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2015年10月20日(火)

『アサクリ』歴代主人公を振り返る。『シンジケート』発売までに知っておきたいシリーズの系譜

文:イトヤン

 11月12日に発売されるPS4/Xbox One用ソフト『アサシン クリード シンジケート』(PC版は発売日未定)。その主人公はジェイコブ&エヴィーという双子のアサシンだが、過去の『アサクリ』で活躍してきた主人公たちはどのような人物だったのだろうか?

『アサシン クリード シンジケート』 『アサシン クリード シンジケート』
▲弟のジェイコブ・フライ(声優:平川大輔)▲姉のエヴィー・フライ(声優:嶋村侑)
『アサシン クリード シンジケート』
▲双子のアサシンを初めて起用した最新作『アサシン クリード シンジケート』。舞台は、シリーズでもっとも近代の19世紀ロンドン。

 そこで、ジェイコブ&エヴィーよりも前に、世界各地で活躍してきた歴代アサシンの系譜を紐解いてみた。『アサクリ』をまだプレイしたことのない人は、これを読めばシリーズの背景やこれまでの物語を理解できるはずだ。

 なお、主人公の登場作品は日本で発表されたゲームと映像作品に限定しており、日本未発売のゲーム、小説、コミックなどは除外している。

古代から現代まで続く2大組織の対立

 過去の主人公を振り返る前に、『アサクリ』の基本設定を説明しておこう。『アサクリ』の世界では、“アサシン教団”と“テンプル騎士団”という2つの組織が、古代から21世紀の現代まで長きに渡る戦いを続けている。

『アサシン クリード シンジケート』

 アサシン教団とテンプル騎士団という形で分かれたのは中世のことだが、組織自体は中世よりもずっと昔、紀元前の時代から存在していた。

 テンプル騎士団の目的は、完全な世界を作るために、個人の自由を制限して人々を管理しようというもの。一方のアサシン教団は、個人が自由に選択する権利を何よりも尊び、他人を支配しようとする力と常に戦っている。

 テンプル騎士団は自らの目的を達成するために、人類以前に高度な科学力を有していた超古代文明の秘宝を手に入れようとしている。そしてアサシン教団は個人の自由を守るため、テンプル騎士団が秘宝を入手するのを阻止しようと活動している。

 21世紀の現代、テンプル騎士団は国際的な大企業“アブスターゴ社”を隠れ蓑にして、政治や経済、エンタメ産業など、ありとあらゆる分野に影響を及ぼす存在となっている。そんな彼らが秘宝を発見するために作り出したのが、“アニムス”と呼ばれる装置だ。

 アニムスは、人間のDNAから祖先の記憶を抽出して追体験できる機能を備えている。これを利用して過去のアサシンたちの生涯を探り、秘宝の在りかを突き止めようとしているのだ。

 アニムスを使った秘宝の捜索のため、アブスターゴ社が1人の青年を拉致してきたところから、『アサクリ』の物語はスタートする。

21世紀に生きるアサシンの末裔、デズモンド・マイルズ

デズモンド・マイルズ/声優:東地宏樹

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード』より。

【登場作品】
『アサシン クリード』
『アサシン クリードII』
『アサシン クリード ブラザーフッド』
『アサシン クリード リベレーション』
『アサシン クリードIII』

 デズモンド・マイルズは、アブスターゴ社に拉致されたバーテンダーの青年。アニムスの“被検体17号”として、自分の祖先であるアサシンたちの生涯を追体験することになる。

 『アサシン クリード』から『アサシン クリードIII』までの過去のアサシンの物語は、ゲーム中ではデズモンドがアニムスで追体験したものという設定になっている。そのため、過去のアサシンの物語の合間に、プレイヤーがデズモンドを操作して行動する“現代パート”も用意されている。

 当初、デズモンドはアブスターゴ社内に監禁されていたが、現代のアサシンたちに救出されたあとは、隠れ家の周囲を自由に行動できるようになる。

 また、デズモンドはアニムスの流入現象によって、彼の祖先が持っていたアサシンの能力を身につけるようになる。その能力を駆使して、現代の街中でミッションに挑むことも。

『アサシン クリード シンジケート』
▲秘宝“エデンの林檎”を手にしたデズモンドは、“かつて来たりし者”と呼ばれる超古代人たちが築いた大神殿に潜入するが……。(写真は『アサシン クリード リベレーション』より)

