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2015年12月2日(水)

【WoWS特集】天龍などの巡洋艦について語れる知識が5分で身に付く! 海戦入門は巡洋艦から

文:田中尚道

 記事冒頭から少し舵を切らせてもらいます。前回の予告では、駆逐艦について解説すると書きましたが、巡洋艦から説明していったほうがわかりやすいことに気付きました。

 というわけで、『World of Warships(WoWS)』特集の第2回では、巡洋艦を紹介させていただきます。駆逐艦は、次回以降改めてやります! 今回は、TierIVまでの日米の巡洋艦を、艦の歴史を踏まえつつ解説していきます。

 このゲームの序盤を戦ううえで、知っているのといないのとでは天地の差があります。また、ゲームにより没入していただくために、“巡洋艦の基礎知識”も身に付けられるような記事にしてみました。

 興味を持っていただけたなら、この冬一番ホットな海に繰り出しましょう!

実際の巡洋艦と『WoWS』における巡洋艦の特徴

 まずは、巡洋艦について簡単に説明しましょう。巡洋艦とは、読んで字のごとく“航洋能力を持つ艦船”のことを指します。

 陸地のそば(近海)なら波も穏やかで小型の船舶でも航行できますが、これが外洋ともなると自然環境が苛酷になります。嵐に見舞われ、高い波や激しい風雨に襲われることだってあります。そんな天候の中でも安定して航行できる艦が“巡洋艦”なのです。

・巡洋艦の特性とは?

 巡洋艦には比較的小型の船体に15.5cmまでの中口径主砲を搭載した軽巡洋艦と大型の船体に20.3cmまでの主砲を搭載した重巡洋艦があります。

 この区分けは1922年に締結された“ワシントン海軍軍縮条約”によるカテゴリー分けです。条約では排水量1万トン以下で20.3cm以下の艦に建造制限を特に設けませんでした。それゆえに排水量1万トン以下で20.3cm(8インチ)砲を搭載した巡洋艦を各国とも大量に作り始めます。

 それでは軍縮にならんと1930年にさらに砲の大きさでカテゴリーを分けました。排水量は1万トン以下であるものの、備砲の口径が15.5cm以上20.3cm以下の砲を持つカテゴリーAと12.7cm以上15.5cm以下の砲を持つ艦をカテゴリーBです。

 日本ではカテゴリーAを一等巡洋艦、カテゴリーBを二等巡洋艦と呼んでいました。一般にはカテゴリーAを重巡洋艦、Bを軽巡洋艦と呼びます。

 軽巡洋艦は重巡洋艦より小型にすることで建造コストを抑えられましたが、砲撃力は重巡洋艦に劣ります。そのため、魚雷を搭載して攻撃力を補完しました。かくして水雷戦(魚雷が主な攻撃力になる)主体の軽巡洋艦と砲撃戦(主砲が主な攻撃力になる)重巡洋艦とに明確に分かれるのです。

 機関出力に対し、船体が軽ければ速度も出ますから敵に肉薄して必殺の水雷攻撃を行うことにも向いていたのです。

・ゲーム内ではどうなのか? 各国の巡洋艦と戦い方を紹介

 こうした特性を紹介したのは、簡単に知識として覚えておくことで覚えておくことでゲームでも役に立つからです。続いては、各国の巡洋艦と、ゲームにおける立ち回り方を紹介していきたいと思います。

 また、各艦の詳細についても、この機会に記しておきました。知れば知るほど艦に愛着がわいてくると思いますので、ぜひあわせて目を通してくださいね。

日本の巡洋艦たち

 日本の巡洋艦は船体に対して重武装なのが特徴。命名の法則は、重巡洋艦が山の名前、軽巡洋艦が川の名前です。


TierI 橋立(Hashidate)

『World of Warships』

速射性能に優れ、命中率も高い扱いやすい巡洋艦

 1940年に起工した橋立型砲艦の1番艦。砲艦とは、比較的小型の船体で砲撃力が攻撃力の根拠となる艦です。主砲は12cm連装砲と12cm単装砲を各1門ずつですが、『WoWS』では12cm連装砲2門になっています。魚雷は積んでいません。

