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2015年2月25日(水)

ガンホーの『サモンズボード』はチェス的な奥深さを味わえる傑作RPG【電撃Appアワード2014】

文:たけのこ

 皆さんは、ガンホーが配信しているiOS/Androidアプリ『サモンズボード』をご存知ですか? 本作は『パズル&ドラゴンズ』や『ディバインゲート』を世に送り出した、あのガンホーが生み出したアプリです。モンスターを編成してパーティを組みクエストに挑戦して、どんどん先に進めていく……というゲームスタイルとしては王道なものに仕上がっています。

 2014年に配信されたアプリで、何かおもしろいボードゲームはないかな~……。チェスみたいな感じなんだけど、キャラクターがかわいかったりかっこよかったりして、ルールもわかりやすいゲームがいいな~……なんて少し贅沢なゲームを探していた際に私が出会った傑作ボードゲーム、それが『サモンズボード』です!

『サモンズボード』

 本作の魅力はズバリ、そのバトルシステムです。本作のバトルは基本的に4×4の16マスで構成された盤面で展開されます。なぜ“基本的に”なのか、どのようなバトルシステムなのか……それを知った時、あなたは本作を2014年のベストアプリとして“電撃Appアワード2014”に投票したくなるはず! それでは、『サモンズボード』を紹介していきます。

■まるでチェスのようなバトル! 簡単操作で楽々バトルが楽しめます!!

 本作のバトルは、こちらがモンスターを1回動かしたら敵が1回動き、またこちらが……といったように、1行動ずつのターン制となっています。モンスターはタップしたまま行きたいマスまでスライドさせるだけで、移動させることができます。

 また、ターン中にどのモンスターを動かすかは完全にプレイヤーに委ねられていて、好きなモンスターを好きなターンに動かすことができます。マップに時々現れる回復アイテムなんかを回収することも大事ですね。

 この一手ずつ駒を動かしていく感覚は、将棋やチェスに似ています。その動かし方もちょっとチェスっぽい感じで、モンスターの行動範囲は個々に設定されています。というわけで、ちょっと下の写真をご覧ください。

『サモンズボード』
▲モンスターの周りに書かれている矢印は移動可能な方向を表しています。矢印が1つの方向には1マス、2つ重なっている方向には好きなだけ移動できます。

 普通のSRPGだと、キャラの移動力が2だったら2マスを自由に動かせる感じですが、『サモンズボード』ではちょっと違います。チェスのクイーンや将棋の角が斜めにしか動けないように、モンスターごとに移動できる方向が決まっているんです。

 例えば、上の写真の上から3つ目の赤いモンスター(クレイソン)は、2重矢印がある左には何マスでも動けますが、それ以外の矢印が1つの方向には1マスしか動けません。同じように一番上のモンスターは上下左右に何マスでも、一番下のモンスターは上下左右に1マスだけ動ける形ですね。

 妖精のようなモンスターを例にするとわかりやすいのですが、左上に2マス動くことはできても、右下に2マス動くことはできません。つまり、不用意にモンスターを動かすと、不利な状況になることもあるわけですね。

『サモンズボード』
『サモンズボード』
▲モンスター1体1体の行動範囲がしっかりと設定されています。画像の2体も、矢印の方向や数が違いますね。

 「え? それだと、変な位置からバトルが始まったらキツいんじゃ?」と思ったアナタは非常に鋭い! このゲームは初期配置が非常に重要ですし、あまりに偏った移動範囲のモンスターでチームを作ると事故りやすいんです。攻撃力などのステータスだけでなく、ちゃんと移動範囲などのバランスを考えることが大事になるんです。

 ちなみにこの行動できる方向は、同時に攻撃方向ともなります。敵を複数のモンスターが囲むことでコンボも成立するので、とにかくポジショニングが重要となるわけです。この感覚が、なんともボードゲームっぽい感じで、個人的にはチェスに似た奥深さを感じたわけですよ!

 そんなわけで『サモンズボード』のプレイ中には、「あの敵のところに行きたいのに行けない!」なんてことも多々あります。敵がいるマスは飛び越えられないなど、ここもチェスに似ているなと感じますね。

 しかし盤上にいるのはチェスの駒ではなく、モンスターです! なんとフェアリーや鳥系といった飛行能力を持ったモンスターは、敵の上を飛び越えることができます。駒の動き方はチェスに似ているけどモンスター特有の要素がしっかりある。そこが楽しいんですよね~。

『サモンズボード』
▲タップしているモンスターが移動できるマスには青い魔方陣が浮かび上がります。飛行能力を持っているモンスターなら敵を飛び越えて移動できるし、画像の岩のような一部の障害物を飛び越えることもできます!

