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2015年9月4日(金)

【電撃PS】『東亰ザナドゥ』ファーストレビュー! 謎につつまれていたゲームシステムが明らかに

文:電撃PlayStation

 電撃PSで猛プッシュしている、9月30日発売のPS Vitaタイトル『東亰ザナドゥ』。『イース』や『軌跡』シリーズでおなじみの日本ファルコムが贈る本作は、都市型神話アクションRPGというジャンルで、そのゲーム性がまだ謎につつまれています。

 そこでここでは、本誌ライター陣による『東亰ザナドゥ』のファーストレビューをご紹介! プレイしてわかった本作の魅力を存分に語ってもらいます。

『東亰ザナドゥ』

アクションが軽快で戦闘が楽しい~~♪

『東亰ザナドゥ』
▲担当ライター・Z佐藤。

 日本ファルコムの作品のなかではRPG系も好きですが、アクション系がとくに好物のZ佐藤です。ここ最近は『軌跡』シリーズの作品が中心でしたので寂しくも感じていましたが、ついにやってきました『東亰ザナドゥ』。

 アクション系は2012年9月27日に発売された『イース セルセタの樹海』以来になりますでしょうか。え~~と、3年ぶり!?

 そんなわけでさっそくプレイした感触ですが、まずポリゴンキャラのクオリティが『閃の軌跡II(以下、閃II)』よりも格段に向上していますね。服の質感とか髪の毛の光沢がすごく自然で、キャラの存在感がアップしている感じでした。

 あと街の住人たちもみんなオシャレで、モブキャラなのか、イベントに登場するキャラなのか、見分けるのが難しそうです。オープニングを飾るアニメーションも非常にクオリティが高く、ビュンビュン動きまくり! 主題歌もアニメーションにマッチしていて、見入ってしまうほどです。

 もう一度見たいな~と思っていたら、各話の構成が毎週放送されるTVアニメのように、冒頭にアニメーションが流れる形式になっていたので、何度も見ることができました。

『東亰ザナドゥ』
▲見どころ満載のオープニングアニメ。公開中のデモムービーでその一部が見られます。

 ゲームの全体的な流れは『閃II』の進行をベースにアレンジを加えている感じで、『閃II』をプレイした人ならすぐに対応できそうです。授業のシーンでは問題が出題され、正解したらコウ専用の特殊パラメータの“智”の数値がアップしました。

 ほかにも“勇”“仁”のパラメータがあり、この数値は物語の結末にも影響するとか……。“勇”は戦闘内容でアップするので、平均的に上げるより、自分としては“勇”を積極的に上げていこうかと。

 そうそう担任の九重永遠先生は、同一人物かと本気で疑うくらいトワ・ハーシェルです! 『閃II』のときはストッキングをはいていましたが、本作では生足で、スカートの短さにはちょっとドキドキ。生徒の伊吹遼太に“トワちゃん”と呼ばれて怒ったり、ほかの生徒の前でコウのことを“コーくん”って呼んで照れる様子がかわいかったです。

『東亰ザナドゥ』
▲『閃の軌跡』ユーザー必見! 『東亰ザナドゥ』のトワは教師ですが、それを感じさせないかわいらしさは健在です。

 学園や杜宮市内を探索できるアドベンチャーパートでは、特定の生徒や街の住人に話しかけるとフレンド情報が入手できて、サイフォンのアプリ『NiAR(ニアー)』で確認できます。登録される人が多いので、会話の漏れがないか心配になりました。

 バトルパートの感想ですが、やっぱり操作のレスポンスがいいですね。キャラをテキパキ動かせます。攻撃属性のシステムもしっかり機能していて“敵の属性を確認→操作するキャラを変更→攻撃を当てる”という動作もスムーズに行えました。

 あと敵を倒したときの効果音と画面演出が派手で、爽快感がバッチリ得られます。射撃・飛翔・剛撃スキルを使うとスキルゲージを消費しますが、自動回復するスピードが早いのでガンガン使うことが可能。このあたりのシステムも入念に調整されている感じですね。早く本格的にプレイしたい!

