2015年7月6日(月)
5月24日に開催されたイベント“ざきにし春の豚まつり ~Majiで絶頂5秒前~”昼の部で、7月より放送されることが明かされたTVアニメ『洲崎西 THE ANIMATION(ズィ アニメーション)』。その第1回アフレコを終えた洲崎綾さんと西明日香さんのインタビューをお届けする。
▲西明日香さん(左)と洲崎綾さん(右) |
『洲崎西 THE ANIMATION』は、ラジオ番組『洲崎西』をTVアニメ化したもので、洲崎綾さん(声:洲崎綾さん)と西明日香さん(声:西明日香さん)が、とある学園に時を同じくして転校したところから始まるという、豚リスナー必見の作品だ。
監督・シリーズ構成を『血液型くん!2』助監督の平峯義大さん、キャラクターデザイン・総作画監督を『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』の清水祐実さんが担当し、アニメーション制作はfeel.が手掛ける。放送はTOKYO MXの他、洲崎綾さんの地元放送局であるテレビ金沢と西明日香さんの地元の放送局であるサンテレビの全3局ネットとなっている。
第1回収録を終えた2人に、さまざまな質問をぶつけてみた。お2人のコメントには、『洲崎西』らしさ満点の熱いDisも飛び出しているので、ファンはぜひチェックしてもらいたい。
――イベントで『洲崎西』のアニメ化を発表した後の周囲の反応はどうでしたか?
洲崎さん:いろんなアフレコ現場で「聞いたよ!」「『洲崎西』アニメ化するんだって?」なんて、今まであまりお話ししたことがなかった方からも声をかけてもらいました。
ラジオ番組をアニメ化するなんて、とてもめずらしい、新しい試みですので、他の同業者の皆さんも「どんな番組になるんだろう?」と、気にしてくれている感じがありますね。そうそうあることじゃないようなので、私たちもどんな感じになるのか、……てさぐりながらやっております。
家族はすごく喜んでいました! 「石川県で見られる」ということで(笑)。
西さん:イベントのお昼の部で最初に発表したんですけど、お客さんの反応が「うおおお、やったー!!」とかじゃなくて「うぇ!? お、おおお!?」みたいな、うれしいというよりも驚いた感じが前面に出ていた感じでしたね。
他にも当日に別のイベントで「『洲崎西』もアニメ化したことですし」なんてことを言ってくれた方もいたそうで(笑)。他の声優さんたちも興味を示してくれたみたいで、うれしかったです。
――『洲崎西 THE ANIMATION』の初回アフレコを終えた感想をお願いします
西さん:台本をもらってからも、ずっと「どんな感じになるんだろう?」と不安が大きかったんですけど、いざやってみるとすっごい楽しかったです(笑)。
特にアフレコ前に不安だったのが笑い声ですね。演技でする笑いと、あやっぺ(洲崎さんの愛称)と話してる時の笑いって、ちょっと違っていて、あやっぺと話してる時の笑い声のほうがスコーンと元気よく笑っている気がするんです。
アニメには、いわば“キャラクターとしての笑い”みたいなものがあるので、実際にマイクの前に立って、台本に「笑い」と書かれているところでちゃんと笑えるのか、どっちの笑い声でいけばいいのか不安だったんです。実際にはあやっぺのセリフ自体がすごくおもしろくって思ったよりもすごく自然に笑えて、とても安心しました。実際に動いて、オープニングが乗った完成版を見るのが、今はとても楽しみですね!
洲崎さん:台本をいただいた段階で読んでみて、性格的なところもある程度デフォルメされていたので、普段の素のおもしろさがちゃんと出せるのか、ちょっと不安に思っていた部分がありました。
だけど、いざ始まってみると、台本としての制約がある中で“どれだけおもしろく演じるか”を工夫するのが楽しかったですね。セリフの語尾を変えたり、言い回しを変えたり、明日香が笑えるように直前のセリフをどう持っていこうかと。やっぱり私たち本人ですからね。私たちが一番いいと思う表現方法が、いいだろうということで自由にやらせてもらいました。
(西さんのほうを向いて)家で台本を読んでみた時に、完全に素のトーンで1回やってみたの。28歳の声で。これがまったくカワイくなかったのね (西さん笑)。デフォルメされたカワイイ絵にマッチしたしゃべりと、普段の私たちのおもしろさが出るような素のトーンとのミックスの度合いを、どれぐらいにしたらいいかな? って……。
(取材陣のほうを向いて)と、考えながらやりました! で、いざ本番が始まって録り終えてみたら、とても楽しくて。1話から、のどや血管がちぎれるんじゃないかって思うぐらいハイテンションでした(笑)。私たち自身がすごく楽しかったので、きっと見てくれる方も楽しんでもらえるんじゃないかと思います。
――1話は、転校生である2人が出会うシーンから始まりますが、実際の高校時代にお互いが転校してきたとしたらどうでしたか?
西さん:絶対仲よくなると思います。私、転校生にはとりあえず興味を持つタイプだったんですよ。なので転校生が、たとえ外国人だったとしても……昔、いたんですよ、女の子で。イギリスかどっかからきた子が……。あ、ロシアだったかな?
洲崎さん:だいぶ違うよ!(笑)
西さん:でも、とりあえず「ハロー!」「日 本語オッケー?」みたいなノリで積極的に話しかけていくほうだったので、もし洲崎綾ちゃんが転校してきたら、積極的に話しかけていたと思うんです。今も仲いいから、学生時代でもきっと仲よくなれたと思います。今と同じような状態の学生生活になるような気がしますね。
洲崎さん:明日香が転校生で……やって来たとしたら……?
西さん:きっと“そよ風(おすまししている状態を指す『洲崎西』語)”だよ!
