『アイドルマスター シンデレラガールズ』3rd LIVE2日目の模様をお届け。アニメの集大成を思わせる内容に

文：てけおん

　11月29日に、千葉県幕張メッセにて開催されたイベント“『アイドルマスター シンデレラガールズ』3rd LIVE ～シンデレラの舞踏会 ～Power of Smile～”のレポートをお届けする。

　曲目や演出が変わり、1日目とはまったくの別物と言っていい内容になっていた2日目。電撃オンラインでは1日目のレポートも公開しているので、あわせて楽しんでもらいたい。

2日目のあいさつ＆会場レポートは……？

　2日目のライブ開始前諸注意では、1日目とおなじくアニメ版プロデューサーかと思いきや、安部菜々のシルエットがモニターに出現。あいさつに続いて、熱気あふれるライブ会場のレポートを“まりえっP”がお届けしていくことに。ライブに訪れたファンとのやり取りから、まりえっPは“親指派”ではなく“人差し指派”であることが明らかになっていた。

▲ぴにゃこら太も登場！

　その後会場が暗転すると、『お願い！シンデレラ』でシンデレラの舞踏会がスタート！　出演アイドルの紹介をかねて『Star!!』『ススメ☆オトメ ～jewel parade～』の2曲を披露した。2日目の出演者は以下の通り。

モニター演出が随所で光った、舞踏会前半の様子は？

　続けざまにお届けした『できたてEvo！ Revo！ Generation！』では原さん、大橋さん、福原さんが前方に張り出したセンターステージを左右目一杯使ったパフォーマンスを見せてくれた。

　1日目でも印象的だった巨大モニターを使った演出はこの日も健在。『ラヴィアン・ローズ』では、たくさんの薔薇の花びらが舞う、まさに“薔薇色”なステージとなっていた。ちなみに照井さんは『ラヴィアン・ローズ』について5分ほど語りたかったそうだが、時間の関係であえなくカット。「ラヴィアン・ローズは桃華の愛です！」と一言で表していた。

　今日が初めてのイベント、そして初めてライブだというルゥ ティンさんだったが、扇子を使った見事な振り付けで、まるで初めてとは思えない堂々とした姿を初舞台で披露してくれた。

　モニター演出が特に素晴らしかった曲としては、『き・ま・ぐ・れ Cafe au lait！ with うづみく』が印象深い。モニターに映し出されたパリを思わせる街並みが、高野さんの歩くような振り付けに合わせてスクロールしていく演出がなされていた。高野さんが右を向いたり左を向いたりするごとに、スクロールする方向も左右に切り替わっていく。その様子はまさしく、気まぐれにパリの街を歩くフレデリカの姿を思わせるものとなっていた。

▲後のトークコーナーでは、大坪さんがダンサーの持つパンを食べる、かな子らしい（？）アドリブを見せていたことが明かされた。

　凸レーション with 城ヶ崎美嘉が歌った『私色ギフト』では、お姉さんらしくすばらしい歌声を聞かせてくれた佳村さん。その後のトークコーナーでは、歌う直前に泣きそうになったものの、懸命にこらえていたことを打ち明けていた。

　トークコーナーをはさんでのライブでは、『Rockin' Emotion』を安野さんが熱唱！　そんな安野さんの呼び込みで姿を見せたのは青木さんで、歌うは『Twilight Sky』。観客席がオレンジと青に染まる中で、エアギターの共演を見せてくれた。

　そしてここでもモニターによる演出が光る。『Rockin' Emotion』のモニター演出は、夏樹の原点である小さなライブハウスをイメージしたものだったのだが、『Twilight Sky』でも色のイメージを赤から青に変えただけでほぼ同じものが使われていた。ここでは、夏樹と李衣菜の“つながり”を感じさせるのにモニター演出が一役買った形になっていた。

　続く『Nocturne』は、センターステージで東山さんと飯田さんが短めにしたマイクスタンドを使ったパフォーマンスで観客を魅了。2人とも、マイクスタンドをどう使えばステージ映えするか、いろいろと考えながら練習したそうだ。

　1日目でも歌われていた『Memories』。2日目では洲崎さん、福原さん、佳村さんによるトリオで歌うことに。洲崎さんは、1日目のトークパートで出た“お嫁ランキング”を意識して歌ったのだとか。また振り付けは、アナスタシアを演じる上坂すみれさんのことを思い浮かべながら踊っていたという。

　『2nd SIDE』では、「虹色橋～」の部分で客席が見事に色とりどりのケミカルライトに染まっていた。また、松井さんの「大好きだー！」という絶叫に会場は大歓喜。ステージ裏にいた照井さんも興奮していたという。

　ステージの一部が上下するセンターステージをとりわけ効果的に使っていた曲のひとつが『Wonder goes on!! with なつきら』。この日はアスタリスク（高森さん＆青木さん）と安野さん＆松嵜さんの4人構成で歌っていたのだが、中盤に円形ステージのド真ん中から、見覚えのあるうさ耳が上がってきて……。そう、三宅麻理恵さんがまさかのサプライズで登場！　会場をおおいに盛り上げていた。

　前半パートの最後は、30分にわたるスペシャルメドレー。『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』の映像を使いながら、『Shine!!』や『Nebula Sky』など11曲を連続で歌い上げた。

　スペシャルメドレーで印象的だったのは、杏ときらりにより『ましゅまろ☆キッス with 杏』。筆者がいた席のそばを大橋さんと高森さん、松嵜さんを乗せた馬車（トロッコ）が通っていったのだが、その際に大橋さんが見せた振り付けに、近くの客席からは大きな歓声が上がっていた。