 カテゴリーで分けると、備砲の口径にしても排水量にしても(橋立の排水量は999トン)駆逐艦が妥当ですが、砲艦というカテゴリーがないこと、艦首に菊花紋を戴いているため巡洋艦に分類されたと思われます。

 日本海軍では菊花紋を戴けるのは軍艦のみであり、軍艦以外の艦は艦艇と呼ばれて別の扱いを受けていました。ほかの砲艦が艦艇の扱いなのに、本艦が軍艦扱いなのは、旗艦設備を持っていたからでしょう。

 1944年5月にアメリカ潜水艦ピクーダの雷撃を受け南シナ海で戦没しました。同型艦に宇治があり、こちらは戦没を免れて第二次大戦後中華民国海軍に接収されます。その後人民解放軍に鹵獲されて1979年に除籍されるという数奇な運命を歩みました。

・橋立の戦い方は……

『World of Warships』

 橋立の射撃管制装置は改装できないので、ずっと射程9.1kmのまま。TierI では問題ないものの、上位Tierが混ざってくると、一方的に撃たれることもあります。

『World of Warships』
▲橋立の主砲の弾道。遠く離れるほど山なりの山が大きくなりますが、橋立の主砲はかなり優秀な直進性を持っています。

 橋立の魅力はクセのなさ。主砲の直進性が高く遠距離でも偏差射撃がやりやすくなっています。また、アメリカのTierI巡洋艦Erieと比べると速度に劣りますが、HPが10300とやや高くなっています。

 また主砲は装填が早く、Erieと同条件で撃ち合うならやや有利に進められます。砲弾の威力はErieより低いので、とにかく手数で勝負しましょう。また、Erieより射程が短いのでロングレンジでの打ち合いは不利になります。弾道の直進性ですが、着弾までが早いので高速の敵に当てやすいというメリットがあります。TierIIの筑摩より駆逐艦への攻撃は得意と言えるでしょう。


TierII 筑摩(Chikuma)

『World of Warships』

橋立より古いが、橋立より強力

 1912年に就役した防護巡洋艦で、利根型重巡洋艦の2番艦である筑摩とは別の艦。防護巡洋艦というのは船体の舷側に装甲を持たず、主機(エンジン)上部を装甲で覆った巡洋艦のこと。

 船体重量を抑えることができ19世紀末までの巡洋艦のメインストリームでした。本艦は日本海軍初のタービン機関を搭載した艦であり、性能実験のため、同型艦である矢矧、平戸の3艦とも別のタービン機関を搭載しました。

 ちなみにタービン機関とは、ボイラーで石炭あるいは重油を燃焼させ、それで水を水蒸気に変え、水蒸気の圧力でタービンブレードと呼ばれる羽を回すシステムのこと。蒸気タービン以前は、蒸気レシプロ機関が主流で、こちらもボイラーで水蒸気を生成した後、その膨張力でピストンを押し引きして往復運動に変換、さらに回転運動に変換してスクリューを回しました。

 タービン機関の方がダイレクトに回転運動に繋がるため、効率がよく、この時代あたりから艦船の機関の主流になり、現在までその傾向は変わりません。本艦は第一次大戦の際、南太平洋、南シナ海、インド洋での作戦に従事。第一次大戦後は中国水域の警備活動を行い1931年除籍。1935年に実験艦として撃沈処分されました。

・筑摩の戦い方は……

『World of Warships』

 筑摩の管制装置は改装することで10.3kmまで射程が伸びます。もとが9.3kmなので1kmの差ですが、これが意外と大きい。艦速と装填が遅いので、なるべく遠くからの射撃したいものです。

『World of Warships』
▲筑摩の装填時間は、10秒とかなり長め。無駄弾はなるべく撃たないように。とはいえ、弾道が山なりで慣れないと当てづらいです。ココは練習あるのみ!

