたアイテムを発見したりといった、『4』でおなじみのアクティビティも楽しむことができる。
『アサシン クリード ローグ』
▲記事の最後は、犬の頭をなでているシェイの姿をご紹介。メインストーリーでは、かつての仲間と死闘を繰り広げることになるシェイだが、その合間にはこのような、おだやかな姿も見ることができる。

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