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2015年10月30日(金)

『スターオーシャン5』のバトルシステムを解説! TGS版をやり込んで気付いた魅力とは?

文:タダツグ

 スクウェア・エニックス×トライエースによる、2016年2月25日発売されるRPG『スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-』。今回は、先日行われた東京ゲームショウ2015に出展されていたPS4の試遊版を特別にお借りして、シリーズのファンであるTDBが徹底的に遊び込んでみました。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』

 過去作……特に、『SO5』の戦闘システムのルーツである(とTDBが勝手に考えている)『スターオーシャン Till the End of Time』の思い出話も交えつつ、本作の戦闘シーンがどのような進化を遂げているのか、ここで解説していきたいと思います。みなさまぜひお付き合いください。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』

 さて、以前動画企画記事やレポート記事などでもお伝えしましたが、本作の戦闘には3すくみの概念が存在しており、アクションバトルとしてのゲーム性を高めています。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』

 “小攻撃(○ボタン)”……モーションが大きい“大攻撃”をつぶせるが、“ガード”で威力を軽減される。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』

 “大攻撃(×ボタン)”……タメがあるぶん威力が高く、“ガード”をくずして攻撃可能だが、攻撃の出が速い”小攻撃”につぶされやすい。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』

 “ガード(□ボタン)”……守備を固めて“小攻撃”のダメージを軽減。しかし、“大攻撃”を受けるとくずされてしまう。

 身に覚えがある人もいるかもしれませんが、この手のアクションバトルって、難しいイメージがあるんですよね。でもご安心ください!! ザコ戦においては、ボタン連打や必殺技で気持ち良く楽に勝ち越せていけます。これはTGS版ならではのバランスかもしれませんけどね。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』

 ただ、アクションが得意な人や戦略的に考えながら戦う人は、よりカッコよく、よりスマートに勝利することが出来てしまうのが、この『SO5』のいいところ。ゴリゴリ攻撃するだけではなく、相手のモーションを見て間合いを取ったり、大攻撃でモーションが大きくなる瞬間に小攻撃を当てて出鼻をくじいたり……。

 考えながら立ち回るのが楽しいというのは、アクション要素がよく練り込まれて作られている証と言えるでしょう。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲ガード後に相手の小攻撃に合わせてボタンを押すと、ガードカウンターが出せるのもいい感じ。正直、なかなか狙って出せないのですが……。悔しい!!

 こう書いてしまうと“アクションが苦手な人には向かないゲームなのか……”と思われそうですが、それは大きな勘違い。本作のジャンルは“RPG”なんです。ぶっちゃけたところ、勝てないと感じる敵と遭遇したとしても、装備品を整えたりレベルを上げればしっかり勝利できるようになれちゃいます。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲実は、TGS版にはアヴァローニという隠しボス的な相手も存在。レベル13で挑むと、あえなく敗北してしまった僕ですが……。
『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲レベルを1つ上げて再挑戦してみると、きわどいところで撃破に成功! リベンジの瞬間は超気持ちよかったです!

 実際のところ、苦手な人は3すくみをそれほど強く意識しなくても大丈夫。あくまで、“意識するとさらにゲームの幅が広がる”と考えておけばOKです。わかりやすくいえば、ゲームキャラのレベルを上げるのもよし、プレイヤーのレベル(戦闘テクニック)を上げるのもよしということで、どちらの切り口でもしっかり楽しめますよ。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲TGS版では、各キャラクターにバトルスキルを3つまでセットしている状態でプレイできました。スキル名の右にある数字は消費MPのようです。
『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲戦闘中のキャラクターチェンジも自由自在なので、ミキなど呪印術士を操作して遠距離から立ち回るというのもアリかと。

 ちなみにこの3すくみですが、同様のシステムを導入していたということで『SO3』を思い浮かべる方も多いと思います。実際、TGS版を遊んだところでいえば、プレイ感覚はかなり似ていると言えますね。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲こちらは『SO3』の戦闘シーン。当時、すでに完成度が高くて話題になりましたが、最終的に『SO5』はそのクオリティすら超えてきそうで期待大!

