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2016年1月30日(土)

『The Division』βテストの感想をお届け。いつ敵になるかわからない他プレイヤーへの緊張感がたまらない!

文:hororo

 ユービーアイソフトから3月10日に発売予定のPS4/Xbox One/PC用ソフト『The Division(ディビジョン)』。そのPS4版クローズドβテストが、1月29日~2月1日までの4日間にかけて行われています。ということで、さっそくβテストをプレイしてみました!

『ディビジョン』

 あくまでもβテストのため、遊べる範囲が限られていたり、今後変更が入る要素があったりするかもしれませんが、体験して感じた魅力を簡単に紹介していきたいと思います。

『The Division』

リアルなスケールで描かれる、閑散としたニューヨークの街並みは必見!

 『ディビジョン』の舞台となるのは、アメリカのニューヨーク。ただし現実のにぎやかなニューヨークとは異なり、この世界では未知のウィルスの影響で半ば崩壊しています。

●動画:『The Division』E3 2015トレーラー(日本語字幕版)

 人通りはあるものの、人々に覇気はなく、街全体が閑散としている状況です。そして、プレイヤーは崩壊した社会に秩序を取り戻そうと活動する組織“ディビジョン”のエージェントとして、このニューヨークの地に降り立つことになるのです。

『The Division』
『The Division』
▲プレイヤーキャラの外見はカスタマイズ可能。βテストではランダム機能しか使えませんでしたが、製品版では細かく設定できそうな感じです。

 実在する街をモデルにしたオープンワールドゲームはいくつか存在しますが、基本的にはどこかにデフォルメが加えられていることが多いです。しかし『ディビジョン』のマップスケールは、本当にそのままの比率で入れ込んだのではないかと思うほどに作りこまれています。

 例えば、目的地が“300m先”と表示されたとしたら、本当に300m歩いたらこれくらいかな、と思う距離をゲーム内で歩いている感じ! 「ん? それって驚くこと?」と思うかもしれませんが、この感覚を感じたのは初めてなので、個人的には推したいポイントです。

 この世界ではインフラがほぼ壊滅状態なので、広いマップを歩いて移動しなければならないのは大変。ですが、街並みを眺めながら歩いて移動するのは楽しかったです。時間帯や天候もあいまって、“崩壊したニューヨーク”という架空の空気感に説得力を感じました。

 実際、移動という面で見ればやや不便ですが、その不便さが秩序の崩壊をリアルに見せていて、世界観に存分に浸れます。

『The Division』
▲まれに雪が降ることも。視界が真っ白になり、道の先が見えませんでした。これだけ視界が悪いと戦闘にも影響がでそうです。

本作の魅力は“ダークソーン”にアリ!? 疑心暗鬼に陥った現場の空気がリアル!

 メインストーリーなどはシングルプレイで遊ぶことができますが、先に本作ならではのオンライン要素について触れてみたいと思います。

 マルチプレイが搭載されているゲームでは、味方への攻撃が無効化されているゲームが多いですよね。味方に攻撃が当たると、単純にチームとしてデメリットになるだけでなく、トラブルのもとになるかもしれません。

 しかし、そこを逆に考えてゲームの“味”にしてしまったのがこの『ディビジョン』というゲーム! 本作では、ゲーム中に出会った他のプレイヤーに対して、意図的に攻撃できるようになっているのです。

 この地で活動するエージェントは自分だけではなく、他のプレイヤーもエージェントとして活動しています。といっても普段は出会うことはなく、遭遇する可能性があるのは“ダークソーン”と呼ばれる危険エリアのみ。

 このダークゾーンで他のプレイヤーに出会った場合、どうするかはプレイヤーに委ねられているのが本作のおもしろいところ。そのまま素通りしたり、パーティを組んでいっしょに探索したりもできます。逆に銃撃戦が始まることだってあります。

『The Division』
▲ダークゾーンの入り口は巨大な壁で塞がれており、通常マップから隔離されています。設定としては、汚染が酷く治安も悪いため隔離されている――という感じ。
『The Division』
▲ダークゾーン内で他のプレイヤーと遭遇。他のプレイヤーに襲われるのは怖いですが、今回であった人は誰1人襲ってきませんでした。過度に心配する必要はなさそう?