 デズモンドの物語は『アサシン クリードIII』で完結を迎えるが、現代パートのストーリーは以降のシリーズでも続いている。そして『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』からは、プレイヤー自身が現代パートの主人公になるスタイルが採られている。

十字軍時代の中東を駆ける伝説のアサシン、アルタイル

アルタイル/声優:小西克幸

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード』より。

【登場作品】
『アサシン クリード』
『アサシン クリード ブラッドライン』
『アサシン クリード リベレーション』

 アルタイルは、ヨーロッパからやってきた十字軍が聖地エルサレムを占領していた12世紀の中東で、若きマスターアサシンとして活躍していた。

 だが、その有能さゆえに高慢なところがあり、アサシン教団の掟を破ったために、大導師アル・ムアリムによってマスターアサシンの地位を剥奪され、十字軍騎士たちの暗殺任務に就くことになる。

 やがて、テンプル騎士団と内通して超古代の秘宝“エデンの林檎”を我が物にしようとするアル・ムアリムの陰謀を知り、それを阻止したのだった。

 自らが大導師となった後のアルタイルの人生は、PSP用ソフト『アサシン クリード ブラッドライン』で描かれている他、『アサシン クリード リベレーション』では主人公エツィオがアルタイルの後半生を追体験するという形で、プレイヤーも体験できる。

『アサシン クリード シンジケート』
▲『アサシン クリード リベレーション』のアルタイル。彼は元テンプル騎士団の女性マリアと結婚し、“エデンの林檎”の研究に乗り出すが……。

 『アサクリ』の最大の特徴である華麗なフリーランや、高所からのイーグルダイブを最初に披露したアルタイルだが、水に落ちるとゲームオーバーになってしまうため、シリーズのファンの間では“アルタイルはカナヅチ”という説が(半ばネタ的に)ささやかれている。

 とはいえ、ゲーム中のアルタイルの行動はアニムスによる追体験のため、実際のアルタイルがカナヅチなのかどうかは、今もって不明だ。

ルネッサンス期イタリアのアサシン、エツィオは暗殺と恋に大忙し!?

エツィオ・アウディトーレ/声優:関智一

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード ブラザーフッド』より。

【登場作品】
『アサシン クリードII』
『アサシン クリード ブラザーフッド』
『アサシン クリード リベレーション』
『アサシン クリード エンバース』(映像作品)

 ルネッサンス文化の花開いた15世紀のイタリア・フィレンツェで、貴族の息子として誕生したのがエツィオ・アウディトーレだ。

 ところが、後にローマ教皇となるテンプル騎士団総長ロドリゴ・ボルジアの陰謀によって、父や兄を処刑されてしまう。アサシンだった父ジョバンニの装備を受け継いだエツィオは、家族の仇を討つためにテンプル騎士団と戦うことを誓った……。

 エツィオは、“エツィオサーガ”と呼ばれる3部作(『アサシン クリードII』『ブラザーフッド』『リベレーション』)で主人公を務めており、駆け出しのアサシンである青年時代から、大導師として教団の人々から尊敬を集める壮年時代まで、数十年に渡る期間をプレイできる。

 さらに短編CGアニメの『アサシン クリード エンバース』では、エツィオが人生の最期を迎える瞬間を見ることができる。

『アサシン クリード シンジケート』
▲『アサシン クリード ブラザーフッド』では、マスターアサシンとなったエツィオが、街でスカウトした仲間を率いて戦うことができるようになる。

 一方で、イタリア貴族の息子として生まれたエツィオは女性好きのプレイボーイという一面があり、サイドミッションで青年時の恋物語が描かれたり、50歳を過ぎてから生涯の伴侶を見つけたりと、恋愛にまつわるエピソードが多いのも特徴だ。

『アサシン クリード シンジケート』
▲『アサシン クリード リベレーション』で、50代となったエツィオが登場。青年期から壮年期までの幅広い年齢を声で表現している、日本語吹替を担当した関智一さんの演技にも注目だ。

アメリカ合衆国の独立と、先住民の自由との間で揺れ動くアサシン、コナー

コナー(ラドンハゲードン)/声優:浪川大輔

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリードIII』より。

【登場作品】
『アサシン クリードIII』
『アサシン クリードIII レディ リバティ』

 イギリスからやってきたヘイザム・ケンウェイと、アメリカ先住民の女性との間に生まれたラドンハゲードンは、故郷である先住民の村を焼き打ちして母親を殺した白人たちに、復讐を誓う。