 筑摩は、砲の弾道が大きく山なりで偏差射撃にクセが出てしまいます。また、兵装も改装しないと最大で3門しか射撃できず、装填時間も橋立の倍になるため使いづらく感じるかもしれません。

 改装すれば片舷5門が同時に射撃に参加できますので、早めに改装しましょう。速度は26ノットと橋立の20ノットよりかなり速くなっています。舵の効きもいいので機動力を活かした戦い方が向いていると言えます。

 射程も橋立よりは伸びたものの、Erieに及ばない9.3km、改装して10.3kmです。砲弾の威力はアメリカTierIIのChesterに比べて高めに設定されていますが、装填時間は向こうのが早くなっています。橋立とErieの関係性が逆転した感じです。


TierIII 天龍(Tenryu)

『World of Warships』

就役当時は世界水準を軽く超えていた日本初の近代型巡洋艦

 日露戦争後、日本の中国での権益増大に危機感を抱いたアメリカは、日本の封じ込め政策を行います。これに対抗するため日本海軍は“八八艦隊計画”を立てます。艦齢8年未満の戦艦8隻、巡洋戦艦8隻を基幹に、その他多くの5500トン級巡洋艦と駆逐艦で制海権の掌握を目的としたものです。

 この際に最初に手掛けられたのが、天龍型軽巡洋艦です。駆逐艦が搭載する魚雷は強力な武装でしたが、これらの艦は小型のため作戦指揮を執る艦がないと行動できません。各国ではより大型の駆逐艦にその役割を持たせ、水雷戦隊の後方で状況の分析と作戦指揮を行うことを想定した嚮導駆逐艦を建造しましたが、日本では小型の軽巡洋艦に水雷戦隊の先頭に立って自ら切り込む役割を持たせようとしました。

 そのため、小型、快速の艦に重武装を配する形になり、居住性に難があるのみならず拡張性も持ちえませんでした。当初6艦が計画されたそうですが、結局作られたのは、天龍と龍田の2艦のみでした。

 1919年に竣工し、1928年まで水雷戦隊の旗艦を務めましたが、上記のような理由で基幹任務を後継の軽巡洋艦に譲ります。その後は中国方面の警備などを担当。太平洋戦争に突入したのが1941年12月8日ですから、太平洋戦争時に竣工から22年が経過し、主力とみなされておりませんでした。拡張性がないだけでなく鈍足でもあったのです。

 そんな状態でしたが、1942年8月に行われた第一次ソロモン海戦に無理やり参加して華々しい戦果をあげます。振動で羅針儀が壊れて、自身で進路を取ることができなかったので、味方の重巡洋艦・古鷹についていったら、偶然敵艦と遭遇。かつ向こうはこちらを連合軍の艦だと思って攻撃してこず、完全に機先を制する形で圧倒します。その後は輸送作戦に従事し、1942年12月米潜水艦アルバコアの魚雷攻撃により沈没しました。

・天龍の戦い方は……

『World of Warships』

 天龍の魚雷発射管は艦体中央に2基あります。3500トンとコンパクトにまとめたため、左右両方に発射できる優れもの。おかげで魚雷6門を同時に発射できます。

『World of Warships』
▲天龍の弱点はなんといっても撃たれ弱さ。敵の一斉射でこんなことに。

 水雷戦隊の旗艦を想定して作られた艦だけあって、速度の速さが自慢です。最高速33.2ノットと同Tierのセントルイスの22ノットと比べて1.5倍。

 ただし、速度が上がった反面、装甲が薄くなっているので、撃ち合いはまったくの苦手。それは砲撃力の面からも顕著で、主砲は140mm単装砲4基とセントルイスの152mm単装砲14基と比べると1/3以下。

