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2015年9月11日(金)

【電撃の旅団冒険録】『FF14』のダンジョンから見る世界観。第3弾は“邪竜血戦 ドラゴンズエアリー”

文:電撃PlayStation

 『ファイナルファンタジーXIV』の世界観を探求する冒険者さんたちに贈る、ダンジョン掘り下げ企画第3弾! 今回は“邪竜血戦 ドラゴンズエアリー”についての情報を探ることで、この地の主・邪竜ニーズヘッグとその眷属たちの特徴に迫ってみたいと思います。

『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』
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※本記事にはネタバレ要素も含まれます。まだ『蒼天のイシュガルド』のメインストーリーを終えていない方はご注意ください

邪竜ニーズヘッグとの決戦の地。暴風猛る竜の巣へ――

 イゼルやエスティニアン、アルフィノとともに、聖竜フレースヴェルグとの対話を成し遂げた冒険者。しかし聖竜の口から語られたのは、ドラゴン族による悲しみの歴史――人間への深い絶望と怒りが垣間見える衝撃の物語でした。

 己の信じた希望が幻想だったことを知って嘆いたイゼルが膝を折るなか、冒険者はさらに、邪竜ニーズヘッグの目的が“生かさず殺さずの戦いを続けてイシュガルドの民を永遠に苦しめること”であると知ります。ニーズヘッグに停戦を求めるのは、まったくの無益――。もとよりか細かった竜と人との融和への道は、ここで完全に断たれてしまったのでした。

 しかし、蒼の竜騎士・エスティニアンは“竜の巣”へと向かう意思を見せます。融和への道が断たれたのなら、皇都を救う方法はただ1つ……それは邪竜ニーズヘッグを討つこと。

『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』 『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』

 こうして幾多の出来事を経て、冒険者たちは邪竜の棲む宮殿、竜の巣“ドラゴンズエアリー”に突入することになります。

 長くなりましたが、これがドラゴンズエアリーへと足を踏み入れるきっかけとなった出来事です。いよいよ『蒼天のイシュガルド』の物語が大きく動き始めた段階ですね。

空に浮かぶ“邪竜の根城”としての姿と、眷属たちが住まう“巣”としての姿

 冒険者たちに黒竜ティオマンを屠られた邪竜ニーズヘッグは警戒を強め、ドラゴンズエアリー周辺を暴風で覆います。対する冒険者たちは機工士シドらガーロンド・アイアンワークスの力を借り、新型飛空挺“マナカッター”でドラゴンズエアリーに突入。邪竜ニーズヘッグとの決戦へ臨むのでした。

『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』 『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』
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 空中でニーズヘッグから急襲を受けた冒険者が不時着したのは、人の手によるものと思われる建造物と木の根が絡み合った一角。あれほど人を忌み嫌うニーズヘッグや眷属たちが自らの“巣”に人間の建造物を残し続ける理由も気になるところです。

 捨て去るには自分たちの生活にあまりに入り込みすぎていたのか、人間への怒りを忘れないために、あえてその痕跡を残し続けているのか――。いずれにせよ、長い年月と暴風に晒された建造物は半ば崩れかけ、もとの姿を留めているものはあまり多くない様子。

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 ある程度進むと、ドラゴン族たちの、文字通りのねぐらにたどり着きます。台座の上に置かれて温められる卵や、眠る親竜、その近くで飛び回る子竜……それらをなぎ倒して進む冒険者たち。もともと『蒼天のイシュガルド』の主題である“竜詩戦争”にまつわる歴史には、人間側と竜側それぞれ異なる物語が隠されていました。つまり、歴史そのものが、語る側の視点によって “2つの側面”を持っているんですね。

 ドラゴンズエアリーへの進撃は、人間から見れば邪竜の根城に攻め入って平和を勝ち取る戦い――その一方でドラゴン族にとっては、ねぐらに侵略してきた冒険者たちによって子が、親が倒され、平和が踏みにじられる惨劇の場――。そういった意味で、このダンジョンは『蒼天のイシュガルド』の追加ダンジョンで最も物語の主題に近い“2つの側面”を感じられる場所と言えるのかもしれません。

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 ドラゴン族のねぐらとなっていた洞窟を抜けると、荘厳な遺跡が並ぶ区画へ入ります。存在しているドラゴン族もこれまでとは容姿が異なるものも多い印象。強力な個体が集う上級区域といったところなのかもしれません。そしてその頂に存在するのは……かの邪竜・ニーズヘッグの座。冒険者はこの場所で、先んじてたどり着いていたエスティニアンとともに邪竜と対峙することになります。

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ドラゴン族の生態に迫る、開発スタッフの方々へのミニインタビュー!