 成長したラドンハゲードンは、かつてアサシン教団の北米支部長だった導師アキレスに弟子入りし、アサシンとしての修行を積むことに。アキレスから“コナー”と名付けられた彼は、やがて北米大陸で勃発したアメリカ独立戦争へと巻き込まれていく……。

 『アサシン クリードIII』『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』『アサシン クリード ローグ』は、いずれも18世紀のアメリカ大陸を舞台としており、“アメリカ大陸編三部作”と呼ばれている。

『アサシン クリード シンジケート』
▲コナーの父、ヘイザム・ケンウェイ。アメリカ大陸編三部作は、祖父、父、息子というケンウェイ一族三代の物語でもある。写真は『アサシン クリード ローグ』より。

 アサシンの戦闘技術と、アメリカ先住民に伝わる狩りの技術をあわせ持つコナーは、街の建物だけでなく大自然の木々をも自由に登り、野生動物を狩ることができるなど、アルタイルやエツィオ以上に多彩なアクションを繰り出すことができる。また、帆船を操って戦う海戦も可能になった。

 物語の舞台が18世紀後半のアメリカ独立戦争ということで、コナーはアメリカ合衆国の初代大統領となるジョージ・ワシントンをはじめ、歴史上の有名人物と親交を結んでいく。

 とはいえ、アメリカ合衆国の独立に続くアメリカ先住民の迫害の歴史を考えると、コナーの進む道は必ずしも明るいものではないことが理解できるはずだ。

『アサシン クリード シンジケート』
▲ジョージ・ワシントンと握手するコナー。自由と独立を掲げてイギリスと戦う一方で、アメリカ先住民に対しては厳しい態度を見せるワシントンとコナーとの関係は、次第に複雑なものになっていく。

カリブの海賊にしてアサシン、エドワード・ケンウェイが求めた栄光とは!?

エドワード・ケンウェイ/声優:津田健次郎

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』より。

【登場作品】
『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』

 アメリカ大陸編三部作の主人公たちは、アサシンとしては型破りな者ばかり。コナーの祖父であるエドワード・ケンウェイは、18世紀初頭のカリブ海で、海賊として一旗揚げようとしていた人物だ。

 とある事件がきっかけとなって、アサシンの衣装と装備を奪ったエドワードは、テンプル騎士団が狙っている超古代の秘宝を横取りして、莫大な富を得ようと画策する。

 だがそんな彼の考えは、イギリス海軍に追い詰められていく仲間の海賊たちの姿を前にして、少しずつ変化する。海賊としての野心から、本物のアサシンとしての正義に目覚めていく心の動きが、エドワードの物語の大きな見どころだ。

『アサシン クリード シンジケート』
▲海賊の黄金時代を舞台にしている本作では、“黒ひげ”ことエドワード・サッチをはじめ、歴史上で実在したカリブの海賊たちと共闘できる。

 『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』では、アサシンとしての暗殺任務を実行する一方で、海賊船を操って商船を襲ったり、地図をヒントに宝箱を探し当てたりする、海賊としての人生も満喫できる。

 そんなニヒルでワイルドなエドワードの雰囲気に、津田健次郎さんの日本語ボイスがじつによくマッチしているので、そちらも必聴。

テンプル騎士団へと寝返ったシェイ・パトリック・コーマックの真意は?

シェイ・パトリック・コーマック/声優:佐藤拓也

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード ローグ』より。

【登場作品】
『アサシン クリード ローグ』

 『アサシン クリード ローグ』の主人公シェイ・パトリック・コーマックは、海賊だったエドワード・ケンウェイ以上に異色の人物だ。

 シェイは18世紀中盤の北米で、アサシン教団北米支部長であるアキレスのもと、若きアサシンとして活動していた。だが、ある事件がきっかけとなり、アサシン教団の掟に疑問を抱くようになる。

 仲間と対立したシェイは、アサシン教団を寝返って、テンプル騎士団に加わってしまう。そして“アサシンハンター”として、かつての仲間に刃を向けることになる。

 アサシン教団を裏切り、テンプル騎士団の一員として活動するシェイの心の動きを丁寧に追うことで、これまでシリーズの敵として登場してきたテンプル騎士団にも、彼らなりの正義や信念、友情が存在していると明らかになっていく。

『アサシン クリード シンジケート』
▲アメリカ大陸編の三部作は、帆船を操る海戦が特徴となっている。『アサシン クリード ローグ』では、氷山の浮かぶ北極海でも戦える。