 装填時間は橋立に匹敵する6秒とかなり速くなっています。格下の艦を相手に手数で勝負するのがいいでしょう。また、巡洋艦としてはもっとも早く魚雷を搭載できます。速度を活かせれば一撃離脱で戦艦を屠ることも可能です。とはいえ、何度も言いますが撃ち合いが苦手なので、格上の艦と会敵した場合は速度を生かして逃げるが吉です。


TierIV 球磨(Kuma)

『World of Warships』

「意外に優秀」ってよく言われる天龍型の後継艦

 天龍型が拡張性も居住性も、ついでに凌波性(波を超える能力)も低かったので、これを発展させる形で建造されたのが球磨型軽巡洋艦です。

 排水量が天龍型の3500トンから5500トンと1.5倍強に拡大し、天龍型の問題点が大きく改善されました。同型艦は球磨を1番艦に多摩、北上、大井、木曾と5艦が建造されました。このうち北上、大井は大量の魚雷(片舷4連装5基20門、両舷40門)を搭載した艦隊決戦用の重雷装艦に改装されます。

 球磨は、軽巡洋艦の小型の艦体に90000馬力という大出力機関を搭載。36ノットの高速と14cm砲7門、53cm魚雷連装発射管4基8門と当時の軽巡洋艦としては破格の武装を施されていました。

 就役は1920年8月。開戦時に艦齢が20年以上経過しており、旧式化していたので、1934年に水上機射出用カタパルトを追加されています。太平洋戦争開戦時には、連合艦隊がハワイ真珠湾に攻撃を掛けているさなか、フィリピン侵攻作戦に参加。そののち第二南遣艦隊に配属されてオランダ領インドやニューギニア戦線での哨戒や輸送任務にあたり1944年1月イギリス潜水艦タリホーの雷撃で撃沈しました。

・球磨の戦い方は……

『World of Warships』

 球磨の主砲は前部に背中合わせで単装砲が2基と後部に3基、さらに艦橋を挟んで1基ずつの計7門。砲の威力は弱めですが、天龍よりは砲撃力が安定しています。

『World of Warships』
▲天龍より強くなったものの、艦の防御力はTierIVでは不足気味。また艦速が速いため、攻撃に熱中していると突出していることも……。自分の位置に注意してください。

 天龍の問題点を洗い出し発展させた艦だけあって、より扱いやすくなりました。砲撃力は天龍の140mm単装砲4基から大きく増えて140mm単装砲7基になり、片舷に6門を集中させることができます。

 射程も後期型だと12.4kmと大幅に伸びました。速度は快速だった天龍をも上回る34.7ノット。反面魚雷の数は天龍が6門だったものが片舷4門に減っています。そして足の速さは装甲の薄さですから、本艦も巡洋艦としては防御力が心もとないことになっています。

 特に、この前後のTierあたりから装甲を貫徹してくるAP弾を使っての戦闘が行われると思いますが、AP弾をくらうと致命的ですので回避行動をお忘れなく。球磨の140mm砲はAP弾で装甲を抜くより、HE弾で燃やすことが向いています。装填の早さは天龍と同じですから、手数を使ってバシバシ燃やしましょう。

アメリカの巡洋艦たち

 アメリカ海軍の巡洋艦は軽巡洋艦といえども雷装に重きを置かず、艦砲主体なのが特徴的です。命名規則は軽巡、重巡などの別なく都市名がつけられます。


TierI Erie

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橋立と似た性能のアメリカTierI巡洋艦

 1936年に就役したアメリカ軍哨戒砲艦。日本のTierIと同じく砲艦ですが、本作では巡洋艦の扱いになっています。というのも小型の艦に巡洋艦同様の12.7cm主砲を搭載しているから。

 就役直後にスペイン内戦にアメリカ人駐在員の保護名目で派遣されました。戦間期にはアナポリス海軍兵学校の訓練に参加し、開戦時にはパナマ運河の哨戒任務に就いていましたが、1942年11月ドイツ潜水艦U-153の魚雷攻撃により戦没しました。

