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2015年9月17日(木)

『SAO』ゲーム新作制作決定! 『ロスト・ソング』では黒雪姫がプレイアブルに【TGS2015】

文:てけおん

 9月17日、東京ゲームショウ2015のバンダイナムコエンターテインメントステージイベントにて、ゲーム『ソードアート・オンライン(以下、SAO)』シリーズ第4弾の制作が決定したと発表された。【※記事後半にTGSステージのレポートを追加】

ゲーム『ソードアート・オンライン』シリーズ

 このゲームは、『SAO -インフィニティ・モーメント-』『SAO -ホロウ・フラグメント-』、『SAO -ロスト・ソング-』の流れをくむ新作タイトル。

 ステージで発表されたのは、ゲーム第4弾の制作が決定したことのみ。詳細は、10月4日に開催予定の“電撃文庫 秋の祭典2015”のゲーム『SAO』ステージで発表予定とのこと。ファンはこちらにも注目していてもらいたい。

ゲーム『ソードアート・オンライン』シリーズ
▲こちらは11月19日に発売予定のPS4用ソフト『SAO ゲームディレクターズ・エディション』のキービジュアル。本日発表された新作は、こちらのタイトルとは別のもの。

『SAO -ロスト・ソング-』の黒雪姫が操作可能に!

 『SAO -ロスト・ソング-』の大型アップデート“剣戟の奏者(けんげきのそうしゃ)”によって、5月28日よりゲームに登場していた黒雪姫(クロユキヒメ)。

 これまではプレイヤーが操作することはできなかったが、9月17日のアップデート実施後はプレイヤーが操作可能になる。

ゲーム『ソードアート・オンライン』シリーズ
▲『アクセル・ワールド』のヒロイン・黒雪姫。

 本作をプレイしている人は、ぜひ加速世界屈指の実力者を《スヴァルト・アールヴヘイム》で活躍させてもらいたい!


 ここからは、東京ゲームショウのトークイベントの模様をお届けしていこう。

『ソードアート・オンライン』
▲この日の登壇者。左から柏田真一郎氏(アニプレックス)、二見鷹介プロデューサー(バンダイナムコエンターテインメント)、キリトくん、そして原作者の川原礫先生、三木一馬編集長(KADOKAWA電撃文庫編集部)。

 ステージでは、『ソードアート・オンライン』の足跡を振り返っていくというテーマのもとに、まずは川原先生にそもそもこの作品を書いたきっかけはなんだったのか伺っていくことに。

 川原先生によると、もともと電撃小説大賞に出そうと考えていたそうだが、三木編集長は最初のうちは冗談だと受け取っていたそうだ。

 また、『ソードアート・オンライン』のキモとなる部分を聞かれると、川原先生は、その時々によって変化していくと前置きしたうえで、最近は“ネットゲームらしさ”を意識していると語ってくれた。この作品が執筆された初期には、ネットを使ったゲームが2015年現在ほど盛んではなかったこともあって、最近ではその部分に注力しているとのこと。

 続いては、『ソードアート・オンライン プログレッシブ』が生まれた理由について。小説でキリトが最初に戦う舞台となった《アインクラッド》の冒険を第1層から描いていくこのシリーズは、アニプレックスの柏田氏の発言が契機になって生まれたのだとか。

 柏田氏にとっては、小説として展開するほどのことになるとは予想していなかったようで、ステージ上で苦笑いを見せていた。

『ソードアート・オンライン』
▲ステージではさまざまなデータが公開された。原作小説については、全世界14カ国で展開していることや、全地域発行部数が600万部に達していることなどが語られた。
『ソードアート・オンライン』
▲こちらは各国で発売されている小説『ソードアート・オンライン』の表紙。
『ソードアート・オンライン』
▲TVアニメはオンラインで7億回以上視聴されているそうだ。そのうち、数字が圧倒的に多いのが中国。原作翻訳版の売れゆきも、中国がもっとも多いとのこと。
『ソードアート・オンライン』
▲ゲームの販売本数データも公開。『SAO インフィニティ・モーメント』は20万本以上、シリーズ初の海外展開を行った『SAO ホロウ・フラグメント』はその倍以上の本数を売上げていることがわかる。
『ソードアート・オンライン』
▲地域ごとのシェアはこのような感じ。全体の半分が日本。もう半分を北米、アジア、欧州が分け合う形となっている。

 最後は、原作・アニメ・ゲームそれぞれが目指す“今後の目標”について語っていくことに。最初に話を向けられた川原先生は、《アリシゼーション》編が佳境に入っていることもあり、そろそろ着地点を見出だしたいとのこと。

 また、過去のイベントでも発言している通り、『ソードアート・オンライン プログレッシブ』については全100層まで書きたいと変わらぬ意欲を見せていた。

 三木編集長は、『SAO』を文庫化するに当たっての不安が《アリシゼーション》編を出せるかどうかだったとのことで、現時点の目標は《アリシゼーション》編の完了を目指すこと。そして、可能であれば“その後”についても展開していきたいと話していた。

 柏田氏は、アニメを通じて『ソードアート・オンライン』の裾野を広げていきたい。さらに多くのユーザーがこの作品を見られるようにしたいとのこと。

 二見プロデューサーは、実現できるかどうかは別として、個人的にはMMOにチャレンジしたいと意欲を見せていた。

 ゲーム最新作の発表など、見どころたくさんのステージイベントはこうして終了した。『ソードアート・オンライン』のファンは、原作・アニメ・ゲームがどのような展開を見せるのか、今後も注目していてもらいたい。

■東京ゲームショウ2015 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2015年9月17日~18日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2015年9月19日~20日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

(C)2014 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAOII Project
(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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