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2016年2月27日(土)

『ストリートファイターライバルズ』で制作者のカナイセイジ氏と真剣勝負!【アナログゲーム連載】

文:梅津爆発

 アナログゲームの制作者と、その人が作ったゲームを一緒に遊んで戦略やテクニックを勉強させていただく企画“アナログゲームでガチバトル”

 ここで取り上げるのは、シリーズ最新作の『ストリートファイターV』が好評発売中の、『ストリートファイター』シリーズを題材にした2人用対戦カードゲーム『ストリートファイターライバルズ』です。

 シンプルなルールの中に、読み合いや駆け引きのおもしろさがギュッと詰まった本作を、ゲームデザイン担当のカナイセイジ氏と、発売元であるキュービストの佐倉氏を迎えて遊んでみました! 記事の後半では制作秘話を伺ったインタビューと、本作の読者プレゼントもありますので、ぜひ最後までご覧ください。

『ストリートファイターライバルズ』
▲左がゲームデザイナーのカナイセイジさんで、右がキュービストの佐倉直樹さん。
『ストリートファイターライバルズ』
▲『ストリートファイターライバルズ』のパッケージ。イラストを担当したのは漫画家の別天荒人さんです。

リプレイ、インタビュー参加者(以下、敬称略)

カナイセイジ(以下、カナイ):アナログゲーム製作サークル“カナイ製作所”の代表で、国内外から注目を集めるゲームデザイナー。代表作は『Love Letter』『マギアレーナ』『Eight Epics』『Gods' Gambit G』など。

キュービスト佐倉(以下、佐倉):キュービストの制作課に所属。カナイさんとともに『ストリートファイターライバルズ』を制作。

あべくん:電撃オンラインのスタッフ。アナログゲーム初心者でも本作を楽しめるか確認するために参加。

梅津爆発(以下、爆発):アナログゲームをこよなく愛するフリーランスの編集者。最近プレイしておもしろかったのは『ナショナルエコノミー』『DARK ASSEMBLY~暗黒議会~』『はんか通骨董市』など。このリプレイは梅津爆発の視点で書かれています。

ゲーム概要

 本作は、8人のキャラクターから闘いに使用する1人を選び、1対1で闘うカードゲーム。各キャラクターに用意された技カードから好きな1枚を提出し、お互いのイニシアティブを比べて高かった方の技が有効になり相手にダメージを与えます。

 これを繰り返して、先に相手の体力を0にしたプレイヤーの勝利となります。

ルール説明

カナイ:ルールは本当に簡単です。使用するキャラクターを決めて、そのキャラクターの技カード10枚とライフゲージカード1枚、相手のキャラクターの技一覧カード1枚を受け取ります。

 そして相手の技一覧カードを参考にして、闘いに使いたい技カードを8枚選びます。互いに8枚の技カードを選んだら、選ばなかった2枚のうち、好きな1枚を相手に公開します。

あべくん:公開された技カードは、基本的にはその闘いでは使われないってことですか?

カナイ:はい。ただし選ばなかったもう1枚のカードは最後まで公開されないので、相手が持っている技カードを完全に把握することはできません。この準備が終わったら、攻防スタート。互いに技カードを1枚裏向きで出して、同時に公開します。そして技カードの左上に書かれたイニシアティブの値と、特殊効果を確認します。

『ストリートファイターライバルズ』
▲技カードには、左上にイニシアティブ、下部に特殊効果と技名、右下にダメージが記載されています。

カナイ:基本的にはイニシアティブの値が大きい技が有効になり、記載されたダメージを相手に与えます。小さかった方の技ではダメージは発生しません。ただし特殊効果はイニシアティブの大小に関係なくどちらも発動するので、特殊効果によってはイニシアティブの小さい方がダメージを与える場合もあります。

あべくん:イニシアティブが同値の場合はどうなるんですか?

