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2015年5月22日(金)

『アンダーナイト インヴァース エクセレイト エスト』新キャラ・フォノンをレビュー。プレイ動画も

文:AO

 本日5月22日~24日にかけて、アークスシステムワークスのアーケード用対戦格闘ゲーム『UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[st](アンダーナイト インヴァース エクセレイト エスト)』のロケテストが東京と大阪にて開催されています。

『アンダーナイト インヴァース エクセレイト エスト』

 アーケードでは約2年ぶりの登場となる本作では、新キャラクターの“フォノン(声優:大西沙織さん)”が追加されている他、新システム“クロスキャストヴェールオフ”も搭載。加えて既存キャラすべてのゲームバランスの調整も行われています。

 今回のロケテストでは、正式稼働に先駆けて新キャラのフォノンがプレイできたので、彼女のプレイ動画などをお届けします。また、フォノンのプレイレポートや開発チームへのミニインタビューも掲載!

 なお、この記事はロケテスト版にもとづいて執筆したため、製品版とは内容が異なる場合があります。

フォノン
『アンダーナイト インヴァース エクセレイト エスト』

●『アンダーナイト インヴァース エクセレイト エスト』フォノンプレイ動画(ロケテスト版)【UNI】

 動画の前半ではフォノンのモーションや各技の性能が、後半では対戦の模様が収録されています。

■家庭版からの変更点は3つ!

 本作からプレイを始めるユーザーはそこまで気にならないと思いますが、既存のプレイヤーたちが注目する家庭版『アンダーナイト インヴァース エクセレイト』からの変更点は以下の3つです。

【家庭版からの変更点】

・新キャラクター“フォノン”の追加

・新システム“クロスキャストヴェールオフ”の搭載

・全キャラクターのバトルバランスの調整

 “クロスキャストヴェールオフ”(【A】+【B】+【C】)は攻撃をキャンセルしてヴェールオフを発動できる新システム。イグジスエンハンスゲージ(EXSゲージ。超必殺技の発動などに使用)が100%以上あれば【A】>【B】>【C】>クロスキャストヴェールオフ(相手が垂直に浮き上がる)>インフィニットワースといったように、超必殺技をお手軽につなげることができます。

『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
▲クロスキャストヴェールオフで相手を浮かしてから、超必殺技で追撃! 簡単な操作でド派手なコンボを繰り出せます。

 また、開発チームへのインタビューでは、家庭版で練習したコンボの大部分はそのまま使えるということがわかりました。とはいえ、パッシングリンクのルート追加や新アクションの追加(一部キャラのみ)も行われているので、本作でしかできないコンボもたっぷりと用意されているのではと思います。

■麗しきムチ使い“フォノン”の使用感をレビュー!

 フォノンはムチを装備したキャラクターで、これを利用したリーチの長いアクションを豊富に備えています。得意な間合いは中~遠距離です。一見するとテクニカルなキャラクターに見えますが、飛び道具や無敵対空技もあるうえ、通常攻撃のクセも少ないので、初心者でも扱いやすい印象を受けました。

 相手を引き寄せる効果を持つ←+【B】があるおかげで、立ち【C】やしゃがみ【C】といったリーチの長い攻撃からコンボを決められるのが強みです。飛び道具は空中でも地上でも撃てるので、相手へのけん制技として非常に役立ちます。ただし、ワンボタンで出せる対空技を持たないので、相手のジャンプ攻撃への対処が少し大変かなと感じました。

『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
▲カラーを変えるとニーソ部分の変更に目が……。素足にしたり、縞模様のデザインにしたりできます。
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』

●通常技・特殊技を利用した立ち回り

立ち【C】
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
しゃがみ【C】
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
\+【C】
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
←+【B
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』

 フォノンの最大の武器は、前述した通りリーチの長さです。\+【C】はほぼ画面端まで届きますが、その後につなげられる攻撃は限られているようです。筆者が検証した結果では、↓↓+【C】が一番つながりそうでした。

 他にも、←+【B】は相手を引き寄せることができる特殊技でコンボパーツとして非常に優秀ですし、立ち【C】はリーチが長いのに2ヒットも判定があります。

●インクリース(タメ)対応技を利用した立ち回り

ジャンプ【C】
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
【B】+【C】
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
ジャンプ↓+【B】
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』

 【B】+【C】をためた状態でヒットさせると相手の壁バウンドを誘発して、その後に追撃が可能となります。加えて、ジャンプ↓+【B】(タメ)がヒットすると相手がダウンするため、そこからも通常攻撃で追撃できます。

 正確には調べられませんでしたが、ジャンプ【C】(タメ)はのけぞり時間が増えるのかな……と思いました。

 また、ダッシュ立ち【B】もインクリースに対応しています。ダッシュ立ち【B】(タメ)は、しゃがみガード不能の中段攻撃となっており、ヒットさせると相手が空中に浮いた状態になるので、素早くジャンプ攻撃を入力すれば追撃が可能です。