・Erieの戦い方は……

『World of Warships』
▲射程は9.6kmと低位Tierでは結構優秀です。
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▲砲弾がかなり山なりなのがお分かりでしょうか? おかげで着弾まで時間がかかり、橋立に比べると当てにくくなってしまっています。

 なにかと比較される日本のTierI巡洋艦・橋立に比べると速力と射程距離、砲弾の威力で優っています。ただし、圧倒的に有利かと言われると誤差の範囲というところでしょう。

 砲弾の威力は高いものの、そのぶん装填時間が長いのが難点。それでもかなり速いほうですが。また遠距離への射撃の場合、弾道が大きく山なりになってしまい、着弾まで時間がかかります。

 このため偏差射撃に若干のクセがあります。射程は橋立より500m長いのですが、この距離が勝敗の明暗を分けるかはプレイヤーがきちんと練習しているか否かです。


TierII Chester

『World of Warships』

アメリカ海軍初の軽巡洋艦

 1908年に就役した軽巡洋艦。軽巡洋艦として設計された初の艦であり、CL-1の艦番号が振られています。日本のTierII巡洋艦筑摩と同じく、TierI巡洋艦のErieより古く、太平洋戦争前の1930年までに同型艦のすべてが退役してます。

 ここら辺も筑摩と同じです。ちなみにチェスターは1921年に退役しているので艦齢としては13年ほど。その間にカリブ海、地中海などでアメリカの権益保護のために活動したり、船団護衛の任務に就いたりしています。近代型軽巡だけあって雷装も施されています。

 主砲は5インチ砲2門と3インチ砲が6門。ゲームでは後期型になると152mm(6インチ)砲を搭載します。

・Chesterの戦い方は……

『World of Warships』

 装填時間は優秀なものの、砲の旋回がかなり遅いのがチェスターの主砲。敵を片側に見つづけるような艦隊運動をお心がけないと、とっさのことに対処できません。

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▲片舷4門は大型艦には当てやすいものの、弾道の艦形で小型艦の相手は苦手です。

 初期状態では単装砲4門が前後と艦の左右に配置されているため、最大で3門しか同時に射撃できず、Erieに劣ってしまう点が少し残念。改装すれば、両舷に1門ずつ追加されるので片舷4門での斉射が可能になります。

 また射撃管制装置の性能も筑摩と同等の9.3kmとErieより短くなっています。その反面、砲の装填速度は早く、初期型の127mm砲で8秒、後期型の152mm砲は口径が上がっているにも関わらず7秒とさらに早くなっています。

 戦闘の際には、とにかく当てることが大事です。ただし、砲の旋回速度はかなり遅めです。速度はErieより早いものの24ノットと普通レベル。ただし、加速があまりよくないので、なるべく速度をキープして戦場を駆け回ってください。


TierIII St.Louis

『World of Warships』

砲門数で他艦を圧倒

 セントルイスは1906年に就役した防護巡洋艦です。防護巡洋艦の説明は、筑摩の項を確認してください。艦番号はC-20。TierII巡洋艦であるチェスターよりさらに古く、現在実装されている米海軍艦艇としては最古。

 セントルイスが活躍したのは主に第一次大戦です。ヨーロッパ向けの船団護衛が主な任務でした。第一次大戦後重巡洋艦に艦種変更され、CA-18となりました。その後1922年に退役、1930年にスクラップとして売却されます。

 チェスター級も1930年にスクラップとして売却されますが、これはこの年にロンドン海軍軍縮条約が締結されたから。不要な老朽艦は除籍しないと新しい艦が作れなかったのです。武装は6インチ砲14門、3インチ砲18門と圧倒的な数を有しており、もちろん『WoWS』でも再現されていますよ。

