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2015年6月17日(水)

【FFRK名場面】PS4でフルリメイクされる『FFVII』。クラウドやセフィロスの戦いを振り返る!

文:ハヤチくん

 スクウェア・エニックスとDeNAが配信しているiOS/Android用アプリ『ファイナルファンタジー レコードキーパー(FFRK)』の名場面プレイバック特別編として、PS4での完全リメイクが発表されたばかりの『FFVII』のストーリーやキャラクターを振り返っていきます。

 それにしても、E3で発表された『ファイナルファンタジーVII』のPS4でのフルリメイクには驚きましたね。動画でクラウドの姿を見たり、なつかしの音楽を聴いたりしたら、いろいろな思い出がよみがえってきました。

 こういう時、『FF』シリーズの思い出を追体験できる『FFRK』は本当にありがたいですね。ゲーム中では原作の音楽や勝利時のファンファーレも完全再現されているので、ついつい原作を遊び直したくなっちゃいます!

【名場面プレイバック】
~『FFVII』~
時を経てなお色あせない、星の命運を賭けた戦いの物語を総まとめ

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 もし誰かに「一番思い出深い『FF』は何か?」と聞かれたとき、僕の頭に浮かぶナンバリングタイトルは『FFVII』になります(もちろん、「一番好きな」や「一番ハマった」といった質問になるとまた変わってきますが……)。

 今では3Dでの表現が当たり前のようになっていますが、それまで2Dで表現されていたゲームをメインに遊んでいた僕にとって『FFVII』のグラフィックはとてつもなく衝撃的でしたし、当時身近で『FFVII』をプレイしていた人は口を揃えて同じ意見を言っていたほどです。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲背景になっているのが原作のゲーム画面であり、オープニングシナリオのワンシーン。改めて見てもクラウドのツンツン頭は目を引きますね(笑)。

 発売当初、プレイする優先権はゲームを購入してきた兄が持っていたこともあり、兄が遊んでいる様子を後ろから眺めていることがほとんどでした。

 それでも、これまでの『FF』の世界観と一線を画した近未来的な風景が広がる“ミッドガル”を舞台に、主人公・クラウドとその仲間たちが星のエネルギーを汲み取り、利用している“神羅カンパニー”に反旗をひるがえすゲーム序盤のストーリーには引き込まれたものです。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲神羅カンパニーを動かす社長・ルーファウス。原作ではミッドガルで語られるエピソードのクライマックスに、クラウドとの決闘を行います。

 物語は神羅カンパニーとの抗争の中で宇宙から飛来した生命体・“ジェノバ”との接触、そしてクラウドと深い因縁を持つ“セフィロス”の暗躍によって大きく動き出し、やがてクラウドたちは星の命運を賭けた戦いへと身を投じていくことに……。

 それまで重苦しい空気が立ち込め、閉鎖的に感じられたミッドガルを抜け出して広大なワールドマップに出たときの感動は今でも鮮明に覚えています。

 余談ですが、ワールドマップ中に流れる『FFVII』のメインテーマは自分が聴いてきたゲーム音楽の中でもかなり上位に食い込むほどのお気に入りです。『FFRK』では『FFVII』の絵画がある部屋で流れていますね。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲画像のように、ダンジョン選択画面で流れているのが『FFVII』のメインテーマ。ワールドマップに出てこの曲が流れた時は、冒険心をものすごくくすぐられた記憶があります。

 『FFRK』で実装されている『FFVII』の世界は、2015年6月中旬時点では“竜巻の迷宮”を終え、星を守護する兵器“ウェポン”が目覚めたところまでの物語を追体験できます。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』 『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
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 原作で言うと、DISC2前半といったところでしょうか。『FFVII』はCD3枚組みの大ボリュームだったので、『FFRK』で体験できるのはまだほんの半分に満たないと思うと今後の追加が楽しみです。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲“古代種の神殿”は、原作において究極の破壊魔法“メテオ”を使うための“黒マテリア”が封印されてある場所であり、それを狙うセフィロスを追ってDISC1の終盤に訪れることに。

 壮大な物語ももちろんですが、ゲーム中の各所に用意されているミニゲームの多さも『FFVII』の魅力の1つ。

 バイクに乗ったクラウドを操作し、追手を切り伏せながらハイウェイを爆走する“Gバイク”や、雪山をスノーボードで突き進む“スノーゲーム”、潜水艦に乗り、迫りくる敵を撃沈させる“潜水艦ゲーム”といった、単品で見ても非常にクオリティの高いミニゲームが揃っています。

 上記のミニゲームはストーリー進行中にプレイすることになるものですが、これらは一度プレイしたあと、“ゴールドソーサー”と呼ばれる施設で再度プレイできるようになります。ストーリーの合間にちょっとだけ遊ぶつもりが、気づけば数時間経っていた、なんてことはザラでした(笑)。