 モンスターを動かした後には、自動で攻撃が行われます。この攻撃時には動かしたモンスター以外のモンスターも、矢印がある方向に隣接した敵を自動攻撃してくれるのでとてもありがたいです。

 特に動かす必要がない場合は、モンスターをダブルタップすることでそのまま攻撃に移行できます。有利な位置取りになっている時は、その場で攻撃をすることが最善手になることもあります。敵の行動できる方向をしっかりと読み切れば、敵の移動を封じやすいところも本作の大きな特徴ですからね。

『サモンズボード』

 またモンスターはそれぞれスキルを持っていて、発動可能になるまで一定の必要ターンが必要になります。各モンスターがスキル発動まで何ターンかかるのかは、モンスターの顔アイコンの右下に表示されている、緑色の数字で確認することができます。

 モンスターのスキルには攻撃系、回復系、能力を向上させるもの、相手の能力を下げるもの……といった具合にさまざまな種類があります。攻撃スキルについても、攻撃範囲が狭い代わりに大ダメージを与えるスキルや、全体に攻撃するスキルなど種類が多岐にわたっていて、パーティ編成の際に行動範囲だけでなくスキルを吟味できるのが、とても楽しいですよ!

『サモンズボード』
『サモンズボード』
▲どうですかこの迫力! 全体攻撃で敵を全滅させた時の爽快感がものすごいんですよこれが。ちょっと苦戦していた時にスキルが発動可能になると「やった!」と思わず口に出してしまうほどです。

 いかがですか? 本作のバトルがとてもわかりやすくて楽しいとわかっていただけたと思います。16マスバトルでは満足できない! なんていう人もいるのではないでしょうか。そんな人でも満足できるように、本作には“テクニカルダンジョン”が用意されています。

 テクニカルダンジョンでは限られたターン数でクリアを目指し、5×5の25マスのマップや毒沼のあるマップなど、少し変わったマップにチャレンジすることができます。通常マップに慣れてきたら、テクニカルダンジョンで腕試ししましょう! 「あと1ターンあればクリアできたのに!」なんていうことが多いので、悔しくて何回も挑戦しちゃいます。

『サモンズボード』
▲筆者はまだまだ序盤のテクニカルダンジョンで“あと1ターンの壁”にぶつかっております。本当に悔しいです! このマップはすでに10回くらいやっているのですが、いつもあと1ターンが足りない……。

■かゆいところに手が届く親切設計が嬉しい!

 ゲームで遊べないくらい忙しい時にも、何かしらの方法でゲームを進めたり何か集めたりできたらな~……なんて思ったことがある人は多いのではないでしょうか? 本作ではモンスターに探索を頼むことで、その悩みを解決できます!

 モンスターに探索を頼むと、コインなどのアイテムやモンスターを探してきてくれます。スタミナがなくなった時や、寝る前、仕事前に探索をセットすれば、自分がプレイしていない間にモンスターが何か探してきてくれるわけです。

 もちろんプレイ中にも探索はセットできるので、探索のセットは欠かさずに行いましょう! プレイできない時も便利なアイテムを探してくれるモンスター。なんていい子たちなんだろう!! ちなみにモンスターのレアリティによって探索結果が変わってくるので、探索用のレアモンスターを用意しておきたいところです。

『サモンズボード』
『サモンズボード』
▲思わぬレアモンスターや大金を拾ってきてくれた時は「ありがとうモンスター! じゃあまた行ってきてね」と、そのモンスターについ何度もお願いしてしまいますね。

 このゲームのいいところは、こういう“かゆいところに手が届く”という点なんですよね。他にも、初回ゲーム起動時には左右どちらの手に持ってプレイするのかを聞かれます。なんと、UIが持ち手に合わせたレイアウトに変わるんですよ! しかもこの設定はゲーム内のオプションでいつでも変えられます。

 すごくないですか、これ? これなら持ちにくくてプレイを投げちゃうなんていうことも少なくなりますよね。実際私は、このレイアウト設定のおかげで快適にプレイしています。

『サモンズボード』
▲筆者は右利きですが左手に持ってゲームをするタイプなので、利き手ではなく“持ち手”をきいてくれるのも親切だなと思います。

 最後のまとめとなりますが、『サモンズボード』はボードゲーム+RPGという不思議なジャンルのゲームなので、人によっては難しそうに感じてしまうかもしれません。でも、ご安心を! 基本ルールは簡単なので、30分も遊べばすぐに遊び方がわかるはずです。

 そして、遊び方がわかると、それと同時に勝ち方が見えてくるのがポイントです。チェスや将棋と同様に、敵や味方の移動範囲を把握できるようになるとセオリー的なものが見えてきて、「ココをふさげば敵が動けなくなって、アソコに味方を配置すれば敵の死角を突けるから……勝てる!」なんて“次の一手”が頭の中によぎるようになるんですよ。この感覚がたまりません!

 というわけで、モンスターがかわいくてかっこよくて、わかりやすいボードゲーム『サモンズボード』をぜひ遊んでみてください。この記事で紹介しきれなかったRPG的な楽しさもたくさん詰まっているので、本当におすすめですよ!


●あなたの2014年のベストアプリを教えてください!

 ファン投票で2014年のベストアプリを決める“電撃Appアワード2014”にぜひご投票ください! 対象タイトルは、2014年に皆さんが遊んでおもしろかったと感じたスマホアプリです。2014年以前に配信されたアプリも対象となるので、皆さんが名作だと思うものを教えてください。

 投票していただいた方の中から抽選で10名様にiTunes CardかGoogle playで使えるギフト・カード(5,000円分)をプレゼントいたします。締切は2015年3月22日(日)24:00まで。ぜひ、あなたの2014年のベストアプリに投票してください!

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