2015年8月28日（金）

『モンハンエクスプロア』レビュー。手軽さと奥深さがウリのアプリをプレイ

文：る～ぱ

　カプコンが、9月3日にAndroid版がサービス予定のAndroid/iOS用アプリ『モンスターハンターエクスプロア』。本作をプレイしたレビューを、ライターのる～ぱがお届けします。

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　本作は、『モンスターハンター』の世界観をもと、ハンターとして“探検”と“狩猟”を行うRPG。さまざまなモンスターたちが生息する“断裂群島”を舞台に、プレイヤーは狩友と協力しながら、秘宝を求めて探検を繰り広げていきます。

　『モンハン』新作アプリとして注目の『モンスターハンターエクスプロア』。プレイして感じた本作のシステムや操作性などを掲載します。

カンタン操作でド派手なアクション＆連続攻撃が楽しめる！

　プレイして驚いたのはゲーム画面のキレイさ。マシンのスペックも影響されると思いますが、それでもハンターや装備、モンスターなどがとてもキレイに描写されています。これが手元で移動中どこでも楽しめるのには感動しますね。


▲シリーズをプレイしてきたハンターも納得のグラフィック。ゲーム開始時にキャラクターの外見やインナーなどのカスタマイズができます。

　基本的なゲームの流れは、クエストでモンスターを狩猟し、素材を獲得して装備を強化していく、というものでシリーズ作品とだいたい同じ。素材については後述するとして、まずはゲームのキモとなるアクションパートについて紹介していきます。

　操作方法ですが、画面中央下の操作パッドで攻撃＆移動、画面をフリックすると回避行動、ガードボタンをタッチするとガードが可能。操作パッドをタッチすると武器種に応じた連続攻撃をくり出します。


▲武器種によって連続攻撃のパターンもさまざま。武器によって操作が変わらないので、気軽にいろいろな武器を楽しめるのもメリット。

　武器種は剣士系が、大剣、太刀、片手剣、双剣、ハンマー、狩猟笛、ランス、ガンランス、スラッシュアックス、ガンナー系がライトボウガン、ヘビィボウガン、弓の全12種類。片手剣は回復薬などのアイテムが使える、ガンランスは威力バツグンの竜撃砲が使えるなど、それぞれの武器種ごとの特徴もあります。


▲シリーズ作品と比べて攻撃エフェクトが非常に派手になっており、カンタン操作ながら爽快感のあるハンティングが楽しめます。

　手軽さが求められるアプリゲームということでクエストも短時間でクリアできように。エリア移動などはなく、その場にいるモンスターの討伐、採集などの目的を達成するとクエストクリアとなります。

　シリーズの醍醐味である大型モンスターの狩猟ももちろん健在。属性によるダメージの変化や、部位破壊といったおなじみの要素もあり、アクションゲームとしてのおもしろさも魅力の1つですね。


▲ドスフロギィやリオレウス、ジンオウガなど、シリーズに登場した多様なモンスターが登場。さらに、本作独自のモンスターの姿も……。

　武器は斬や打といった属性も健在で、部位破壊を狙うには特定の武器種で攻撃する必要があるようです。

　そして本作独自のシステムとして“武技”システムが新たに追加。攻撃を当てるごとに蓄積される武技Pを使用することで、大ダメージを与える“一閃”、体力を回復する“癒しの光”、モンスターを弱体化させる“刺突”などの武技が発動可能になります。


▲武技は武器ごとに設定されており、必要となる武技Pも異なります。本作では片手剣以外はアイテムが使えないので、この武技の使い方が重要になっています。

　なお本作にはいわゆるスタミナのような要素はなく、何度でもクエストに挑戦することができます。また、自動でクエストに挑んでくれるオート機能も搭載。オート機能は1日3回までしか使えませんが、課金アイテムである狩玉を使うことで何度でも利用することができます。

装備集め＆強化といった要素も満載

　ここからはクエストで入手できる報酬関連の要素について紹介。モンスターからのはぎ取りがない本作では、報酬を集める手段は主にクエスト報酬。基本報酬となる報酬は4つで、あとは課金アイテムである狩玉を消費することで報酬を増やすことができます。


▲武器や防具もクリア報酬で集めることに。

　武器や防具は、素材とゼニーを使って強化することが可能。クエストを進めていくと手ごわいモンスターが出現するようになるので、装備は十分に強化していきましょう。


▲武器には属性と武技が設定。モンスターの弱点や部位破壊のことを考えると、1つの武器種にこだわるよりも、いろいろな武器を強化していくのがいいかも!?


▲防具の中にはスキルが付与されているものも。スキルポイントなどの組み合わせを考える必要がないため汎用性が高く、序盤は武器よりも防具を強化したほうがよさそう。

　クエスト報酬がランダムなため、特定の部位が出なかったり、剣士orガンナーが偏ったりといったことも。作りたいものが作れないジレンマがありつつも、手軽に武器、防具が手に入るため、ストレスなくプレイできています。

　でも、頭防具が3連続で出た時には「おいぃぃぃ！」と叫びそうになりましたが（苦笑）。

『モンハン』ならではの協力プレイも可能

　『モンハン』といえば「4人で狩猟に挑む協力プレイ」という人も多いと思います。本作でもオンラインによる協力プレイが可能です。狩友と協力すれば、1人では歯が立たないモンスターも狩猟できるかもしれません。


▲チャットや“スタンプチャット”（定型文）などを使ったコミュニケーションが可能。コミュニティ要素“狩猟団”システムもあるようなので、狩友との協力も重要な要素になりそうです。


▲ソロプレイ時はオトモアイルーが助けてくれます。オトモは回復などを使ってくれるので、プレイスタイルに応じたオトモを選びましょう。

アプリゲームならではの要素が詰まった『モンハン』の新境地

　プレイするまでは“アプリゲームだから……”という先入観がありましたが、プレイしてみて一転。本作もしっかり『モンハン』であることを確信しました。歴代シリーズ作品に負けず劣らずのグラフィックとサウンド、シンプルながらモンスターとの駆け引きが楽しめるアクションは、プレイしていて素直に気持ちよかったです。


▲個人的にはエリア移動が省略されたのが好印象。ストレスなくクエストに挑戦できます。

　シンプルな操作により、電車の中や部屋の中で片手で動かせるのはすごくいいですね。攻撃については自分でコンボを作ることこそできませんが、スマートフォンでここまでアクションを楽しめるのはうれしいです。

　装備集めに関しては、報酬のランダム性を生かしたうまい仕組みになっている印象。やっと欲しい防具出たけれどガンナー用だから装備できない、といった様子は容易に想像できます。


▲クエストには何度も挑戦できるのでくり返しくり返し挑戦……。そんなところまで想像できました。

　オンラインプレイに関してはまだまだ未知数ですが、そこは長年『MHF-G』を手がけたカプコンが開発・運営をしているので、狩猟団要素も含めておもしろく仕上げてくれるハズ。長々と語ってきましたが、アプリゲームとして、シリーズ作品として注目のタイトル。サービスインが待ち遠しく、今後の展開からも目が離せません。