カナイ:どちらの技も有効になって、互いに記載されたダメージを相手に与えます。ダメージ分の体力を減らしたら、次の攻防になるので、また技カードを提出します。これを繰り返して、先に相手の体力を0にしたプレイヤーの勝利となります。

『ストリートファイターライバルズ』のルール要約

【1】互いに担当したいキャラクターを1人選び、対応する技カード10枚とライフゲージカード1枚と技一覧カードを受け取る。

【2】相手の技一覧カードを参考にして、自分が使用する技カード8枚を選ぶ。

【3】選ばなかった技カード2枚のうち、どちらか1枚を同時に相手に公開。

【4】ライフゲージカードの上に、初期体力10とわかるように未使用の技カードを裏向きのまま置く。

【5】互いに技カードを1枚選び、同時に公開して特殊効果を確認する。その後、イニシアティブの大きかった技カードに記載されたダメージを相手に与える(同値の場合は両者ダメージ)。

【6】公開したカードは表向きで置いたままにして、次の攻防へ進み、【5】を繰り返す。

【7】先に相手の体力を0以下にしたプレイヤーの勝利。技カードがなくなった場合は残り体力の多い方が勝利。

カナイ:今回は4人いるのでトーナメント戦にしましょう。

爆発:キャラクターは未使用の中から毎試合、ランダムで決めますか。いろいろなキャラクターを見せたいですし。

カナイ:わかりました。でもあべくんさんは今日が初プレイらしいので、軽いハンデとしてかなり強いと言われているザンギエフを使ってもらいましょう。

あべくん:ザンギ好きだから嬉しいです!

1回戦第1試合:爆発(リュウ)VS佐倉(ダッドリー)

『ストリートファイターライバルズ』
▲リュウの技一覧。波動拳でけん制し、大技につなげろ!
『ストリートファイターライバルズ』
▲ダッドリーの技一覧。ダッキングストレートやクロスカウンターなどのカウンター技が得意!

佐倉:ダッドリー苦手だなぁ。

カナイ:ダッドリーは、リュウとは闘いやすいと思います。波動拳に対してダッキングアッパーやダッキングストレートが決まるので。

佐倉:では使わないカードを2枚選んで、1枚を同時に公開しましょう。

『ストリートファイターライバルズ』
▲リュウは6の波動拳、ダッドリーは4のジェットアッパーを公開。

カナイ:リュウは得意技の波動拳を捨ててきましたね。これはダッドリーのカウンター技を警戒してのことでしょう。逆にダッドリーは威力は高いけどヒットしにくい、ジェットアッパーを捨てています。

『ストリートファイターライバルズ』
▲今回選んだリュウの技はこの8枚(選ばなかったもう1枚の技は7の弱パンチ)。

佐倉:1枚目はこれかな?

爆発:(最初は様子見で)……これにします。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲1攻防目は、イニシアティブが6のレバーブローがリュウに迫るも、ここはガードが成功してノーダメージ!

爆発:様子見成功です!

カナイ:ガードは受けるダメージを2減らすので、2ダメージのレバーブローは0ダメージに。そしてガードの効果で次の攻防はダッドリーが先に公開しなければなりません。

あべくん:それはかなり不利ですね!

カナイ:ダッドリーは一応、レバーブローの効果で次の攻防のイニシアティブが3上がりますが、不利なことには変わりません。

佐倉:では、先出しの2枚目は……ガードしかないかな。

爆発:イニシアティブが上がって5のガードになっているから、昇龍拳は決まらないんですよね~。

佐倉:そんなこと言って、昇龍拳を持ってなかったりして!

爆発:ああ、持っていないことがバレたぁ(笑)。

佐倉:怪しいなぁ(笑)。

爆発:まあここは、確実に投げておきましょう。

『ストリートファイターライバルズ』
▲投げ技は相手カードの特殊効果を無効にするため、ダッドリーはガードのかいなく投げられて3ダメージ!

カナイ:お互いイニシアティブは5で同じですが、ガードでは相手にダメージを与えられないので、リュウが一方的にダメージを与えました。

佐倉:ガードの先出し効果を無効化されてしまったのは痛い……。

爆発:(そろそろカウンター系の技が来そうだからこれかな?)……3枚目はこれで。

佐倉:そろそろ反撃したい。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲イニシアティブはダッキングストレートの方が上だが、ダッキングストレート自体の特殊効果でイニシアティブの大小が逆転し、リュウの竜巻旋風脚がヒット!

