News

2014年12月26日(金)

『サディスティックムーン』は美少女ヒロインによる卑猥で残虐でゲスな物語!【電撃文庫新作紹介】

文:電撃オンライン

 出口きぬごし先生が執筆する、電撃文庫『サディスティックムーン』の紹介記事をお届けします。

『サディスティックムーン』

■こいつ、美少女のくせに危険すぎる!
 卑猥で残虐で……しかも……

 幸徳秋良は稀に見る美少女である。

 腰まで伸びた漆黒の髪はしっとりとした光沢を放ち、切れ長の瞳と端正な顔立ちは、男女を問わず人の心を惹きつける魅力がある。けがれのない白い肌は、ほのかに光ってみえるほど美しい。まるで月のように、艶めかしく。

 そう、彼女は美しい――薄気味悪く、かつイタイという点に目をつぶれば。

 この物語は、彼女に目をつけられた少年・久遠久が、無意味に思えた自分の人生を取り戻すまでの愛と感動の、卑猥で残虐でゲスな物語である。……かも?

【物語のここに注目!】

■“自主規制”の文字が躍る文面を電撃で見ようとは――
 淫靡な問題作なのに、胸がじーんとして涙腺が刺激されるのはなぜ!?

 高校2年生まで他人に無関心のまま、友達も作らずに生きてきた主人公・久遠久に関心を抱いたのは、学園の美少女ランキング7位に入る同級生・幸徳秋良。切れ長の瞳に妖艶な光を宿した彼女が、可憐な外見に似合わず、毒舌で言葉責めが大好き――。そして、久に卑猥な本を読ませては、勃○するかを徹底的に調査せずにはいられない性癖の持ち主でもあります。それは一種の試験で、陰陽師の家系に生まれた秋良が、式神として使役するにふさわしい人物を探していたのだとか。

 久は見事にその試験(?)に合格。理由は、完全なるイン○テンツだったから。

 こうして常人を超えた能力を持つ久は、栄えある式神に選ばれた……いやいやいや!! 人間が人間を使役するのは、○隷というのではないかと。全力で断る気満々だった久は、運悪く秋良に“弱み”を握られてしまい、高校で式神デビューを果たすことに。

 秋良は破天荒で卑猥な女の子かと思いきや、人間式神の久を使ってイジメ被害者の復讐を手助けするなど、実は社会派のいい人なのかも? いやいやいや、それはもう彼女の術中にハマっている!? 読み始めたら最後、秋良と久の非常識な関係が気になって、一気に最後まで読んでしまうこと確実です。

【登場人物のここに注目!】

■【結論】一番キケンなのは読者の股間ではなく
 幸徳秋良を野放しにする編集部なのではないか?

 ここで少し幸徳秋良のスペックについて考えてみましょう。

・1:性格に難がなければ、学園の美少女ランキング1位も狙えると評判の美少女
・2:気になる男子・久遠久の股間を羞恥心なくまさぐる
・3:久を操るため、弱みを握って陰陽師と式神の契約を結ばせた狡猾な性格
・4:久を呼ぶときは愛称のイン○テンツを使う
・5:お互いを下の名前で呼び合う久とその幼なじみの美少女を「殺す!」と脅す。さらに、久の幼なじみを“性病の中央卸売市場”と罵って批判……。

 やっていることは卑猥で残忍でゲスだけど、大好きな男の子を取られまいと嫉妬しているだけかも!? 純粋な恋心に従って、素直に行動をしているだけだったり――? 秋良が恋する少女だとすると、彼女の取った行動がかわいらしく見えてくるから不思議。

 いやいやいや、それも頭のいい彼女の印象操作のせい? 行動派なのにちょっと不器用な素顔が見え始めてからが本作の本番。こんな危険な美少女・秋良との交流で少しずつ変化していく久の内面の動きにも注目です!!

(C)出口きぬごし/KADOKAWA CORPORATION 2014
イラスト:そりむらようじ

データ

▼『サディスティックムーン』
■著:出口きぬごし、イラスト:そりむらようじ
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2014年11月8日
■価格:本体590円+税
 
■『サディスティックムーン』の購入はこちら
Amazon.co.jp

関連サイト