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2015年6月17日(水)

『MGSV:TPP』実機デモをリポート。バディの詳細、課金など、新情報が満載【E3 2015】

文:電撃オンライン

 現地時間6月16日にE3 2015のコナミブースで行われた『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN(メタルギア ソリッド V ファントムペイン)』のショウタイム(オープンスペースでのデモプレイプレゼン)の模様をリポート。

『MGSV:TPP』

 サウスホールにあるコナミブースは、『MGSV:TPP』でスネークの部隊“Diamond Dogs”の拠点となるマザーベースをイメージしたディスプレイになっていて、気分はもうスネーク。そんなシチュエーションの中プレゼンは行われた。

『MGSV:TPP』

 まずは、何かと話題に取りざたされている課金に関して。『MGSV:TPP』では、武器などアイテムを作成するために時間がかかるものもあり、それらを短縮する手段として、課金システムがあることが説明された。もちろん、課金をすることなく最後までプレイをすることができることも同時に伝えられた。

 そして、ブース内の大型モニターにミッション地域の移動に利用するヘリ=空中司令室(ACC)のシーンが映し出された。ここではミッションのための準備をすることになる。出撃するミッションを選択し、次に装備品、バディ(相棒)、車輌を選択。さらに降下時間と降下場所を選択してミッションに進む。デモプレイでは、このほかに、BGMの変更、武器のカスタマイズを実演。武器のカスタマイズは、キャドなど武器を強化するものからカラーリングまで、実にバリエーションが豊富に用意されているようだ。

 そして、ミッションがスタート。今回の舞台は、アフガニスタン。ソ連兵が占拠しているこの場所に、バディであるD-Dogとともに向かうスネーク。ミッション中はいつでもGMP(資金)を消費することで武器や弾薬などの補給を受けることが可能。つまり、ミッション中に弾切れなどの事態が発生したとしても、いつでも補充することが可能で、新しく開発した武器もすぐに現地へ届けてもらうことができることをプレイで解説していた。

『MGSV:TPP』

 そして、ミッション終了後に帰還せず、そのまま次のミッション発生ポイントに移動して新たなミッションに挑戦することも可能と説明を付け加えていた。

 さて、ミッション中の心強い相棒となるバディだが、今回のデモプレイではまずはD-Dog(犬)とともにミッションに臨み、次にD-Dogに変わりD-walker(小型メタルギアのような歩行機械)をバディにしたプレイが行われた。

『MGSV:TPP』

 バディは、それぞれに特性があり、D-Dogは、スネークが目視で捉えられない遠くの敵、隠れている敵を感知する能力をもち、D-walkerは乗り込むことができ、速やかな移動とマシンガン武器として使えるほか、探索ヘッドによる索敵機能を備えている。D-Dogは、感知能力のほかに、指示を出して、敵兵の注意をそらして、スニーキングする囮としても使え、ミッション攻略のポイントの一つとして、同行するバディをいかに戦略的に使うかというデモプレイを見ることができた。

 そしてミッション中のもう1つの重要な要素であるフルトン回収。『MGSPW(ピースウォーカー)』でもおなじみの要素で、気絶・睡眠状態の敵兵などに気球を取り付けて飛ばし、回収してマザーベースの人員とするというもの。敵兵だけでなく、敵の武器、アイテムなども回収することができる。

『MGSV:TPP』
▲ブース内にもフルトン回収をされている羊の様子が!

 今回のデモプレイでは、敵兵を回収する前に双眼鏡で敵兵の能力を測定し、回収する敵兵、しない敵兵とわけていた。フルトンの数には限りがあり、なるべく役に立つ敵兵やアイテムを回収することも必要になってくるようだ。

 今回のミッションの目的は、捕虜の救出や通信施設の破壊、敵軍の重要人物の排除と多彩。その遂行のためにまず行うことは、『MGSV:GZ』でも重要だったマーキング。今作でも、敵兵を一度双眼鏡などで確認することで、いつでもその位置を把握できるほか、マップを開いて特定の場所にマーキングして、それを目印に移動するといったことも可能である。

 また、今回のミッションはアフガニスタン。敵兵はほとんどソ連兵であり、ロシア語が理解できないと彼らの会話を傍受したり、尋問することがができない。これをクリアにするため、ロシア語の通訳が可能な兵士をみつけてフルトン回収をし、マザーベースの人員にすることでロシア語がわかるようにになっていた。

 敵兵から聞ける情報は、ミッションの目標となる人物・物の場所や、資源の場所、能力の高い兵士の場所などさまざま。また尋問以外にも、敵兵に近づいて彼らの会話に耳を傾けることでも重要な情報が得られたりするようだ。今回のデモでは、先ほど紹介したD-walkerの機能を使って敵の無線の会話を傍受し、装備を強化する対策を敵兵が取ったこと(この前の戦いに対する策)が判り、それを踏まえて戦略を立てるプレイスタイルが求められるようだ。

 情報入手後は、目的をクリアするために行動する。デモプレイでは、なるべくステルスプレイでミッションを進めていたが、説明によると、プレイスタイルはさまざまな方法・ルートがあるとのこと。プレイする人によってさまざまな攻略法があるゲームの深さに感心した。その証拠に、ミッション終盤に敵兵に見つかった際、これまでとは180度違ったガチの撃ち合いが展開された。従来の『MGS』シリーズのファンだけでなく、FPS、TPS好きのシリーズ未体験ユーザーでも楽しめるようになっていると感じた。

 任務を遂行した後は、チョッパー(ヘリ)を呼んでホットエリア(ミッションエリア)を出るか、車や自走でエリアを出ることでミッションクリアとなる。今回は、敵をほぼほぼ殲滅しヘリでのエリアからの脱出を行いミッションは終了した。

『MGSV:TPP』

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 以上が今回のショウタイムの概要であるが、拍手とともにデモプレイが終了。エンディングではブースで見ていた観客の中から、拍手と「KOJIMA!!!」コールが起こったのがとても印象的だった。

 ミッションクリアのための選択肢がとても多彩で、なおかつ敵も一辺倒な対応をしてこないし、気候の変化、時間の変化がある。バディによっても、持ち出す武器によっても、戦略は幾通りもあり、プレイヤーが思い描く遊び方がそこにはあるように思えた。まさに、オープンワールドを遊びつくせるほどの仕掛けとこだわりがぎっしり詰まっている印象を受けた。

 また、今回のデモでは紹介されなかったが、マザーベースを中心とした育成・シミュレーション要素の他、『MGO』や他人のマザーベースに攻め込む・攻め込まれるといったオンライン要素など、本当に質とボリュームとセンスがあふれている作品だと思った。まさしく、小島監督のこだわりであり、スタッフのこだわりでもあり、コナミのこだわりでもあると思う。

(C)Konami Digital Entertainment
(C)Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved.
Design and specifications are subject to change without notice.

データ

▼『PlayStation 4 METAL GEAR SOLID V LIMITED PACK THE PHANTOM PAIN EDITION』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS4
■ジャンル:アクション
■発売日:2015年9月2日
■希望小売価格:49,980円+税
▼『メタルギア ソリッド V ファントムペイン(ダウンロード版)』
■メーカー:KONAMI
■対応機種:PC
■ジャンル:アクション
■配信日:2015年9月16日
■価格:8,400円+税
※Steamでの販売

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