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2015年9月18日(金)

『モンハンクロス』ブシドースタイル×各種武器の評価&感想。ジャストアクションの使い勝手は?【TGS2015】

文:ゴロー

 “東京ゲームショウ2015”のカプコンブースに出展されている3DS用ソフト『モンスターハンタークロス』をプレイした感想をお届けします。

『モンスターハンタークロス』
『モンスターハンタークロス』

 今回の試遊バージョンの目玉は、4大メインモンスターの一角“ディノバルド”の狩猟と、狩猟スタイル“ブシドースタイル”が解禁されたことでしょう。

 個人的に“ブシドースタイル”が気になるので、TGS期間中にさまざまな武器を使ってアクションや手触りなどを徹底的に掘り下げて行こうと思います。手始めに大好きなハンマーを使ってみたところ、「こうしたら強い!」という可能性が見えてきました。

『モンスターハンタークロス』

~ブシドースタイルとは~

 4つある狩猟スタイルのうちの1つ。モンスターの攻撃をギリギリまで引きつけて、回避やガードを行うことにより発生する“ジャストアクション”が特徴です。

 ジャストアクションは、武器によって“ジャスト回避”と“ジャストガード”に分かれます。成功後は専用のエフェクトが発生し、その武器の特殊な攻撃または行動に連携できます。

●ジャスト回避

【対象武器】大剣、太刀、片手剣、双剣、ハンマー、狩猟笛、スラッシュアックス、操虫棍、ライトボウガン、ヘビィボウガン、弓

 攻撃を食らう直前に回避を行うことで、身をひるがえすような特殊な回避を行います。その後即座に指定した方向へ走り、位置取りや反撃が可能です。

●ジャストガード

【対象武器】ランス、ガンランス、チャージアックス

 ハンターに攻撃が当たる直前にガードを入力することで、ジャストガードが成立。攻撃を無効化しつつ、即座に反撃できます。

ブシドースタイルを使ってみて

 初めのうちはとにかくジャスト回避を出したい一心で、モンスターの周りをひたすら転がりまくるというクンチュウのような立ち回りに。途中、無駄にスタミナを浪費するだけだと気づいて自重しました。

『モンスターハンタークロス』

 上の説明からわかる通り、ジャストアクションはモンスターの予備動作や攻撃タイミングを把握していないと満足に使えません。それほどシビアなだけに、成功した時の気持ちよさは、たまらないものがありました。派手なエフェクとともに華麗に回避し、すぐに反撃に転じるという一連の動作、ぜひモノにしたいです!

 スタッフの話によると、ジャストアクションは基本的に攻撃の判定があるものなら発生させられるとのこと。ということは、発売から数カ月したら咆哮や足踏みに対しても、狙ってジャストアクションを決める猛者が出てくるのでは?

【ハンマー】ブシドースタイル×ハンマーは強溜めIII攻撃が主力に!?

 ハンマーのジャスト回避後の固有アクションは“強溜め”です。強溜めは通常の溜めと同じく、移動しながら3段階まで溜められます。

『モンスターハンタークロス』

 強溜めからの連携は、立ち止まっている時も移動中も、強溜めI攻撃が振り下ろし、強溜めII攻撃がアッパー、強溜めIII攻撃が特殊なスタンプとなっていました。ちなみに、ブシドースタイルの通常の溜めII攻撃は、アッパーではなく振り下ろしになります。

●“強溜め”の仕組み(※編集部調べ)

・武器出し状態でジャスト回避成功時のみ強溜めに移行できる
・強溜めから派生する攻撃アクションは立ち止まっている時も移動中も同じ
・納刀状態でジャスト回避成功後は武器出し攻撃を出せる

 ジャスト回避→強溜めからの注目連携は、最大溜めアクション(強溜めIII攻撃)。従来のスタンプ(立ち止まって溜めIII攻撃)と似たモーションですが、攻撃速度が体感で約2倍早いのがポイントです。威力、気絶値ともに高そうなので、主力として使っていけるのではないでしょうか。

 ブシドースタイルとの相性については、ハンマーの特性上、攻撃の動作が重く、狙ったタイミングで回避を出しづらいことがネックに。ここを改善するとなると、モンスターの攻撃タイミングで回避を出せるよう、連携を変えたり、次の攻撃に繋ぐタイミングを遅らせたりして自分で調整するテクニックが重要になってくるかと。

 この組み合わせの大きな利点を挙げるとしたら、ヘイトが散りやすい4人協力プレイでも、ハンマー固有の狩技“大挑発”を使うことでジャストアクションが狙いやすくなることでしょう。大挑発はモンスターの注意を自分に引き付ける効果があるので、他の武器に比べて活躍の場は増えると思います。

●『モンスターハンタークロス』武器初回動画【ハンマー/完全版】

【ランス】極まったら“ガード性能”いらないかも

 ランスの場合、ジャストアクションは“ジャストガード”になり、その後は“十字払い”に派生できます。十字払いは文字通り、前方に縦→横と斬り払う連携技です。

●“十字払い”の仕組み(※編集部調べ)

・十字払いはガード時に向いている方向へ繰り出す
・中段突きIや上段突き1に派生できる

 ジャストガードの大きな利点は、通常ならガード時に後退する攻撃に対しても、その場で踏みとどまること。ガード強化のスキルを備えれば、鉄壁の守りでどのモンスターにも対応できるでしょう。

『モンスターハンタークロス』

 そして攻撃できる頻度も高く、火力面も申し分なし! 感覚的にはカウンター突きに近いので、ランスを使い慣れている人なら、問題なく扱えるかと。

 ただ、モンスターの連携に対しては注意しておきたいところ。十字払いに派生させたとたん、次のモンスターの攻撃を食らう危険性があります。そこさえ気を付けて立ち回れば、文句なしに強い組み合わせだと思いますね。

●『モンスターハンタークロス』武器初回動画【ランス/完全版】

【大剣】タイムアタックはブシドースタイルで決まり!?