 ゴールドソーサーには上記以外のミニゲームも用意されており、この施設だけで1本ゲームが作れるんじゃないかと思えるボリュームです。

 ちなみに、『FFRK』でも4月30日~5月11日の期間で“ゴールドソーサーキャンペーン”が実施されていました。

 さすがに『FFVII』にあったミニゲームをすべてプレイできるというわけではありませんでしたが、“チョコボレース”で他のプレイヤーとタイムを競ったり、NPC同士のレースで順位を予想するなどして得たポイントを使い、『RK』で使えるアイテムや豪華プレゼントが当たる抽選券をゲットできたりと、非常に魅力的なキャンペーンでしたね。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲ゴールデンウィーク中にあった“ゴールドソーサーキャンペーン”では、10万円分の旅行券をはじめとした豪華景品となっていて、僕も期間中はガンガンチョコボレースに参加していました。

 といったように、『FFVII』の思い出を語りだすと話題が尽きませんね。正直、『FFVII』を題材にして名場面プレイバックの拡大版を書こうと考えた時には漠然としすぎていて困惑しましたが、いざ書き出すと止まらないです(笑)。

 よくよく考えたら、自分が本当の意味でゲームのトリコになったのは『FFVII』という存在が大きかったんだなぁと、この原稿を書きながらしみじみ感じています。……おっと! そういえばもう1つ思い出深い要素を書き忘れていましたね。

 そう、コントローラーを通して、一緒に戦ってくれた登場キャラクターたちです。原作ではポリゴンで表現されていた彼らは、『FFRK』でドット絵となって僕たちの前に再び現れてくれました。

 現在はクラウド、ティファ、バレット、レッドXIII、エアリス、シドといった原作におけるパーティメンバーに加えて、クラウドの過去に関係するザックス、そして因縁の相手とも言うべきセフィロスを仲間にできます。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲あとはヴィンセント、ユフィ、ケット・シーの3人が登場すれば『FFVII』のパーティキャラクターが集結! 追加される日がとても楽しみです。

 おそらく、『FFVII』をプレイしたことがなくても知っている人が多いと思われるエアリスの悲劇。インターナショナル版やコンピレーション作品で語られ、クラウドのその後の人生に大きく影響を与えたザックスの物語。

 さらに、自分に隠されていた秘密を知り、自我を失ったクラウドを支え、共に彼の忘れ去られた過去を取り戻したティファ。そして、仲間たちに支えられながら己の運命に立ち向かうため。星の危機を救うためセフィロスと死闘をくり広げたクラウド。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲『FFRK』ではセフィロスやザックスも仲間になります。余談ですが、『FFV』のギルガメッシュなんかも仲間になるので、夢のパーティを組めますよ!

 作中で彼らが歩んできた人生は険しく困難なことばかりでしたが、それに屈せず前へ歩んでいく姿は眩しいくらいにカッコよく、子どもながらに憧れたものです。

 もちろん、上記以外のキャラクターたちに焦点を置いたエピソードもストーリー上に用意されていますし、実は個人的にとても印象深かったのはシドの物語だったります。

 『FFVII』のシドは、宇宙を夢見る飛空艇パイロットという設定。物語後半部分で彼のエピソードが語られるのですが、彼のテーマ曲と共に流れるシドのセリフは男子としてはグッとくるものがありましたね。詳しくはぜひ、原作をプレイしてみてください。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲シドは6月10日に追加されたばかりの新ダンジョンをクリアすると仲間に!

 セリフといえば、DISC1のラストに訪れるエアリスの悲劇の直後、それを目にしたクラウドの「指先がチリチリする。口の中はカラカラだ。目の奥が熱いんだ!」というセリフは、文章に携わる身として身震いするほどの表現だなと思っています。

 彼の深い後悔、怒り、悲しみ。それらの感情を抽象的ながらもプレイヤーが共感しやすい言葉を使い、たったの3行で表現したこのセリフは胸にとても響きました。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲エアリスに降りかかった悲劇の直後に戦うボス、ジェノバ・LIFE。戦闘中、エアリスのテーマが流れる演出には多くのプレイヤーも目の奥が熱くなったかと思われます。

 といったように、1つ話題を出すと次々と連鎖していってキリがありません(笑)。ですが、それくらい自分にとって『FFVII』の存在は大きかったんだなぁと思います(もちろん、他の『FF』も同じくらい語れるほど好きですが!)。

 現在、『FFRK』で自分が使っているパーティには、専用武器の関係上で『FFVII』のキャラクターはエアリスしかいませんが、いつかクラウドたちを交えた構成で『FFVII』の全ダンジョンを攻略したいところです。

(C)2015 SQUARE ENIX CO., LTD. Character Graphic: Kazuko Shibuya
(C)SQUARE ENIX CO., LTD.(C)DeNA Co., Ltd.

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