 今回は、邪竜や、彼の眷属たちに焦点を当てたコメントをいただきました!

――このダンジョンを作る際の方向性、コンセプトを教えてください

 これはもう、明確に“ニーズヘッグと、その配下のドラゴンが棲んでいる場所”というコンセプトになります。また、シナリオ的にも中盤の山場になりますので、恐ろしげな印象にしてもらいました。

――イシュガルドの民がドラゴン化した際、どんな姿になるなどのルールはありますか?

 エイビス系→シリクタ系→ウェアドラゴン系といった順番で、より強く“竜の因子”を受け継いだ者であると解釈していただければ、いいと思います。

 なお、イシュガルドの民が“竜の血”を飲めばドラゴン化できるとはいっても、特別に“魔力を込めて注いだ血”でなければ効果はありません。つまり、ドラゴンを倒した際に得られる“竜族の血”や、それを材料とした“竜薬”を飲んでも変化しないのです。

 ということで、用法用量を正しく守ってお使いくだされば安全ですので、イシュガルド出身という設定の冒険者の皆様も、どうぞ安心して“竜薬”を服用してください。

――F.A.T.E.に登場する闇竜ダークスケールが“ニーズヘッグ様”というセリフを放ちますが、彼は七大天竜ではなくニーズヘッグの眷属という位置づけなのでしょうか?

 ダークスケールは七大天竜には含まれず、邪竜ニーズヘッグの眷属という位置付けになります。

 ミドガルズオルムの台詞などで明らかにされていますが、七大天竜は成長した後、各地の大陸に渡りました。このうち“三大州”に棲むことを選んだのが、ニーズヘッグ、フレースヴェルグ、ラタトスクになります。そして南方大陸“メラシディア”に渡ったのが、バハムートとティアマットです。

 では残りの2体は……既に名前や居場所などは決まっていますが、後のお楽しみということで。

――眷属という言葉が頻繁に登場しますが、どんな存在が含まれるのでしょうか?

 クエストなどを通じて語られているものの、少々ややこしいので改めて説明しますと……人が“竜の眷属”とひとくくりで呼んでいる存在の中には、“本物のドラゴン族”と“ドラゴン化した人”、“ドラゴン族の魔力によって、操られた魔物”の三種類が含まれます。

 “本物のドラゴン族”は進化する生物であるため、姿こそ色々ありますが、どれも知性がある存在です。“ドラゴン化した人”は、エイビスやシリクタなどのことですね。最後のくくりが、ドレイクやビアスト、ドラゴンフライ、ティラノサウルスといった知性のない甲鱗綱の魔物になります。これらは、ドラゴンの強烈な魔力によって屈服させられ、命令通りに動く存在となり果てていますが、本物のドラゴン族というわけではありません。

――エルン・スコールでドラゴン族が続々と出現しますが、あれは世界観的にどういった仕掛けなのでしょうか?(卵孵化+成長超促進装置? 召喚装置?)

 ドラゴンは数十年、百年という単位で、休眠期と活動期を繰り返しますが、その休眠時に身体を守るための工夫と解釈していただければと。あの場所でまどろんでいたところを、ニーズヘッグの魔力により、強制的に覚醒させられたというイメージになります。たたき起こされたうえ、いきなり戦闘とは、彼らにとってはとんだ災難でしたね……。

――七大天竜は眼が力の源と語られていましたが、これは七大天竜だけの特徴なのでしょうか?

 眼にエーテルを溜め込むのは、ドラゴン族の種族としての特徴です。七大天竜ほど長生きすれば、やがて同じような力を持つことが理論上は可能です。

――そのほか、何かしら“ゲーム内では語られていないけれど……”という要素がございましたらぜひお願いいたします

 一部で噂になっている、“ドラゴンズエアリー”にある“アラグの拘束具の破片らしきもの”ですが、第七霊災時に衛星ダラガブから吹き飛んだものが、突き刺さったものという設定になります。蛮神バハムートを押さえ込んでいたものが、めぐりめぐってここに墜ちたというのも面白いめぐり合わせですよね。

『ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド』

 次回は9月18日に更新予定! お楽しみに!

(C)2010 - 2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

データ

▼『電撃PlayStation Vol.598』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■発売日:2015年9月10日
■定価:694円+税
 
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