爆発:よしっ!

カナイ:竜巻旋風脚はセービングアタック系の技を潰す技なのですが、見事に決まりましたね。ダッドリーは2ダメージ受けて、残りの体力が5になりました。ここからはウルトラコンボのコークスクリュークロスが使えます。

佐倉:コークスクリュークロスをイニシアティブが7の技に当てれば、10ダメージで大逆転できるのでまだまだこれからです!

爆発:7出すの怖いなぁ……(弱パンチは捨ててるけど)。

カナイ:そしてお互いに今の技の特殊効果で、次の攻防のイニシアティブが2上昇します。この辺から、相手の残り手札を予想して、次に出す技カードを考えた方がいいですね。

あべくん:イニシアティブが5の技カードを出したら、2上昇して7になるので、コークスクリュークロスの10ダメージを受けちゃうんですか?

カナイ:いえ。説明書に書いてあるのですが、相手のイニシアティブを参照する特殊効果は、相手の技カードに記載された数値そのものを参照します。ですのでイニシアティブが最初から7の技カードにしか、10ダメージは発生しません。

佐倉:カナイさんの解説が続いている間もずっと悩んでます……。

爆発:(……もうダッドリーはイニシアティブが4と6の技がないから、リュウのセービングアタックは相打ちしか狙えない。まだ4枚目でイニシアティブが7のスーパーコンボは使われないし、今のうちに使っておくか)……悩むけどこれかなぁ。

佐倉:私も決まりました。では4枚目、せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲4攻防目は、ダッドリーのクロスカウンターの特殊効果でイニシアティブが引き分けになり、お互いに3ダメージ!

カナイ:これでリュウの残り体力が7なのに対して、ダッドリーの残り体力は2! ダッドリーピンチです!!

あべくん:だんだん手札が減っていくので、終盤になったら詰みになる可能性もあるんですか?

カナイ:あります。そういう状況にうまく追い込んだということですね。そして次は5枚目なので、ここからはスーパーコンボの技カードも使えます。スーパーコンボは、イニシアティブが7でダメージが5と、かなり強力です。

佐倉:ただしイニシアティブが7だから、ウルトラコンボで潰されると、10ダメージで一発K.O.なんですよね。

カナイ:はい。ですので相手がウルトラコンボを使える状況では、なかなか出しにくいです。

佐倉:……手札はもう4枚しかないのにかなり迷ってます。

爆発:(こっちはまだ体力が7も残っているから焦らずいこう。次で勝てばいいから、ここは波動拳でけん制だな)……こちらも迷いましたが決まりました。

佐倉:こちらも決めました。では5枚目。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲5攻防目は、ダッキングアッパーの特殊効果でイニシアティブの大小が逆転! リュウは5ダメージを受けて一気にピンチに!!

カナイ:これで勝負はわからなくなりましたね!

爆発:スーパーコンボの真空波動拳なら勝ってたのかぁ。

佐倉:この状況では、7の真空波動拳は出さないだろうと思ったんですよ。大逆転のウルトラコンボも残ってますからね。

爆発:そうですね。だからこれは仕方ないかな。

カナイ:ちなみにセービングアタック系の技は基本的に、イニシアティブが7の技カードには効かないようにしています。動きが早過ぎてセービングアタックが間に合わないイメージですね。

佐倉:これで残り体力的にはお互い2ずつで追いつきました。でも波動拳の効果で、リュウの次の技カードはイニシアティブが2上がっちゃうんですよね。

爆発:(7の真空波動拳を出すと、ウルトラコンボ以外の3枚に勝てる。4の昇龍拳を出すと、レバークラッシャーとウルトラコンボの2枚に勝てる。1の滅・波動拳を出すと、レバークラッシャー以外の3枚に勝てる。なら3枚に勝てる真空波動拳か滅・波動拳を出そう)。

カナイ:ダッドリーが投げ技のレバークラッシャーをまだ見せていないのはおもしろいですね。最初に選ばなかったのかもしれませんが。

爆発:(相手カードの特殊効果を無効にできる投げ技はかなり強いから、まだ大事に持っている可能性が高い気がする。逆にウルトラコンボは最初に捨てている可能性があるかも? それなら真空波動拳で勝利確定だ!)……決めました。

佐倉:……これにしましょう! では6枚目。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲6攻防目は、ダッドリーがマシンガンブローを放とうとするも、波動拳のけん制から続けざまに放たれた真空波動拳には対応できずK.O.!!