 そもそも、なぜ襲われるかもしれない危険エリアにわざわざ出向くのか? それは、ダークゾーンで手に入るアイテムは、通常エリアで手に入るものより強力なものが多いからです。

 視点こそTPSですが、本作はレベルや成長要素があるれっきとしたRPG。装備品もいいものに持ち替えたりすることで強くなっていきます。より強い武器や防具を手に入れるために、ダークゾーンでお宝探しをしたくなってしまうんですよね~。

『The Division』
▲武器にはさまざまなMODを取り付けてカスタマイズ&強化も可能。これらのMODもアイテム扱いなので、手に入れるところから始めなければなりません。
『The Division』
▲防具や、外見にのみ影響する衣服なども存在。すべてにレアリティと装備可能レベルがあります。レア度や装備可能レベルが高いほど性能も高くなる傾向がありました。

 しかしダークゾーンは汚染がひどく、手に入れたアイテムをそのまま外へ持ち出せないという制約があります。汚染されたアイテムを持ち出すには、専用のヘリコプターに回収してもらう必要があるんですが、この“アイテム回収までのプロセス”が『ディビジョン』のマルチプレイエリアにおけるキモ!

 まず、アイテムを回収してもらいたい場合、回収エリアに向かう必要があります。そこで信号弾を空へバシュッと撃つとヘリコプターがこちらへ向かってくるのですが、到着までにだいたい1分30秒ほどかかりました。

 この際、“誰かが回収のためのヘリコプターを要請した”という出来事は、同じフィールドにいるすべてのプレイヤーに伝わるのがポイント。

『The Division』
▲ヘリコプターが回収に来れる場所は決まっていますが、ダークゾーン内に複数存在するようです。マップ上にオレンジの区画が表示されるので、探すのは簡単!

 なぜ他のプレイヤーに回収がアナウンスされるのか? 実は、ダークゾーンで発見したアイテムは他のプレイヤーから奪うことができ、ヘリコプターによる回収が完了するまでは自分の物とはなりません。

 つまり、ヘリコプターにアイテムをピックアップしてもらうまでは、誰かに奪われる可能性があるということ! 言い換えれば、自分でアイテムを探さずヘリコプターで回収待ちをしているプレイヤーを襲って横取りする、なんてことも可能なんですね。

 ちなみに、他人を襲ったプレイヤーは“ローグ”という扱いとなり、懸賞金がかけられるようです。まだ私はローグプレイヤーみたことないですケド。

 そして、ヘリコプターが到着するまでの1分30秒を、到着地点で来るか分からない強奪者を警戒しながら待つことになるわけですが……1分30秒というのは意外と長い!

 もちろん、全員が発見しだい襲ってくるプレイヤーではないのは理解しているのですが、友好的な顔をして近づき、相手が警戒を解いたら背中から撃つ! ってことも可能なため油断はできません。とはいえ、安全第一と人影を見てすぐに発砲していたら、こちらがローグ扱いになってしまいます。

 この“1分30秒”が、『ディビジョン』でもっとも集中してゲームを楽しんでいる瞬間といっても過言ではないでしょう。

 気心知れた仲間とパーティーを組んでダークゾーンに入ることもできるので、仲間がいれば多少安全にアイテムのピックアップも可能だと思います。……まあ気心が知れすぎていると、冗談半分で強奪するなんてパターンもあるかもしれませんが。

『The Division』
▲ヘリコプターには複数のプレイヤーが同時に回収をお願いできるようです。待っていたら別のプレイヤーが駆け寄ってきて、アイテムをロープに結んでいきました。

 ダークゾーンでのプレイがどんなものなのか雰囲気を味わってみたい人は、こちらの動画でご確認ください。

●動画:『The Division』マルチプレイヤーゲームプレイ

1人でも楽しめる、充実したミッションとハクスラ要素!

