2016年1月20日(水)
バンダイナムコエンターテインメントから、2月25日に発売予定のPS4/PS3/PS Vita用ソフト『仮面ライダー バトライド・ウォー 創生』。本作に登場する仮面ライダーゴーストを演じた西銘駿さんへのインタビューを掲載する。
本作は、多数の仮面ライダーを操作できる『仮面ライダー バトライド・ウォー』シリーズ最新作。テレビシリーズ全26作品の主人公の仮面ライダーと、平成のテレビシリーズ作品で活躍した仮面ライダーたちも数多く操作可能となり、プレイアブルライダーは前作比2倍を超える45人以上になる。物語では昭和から平成、仮面ライダーの起源に迫るオリジナルストーリーが展開する。
西銘駿さんが演じるゴーストは、現在放送中の『仮面ライダーゴースト』から参戦。上映中の劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー ゴースト&ドライブ 超MOVIE大戦ジェネシス』にも登場している。インタビューでは、番組での撮影秘話を始め、仮面ライダーへの想いなどを語っていただいた。
【西銘駿(にしめしゅん)プロフィール】
オスカープロモーション所属で、沖縄県出身のタレント。2014年11月に、第27回ジュノンスーパーボーイコンテストにてグランプリを受賞。2015年10月から放送されている『仮面ライダーゴースト』にて、主役・天空寺タケルを演じている。
――仮面ライダーゴーストで初めて演技をされたということですが、苦労された点はありますか?
滑舌やイントネーションで苦労しましたね。沖縄出身なので、方言とかが出てハマってしまうと抜けられなくなるときがあります。あと、天空寺タケルが死んでから透けてしまうシーンとかもテストでは相手がいるのですが、いざ本番になるとグリーンバックの前で全部1人でやらないといけないので、慣れるまでは難しかったです。
難しかったというよりも演技の現場を見るのもやるのも初めてだったので、すべてが驚きの連続でした。
――最初に録ったシーンは?
1話のお父さんから贈り物が届いて眼魔が見えて、あかりちゃんをかばったシーンでしたね。あの時は夏の一番暑い時で、ロケの場所もすごい暑かったんです。そこで錫杖を振り回していたので、すごく大変でした。
――アクションシーンでの思い出は?
アクションの形や速さだけでなく、カメラに見える位置とかを意識するのが難しかったです。それ以上にアクションしている時に声を当てるのが難しかったですね。アテレコで声をあてるのはできたんですけど、動きに集中していると声に意識を割けず苦労しました。
――アクションには慣れましたか?
今もまだまだですね。アクションすることがそこまで多くないので、まだ慣れないです。なので、もっとアクションを増やしてほしいですね。……まだ怖い部分もありますけど。
――衣装はなじんできましたか?
沖縄の花っぽい感じのデザインですよね。このぐらいじゃないと目立たないかな、と。ありがたいと思っています。
――最初はもう少し地味なデザインになる予定だったとか。
一番最初に聞いたときは3色ぐらいと聞いていたんですけど、ピンクとかいろいろな色がありますね。目立ててうれしいです。
――昨年の夏の映画『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』では声のみの出演で、今回初の映画出演ということですが、テレビと映画の撮影の違いで苦労した点はありますか?
テレビだと1年のうちに何回か大事なシーンが出てくるんですね。映画は1つの物語の中で、大事な演技をしなきゃいけないシーンが何度も出てくるので、そのシーンそのシーンでしっかり演技をする必要があります。今回はお父さんが亡くなって泣く芝居をやらせてもらったんですが、うまく泣けなくてすごく後悔が残ってしまいました。
――1つ前の作品『仮面ライダードライブ』で泊進ノ介を役じられていた竹内涼真さんとの共演で、影響を受けたり刺激を感じたりしたところはありますか?
竹内君の変身を最初に見た時、ヤバイと思いました。自分が変身する時にスタッフさんに「腹から声を出して「変身」って言え」って言われてて、緊迫感のある表情をして大きな声を出せばいいんだと思ったんです。
でも、竹内君は敵と戦う泊進ノ介の気持ちにちゃんとなっているから自然にああいう声質とかになってるんでしょうね。見ていてすごく迫力がありました。映画の撮影が終わってから“変身”という言葉を考え直して、ずっと練習した結果、スタッフさんから「ちょっと変わってきたね」って言われました。
ただ、先輩の姿を見てもっと練習しなきゃいけない部分をはじめ、いろいろと発見できました。演技とかに関しても、言葉を発するだけでなくリアルに“その世界に生きている泊進ノ介”として表現されている感じがして、影響を受けましたね。
――何かアドバイスはあったのでしょうか?
あんまりなかったですね。でも竹内君のアクションを見て「やっぱりすごいな」と思いました。敵を押さえつけている時の声や戦っている時に話す言葉がすごくリアルで、1年間やってきた重みを感じました。僕が1年経った時に、「こういう先輩みたいになれるのだろうか」と思うほどすごかったです。
――今回の映画で「ここは注目してほしい」という部分はありますか?