佐倉:ウルコンが正解だったかぁ。

爆発:途中で追いつかれましたが、なんとか勝てました!

カナイ:リュウのイニシアティブが伸びていたので、ウルコンで勝負した方が勝率は高かったかもしれません。

佐倉:そうですね。ちょっと焦って判断を誤りました(笑)。ちなみに最初に伏せていた技カードは投げ技のレバークラッシャーでした。

爆発:それは予想外でした! でも予想は外れたけど勝ったからいいか!!

あべくん:相手がどの技カードを持っているのか、完全にはわからないところもおもしろいですね!

1回戦第2試合:あべくん(ザンギエフ)VSカナイ(春麗)

『ストリートファイターライバルズ』
▲ザンギエフの技一覧。安直なガードは投げ技の餌食に!
『ストリートファイターライバルズ』
▲春麗の技一覧。素早い下段蹴りで相手の動きを誘導し、追撃を決める!

カナイ:ザンギエフの特徴は、やはり投げ技ですね。スクリューパイルドライバーはイニシアティブが5となかなか高いうえ相手の技カードの特殊効果を無効にし、さらに5ダメージも与えます。体力は全員10なので、スクリューパイルドライバーを2度決めるだけでK.O.です。

あべくん:ガンガン投げますよ!

カナイ:対して私が使う春麗の特徴は下段蹴りです。イニシアティブが7で、特殊効果を考えなければ最速。しかも“相手は次の攻防で先にカードを公開しなければならない”という強力な特殊効果も付いています。空中投げの龍星落も原作通りにかなり強いですね。

爆発:あべくんは初プレイなので、最初は練習試合にしましょうか。

あべくん:そうですね。よろしくお願いします!

『ストリートファイターライバルズ』
▲練習試合の結果は、スーパーコンボが相打ちになり、ダブルK.O.で引き分け!

カナイ:結構追い込んでいたのに引き分けかぁ。

佐倉:これは大番狂わせもあるんじゃないですか!?

あべくん:でも次は僕のクセとかを見抜かれそうで怖いですね(笑)。

爆発:では本番ですね。本番ではカナイさんの背後から、カナイ戦略を盗み見ますよ!

『ストリートファイターライバルズ』
▲カナイさんはイニシアティブが5の龍星落と、3のセービングアタックを使わないことに。
『ストリートファイターライバルズ』
▲そして両者が公開した技カードは、龍星落とイニシアティブが7のダブルラリアットでした。

佐倉:あべくんさんは練習試合と同じでダブルラリアットを外しましたね。比較的残す人が多い技カードですが、果たしてどうなるか。

カナイ:では1枚目はこれで。

あべくん:これにします。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲1攻防目は、お互いガードで様子見!

あべくん:様子見をしたかったんですよ(笑)。

カナイ:その気持ちよくわかります(笑)。

あべくん:次はこれでいってみようかな。

カナイ:ではこれで。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲2攻防目は、春麗の気功拳がザンギエフのセービングアタックで強引に潰された!

カナイ:やってもうたー!

爆発:セービングアタックのイニシアティブ大小逆転の効果で春麗に3ダメージですね。

カナイ:情けない負け方をしたら、泣きの1回をお願いするかもしれません(笑)。

爆発:そんな弱気にならないでください(笑)。

あべくん:悩むなぁ……決めました。

カナイ:次は……これかなぁ。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲3攻防目は、スクリューパイルドライバーを狙って近づいてきたザンギエフに、春麗の百裂脚がクリーンヒット!

カナイ:よし、2ダメージ! でも特殊効果を無効にされたので少し予定が狂いました。

あべくん:ダメかぁ。

爆発:でもまだ体力的にはザンギエフの方がリード!