　また『-LEGNE- 仇なす剣 光の旋律』では歌唱を担当した福原さん＆青木さん、そして2人を応援する原さんの3人を乗せた馬車が、1日目に続いて大きな注目を集めていた。順番は前後するが『Angel Breeze with みりあ・未央』では、ケミカルライトを持った福原さんと青木さんが熱唱する原さんを応援する姿も見られた。

　スペシャルメドレーが終わったところで、しばし休憩に。ここでは、千川ちひろ（佐藤利奈さん）のアナウンスが流れ、場内はまたしても沸いていた。

会場のプロデューサーを笑顔と涙でいっぱいにした舞踏会後半

　後半は、奏（飯田さん）と奈緒（松井さん）による宣言とともに、Project Krone（プロジェクトクローネ）の時間に。『Absolute NIne』に続いて、長く激しいダンスパートでプロデューサーたちのド肝を抜いた、飯田さんの『Hotel Moonside』で、一気に会場はヒートアップ。

　大きく会場を盛り上げたProject Kroneが次に繰り出したのは、佐藤さんが歌う『in fact』。『Hotel Moonside』の激しさとうってかわって、ここではモニターによる演出もなく、スポットライトに照らされて切々と歌う佐藤さんに、会場中の目が釘付けになっていた。

　そしてここからは、アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』の集大成とも言うべきセットリストになっていた。

　続いての曲は『Trancing Pulse』。北条加蓮役の渕上舞さんが出演していないことで、事前に多くのプロデューサーが“誰が歌うのか？”を予想していたかと思われるが、そうした考えを爽快にひっくり返してくれるかのように、この日は福原さんと松井さんのデュオが歌うことに。

　曲の終盤ではモニターに加蓮と思われるシルエットが表示され、大きな盛り上がりを見せていた。ちなみに舞踏会最後のあいさつでは、松井さんが「次こそは3人で！」と言い、会場からは大きな拍手と歓声が起こっていた。

　自立して進みだす中にある不安を乗り越え、自分の道を進もうとする旅立ちのバラード『この空の下』。この曲を歌ったのは、美波を演じる洲崎さんと、アニメ第18話で成長を見せた智絵里＆かな子を演じる大空さん＆大坪さん。この日の洲崎さんは、プロデューサーすべてにしっかりと新田美波をイメージさせる、そんな素晴らしいパフォーマンスを見せていた。

　さらにここからは、アニメの終盤を思わせる曲が次々と舞踏会を彩っていく。次の『つぼみ』は、山本さんと黒沢さん、佳村さん、高森さんと青木さん、松嵜さんと五十嵐さんの8人が腰をかけた円形ステージの中央、一段高いところで原さんが歌い上げていた。ここまでは1日目の『つぼみ』と同じだったのだが、そのあと原さんだけが円形ステージに残る。

　そこに登場したのは福原さん。2人が歌ったのは、第23話のエンディングテーマ『心もよう』。歌い出しでは背中合わせになっていた福原さんと原さんだったが、曲が進むにつれて、次第に正面から向き合っていく。そして2人が視線を合わせて「約束だよ、待ってるよ」と曲を歌い上げると、モニターに12時を示す時計が映し出され、針が進む。

　『心もよう』を歌い終えたまま立っていた福原さんと原さん。2人の視線がぶつかる中間点に大橋さんが登場！　鳥肌が立つくらい見事な演出によって最高の盛り上がりを見せる場内で、3人そろったnew generationsが『流れ星キセキ』を歌い上げた。

　『流れ星キセキ』が終わるやいなや流れ出したのは、『S（mile）ING！』のイントロ。ここで福原さんと原さんが円形ステージを降り、大橋さんがソロで『S（mile）ING！』を歌う。会場内の多くのプロデューサーが脳裏にアニメ第24話のラストを浮かべたであろう中、「島村卯月、これからも笑顔で頑張ります！」と“Power of Smile”にふさわしい言葉を笑顔とともにプロデューサーたちに贈った。

　そんな大橋さんを囲むように原さんや福原さんたちシンデレラプロジェクトのメンバーを演じた声優陣や佳村さんがステージに上がって、『夢色ハーモニー』を歌う。続けて『M＠GIC☆』、『夕映えプレゼント』の2曲を披露して、舞踏会は一度幕を下ろす。

　続けて『M＠GIC☆』、『夕映えプレゼント』の2曲を披露して、舞踏会は一度幕を下ろす。

　その後のアンコールで再び姿を見せたシンデレラガールズたちは、涙とともに、一緒にステージを作り上げてきた仲間やプロデューサーに感謝の言葉を述べ、『とどけ！アイドル』、続いて会場のプロデューサーたちとともに『お願い！シンデレラ』歌い上げた。

　拍手と歓声に包まれて大橋さんたちがステージから降りたところで、会場には「ヒャッハー!!」と予想だにしていなかった声が響き渡る。プロデューサーたちが驚く中、1日目に出演した星輝子（松田颯水さん）、堀裕子（鈴木絵理さん）、小早川紗枝（立花理香さん）、片桐早苗（和氣 あず未さん）の声が流れた。

　4人は舞踏会を締めくくるあいさつと感謝の言葉を贈り、そして最後は輝子の「ヒャッハー!!」に合わせて一本締めを行って、最後まで笑顔に包まれたまま舞踏会は終了した。

　全編通して素晴らしい内容となっていたが、特に『この空の下』からの流れでは、メモを取る手も止まりがちになるほど非常に魅力的なライブとなっていた。CD第9弾の制作も発表（CDデビューするのは五十嵐響子、中野有香、二宮飛鳥、相葉夕美、大槻唯）され、12月1日からは、アルバムシリーズ『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER jewelries！』第3弾カバー曲の公募もスタートする『アイドルマスター シンデレラガールズ』。プロデューサーの皆さんは、これからの展開を期待していてもらいたい。

■2日目セットリスト（※敬称略）

(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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関連サイト

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