・St.Louisの戦い方は……

『World of Warships』

 艦の両脇から砲が生えているのがセントルイスの特徴。まるで戦列艦のようですが、これらの砲を最大限使用するにはそれなりにコツが必要になります。

『World of Warships』
▲砲弾の雨が降り注ぐ様はかなり爽快。使ってて気持ちのいい巡洋艦です。

 セントルイスの最大の特徴はその圧倒的な砲門数。初期状態でも152mm単装砲を10基、後期型にいたっては14基と圧倒的です。

 ただし、艦の前後にある旋回砲塔以外は艦体側舷から生えているような状態のため、1門1門の旋回範囲が限定的で、火力を集中させるためには真横を向く必要があります。

 装填時間も初期状態で10秒、後期型で8秒とちょっと遅めです。射程も初期型で9.4km、後期型で10.4kmと天龍に劣ります。側舷砲の問題からなるべく中距離で戦いたいのですが、あまり離れると今度は射程範囲外になってしまいます。また艦速は22ノットと遅めで回避運動も得意ではありません。

 防御力は高いのですが、とにかく魚雷の攻撃に注意してミドルレンジでの攻撃を意識してください。


TierIV Phoenix

『World of Warships』

チェスター級とオマハ級の中間に位置する計画案

 本艦はチェスター級の後継となる偵察巡洋艦として1910年から20年の間に計画されたものの建造されませんでした。ゆえに史実での活躍はありません。本艦から魚雷を装備していますが、日本艦のそれと違って射程が短く主兵装として使いづらくなっています。

 反面、艦砲は最後期型で長射程の152mm砲を10門搭載するので、アメリカ艦らしく艦砲の火力で圧倒できます。

・Phoenixの戦い方は……

『World of Warships』

 砲塔を持たない独特の構造ですが、前部に4門の火力を集められるのは優秀です。通常火力を最大限にするのは艦を横に向けないといけませんが、その分相手の攻撃が当たりやすくもなります。これなら、避弾面積を小さくしつつ、攻撃力も維持できるのです。

『World of Warships』
▲弾道が素直なので小型艦に当てやすいメリットがあります。格上艦を相手にするより小型艦の掃討が向いているようです。

 やっと魚雷が積めるようになりました。とはいえ、射程が5.5kmしかありません。球磨の魚雷の射程が7kmなのでちょっと短いくらいの印象でしょうが結構違います。また魚雷も2基2門で片舷に2門しか向けられません。ですから相変わらず砲撃戦がメインとなります。

 フェニックスの砲は弾道が大きく山なりになるので、当てづらいのですが、後期砲は発火率も上がっているので、HE弾の効果は期待できます。また速度も35ノットとかなり速めです。弾速が遅く、射程も短い雷撃より砲撃の方が信頼性が高いので、コンスタントにダメージを与えられることになり、扱いやすい巡洋艦と言えます。

 ただ、TierIVあたりから航空機が登場してきます。対空武装は貧弱なので雷撃機が襲来してきた場合は、即回避行動をとってください。

・ワンポイントアドバイス!

 ここまでで紹介したように、一部巡洋艦は魚雷攻撃も可能ではありますが、駆逐艦ほど隠蔽(いんぺい)率が高くありません。そのため、肉薄しての魚雷攻撃は少しやりづらいと思います。

 高い威力に魅せられて、ついつい魚雷を使いがちになる気持ちはよくわかりますが、あまりツッコミすぎずに、冷静な運用を心掛けるようにしてみてくださいね。

おしえて! wargamingさん

 筆者が『WoWS』プレイしてみて気になった点を、本作を手掛けているwargamingさんに伺ってみました。はたしてその解答は……? 気になる人は、次回もしっかりチェックしてみてくださいね!

・イギリス艦はいつ実装されますか? ドレッドノートを使ってみたいのです。

・日本のTierVIIIに愛宕がありますが、高雄は実装されないのでしょうか? また、姉妹艦はプレミアムで登場する可能性があるとのことでしたが、次の予定は?

(C)Wargaming.net

データ

▼『World of Warships(ワールド オブ ウォーシップス)』
■運営:ウォーゲーミングジャパン株式会社
■対応機種:Windows
■ジャンル:SLG
■サービス開始日:2015年9月17日
■料金:ゲーム内課金あり

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