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2015年6月9日(火)

“電撃の旅団”による『FFグランドマスターズ』レビュー。『FFXI』との共通点&違いをチェック!

文:ライターM

 日本のゲーム史に多大な影響を与え、サービスは今年で14年目を迎えるというPS2/Xbox 360/PC用オンラインRPG『ファイナルファンタジーXI』。その精緻にして膨大な世界観をベースに、スマホアプリならではの遊びやすさを意識してアレンジされたiOS/Android用アプリ『ファイナルファンタジーグランドマスターズ』のレビューを、電撃PlayStationの誌上連載企画としてもおなじみ“電撃の旅団”のミスラ白魔道士のSuzuneことライターMがお届けします!

『FFグランドマスターズ』

 『FFグランドマスターズ』はスクウェア・エニックスが2015年に配信予定のオンラインRPG。『FFXI』の世界観をそのままに、バトルは1人でも協力プレイも楽しめます。

 また、公式サイトでは“ナナーミーゴス”のレコーディング風景と、バトルBGMを合わせて編集した動画や本作のPVが公開中です。

『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』
▲ホーム画面はおなじみのモグハウス。モーグリの代わり(?)に、かわいらしいチョコボのぬいぐるみを発見!

 なお、今回プレイさせていただいたのは開発途中のバージョンのため、正式配信時には細かな仕様が変わっている可能性も多々あります。あらかじめご了承くださいませ。

■なんというかそのまんまヴァナ・ディール

 皆さんは『ファイナルファンタジーXI』(以下、FFXI)という作品をご存知でしょうか? 国産MMORPGの代名詞とでもいうべき名作中の名作です。気になる内容はといえば、『FFXI』をスマホにギュッと押し込んで、誰でも気軽に遊べるRPGとなっています。

 本家『FFXI』との違いも踏まえて、見どころをチェックしていきましょう。ガッツリ楽しむのもいいし、ちょっとした息抜きに遊ぶにもオススメのアプリになっていますよ!

■基本スタイルは本家と同じ感覚!

 プレイヤーのペースでクエストを受注&クリアして物語を進めていくというスタイルは『FFXI』そのまま……というか、クエスト内容までほぼ同じに!?

 写真では“火打石の調達”と“兎の毛皮を求めて”がリストに載っていますが、前者は南サンドリアのクエストで、後者も名前こそ違うものの、同エリアの“商人のお願い”クエストですよね。

『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』

 さて、何ゆえサンドリアかといえば、本作ではサンドリア王国からのスタートとなっています。バストゥーク共和国、ウィンダス連邦、ジュノ大公国など今回のプレイでは確認できませんでしたが、メインストーリーがどのような流れになるのか、拡張ディスクで描かれた地域はいずれ実装されるのかなど、今から楽しみなのです!

 ジョブは戦士からのスタートで、クエストクリアに応じて次々とジョブが開放されていくようです。

 また、アバター作成をできるのも本作の魅力の1つ。さっそく全種族をご紹介しましょう。

●『FFXI』に登場する種族と同じ数!

 プレイ開始時の種族選択画面です。どの種族もかわいくデフォルメされており、タルタルはほぼそのままな感じですね。

『FFグランドマスターズ』
▲ヒューム♂。
『FFグランドマスターズ』
▲ヒューム♀。
『FFグランドマスターズ』
▲タルタル♂。
『FFグランドマスターズ』
▲タルタル♀。
『FFグランドマスターズ』
▲エルヴァーン♂。
『FFグランドマスターズ』
▲エルヴァーン♀。
『FFグランドマスターズ』
▲ミスラ。
『FFグランドマスターズ』
▲ガルカ。

●アバターのコンフィグ画面

 アバター作成では種族の他に、顔と髪型を変更できます。さらに、髪色と肌の色も選べますよ。

『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』

■移動はワールドマップから目的地へひとっ跳び

 『FFXI』では街から街まで移動するだけでも大冒険で、世界を肌で感じるという臨場感もありました。本作では、本家の大冒険とまではいかないものの、スマホアプリならではの手軽さで冒険が楽しめます。

『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』

 本作の場合、ワールドマップから街やダンジョンなど行き先を選んで各エリアに入り、フィールド内では目的地をタップして移動するというシステム。『FFXI』でもテレポやデジョン、ポイント消費による移動サービスなどが充実しているため、そこに違和感を感じる人は少ないと思います。

■バトルはシンボルエンカウント

 フィールドは斜め見おろし視点で描かれ、モンスターのシンボルマークに接触すると画面が切り替わってバトルに突入します。

 すでに他のプレイヤーが交戦中のモンスターは、シンボルの周囲が赤色に変色。接触すると、一緒に戦うことができます。経験値が目減りするといったデメリットはなく、心置きなく乱入できるところがグッドですね♪

 『FFXI』で例えるなら、アライドタグ(参加資格)システムを取り除いたカンパニエバトルでしょうか。

『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』

 また、本作のバトルでは『FFXI』でおなじみの技連携がありません。タイミングが大事でテクニカルな要素なだけに、通信事情を考慮して難易度の敷居を下げるといった意味で実装は見送られたようです。

『FFグランドマスターズ』
▲『FFグランドマスターズ』では武具にアビリティが付いており、武具を装備することによってアビリティが使用できます。本家同様、ちゃんとTPが持ち越されるところも好感触。

 ちなみに、『FFXI』でしつこく追いかけてきていた獣人たちは、本作ではアクティブではない設定。追いかけてくることもないので安心です。

■スタミナ制限はなし! 心置きなく冒険が楽しめる

 スマホアプリでよくある、1プレイごとにスタミナを消耗することでプレイ回数に制限がかかるような仕様はありません。

 しいていうならスマホやタブレットのバッテリーが尽きるか、中の人が力尽きない限り遊び放題です! だからといって遊びすぎると、“プレイ時間○○年”といったこともあるかもしれませんね(笑)。

■曜日ダンジョンでは『FFXI』に登場した超強力なモンスターも出現!

 スマホアプリでは定番ともいえる、挑戦できる対象が曜日ごとに変わるコンテンツ。いわゆる曜日ダンジョンでは、さまざまなNM(ノートリアスモンスター)たちが登場するようです。

 今回のプレイで体験したのは、かつてお高い毛皮目当てにさまざまな冒険者に倒されていたことでおなじみの“キングベヒーモス”さん。初級ダンジョンとはいえ、ソロでは勝てる気がしません!!

『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』
▲今回は撮影目的ということもあり、強力な助っ人が参戦。私だけ虫の息ではありますが、無事に討伐できました!

■お手軽なヴァナ・ディールはとっても楽しい!

 今回は1時間程度の体験プレイではありましたが、印象としては「とにかく気軽に遊べる『FFXI』」でした。「世界観に興味はあるけれどもMMOはちょっと……」とか、「手軽に遊びたいけど中身が薄っぺらいのは嫌だ」という人にも楽しめる内容となっているので、ぜひともチェックしてほしいところ。

『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』
▲武器や防具はジョブ別のガチャで入手。『FFXI』プレイヤーなら、自キャラを再現してみるのも一興です。
『FFグランドマスターズ』
『FFグランドマスターズ』
▲時間ぎりぎりまでプレイして、ゲルスバ野営陣まで散歩してみました。ボックデックさんやウォーマシンなど、おなじみのオーク族がお出迎え。襲いかかってこないところがなんとも紳士的(!?)なのです。

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