 先に説明したとおり、『ローグ』は『4』と『III』の中間となる時代を描いているため、コナーの師であるアキレス、コナーの父ヘイザム、エドワードの副官アドウェールなど、『4』と『III』の登場人物が一同に会しているのも嬉しいところ。

 また、シェイの物語は、『アサシン クリード ユニティ』の主人公、アルノ・ドリアンの運命にもリンクしていく。

フランス革命に揺れるパリで暗躍する激情家のアサシン、アルノ・ドリアン

アルノ・ドリアン/声優:三木眞一郎

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード ユニティ』より。

【登場作品】
『アサシン クリード ユニティ』

 フランス貴族の家庭に生まれたアルノ・ドリアンは、幼い頃にテンプル騎士団の刺客に父親を暗殺されて、叔父であるデ・ラ・セール卿に育てられた。だがアルノが成長すると、デ・ラ・セール卿も殺されてしまい、その罪をなすりつけられてバスチーユ牢獄に収監される。

 バスチーユ牢獄の中で、アルノは1人のアサシンと出会う。その後、フランス革命の混乱に乗じて脱獄し、アサシン教団に加わって父や叔父の復讐を遂げようと決意する。

 18世紀のパリにおいて、フランス革命の背後でアサシンとして暗躍するアルノだが、その性格には激情的なところがある。育ての親であるデ・ラ・セール卿の復讐や、デ・ラ・セール卿の娘エリスの存在に心を奪われているせいか、アサシン教団の信条に反してしまうことも少なくない。

『アサシン クリード シンジケート』
▲『アサシン クリード ユニティ』では、2~4人のオンライン協力プレイですべてのミッションに挑むことができる。複数のアサシンがパリの街を進んでいく光景はなかなかにユニークだ。

 『アサシン クリード ユニティ』では、オンラインを通じた協力プレイでパリの街を探索したり、ミッションに挑んだりできる。

 協力プレイの際は、各プレイヤーで自分の操作キャラがアルノに見えるようになっており、他のプレイヤーのキャラは別人として表示される。

18世紀のアメリカ南部で3つの顔を使い分ける女性アサシン、アヴリーン

アヴリーン/声優:甲斐田裕子

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真はPS3版『アサシン クリードIII レディ リバティ HD』より。

【登場作品】
『アサシン クリードIII レディ リバティ』
『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』

 18世紀中盤、北米大陸南部のニュー・オリンズは、奴隷貿易が経済の中心となっていた。フランス人男性と黒人女性の間に生まれたアヴリーンは、表向きは裕福な商人の娘として過ごしているが、その裏では奴隷解放のため暗殺に手を染めるアサシンとして活動している。

 アヴリーンはシリーズで初めて登場した、プレイヤーが操作可能な女性アサシンだ。彼女はムチを使って敵を引き寄せたり、支柱に引っかけて移動したりできる。コスチュームの変更により、“アサシン”“レディ”“奴隷”という3つの変装を使い分けられるのも特徴だ。

『アサシン クリード シンジケート』
▲ムチを使って移動するアヴリーン。奴隷のコスチュームに着替えると、使用可能な武器は限られるが、怪しまれずに行動できる。(写真はPS3版『アサシン クリードIII レディ リバティ HD』より)

 『アサシン クリードIII レディ リバティ』は、『アサシン クリードIII』とほぼ同時期の物語となっており、ゲームの中ではアヴリーンとコナーが行動をともにする場面も用意されている。

 さらに『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』のPS3/PS4版には、『アサシン クリードIII レディ リバティ』よりも後の時代のアヴリーンを描いたミッションのDLCが用意されている。

逃亡奴隷から海賊に、そしてアサシンとなったアドウェール

アドウェール/声優:小松史法

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』より。

【登場作品】
『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』
『アサシン クリード 自由の叫び』
『アサシン クリード ローグ』

 奴隷として生まれたアドウェールは、農園を襲撃した海賊の一味となって逃亡した。エドワード・ケンウェイと出会った彼は、エドワードの副官として海賊船ジャックドー号で活躍する。

 やがて、アドウェールはエドワードの元を離れ、アサシン教団の信条に共感してその一員に。カリブ海のハイチで残忍な奴隷制度を目撃し、自らの帆船エクスペルト・クレーデ号を指揮して、奴隷解放の戦いを開始した。

 『アサシン クリード 自由の叫び』では、『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』の中でも印象的なキャラクターのアドウェールを操作できる。

 『自由の叫び』は、『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』のDLCだが、PS3/PS4/PCでは単体で動作するソフトもダウンロード配信が行われている。

 強靱な肉体と強大な自制心を持つアドウェールは、アサシンとしてもかなり有能な人物だ。『アサシン クリード ローグ』でテンプル騎士団に寝返った主人公のシェイは、このアドウェールに敵として対峙することになるが……!? 