『東亰ザナドゥ』
▲攻撃方法と操作キャラを切り替えながら繰り広げるバトルがイチ押し! キャラの切り替えで少し忙しくなりますが、こういうのも大好きです!

戦闘がアクションの『軌跡』と言ってもいいかも

『東亰ザナドゥ』
▲担当ライター・Zenon

 本作をプレイしてまず感じたことは、とてもていねいに作られているなという印象でした。キャラクターごとの心理描写もわかりやすく、スッとこの世界に入り込むことができます。シナリオは“王道”的なもので、変に構えることなくプレイできる安心感があるのもうれしいポイントですね。

 基本的なゲームの進行は、(1)プロローグ→(2)フリータイム→(3)事件発生→(4)《異界》攻略→(5)ボス戦→(6)次の話へ、という流れ。現時点では全何話かわかりませんが、物語のボリュームはかなりあると考えてよさそうです。少なくとも20~30時間で遊び尽くせるとは思えません。携帯ハード機のソフトですが、じっくりと腰を据えてプレイしたいですね。各種ミニゲームやフレンド情報集めなど、やり込み要素もあるので、2周目、3周目と長く楽しめそうです。

『東亰ザナドゥ』
▲日本ファルコム初の現代劇が王道的なシナリオで描かれます。プレイしていると次の展開が待ち遠しく、やめどきがわかりません。

 次にキャラクターですが、今のところの個人的お気に入りは……もちろん、トワ先生ですっ! 『閃の軌跡』でおなじみのトワが、本作では主人公のイトコ兼、担任教師役で登場します。あの姿、あの声、あの性格がそろった“我々の知るあのトワ”がそこにいるのです。これだけでトワ会長ファンは買う価値アリでしょう(断言)。

 そのほかのキャラでいうと、コウの幼なじみのシオリはとてもカワイイですね。毎朝起こしに来てくれたり、夕食の買い出しを学校帰りにしたりと、まるでギャルゲーのヒロインのような設定と性格。これがRPGでなければ、真っ先にクリアを狙うところですが……。でも自然とキズナエピソードを優先的に割り振ってしまう自分がいる。仕方ないですよね、カワイイのだからっ!

 ちなみに男キャラでは、ユウキがなかなかお気に入り。自身を“天才”と称するほど世の中をなめきった考えや態度と、家族に対するギャップがいい感じ。物語が進むと彼の心情が目まぐるしく変化するのがわかるのですが、そこもお気に入りの理由です。ある意味《適格者》たちのなかで一番成長を感じられるかもしれませんね。

『東亰ザナドゥ』
▲キャラクター同士のかけ合いがとにかくおもしろい! 全キャラのキズナエピソードを見るために、確実に何周も遊びますね。

 さて、戦闘システムについてです。本作の戦闘はアクションで前ページでも紹介していますが、回避しながら攻撃するのが重要になります。ジャンプもできるので、ある意味3次元的なバトルになるのが1つ目のポイントですね。

 2つ目のポイントはスキルゲージです。ゲージは時間経過ですぐにチャージされる仕様となっており、射撃スキル連打→切れたら通常攻撃、という流れで数秒後には満タンになってます。つまりスキルをガンガン使えるので、戦闘は派手で楽しい、というのが率直な感想です。

 本作は『閃の軌跡』をプレイした人なら間違いなく楽しめる作品であると思います。というより、戦闘システムがアクションの『軌跡』シリーズ最新作と言ってもいいくらい、違和感がありません!

 もちろん新規タイトルなので、これまでの『軌跡』シリーズをプレイしていなくてもまったく問題ありません。そこはご安心くださいませ。9月30日の発売日が待ち遠しいです!

『東亰ザナドゥ』
▲『軌跡』シリーズのSクラフトのような必殺技、Xストライクは必見! キャラごとにカットインが入り、強烈な技を繰り出してくれます。

 この『東亰ザナドゥ』は、9月17日~20日に開催される“東京ゲームショウ 2015”で試遊が可能。ぜひとも発売前にプレイして、ひと足早く『東亰ザナドゥ』の魅力を体験してみてください!

(C)2015 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.

データ

▼『電撃PlayStation Vol.597』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年8月27日
■定価:657円+税
 
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