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2015年5月6日(水)

『ナナシス』新曲の設定なども! “マチ★アソビ Vol.14”のイベントレポートを公開

文:ゲゲン

 5月3日から5日にかけて徳島県徳島市で開催された“マチ★アソビ Vol.14”で、人気ゲーム『Tokyo 7th シスターズ』のトークショーが行われました。半年ぶりに行われたマチ★アソビでのトークショーは、初参加だった前回よりも、さらに観客が増えている印象を受けました。

→マチ★アソビVol.15の『ナナシス』まとめ

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ

 イベントの出演者は、“Project 7th”の総監督・茂木伸太郎さん、篠田みなみさん(春日部ハル役)、高田憂希さん(天堂寺ムスビ役)、加隈亜衣さん(角森ロナ役)、高井舞香さん(晴海カジカ役)で、司会進行を音響監督の納谷僚介さんが務めました。

 開始時間になると『Sparkle☆Time!!』が流れ、夕方の会場はいっぱいの手拍子で包まれました。納谷さんが登場し、マチ★アソビのアプリ関係イベントで司会をする際に流行らせようとしていた「アプリってる?」がかなりの浸透を見せる中、iTunesで配信されている『t7s Re:Longing for summer』と、待望の1stアルバム『H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!』の制作秘話からイベントはスタート。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ

 『t7s Longing for summer』(コミックマーケット87で販売したCD)は2014年10月に開催された“マチ★アソビ Vol.13”での発表直後から制作を開始し、すべてがギリギリの状況で進行したとのことでした。また、評価の高いコンセプトワークについても、偶然の状況で生まれたとも語られました。

 というのも、茂木さんが描いたアルバムジャケットの初期ラフでは、ハルではなくミトが描かれており、公式同人誌『ハジマリノヒノスコシマエ Ver 8.12』でミトを描いたことから、キャラクターデザインのMKSさんの意見もあって、最終的にハルがジャケットを飾ることになったようです。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
▲MKSさんに渡した、茂木さんが描いたアルバムジャケットの初期ラフ画。描かれているのは、ショートカットのミト(14歳)。当初の名称は『HAJIMARINOWOTO』だったそうです。
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
▲出演者側からよく見えず、モニター前に来てみんなで見る姿は前回と重なるものがあります。

 そのハルを演じる篠田さんですが、『ハルノヘッドフォン』の台本をもらった際にはとても感動して、収録本番ではきっと泣いてしまうと思ったものの、実際に収録してみたら慣れないことで大変苦労し、泣くどころではなかったそうです。

 他にも、Tr.01『ハルノヘッドフォン』でハルが扇風機の前で話す箇所については、実際に「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」のように声や唇を震わせて台詞を言ったが、音響監督の納谷さんによるとリアルすぎても聞き取りにくいようで、音声は加工でそれっぽくしたことも明かされました。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ

 続いて話題は『H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!』に移り、注目して欲しいポイントとして、茂木さんからはスリーセブンシスターズの3曲が入っていること、ユニットごとの違いや進化が挙げられました。さらに、作曲・編曲のアベリューダイさんとは、アベさん宅で深夜から朝までの密な打ち合わせを何度も繰り返したとのことでした。ちなみに『Clover×Clover』(サンボンリボン)と『Girls Talk!!』(NI+CORA)では、『ナナシス』の楽曲としては初めて生音を使っているそうで、そこにも注目して欲しいとのことでした。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
▲会場にかけつけたアベリューダイさん。

 『Girls Talk!!』収録の感想を尋ねられた高田さんですが、NI+CORAの楽曲は『オ・モ・イ アプローチ』のような大人っぽい方向性だと思っていたので、ものすごくかわいい曲をムスビが歌うことや、台詞も注意して聴いて欲しいと語りました。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ

 そしてここで、納谷さんから「今、聴く?」との発言が飛び出し、会場からは大きな拍手があがります。「新曲だし……」「でも、お高いんでしょう?」という、マウスプロモーションの伝統芸にもなりつつあるテレフォンショッピング形式の会話を交わしたあと、出演者も含めて会場全体で新曲に耳を傾けました。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
▲この日、完成版をはじめて聴いた高田さんは、とにかく照れていました。

 ちなみに、曲中で登場する女の子は“ユミ(声優:大西沙織さん)”と “ユリ(声優:高田さん)”という架空のキャラクターとのこと。5月31日の1stライブにも登場する可能性があるそうで、こちらも期待が高まります。