あべくん:1ダメージ差じゃまったく安心できませんよ(笑)。

カナイ:次はこれにします。

佐倉:おっ、早い。事前に決めていたんでしょうか。

あべくん:これだな。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲4攻防目は、ザンギエフのロングキックを、春麗が下段蹴りで潰して2ダメージ! これでザンギエフの残り体力は6!!

カナイ:イニシアティブが1差のギリギリの勝利は嬉しいです!

爆発:しかも下段蹴りの特殊効果で、次の攻防ではザンギエフが先にカードを公開! これは厳しいか!?

あべくん:うわぁ厳しい。一応、ロングキックの特殊効果でイニシアティブは1上がるけど。……あっ、春麗ってまだ残り体力7だからウルコンの気功掌は使えませんよね?

カナイ:はい。技カードを持っていたとしても使えません。

あべくん:では、イニシアティブが1上がって8になったスパコン、ファイナルアトミックバスターを出します。これなら何が来ても勝てる気がする。

カナイ:これは仕方ないですね……。これを出します。

『ストリートファイターライバルズ』
▲5攻防目は、ファイナルアトミックバスターを防げない春麗が、ダメージ覚悟でスピニングバードキックを提出! 5ダメージを受けて春麗の残り体力は2!!

カナイ:次が大事ですね。春麗の残りの技は……。

あべくん:残りの技カードは3枚しかないですが、メチャクチャ悩みます……。

佐倉:どちらもかなり悩んでますね。

爆発:ゲームデザイナーの意地を見せるか、初心者の大金星があるか!

カナイ:これで。

あべくん:勝負です! せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲6攻防目は春麗のスパコン、千裂脚が華麗に決まった! 5ダメージを受けてザンギエフの残り体力は1!!

カナイ:スパコンで反撃できた!

あべくん:こっちの残り体力は1で、春麗も残り体力は2。次で決着がつきそうですね。

佐倉:残り手札はお互いに2枚なので、何を残していたかで勝負が決まるでしょうね。

カナイ:一点読みで、このカードにします。

あべくん:これしかないよなぁ……。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲運命の7攻防目! 春麗の龍星落が問答無用で決まってK.O.!!

カナイ:何とか勝てました! イニシアティブが5のフライングパワーボムを出されたらダブルK.O.でしたが、たぶん持っていないだろうと。

あべくん:はい、持ってませんでした。いや~、悔しいけどおもしろいですね!(笑)

カナイ:最初にイニシアティブが4のスピニングバードキックをうっかり残してしまったので、かなり苦労しました。ザンギエフに対しては、イニシアティブ4の技カードはほとんど効かないんですよ。ウルコンかガードが出た時にだけなんとか効果を発揮できるくらいで。

佐倉:なんで残しちゃったんですか!

カナイ:疲れていたんですかね(笑)。

爆発:では私とカナイさんの決勝戦ですが、使用キャラクターはまだ出ていない4人からランダムで決めましょう。

カナイ:せっかくですし、決勝は2本先取のルールで闘いましょう!

爆発:わかりました!

決勝戦第1試合ダイジェスト:爆発(ガイル)VSカナイ(ポイズン)

『ストリートファイターライバルズ』
▲ガイルの技一覧。ガード/溜めでチャンスを待ちガイル!
『ストリートファイターライバルズ』
▲ポイズンの技一覧。バックフリップとハニートラップで自分のペースに持ち込め!
『ストリートファイターライバルズ』
▲最初に両者が公開した技カードは、ガイルが7のスピニングバックナックル。ポイズンが4のウィップオブラブ。
『ストリートファイターライバルズ』
▲1攻防目は、エオルスエッジとソニックブームが相打ちになり、互いに2ダメージを受ける。
『ストリートファイターライバルズ』
▲2攻防目も、両者ガードで互いにノーダメージ。ただしガイルのガード/溜めは特殊効果で、次の攻防のイニシアティブを2上げる。
『ストリートファイターライバルズ』
▲3攻防目も、ラブミーテンダーとドラゴンスープレックスがイニシアティブ7で相打ちになり、互いにダメージ。ガイルは残り体力5で、ポイズンは残り体力4。
『ストリートファイターライバルズ』
▲4攻防目は、ガード/溜めをしているガイルをポイズンがスラップショットであっさり投げて3ダメージ! ガイルは残り体力2!
『ストリートファイターライバルズ』
▲5攻防目は、ガイルのサマーソルトキックをポイズンがバックフリップで回避! さらにバックフリップの効果でガイルは次の攻防で先にカードを提出。
『ストリートファイターライバルズ』
▲6攻防目は、ガイルが先にスパコンのダブルサマーソルトを提出。ポイズンは他に対応する方法がなく、仕方なくスパコンのサンダーウィップを決めて相打ちに! 互いに5ダメージでダブルK.O.による引き分け!!