洲崎さん:明日香が転校生だったら、“そよ風”だろうね! でも転校生って、みんな興味を示して囲むじゃない? 「なにが趣味なの?」「どこから来たの?」って状態になると思うんですよ。だから私は、はじめは遠慮して待っていて、クラスのみんながいなくなってきたころにググググググっと距離を詰めにいく(笑)。そこから「ねえねえ、西さん、西さん、どこから来たの?」ってなるんじゃないかな。
ラジオも十分あけすけなんですけど、それ以上にあけすけなことも普段から2人でしゃべっていたりするので、多分高校で出会っていたら、“若気のいたり”テンションも相まって、もっと仲よかったかもね。
西さん:もっとうるさかったかもしれないね(笑)。
――演じているキャラクターはどのようにデフォルメされていて、どのあたりが近いんでしょうか?
洲崎さん:一番近しいところで言うと、アドリブで演じているシーンがちょいちょいあるんですよ。そこはもう、ほぼ本人ですね。他にもセリフがない場面で「ここ、なんか(セリフを)入れてください」なんて指示されたところがあるんですけど、そういう部分も普段の私そのままです。アドリブを考えるのって、役ありきだと難しいんですが、この作品はすごく楽でした。その場で出てきたものを出せばいいだけですから。
西さん:似ていると思います(笑)。初対面の人に対して、 “そよ風”モードで「(カワイイ声で)西明日香です!」みたいなぶりっ子をしながらも、心の中で「え……?(低い声)」みたいになっていることもあるんですね。そういう音の高低差は他のキャラクターでは出せませんが、このキャラクターは自分自身なので思い切って、やらせていただきました。
――両方とも転校生というパターンは珍しいと思うんですけど、どういう物語なのですか?
洲崎さん:舞台が高校で、2人が転校してくる以外は、今のところ、ラジオでしゃべった私たちのエピソードを基に日常を構成している感じですね。
西さん:そんなに学園ものっぽくはないですね。
洲崎さん:クラスを舞台にワーキャー、とかじゃなくて、学校からはみ出して、日常を切り取った感じの作品です。脚色は加わっていますけど、ラジオで話したエピソードをもとにしている感じですね。
西さん:アニメではすごくカワイイキャラクターにしてもらっているので、普段ラジオでしゃべっている声よりちょっと高めの声で演じています。お互いをdisり合ったりする時にはラジオよりも控えめに、カワイイ感じになっているはずです。
洲崎さん:デフォルトのトーンはキャラに寄せているので、ちょっと高くてカワイイんです。でも、カワイイながらもテンションの振り幅そのものは変わっていないと思います。アフレコでも「テストで出した声より、もう2段階テンションアップしてください」とディレクションされているので、ホントにハチャメチャで、おもしろい感じになってると思います
西さん:ラジオを知らない人たちにもアニメを見ていただけるわけじゃないですか。そして、アニメからラジオを聴いてみようと思う人がいると思うんですよ。そういう人も、アニメで慣れておけば、すんなりラジオを聞けるんじゃないかと。
――ラジオ『洲崎西』の入門編としても見られる、と?
洲崎さん:そうですね。これを見た後に、DJCDで過去の放送を振り返っていただくと、「あ、ここがアニメのあのシーンか!」って楽しめると思います。
――『洲崎西 THE ANIMATION』では、お2人が主題歌を歌っているとのことですが、どんな歌になっているのでしょうか?
西さん:『Smile☆Revolution』という歌なんですけど……(ここで突如歌い出す2人)。
洲崎さん:こんな感じの曲で、「プロのエンターティナーに徹して、笑顔を振りまくの!」という歌詞になっています。私たちのラジオをちゃんと聴いてくださっている方が作詞作曲してくださっているのですが……普段の私たちがちょっと美化されているかもしれません(笑)。
歌詞で見るとすごい素敵な人たちみたいですけど、私たちが歌うと「プロ根性で私たちなんでもやります!」みたいな感じかもしれません。好きこのんでやっているだけなんですけど(笑)。
西さん:ラジオであんなおしゃべりをしているのが想像できないぐらいの歌になっています。特にサビの一番最初に「涙」というキーワードもありますけど、ラジオ本編で涙なんか流したことないですし (笑)。イベントではあるんですけど、汚いもの一切なしの、とても綺麗な主題歌です
――それでは最後に、アニメを楽しみにしている視聴者に一言!
洲崎さん:今、初回のアフレコが終わりまして、すごく手応えを感じています。やっぱり明日香と一緒だと、どんなことでもおもしろくなるなと思いました。自信を持ってお届けしますので、ぜひ7月から見てください。よろしくお願いします。
西さん:アフレコ、とても楽しかったです。いつもラジオを聴いてくださっている方は、アニメを見たら……ニヤッとできるシーンが多々あると思います。『洲崎西』を知らずにアニメを見る方も、きっと笑って見ていただける内容になっていると思いますので、ぜひ皆さん見てくださいね!
▲『洲崎西 THE ANIMATION』キービジュアル。 |
記事の冒頭でも述べたように、放送はTOKYO MX、テレビ金沢、サンテレビの全3局ネットとなっている。また、インタビュー中でも触れられている『洲崎西』のDJCDは、現在6枚が発売されている。 さらに、7枚目のDJCD『沖縄でうちなんちゅとチュッチュッチュ』も現在制作中とのことなので、ファンは楽しみに待っていてもらいたい。
ラジオ『洲崎西』は、“文化放送超!A&G+”にて毎週火曜日25時から放送中(再放送:毎週水曜15時、Web配信:毎週木曜午後更新)。お2人のトークを聞きたいという人は、チェックしよう。
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