 さらに話題は、先日のイベント曲でもあった『Clover×Clover』へ。高井さんは、晴海三姉妹の成長や旅立ち思わせる歌とエピソードだと感じたそうですが、それでもカジカならばこうだろうと考え、常に笑顔を心がけたとのことでした。

 WITCH NUMBER 4の新曲『SAKURA』については、まずは加隈さんが歌の印象を語ります。『PRIZM♪RIZM』とはがらっと変わっているけど、曲自体がすごく好きなことに加えて、キャラクターたちの新たな一面が見られるものになっているようです。

■動画:『Tokyo 7th シスターズ 新曲紹介 Special Movie』

 収録についても、自身が演じるロナとも長い付き合いになってきて、そのロナが初めての収録からさまざまなものを積み重ねてきた先で収録された曲であり、ロナがどのような想いを持っているかなどを考えて臨んだそうです。また、茂木さんから一番切ないパート(Dメロ)を任され、「ふえぇぇ」だけではなく、重要なところを任せてもらえるような子に成長したのがうれしかったとも話していました。

 ちなみに、楽曲として一番気をつけた点を問われた茂木さんは、「甘く柔(やわ)い~」という歌詞の「い~」に対して強くこだわったようで、篠田さんも、その部分については重点的なディレクションを受けたエピソードを披露していました。

 こうなると気になるのがSiSHの新曲『お願い☆My Boy』ですが、この曲は時系列的に『AOZORA TRAIN』に続くもので、女の子視点の曲になっているとのことでした。

 最後のコーナーでは、グッズの情報を含めたライブの続報も発表。ライブの準備がどうなっているかを聞かれた茂木さんは一言「しんどいっす」と答えており、ライブに向けて現在進行形で、大変な準備が急ピッチで進められているようです。なお、セットリストについてはファンの皆さんが考えているものと大きな違いはなく、ナナシスらしさのあるものになるとも。

 キャスト陣から見たライブの準備ですが、ダンス番長と呼ばれる篠田さんと今井麻夏さん(久遠寺シズカ役)以外には、ダンスが初のメンバーも多いようで、レッスンでかなり苦労している様子がうかがえました。また、高井さんはレッスン用のシューズを忘れて靴下でこなすことが多いとも話しており、「かわいい靴下を買わないと」と対策を考えたものの、納谷さんからは「靴を忘れなければいいのかな?」とツッコミが入っていました。

 加隈さんは、ライブについて各ユニットごとの曲調やダンスの違いなど、すべてに注目して欲しいとのことでした。また、一緒に振りやかけ声などを覚えて、盛り上がって欲しいとも語りました。

 この発言を受けて、高田さんから『Girls Talk!!』では、イントロでのユミの台詞後に入る2人のかけ声「さん! はい! ハイ! ハイ! ハイ!」にあわせて、人差し指を立てて腕を振るものが実演されました。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
▲正直、撮影が追いつきませんでした。申し訳ございません。

■5月7日追記しました

 他にも篠田さんからは、『KILL☆ER☆TUNE☆R』の「ツー サウザンド サーティー フォー(2034)!」のところで、指を「2(ブイの形)」「0(OKの形)」「3(人差し指・中指・薬指)」「4(親指以外)」にして欲しいとの提案がなされました。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ

 いずれの曲も、5月20日に発売される1stフルアルバム『H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!』と、iTunesで配信中の『t7s Re:Longing for summer』に収録されていますので、ライブの前に聴き込んでおきたいところです。

 物販についてはペンライト、パンフレット、Tシャツ、アクリルビッグキーホルダー、缶バッジ、オリジナルタオル、シリコンバンドなどの販売が予定されているとのことです。これらはチケットがなくても買えるそうなので、残念ながらライブチケットを入手できなかった支配人にも、ぜひ入手していただきたいところです。

『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ
『ナナシス』マチ★アソビ Vol.14ステージ

 まだまだ見ていたいステージも終わりの時間が迫り、最後はキャストがそれぞれ、ライブへの意気込みを語りました。茂木さんは、ライブチケットの申込み数やプレイヤー数から、ファンが想像以上に増えている状況は把握できるものの、マチ★アソビに来るとそれらをより確かなものとして実感できるそうで、いつかは徳島に恩返しがしたいとも。さらに、ライブは「1回では終わらせない」との発言も飛び出し、ライブに向けて、最高の形で今回のイベントも幕をおろしました。

(C)Donuts Co. Ltd.

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