田中ロミオ＆松竜が贈る新作ADV『少女たちは荒野を目指す』を紹介。ゲーム制作に全力を注ぐ少年少女たちの青春物語

文：てけおん

　3月25日にみなとそふとから発売されるPC用ADV『少女たちは荒野を目指す』を紹介する。

　本作は、『結城友奈は勇者である』のタカヒロ氏が企画し、『CROSS†CHANNEL（クロスチャンネル）』を手掛けた田中ロミオ氏＆松竜氏がそれぞれシナリオと原画を担当する“青春ADV”。美少女ゲームの制作に情熱を燃やす少年少女の姿が描かれていく。

　なお、本作の公式サイトでは、本作の体験版や主題歌『Master up』の配信が行われている。この紹介記事を読んで興味を持った人は、ぜひプレイしてもらいたい。

　また、ゲームだけでなく本作のTVアニメが1月よりTOKYO MXやBS11で放送がスタートしている。Webなどでの配信もあるので、まだ見ていない人はぜひチェックしてもらいたい。

　それでは、『少女たちは荒野を目指す』がどんな作品なのか、ストーリーの導入部分や登場人物たちをこの記事でチェックしていこう。

『少女たちは荒野を目指す』イントロダクション

――「荒野の先にこそ、栄光はあるの」――

　神奈川県、金沢百景。

　北条文太郎は演劇部の手伝いをするかたわらで、バイトをこなすなど、学園生活をそれなりに満喫していた。

　しかし彼には“夢”がなかった。将来何になりたいか、何をするか。明確で具体的な“夢”が。そのことにわずかな焦燥感を覚えながらも、文太郎は友だちとにぎやかな日々を過ごしていた。

　そんなある日。気になっていた異性のクラスメイト・黒田砂雪から、お金もうけと人助けを同時にできる方法があるので、助けてほしいと頼まれる。

　気になっている女の子の頼みであれば、と黒田の頼みを安請け合いする文太郎。しかし提案された内容は、なんと――“PC美少女ゲーム”の制作！　砂雪は、文太郎が演劇部のために書いた脚本を見て、彼をスカウトしに来たのだった。

　突拍子もない話ではあったが、砂雪の話にはゲームの制作を実現し、そして成功する可能性があった。彼女の話を信じた文太郎は手を貸すことに。

　ボイスや原画、プログラムなどのスタッフをスカウトしていくが、集まったメンツは問題児ばかりで……。

『少女たちは荒野を目指す』登場人物

北条文太郎　ほうじょう・ぶんたろう　（声優：山下誠一郎）

「ディープな世界だけど……おもしろいじゃねぇか」

　シナリオ担当。陽気でノリがよく、お人好し。学園生活を送りながら、友人のヘルプなどでさまざまなバイトを経験している他、演劇部の脚本を書くなど、やっていることは多い。しかし、“自分の夢”というものを見つけられず、どことなく将来に不安を感じている。

　素直であるがゆえ、いいモノはいいと認められる。知識を柔軟に吸収していき、シナリオ制作の実力を伸ばしていく。

黒田砂雪　くろだ・さゆき　（声優：千菅春香）

「私についてくれば大丈夫よ。言われた通りに動きなさい」

　プロデューサー。人を近寄らせない、怜悧（れいり）な美貌を持つ主人公の同級生。黒系の服を好み、私服まで黒い。ミステリアスな存在であるが、実は幼いころから家族の影響で、よくゲームをプレイしており、現在もゲーム、漫画、アニメが大好き。計算型の企画者で、売れるロジックに基づいたゲームを提案する。

小早川夕夏　こばやかわ・ゆうか　（声優：花澤香菜）

「アタシはねー、アタシの演技を好きな人が好きだよ。世界中の皆を好きになりたいなぁ」

　ボイス担当。文太郎や亜登夢の幼なじみ。子どものころから、役者になりたいという夢を持っていたが、目指すだけ時間のムダ、普通に生きろと言われ続けてきたため、有名になり自分の才能を否定した親や友人達を見返してやりたいと思っている。

　現在は、周囲からも評価を得るようになった演劇部期待の新人。ずっと味方である文太郎達にはなついている。快活でよく動く。

結城うぐいす　ゆうき・うぐいす　（声優：佐藤聡美）

「こ、これでいいのでしょうか!?　次の命令をください……」

　原画＆着色担当。学園の1年生。小さいころから絵を書くのが好きで、イラストサイトに絵を投稿したりしているが、自分の絵を批評されるのは苦手。普段は皆の言うことを聞く子だが、臆病に見えるため「自分の意志はないの？」と言われてしまうことも。だが、絵に関してのみは、結構頑固。

安東テルハ　あんどう・てるは　（声優：明坂聡美）

「うぅーん、どこかにいいカップリングないかねぇ」

　プログラム＆スクリプト担当。学園の2年生で重度のオタク。さばさばしており、ズバズバとものを言う。昔からPCをよく触っていたので機械いじりも得意。いい作品は「買い支えて支持したい」タイプであるために金欠になりがちなので、東京のメイド喫茶でこっそりバイトをしている。

　親は金沢百景の漁師。性格上、黒田砂雪が苦手で、砂雪もテルハが苦手。

甲斐亜登夢　かい・あとむ　（声優：豊永利行）

「なんだか、やれることが見つかって、僕は生きているという感じがするんだ」

　進行管理。文太郎の親友。人見知りするタイプだが、慣れ親しんだ連中とはよくしゃべる。文太郎と同じく将来に不安を抱いていたが、文太郎のやってることがおもしろそうなので、「なにか燃えることがしてみたかった」と、手を貸してくれる。

　一度彼女が出来たが「優しいだけで物足りない」と言われてしまった可哀想な人。現在でも、それがややトラウマになっている。

菊池先生（声優：島崎信長）

　“鬼畜眼鏡”と呼ばれる、主人公の担任教師。サドで同性愛者と性癖に難があるが、頭脳は優秀であるために教師を続けられている。俺様主義で、誰に対しても強気で接するタイプで、世界は自分のためにあると思っている。イヤなことがあるとその人物を記憶し、確実に復讐する。

委員長（声優：大亀あすか）

　主人公のクラスメート。責任感が強いが、その分ヒステリーになりやすい。面倒くさい性格をしており説教が長いが、怒鳴られたり強気に出られると、すぐに怖がってしまう。

　将来は教育者になりたいらしいが心労死するからやめたほうがいいと皆が思っている。時折見せる笑顔や幸せそうな顔は人気がある。

令子さん（声優：中原麻衣）

　手芸の店“ラ・フランス”を切り盛りする三十代女性。特徴的なしゃべり方をして、周囲にインパクトを与えるが素はまとも。主人公のアドバイザーになる。

　記事の冒頭でもお伝えしたように、公式サイトでは本作の体験版や主題歌『Master up』が配信されている。

　ゲーム公式サイトでは、体験版などの他にも、文太郎や砂雪たちの声をいち早く確認できるので、ぜひチェックしてほしい。

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