 ダークゾーンは本作ならではの魅力が多いオススメの要素ですが、対人戦が発生する可能性がある以上、どうしても行きたくないという人もいるでしょう。そんな人でもご安心! 通常マップではストーリーを楽しめるメインミッションの他、細かい依頼をこなすサブミッション、治安維持や一般人の救助などを行う“エンカウント”といった小規模な戦闘を行うものなど、1人で楽しめるさまざまな要素が点在しています。

 難しいミッションでは、マッチングを利用した協力プレイも可能なので、「対戦はちょっと……」という人でも問題ナシ!

『The Division』
『The Division』
▲βテストで移動できる範囲はごく小さな範囲でしたが、それでも無数のミッションやエンカウントが存在しました。

 キャラクターは敵を倒したりミッションをクリアしたりすることで経験値を得て、一定以上の経験値を得るとレベルアップします。βテストでは要素があまり解放されていませんでしたが、レベルアップ時に得られるポイントを使って、スキルやPERKといった能力を取得することができます。能力の取得の仕方しだいで、キャラクターに個性が生まれるのも楽しみのひとつになりそうですね。

 ちなみに、戦闘はTPS形式ですが、武器や防具によって与えるダメージが変わります。ヘッドショットでも一撃で倒せるというわけではなく、ダメージが増えるだけという印象。割とRPG寄りに作られていると思います。

『The Division』
▲攻撃するとダメージが数字で表示されるのがRPGっぽいです。敵にもレベルがあるため、自分のレベルと比べて戦う敵を選べるのも特徴。
『The Division』
▲回復に特化したり、盾を持てるようになったりと、プレイスタイルに影響するものが多い印象でした。個人的には“タレット”というスキルが気になりましたが、残念なことにβでは取得できず。

 活動の中心となる拠点には、医療棟と技術棟と防衛棟という3つの部署があり、対応したエンカウントを完了することでそれぞれの拠点経験値が入ります。この経験値を使い各部署の設備を強化していくことで、プレイヤーのメリットが増大していく仕組みのようでした。

●動画:『ディビジョン』“エージェントジャーニー”トレーラー(吹替え版)

 これもベータではほとんど触れなかったのですが、自分の拠点が徐々に充実していくのを見るのが好きな人にはたまらない要素でしょう。……まあ私のことなんですが。

『The Division』
▲今回試せたのは医療棟を少しだけ。スキルの解放にも影響するようなので、製品版ではキャラクターの育成方針に合わせて、優先する部署を考えるとよさそうです。
『The Division』
▲一応武器や防具などを販売しているショップも拠点内にあるのですが、お高くて手が出ませんでした。

 多種多様なアイテムも忘れてはいけません。本作に登場するアイテムは同じ名前のものでも性能にバラつきがあるため、よりよいアイテムを探す楽しみがあります。俗に言う“ハックアンドスラッシュ”というジャンルに通じる魅力ですね。

 武器は威力だけでなく命中率や発射レートによっても使い勝手が変わってくるので、手に馴染む一品を探したくなります。防具は防御力に加えて、最大体力やスキルにも関係するので、単純に防御力だけでは決めがたいところがニクイです。

『The Division』
▲アイテムはマンションの中の一室などでも手に入ります。

 実際に遊んでみて驚いたことは、TPS要素が強いと思っていたら、想像以上にRPGだったこと。確かにTPSの腕があればより有利だと思いますが、TPS未経験者が入れないほどハードルは高くありません。そのあたりは安心してもらえればと。そして、ダークゾーンの仕組みにビビッとくる人は間違いなく楽しめると思います!

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