『SO3』の戦闘システムで僕が印象に残っているのは、やはり“Gutsゲージ”の存在。いわゆる“行動ゲージ”とでもいいますか、キャラクターの行動にはすべてこのGutsの消費をともなうので、いかにゲージの残量を調節するかが重要だったんですよね。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲各キャラのHPゲージ、MPゲージの下にあるのがGutsゲージです。

 このGutsゲージ、大攻撃や必殺技を考えなしに連発すると、いつの間にか消費し尽くしちゃうんですよね。とはいえ、立ち止まっているとすぐに回復するので、爽快感を損なうことはほぼありませんでしたが。

 なお、『SO5』にはGutsゲージの概念はありませんので、自分のタイミングでラッシュを繰り出したり、防御に徹したりすることが出来ます。ある意味、『SO3』以上に行動選択の幅が広がっていると言えそうです。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』

 ちなみに、『SO3』にも防御の概念はありましたが、これは任意で発動するのではなく、Gutゲージが100%の時に“立ち止まることで相手の小攻撃を防ぐ”というものでした。じっとしているのが嫌いな僕なんかは、あまり使いこなせなかった覚えがありますね(汗)。

 ボスによっては、このガードを使いこなさないと超苦戦する相手もいましたが、基本的にザコ戦では、Gutsゲージの回復のために止まった時、タイミングよく相手の攻撃を防御できたってことも多かったです。

 その点、『SO5』のガードは□ボタンを押すことで任意に発動できますので、“敵の小攻撃をとっさに防御→そこから反撃に転じる”といった“後の先”をとる戦い方が、よりわかりやすく繰り出せます。TGS版を遊んだ印象としては、このガードをいかにうまく使いこなせるかが重要になりそうだな……という感じです(特にボス戦においては)。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲ガードももちろん使えるものの、TGS版はバランス的に“攻撃偏重”に感じられました。ものすごく王道なバランスでいい感じ。あまり“ガード偏重”過ぎても爽快感がないですからね。

 ちなみに今回、僕以外にも何人かのスタッフにこの『SO3』を遊んでもらい、後ろからそのプレイをながめていたりしたのですが、正直、他人のバトルを見ているだけでけっこうおもしろかったのが印象的でした。

“ここでゴリ押ししちゃうんだ……しかも、それで倒せちゃうんだ……”
“あー、今の局面、僕ならこうするなぁ~”

 なんて、アレコレ考えながら見ているだけで楽しいんですよ。これって、それだけ『SO5』のアクションバトルの出来がいいってことなんだろうなと感じました。シリーズファンはもちろん、アクションバトルが好きなRPGファンにもぜひ遊んでみてもらいたいですね。

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲画面右にある“リザーブゲージ”を貯めることで、獲得できる経験値やフォル(お金)が上昇したりするなど、本作独自の要素もあり、やり込みがいがあります。

 さて! では最後に、自分が遊んでみて感じた内容を写真とテキストで列挙しつつ、今回はこのへんで失礼したいと思います。

<ステータス画面にも謎が?>

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲こちらはステータス画面。TGS版では変更できませんでしたが、“ロール”などの気になる要素も。これらは続報に期待ですね!

<シームレスへのこだわりがそこかしこに!>

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲戦闘はシンボルエンカウント。フィールドと戦闘がシームレスに移行するのは、本当に驚きです。イベント中も、ある程度自由に動き回れたりと、技術の進化を感じました。

<でも、せまい場所では油断禁物……>

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲たとえば橋の上や断崖のそばなど、せまいフィールドで戦闘に突入してしまうとちょいとピンチになる可能性も。まぁ、敵も条件は同じなんですけど……。

<バトルスキルは〇、×ボタンの長押しで発動>

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲セット中のバトルスキルは〇、または×ボタンの長押しで発動。コンボをつなぎ、最後の一撃はボタンを押しっぱなしにしてバトルスキルにつなげる……この感覚、『SO3』とよく似ています。気持ちいい!

<発動するバトルスキルは状況によって変化>

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲ちなみに『SO3』では使用するバトルスキルもプレイヤーの任意によるものでしたが、今回は敵との距離などで使う技が自動的に変化。難しく考えることなくコンボをつなげます。爽快!

<“キャンセルボーナス”で攻撃力が増大!>

『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲『SO3 ディレクターズカット』で導入されていた、キャンセルボーナスの存在も確認! これ、個人的にすごく好きだったシステム!!
『スターオーシャン5 Integrity and Faithlessness』
▲通常技やバトルスキルのモーションをキャンセルして次のバトルスキルを繰り出せば、一気に攻撃力にボーナスが入るシステムでした。本作では!? 詳細な情報解禁が楽しみすぎるっ!

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CHARACTER DESIGN:akiman
※一部の画面写真はTGSでの試遊版のものを撮影したものです。

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