2016年1月23日(土)
『ドラゴンクエストビルダーズ』を遊んだ感想は? 伏線を盛り込んだ物語や誰でも楽しめる建築を評価
1月28日の発売日が間近に迫ったPS4/PS3/PS Vita用ソフト『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』。『ドラゴンクエスト』ファンやサンドボックス型のゲームのプレイヤーなど、数多くの人の注目を集めていることでしょう。
そこでこの記事では『ドラゴンクエストビルダーズ』にひと足早く触れたライターによる、序盤のインプレションをお届け! アレフガルドを自分の思いのままに作り上げている魅力に迫っていきます。
序盤から伏線で始まるストーリー
皆さん、こんにちは。「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われたら、「あれ、テレビの音声なんです」と涙目で答えるophionです。さて、ブロックメイクRPGというこれまでにないジャンルで登場する『ドラゴンクエストビルダーズ』。電撃の編集部に届いたサンプルROMでさっそくプレイしてみました。
プレイを始めてみると、なぜか薄暗い洞窟の中のような場所からスタート。しかも自分の前にはなぜか、十字架をあしらった墓まであります。ですが、別に主人公は力尽きているわけではなくどうやら長い眠りについていただけの様子。
眠りについていた“だけ”と書きましたが、これ結構気になるんですよね。そもそもビルダーという職業は『ドラゴンクエスト』の世界にはなかったもの。しかも主人公は世界で唯一のビルダーだそう。
つまりビルダーは荒廃したアレフガルドに現れた今までとは異なる形の勇者なのかと思ったのですが、精霊ルビスから「あなたは勇者ではありません」と言われてしまいます。
さらに物語を進めると、主人公が夢を見るシーンがあるのですがこの内容がどう見てもまだりゅうおうに支配される前のアレフガルドのもの。自分の記憶かどうかも定かではない夢のようですが、なにか物語のカギになっていそうな予感。
東京ゲームショウ2015のステージイベントで「物語の最終目的はりゅうおうを倒すこと」と発表されていますが、本来りゅうおうは勇者が倒すものですよね。ではビルダーとは何者なのか、このあたりが本作の物語の重要なポイントになってきそうですね。
▲ビルダーである主人公は、この勇者なき世界をどのような物語をつむいでいくのでしょうか。 |
他にもストーリーには『ドラゴンクエスト』を知っているからこそ気になる要素が満載です。例えばすでに情報が出ているとおりメルキド編のボスはゴーレムなのですが、本来ならゴーレムはメルキドの守り神。
そんなゴーレムがどうしてメルキドを襲うのか? 住人の話や各地に置かれた本から少しずつ明かされていく真相にも注目です。さすがにこれ以上書いてしまうとプレイした際の楽しみがなくなるので、ここまで。昔よく見かけた攻略本の言葉を借りれば“この先は自分の目で確かめてほしい!!”ってやつです(笑)。
▲ゴーレムはメルキドの人々によって作られたモンスター。復活し始めたメルキドを襲う理由はないはずなのですが……。 |
物語を進めるだけでクラフトの基本はバッチリ!
今、精霊ルビスの名前を挙げましたが、本作はルビスや町にやってきた住人の話を聞いてクラフトをしたり探索をしたりすることで物語が進行します。
NPC(※)の話を聞いてそれに沿った行動をすると物語が進むというのはRPGとしては一般的ですが、サンドボックス型のゲームではかなり珍しいのではないでしょうか。
※NPC:ノンプレイヤキャラクターのこと。一般的にはプレイヤーが操作しないキャラクターのことをさします。
自分はこれまでにサンドボックス型のゲームを何作かプレイしていますが、どれも“あなたはこの世界で自由に壊したり作ったりできます。好きにしてください、以上!”といった感じで放り出されることが多いんですよ。
その点『ドラゴンクエストビルダーズ』は明確な目的が設定されているのがうれしいですね。これまでサンドボックス型のゲームをプレイしたことがない人でもスムーズにメルキドを探索できるかと思います。
しかも、こういった“クエスト”で作成することになるアイテムはそのほとんどが自由に探索するときでも役立つもの。つまりクエストを進めていくうちに、ビルダーとして自然と育っていくわけですよ。
ある意味これが『ドラゴンクエストビルダーズ』でのルビスの導きってやつですかね。ルビス様バンザイ!
▲クエストの中には、モンスターの話を聞いて進めるものも。 |
部屋レシピと設計図で誰でもまともな建築が!!
サンドボックス型のゲームといえば、自分の好きなようにブロックを置いて建築を行えるのも魅力。『ドラゴンクエストビルダーズ』もブロックの積み上げて“部屋”を作ることができます。
部屋を構築する際の基本は扉と外壁があること。屋根は? と思った人は『ドラゴンクエスト』の建物を思い出してください。
上からの視点で描かれた『ドラゴンクエスト』の世界では建築物に基本的に屋根はありません。当時は表現上の都合だったのかもしれませんが本作では間違いなく原作再現です(笑)。
そんな部屋ですが、ただ見栄えを求めるだけでないのが『ドラゴンクエストビルダーズ』の大きな特徴。例えば、ベッドが4つの宿屋のカベかけ(シリーズおなじみの“INN”と書かれた看板)が1つ、それにあかりがあれば“宿屋”になるといったようにレイアウトしだいで固有の名称が付いた部屋になります。
この固有の部屋のなかには“住人のHPが20%増加”など、特定の効果を発揮するものもあるのでとにかく物語を進めて行きたい! と考える人でも部屋作りはハマりがいがありますよ。
▲なにを置くとよい効果の部屋が生まれるかを探すのも『ドラゴンクエストビルダーズ』の楽しみの1つです。 |
そうそう部屋といえば“設計図”の存在も忘れてはいけません。設計図は文字通り、部屋を作る際のレイアウトが描かれたアイテム。地面に設置して設計図どおりにブロックを配置していけば、部屋ができあがります。
このデザインがまた凝っているんですよ。自分のように他のサンドボックス型ゲームで“住める豆腐”を作っていた人でも、設計図どおりの部屋とそれをちょっとアレンジした部屋だけでいい感じの町を作れますよ。
▲設計図は地面に設置して使用。設置した設計図のうえでは部屋に置くべきブロックを閲覧できます。 |
▲設計図どおりにブロックを配置するだけの簡単なお仕事で、ステキな家がメルキドに! |
ブロックで作られたアレフガルドで自由に冒険や建築ができる『ドラゴンクエストビルダーズ』。発売まであとわずかですが、それに先駆けて1月22日に体験版が配信されます。
まずはこの体験版に触れてアレフガルドを作ることの楽しさに触れてみてください。
※画像は開発中のもの。
※画面はすべてPlayStation4版のもの。
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