●必殺技を利用した立ち回り

滑走アフリクト(↓\→+攻撃ボタン)
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
誘導アセンド(→↓\+攻撃ボタン)
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
調律サティスファクト(↓/←+攻撃ボタン)
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
抑制リストリクト(↓↓+攻撃ボタン)
『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』

 滑走アフリクトは、地上・空中でも発動可能な飛び道具技です。【A】ボタンは弾速が遅く【B】ボタンは弾速が早めとなっています。

 誘導アセンドは衝撃波をもちいた対空技です。【A】ボタンはいわゆる無敵対空技で、フォノンの近くに発生します。【B】ボタンは【A】ボタンと同じモーションで中距離に衝撃波を出します。【A】ボタンと違い、【B】ボタンは無敵時間が短い、もしくはないと感じました。距離に応じた使いわけが難しいですが、守りの要として重宝しそうです。

 調律サティスファクトはコンボの締めに最適な必殺技で、追加入力で3回まで攻撃を繰り出せます。A版はダウンを取れるので基本はこちらの使用がメインになりそうです。

 抑制リストリクトは、後方ジャンプから相手に向かって飛び道具を放ちます。滑走アフリクトとあわせて中距離のけん制に役立つのではないでしょうか。

【ロケテで試せたコンボ】

・しゃがみ【A】>しゃがみ【B】>しゃがみ【C】>←+【B】(ジャンプキャンセル)>ジャンプ【A】>ジャンプ【B】>ジャンプ【C】>しゃがみ【C】>↓/←+【A】~追加入力

 ちなみに、投げからの追撃は確認できませんでした。隣の上手な方のプレイを見てもっとコンボを研究したかったのですが、仕事ということを思い出して泣く泣くゲーセンを後にすることに……。

 触ってみての感想ですが、フォノンはとにもかくにも操作していて楽しいキャラなのは間違いないので、“中~遠距離でじっくり戦うのが好き”な人はぜひプレイしてみてほしいです。飛び道具や無敵技があるうえ、動きもスタンダードなので、これから本作をプレイしたいと考えている人にもオススメです!

■PS3版での練習は無駄にならない! 開発スタッフのミニインタビューを掲載

 ロケテスト現場には、本作の開発チーム“フランスパン”の代表の成田展弥さん、プランナーの芹澤鴨音さんも訪れていました。そこで行われたメディア合同の囲み取材の模様をお届けします。

『アンダーナイトインヴァース エクセレイト エスト』
▲左から芹澤さん、成田さん。

――約2年ぶりに『アンダーナイト インヴァース』がアーケードに帰ってきましたが、心境はいかがですか?

成田:ずいぶん長い間お待たせしてしまいました。

芹澤:皆さんにはたくさん遊んでいだいていましたので、本当にお待たせしましたという感じです。

――まずは新キャラについてお聞かせいただければと思います。本作では完全新規キャラとしてフォノンが参戦しますが、彼女のコンセプトを教えてください。

芹澤:フォノンはムチを武器に戦うキャラで、リーチが非常に長く遠距離からでも攻撃できるという特徴があります。その他、ムチで相手を引き寄せたりしばりつけたりといった技も備えています。

 単純にリーチが長いというだけでなく、一方的に攻め込むこともできるような、プレイしていて気持ちのいいキャラになっていますね。

――技のバリエーションが豊富で扱いやすいという印象を受けました。

芹澤:新キャラですので、誰が使ってもプレイしやすく、というのは意識して作りました。

――フォノンの追加以外にも全キャラに調整が入っているとのことですが、どういった方向性で調整を進められたのでしょうか?

芹澤:PS3版で練習したことが無駄にならないようにというのは強く意識しています。ビャクヤとナナセはアーケード初参戦になるのですが、彼らに関してもPS3版でできたことはすべて行えるようにしています。

――新技の追加などもあるのでしょうか?

芹澤:先日特設サイトのプレイガイドでも公開したのですが、技のリストが新しいものになっていまして、追加入力の技や新しいコンボルートなどが増えています。各キャラにちょっとした技が追加されていますので、プラスアルファの感覚で遊んでもらえればと思います。

――最後に本作のPRポイントをお聞かせください。

成田:システム以外ですと、ドットで動くキャラにぜひ注目していただきたいですね。かなり頑張って作ってもらいました。

芹澤:本作からトレーニングモードも追加されていますし、画面を止めてぜひ好きなキャラのドット絵を楽しんでほしいですね。また、プレイしていて爽快感を感じられるゲームになっていますので、そのあたりもぜひ楽しんでいただければと思います。

■『アンダーナイト インヴァース エクセレイト エスト』ロケテスト概要

【開催店舗】

クラブセガ新宿西口
東京都新宿区西新宿1-12-5

セガ難波アビオン
大阪府大阪市浪速区難波中2-3-15 MMOビル1F・2F

【開催期間】

5月22~24日

(C) FRENCH-BREAD / ARC SYSTEM WORKS

データ

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