『アサシン クリード シンジケート』
▲『アサシン クリード ローグ』では、年老いてもなお勇猛なアサシンであるアドウェールの姿を見ることができる。

中国からやってきたエツィオの最後の弟子、シャオ・ユン

シャオ・ユン/声優:園崎未恵 ※『エンバース』のみ

『アサシン クリード シンジケート』
▲写真は『アサシン クリード クロニクル チャイナ』より。

【登場作品】
『アサシン クリード エンバース』(映像作品)
『アサシン クリード クロニクル チャイナ』

 16世紀のアジア、明王朝支配下の中国でアサシンとなったシャオ・ユンは、壊滅したアサシン教団中国支部を復興する教えを請うため、イタリアにいるという大導師エツィオのもとに向かった。

 シャオ・ユンがイタリアに辿り着いた時、エツィオはすでに老齢となって引退していたが、彼女にアサシンとしての訓練を行った。こうしてエツィオの最後の弟子となったシャオ・ユンは、残虐な皇帝から同胞を救うため、再び中国へと戻っていった。

 『アサシン クリード クロニクル チャイナ』は、2.5Dの横スクロールACTでステルスアクションや暗殺のスリルを描く、スピンオフ作品だ。短編CGアニメ『アサシン クリード エンバース』で初登場した女性アサシン、シャオ・ユンを主人公として操作することができる。

『アサシン クリード シンジケート』
▲『アサシン クリード クロニクル チャイナ』には、横スクロールACTながら奥行きを活かしたアクションも存在しており、シャオ・ユンのスピーディーな動きが楽しめる。墨絵のような独特なタッチのグラフィックも魅力だ。

 ちなみに『アサシン クリード クロニクル』は三部作となる予定で、『アサシン クリード クロニクル インディア』にはアルバーズ・ミール、『アサシン クリード クロニクル ロシア』にはニコライ・オレロフという、新たなアサシンが登場するとのこと。

ハリウッド制作の実写映画に新たなアサシンが登場する!?

 ここまではゲームの『アサシン クリード』に登場したすべての主人公を振り返ってきたが、最後に紹介するのは実写映画版『アサシン クリード(Assassin’s Creed)』の主人公だ。

『アサシン クリード シンジケート』
▲ハリウッドスターのマイケル・ファスベンダー氏が演じる、新たなアサシンのスチール写真。ゲームのイメージ通りに仕上がっている。

 現在ハリウッドでは、海外で2016年12月に公開予定の実写映画版『アサシン クリード』が撮影されている。映画は15世紀のスペインが舞台のオリジナルストーリーだが、ユービーアイソフトも制作に加わっており、ゲームと世界観を共有する作品になるという。

 気になる主人公は、15世紀スペインのアサシン“アギラー(Aguilar)”と、現代のアサシン“カラム・リンチ(Callum Lynch)”の2名。つまり、映画でもアニムスの設定が踏襲されているわけだ。

 しかも、主人公はマイケル・ファスベンダー氏が1人2役で演じるという。同氏はSF映画『プロメテウス』のアンドロイド・デイヴィッド役や、アメコミ映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』のマグニートー役で知られる俳優だ。

 ところで最近のハリウッド映画は、劇場公開時に国内で日本語吹替版が登場するケースが増えている。少し気が早いが、主人公の声を吹替えるとしたら誰が担当するのだろうか?

初回生産限定特典は追加ミッションのシリアルコード

 PS4/Xbox One版の初回生産限定特典として、追加ミッション“ディケンズとダーウィンの企み”のシリアルコードが付属。数量限定ショップ特典は、オリジナルアートブックになる。

『アサシン クリード シンジケート』
▲追加ミッション“ディケンズとダーウィンの企み”。
『アサシン クリード シンジケート』
▲オリジナルアートブック。

(C)2015 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin’s Creed, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

データ

▼『アサシン クリード シンジケート』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PC(ダウンロード専用)
■ジャンル:アクション
■配信日:未定
■価格:7,500円+税

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