映画は、過去にタイムスリップしてお父さんと会う話で、親子の絆が描かれています。『仮面ライダー』は家族皆さんで見るものだと思っているので、家族で楽しんで親子の絆を感じていただけたらと思います。
あと、『仮面ライダードライブ』の方々との共演も見どころです。キャスト同士のからみがあり、竹中直人さんと片岡鶴太郎さんとのからみがすごく楽しい。感動あり笑いありでとてもおもしろいと思います。
――テレビ番組の方でもスペクターの正体が幼なじみだということが最近発覚し、盛り上がっていますが、この先の展開で注目してもらいたい部分などはありますか?
皆さん気になっているでしょうけど、誰が最初に眼魂を揃えて願いをかなえるかが一番の見どころですね。西園寺もスペクタ―も自分も目的がある。誰が目的を果たすか、自分が協力して果たすのか、といったところが見どころだと思います。
12話『壮絶!男の覚悟!』で自分が決心して妹を生き返らせるシーンは、最初に台本をもらった時に最終回の台本かと思ったぐらいです。僕の中ではプレッシャーでしたし、2クール目や3クール目なんかで演技力が上がった時に撮りたかったです。
自分はまだまだだと思うところが多いのですが、僕なりに先輩から教わったことを生かして命燃やして頑張りました。これからの『仮面ライダーゴースト』の展開がどうなるかわからないので、楽しんで見ていただけたらと思います。
――今までの『仮面ライダー』の中でお気に入りのライダーはいらっしゃいますか?
僕が見ていたのは『クウガ』、『アギト』、『龍騎』なんですが、その中でもお気に入りは『クウガ』ですね。幼稚園ぐらいだったので、ライダーのフォルムとかバイクとか戦闘ばかり見てて話とかはあまり覚えてないんですけど(笑)。この3作品はカッコよくて、お母さんにおねだりしておもちゃを買ってもらいました。
――おもちゃの種類もかなりありましたよね。
誕生日に買ってもらったすぐ後に「あれも欲しい」と言って怒られて、ショッピングモールで泣いた思い出があります(笑)。でも得だったのが、兄が年子だったので同じようなものを欲しがるんですよ。なので相談して、違うものを買って一緒に遊ぶことができました。
――お兄さんも仮面ライダーがお好きだったのですか?
兄のほうが特撮好きでしたね。『爆竜戦隊アバレンジャー』や『ウルトラマンティガ』とかやっている時だったんですけど、兄の影響で見てました。
――『仮面ライダー』主演が決まった時、お兄さんは何かおっしゃっていましたか?
一番最初、冗談だと思われたみたいで。「合格したよ!」と言ったら爆笑されて「今忙しいから」って電話を切られました。夜中に電話がかかってきて「あれ、冗談でしょ?」って言われて、「本当だよ」って言ったらビックリしていました。
自分の弟が昔見ていた『仮面ライダー』を継ぐ人になったってことに関して、納得がいかないようで、「なんで俺じゃないんだ」って(笑)。
今はものすごく応援してくれていて、眼魂の画像とか送ってきて「あと7個集めたら願いが叶うよ」って言ってきます。
――お兄さんとは仲よしの兄弟なのですね。
兄と一緒に遊べるのが楽しくて、一緒にゲームで勝負とかしていました。あとはライダーごっことかもよくやってましたね。あのころはお兄ちゃん特権で兄がヒーローになって、僕は怪人役でした。でも今は、僕が仮面ライダーですが(笑)。
――『ゴースト』でお気に入りの魂を教えてください。
一番最初はムサシと言っていたのですが、最近お気に入りなのはベートーベンですね。動きがおもしろいし、胸のところの鍵盤の弾き方が大好きです。僕のイメージでは敵を倒さないんですよ。ベートベン初登場の時も、結局最後のトドメはムサシで倒しましたし。
必殺技とか攻撃をする時に1ポーズ入っていたので、何かセリフを入れたいと思って「フォルテ」とか「フォルテッシモ」とか発して採用してもらいました。放送を見た時に「入れてよかったな」と思えて愛着がわくようになりました。
――あのセリフはアドリブだったんですね。
はい、アドリブです。エジソンの「発明に不可能なんてない」もアドリブでやらせていただきました。そうやって考えるのは楽しいですし、自分が考えて採用されるとやっぱり好きになっちゃいますね。
――最後に『バトライド・ウォー 創生』を楽しみにしているファンの皆さんに一言お願いします。
『バトライド・ウォー』シリーズは有名なので、僕もプレイできるのを楽しみにしています。番組を見てくれている方はゲームも楽しみにしてくれていると思うので、僕も一生懸命天空寺タケルになりきって、本気でアフレコをしたので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。
(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
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※画面はPlayStation4版の開発中のもの。
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