『バイオハザード HDリマスター』はPS版経験者も楽しめる！ 歴代シリーズをプレイする編集によるレポート

文：kbj

　カプコンから発売中のPS3/Xbox 360版『バイオハザード HDリマスター』について、歴代シリーズをプレイする電撃オンラインのkbjが語ります。

　どうも、『バイオハザード』をプレイしすぎると、夢にゾンビが侵入してくるkbjです。『バイオハザード』といえば、やはりPlayStation版『バイオハザード』のインパクトが強い人も多いのではないでしょうか？　個人的には、ソフトを遊びたくてハードを購入したうえに、友だちの家に行って一緒に遊んだことも多かった思い出深い作品です。

　当時は、短時間クリアしたりナイフのみクリアしたりと、とにかくやり込みました。PSのソフトがあればPS3でプレイすることが可能ですし、アーカイブスをダウンロードしてプレイすることも可能ですが、ちょっと手間ですし、今やり直そうとするとさすがにグラフィック的にちょっときついです。まあ、これはこれで味があって個人的にはいいんですが……。

　そんな人や、『バイオハザード』を知っているけど、やったことがないという人にちょうどオススメなのが、『バイオハザード HDリマスター』です。2002年に発売されたGC版『biohazard』を、HDリマスター化したもので、操作性を含めてさまざまな改善点があります。

　画質は、GC版がすでに完成されていたため、そこからの大幅な進化はないのですが、PS版しか遊んでいない人や、シリーズをプレイしたことがない人には十分に美麗です。というか、今見ても全然キレイです。特に、水を含んだテラっとした描写や、壁・廊下などの質感は今なお驚きます。

　せっかくなので、初代と『HDリマスター』版を比較してみたいと思います。言うまでもないのですが、左が初代PS版で、右が『HDリマスター』版です。

▲洋館に入った直後のシーン。PS版ではモーションも限られていたため、描写だけでなく、動きもかなり違っています。

▲ゾンビとの最初に邂逅。ゾンビやジルだけでなく、壁やライティングの描写もリアルになっているのがわかるかと。

▲S.T.A.R.S.（スターズ）・ブラヴォーチームのフォレスト。テラスまでたどり着いたが、息絶えてしまったようだ……。

▲蛇のクリーチャーであるヨーン。毒を持ったやっかいな敵です。

▲寄宿舎に向かうクリスの前に立ちはだかるケルベロス。動きがすばやく、狙いをつけにくいです。

▲中盤以降に登場する兵器・ハンター。体表の鱗や爪、牙などがより緻密に描かれるようになっています。

▲クリスとバリーととも探索を進めるジル。『HDリマスター』版では、キャラクターの表情までしっかり確認できます。

　ゲームのおもしろさはビジュアルだけではないと思うのですが、やはりグラフィックが綺麗なら、それにこしたことはないのではないでしょうか。また、アイテムの場所が変更されています。そのため、PS版をやりこんだ人でも、新鮮な気持ちでプレイできるかと。

　え？　アイテムの位置が変更されているだけならば、PS版『バイオハザード ディレクターズカット』のアレンジモードでもあった!?　その通りです。実はリメイクに当たり、洋館は美しくなる以外にも、仕掛けや新たなエリアが追加されています。そのため、PS版をやりこんでいた人も、クリスやジルなど登場キャラと同じように戸惑いつつ、探索することになるかと。

　え!?　新たな場所だけでは物足りない!?　そんな人のためかわかりませんが、新たなクリーチャーも登場します。1つは、倒したはずのゾンビが変異体として登場するクリムゾン・ヘッド。とにかく移動が早いうえに攻撃も強力でやっかいです。こいつにならないように倒したいのですが、数が多いので、どうするかという駆け引きも楽しめるかと。

▲倒したはずのゾンビがさらに強力になって登場。攻撃範囲も広くなり、よりやっかいになっています。

　もう1体は物語にも大きくからんでくるリサ・トレヴァーです。こちらは完全新規となるクリーチャーで、出生には哀しいエピソードが用意されています。……ただし、こちらもとにかくやっかいで、初見の時には驚くかと。こちらはぜひ、自分の目で確かめてみてください。

▲恐ろしい外見と、強靭な肉体のなかに、悲しいエピソードを秘めたリサ。アイテム、謎解きだけでなく、ファイルも新しいものが用意されているので必見です。

　変更点としては、4：3だけでなく、16：9の画面を用意している他、いわゆる“ラジコン操作”だけでなく、より直観的な操作も用意されています。さらに、『リベレーションズ』シリーズでも起用されていた日本語ボイス版も新たに収録。また、特典としてBSAAコスチュームが新たに入っているのです。

▲最近のシリーズで2人が着ていたBSAAコスチュームを選択可能。こちらは最初から選ぶことができます。

　実は初代『バイオハザード』は、マルチエンディングが採用されています。物語の展開が変わるだけでなく、エンディングが変化するので、何度もやり込みました。リメイクされてもマルチエンディングはそのままなので、クリア後にも再度違う展開を見てほしいと思います。

▲プレイヤーの選択だけでなく、行動によっても変化する物語。すべての物語を目撃できるか？

　ちなみにクリア後には、隠し衣裳や隠しアイテムがある他、難易度が上がるハードモードや、クリーチャーの姿が見えなくなるインビジブルエネミーモードが用意されていて、長く楽しめますよ。

　PS版『バイオハザード』をプレイした人も、遊んでいない人も楽しめる『バイオハザード HDリマスター』。長く語ってきましたが、いかがでしたでしょうか？　ゲームメディアなので「気になったらぜひ買ってください！」と言いたいのですが、長々お付き合いいただいたということで、PS3版のソフト3本を電撃オンライン読者にプレゼントします。記事を読んで楽しみになった人、まだ購入していない人は応募してください。締切は2015年1月8日24：00です。

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