 ジャスト回避から連携できるアクションは“ダッシュ斬り上げ”。走ってから通常の斬り上げと同じく、前方から後方にかけて弧を描くように剣を振り上げます。その後、高速強溜め斬り→強なぎ払いへと派生できます。

『モンスターハンタークロス』

 ジャスト回避後は自動的に走りだし、Xボタンでダッシュ斬り上げにつながるわけですが、ダッシュ中の方向修正はほぼできません。ジャスト回避中、あらかじめ走りたい方向へアナログスティックを入力しておくことが重要に。やり方としては、ターゲットカメラ→アナログスティック上がオススメです。

●“ダッシュ斬り上げ”の仕組み(※編集部調べ)

・ジャスト回避中にアナログスティックでダッシュ方向を決められる
・納刀状態の回避からも“ダッシュ斬り上げ”を繰り出せる
・ダッシュ斬り上げは回避やなぎ払いにも派生できる

 ダッシュ斬り上げからの連携は、強溜め斬りから回避に繋いだほうが安全かと。最後の強なぎ払いは、ダメージは優秀かもしれませんが、隙がかなり大きかったです。強溜め斬りにつながずに回避もできるので、思った以上に使いやすい印象を受けました。

 結論としては、大剣はブシドースタイルと相性がいいと思います。もともとの攻撃力が高いうえに、“攻撃→避ける→攻撃……”のサイクルが片手剣並みに早くなりうるので、タイムアタックでも大活躍しそうです。

 ちなみに、討伐対象を狩り慣れているナルガクルガにして気付いたのですが、そもそもブシドースタイルは回避性能が上がっているかもしれません。少し早めに回避を出しても、ジャスト回避に成功するケースが何度かありました。

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【ボウガン】便利なパワーリロードは生かすも殺すも間合い次第

 ジャスト回避後の固有アクションは、ライト/ヘビィともに“パワーリロード”と“パワーラン”になります。

 パワーリロードは、弾を装填しつつ一時的にダメージアップの効果を受けられるというもの。一方のパワーランは、スタミナ消費なしで一定の距離を走れます。なお、パワーリロードはジャスト回避とのセット連携になり、Xボタンを押すことでパワーランに派生します。

●“パワーリロード”の仕組み(※編集部調べ)

・ジャスト回避後に自動で実行する
・ダメージアップの効果はすべての弾に適用される
・効果を受けている間は装填数のアイコンが光る
・一定時間が経過すると効果が切れる

●“パワーラン”の仕組み(※編集部調べ)

・ジャスト回避後にXボタンを押すことで発生する
・スタミナ消費なしで一定の距離を走る

 自動装填が便利なパワーリロードですが、ダメージアップ効果の持続時間はそこまで長くはありません。そのため、反動が小さい弾や“しゃがみ撃ち”が有効と思われます。幸い、ヘビィボウガンはパワーリロード後にしゃがみ撃ちへ移行できるので、モンスターが大きな隙を見せたら狙っていくといいでしょう。

『モンスターハンタークロス』

 最大限に生かすなら、ジャスト回避後の位置取りも意識したいところです。通常弾や貫通弾はおそらく今作でも距離でダメージが変わるため、パワーリロードを終えた時のモンスターとの間合いが、その弾の最もダメージが大きい距離だったら言うことないですね。あくまで自分の求める理想形ですが……。

 そもそも、距離に関係なく一定のダメージを与えるであろう属性や爆発にも、パワーリロードのダメージアップ効果が適用されているかが疑問です。それによって選ぶ弾も変わってくるでしょう。

●『モンスターハンタークロス』武器初回動画【ライトボウガン/完全版】

●『モンスターハンタークロス』武器初回動画【ヘビィボウガン/完全版】

【片手剣】鋭いジャンプアクションと、確かな機動力

 ジャスト回避後の固有アクションは“ジャンプ突進二連斬り”。ジャンプとほぼ同時に斬り上げ、空中で斬り下ろしをお見舞いする2段攻撃です。

『モンスターハンタークロス』

 初撃がジャンプ攻撃扱いなのかは不明ですが、何度か決めているうちにモンスターへ乗ることができました。ただ、今回は背丈の低いナルガクルガが相手だったせいか、飛び越えて2撃目を空振りしてしまうこともしばしば。

●“ジャンプ突進二連斬り”の仕組み(※編集部調べ)

・ジャスト回避中にアナログスティックでダッシュ方向を決められる
・何度もヒットさせることで乗りが狙える
・納刀中のジャスト回避後もR+X+Aでジャンプ突進二連斬りを繰り出せる

 高度の高い緩やかなジャンプができるエリアルスタイルの“踏みつけ跳躍”に対し、ジャンプ突進二連斬りは直線的で飛距離が長い印象です。当てやすさはモンスターによって変わりそうですが、しっかり当てるなら、ジャスト回避後の移動方向はもちろん、初撃の踏み込み地点がキモになりますね。

 下の動画を見る限り、ジャスト回避後はジャンプ突進二連斬り以外のアクションにも派生させられるようです。ブシドースタイルの機動力の高さは確かなものなので、うまく使えば片手剣の特徴ともいえる“常にまとわりつく立ち回り”に磨きがかかるでしょう。

●『モンスターハンタークロス』武器初回動画【片手剣/完全版】

■東京ゲームショウ2015 開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2015年9月17日~18日 各日10:00~17:00
 一般公開日……2015年9月19日~20日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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※画面は開発中のもの。

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