佐倉:いい試合ですね!

あべくん:ドキドキします!

カナイ:バックフリップをうまく決めたのに、相打ち引き分けかぁ……。セービングアタックじゃなくてウルコンのラブストームを手札に残すのが正解だったかなぁ。

爆発:危ない危ない。

カナイ:あっ、爆発さんもウルコンのサマーソルトエクスプロージョンを捨ててたんですね。

爆発:捨ててました! ダブルK.O.の場合は両者1勝扱いで、次が最終戦ですよね。

カナイ:はい。1試合目を踏まえて使う技カードを考えます。しかしガードが強力なガイルに対しては、投げ技が多いキャラクターだと相性がいいのですが、ポイズンは投げ技が1枚しかないので若干不利かもしれません……。

爆発:弱気だ!

決勝戦第2試合:爆発(ガイル)VSカナイ(ポイズン)

『ストリートファイターライバルズ』
▲ガイルはウルコンのサマーソルトエクスプロージョンと、サマーソルトキックを最初に抜き、サマーソルトキックを公開。第1試合最後の流れでウルコンは大事と思わせておいて、自分はまた使わないという作戦。
『ストリートファイターライバルズ』
▲対するポイズンは第1試合と同じくウィップオブラブを公開。

カナイ:あっ! ハニートラップからウィップオブラブにつなげるコンボが強力だから、それを狙えばよかったかなぁ。でももう公開しちゃったので、これで大丈夫です。

爆発:これでもしハニートラップも捨てていたら、とんだ三味線野郎ですよ(笑)。さて、さっきと同じ闘い方だとまたダブルK.O.になっちゃうから、闘い方を変えますね!

あべくん:お互いに相手の思考を揺さぶってますね(笑)。

爆発:1枚目はわからないので気軽にこれで。

カナイ:いやぁ、本気で遊ぶとなると1枚目から気軽には出せませんよ! ……これにします。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲1攻防目はポイズンのラブミーテンダーを、ガイルがガードして1ダメージに抑える!

カナイ:まあそうですよね。1ダメージを与えたけど……。

爆発:代わりに次はポイズンが先出しで、ガイルのイニシアティブは2上昇なので、今の攻防は実質こちらが勝ちですね。

カナイ:そうですね。こちらが出す技カードは……。イニシアティブが6のエオルスエッジです。今ならサマーソルトキックで相打ちにできますよ!

爆発:(せっかくの先出しチャンスだから相打ちではなくノーダメージにしたい。となるとイニシアティブ5以上の技カードになる)……ここで投げる必要はないと思うのでソニックブームで!

『ストリートファイターライバルズ』
▲2攻防目は、イニシアティブの上がったソニックブームがエオルスエッジに競り勝ってポイズンに2ダメージ!

カナイ:特殊効果は互いにイニシアティブが2上昇なので、次の攻防は同条件ですね。

爆発:(ポイズンは今はイニシアティブが7の技カードを使えないから、こっちが7のスピニングバックナックルを出せば、ガード系以外なら勝てるかな)……。

カナイ:決めました。

佐倉:序盤からカナイさんが劣勢ですね。

爆発:そんなことないですよ。次で素直に攻めて逆転されますから! せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲3攻防目は、ガイルのスピニングバックナックルをポイズンがガードしてノーダメージ!

爆発:やっぱり素直過ぎたかな。

カナイ:はい、これは予想通りでした。1攻防目と逆の状況になりましたね。

爆発:(ガードは投げられるから論外。サマーソルトキックとソニックブームはどちらもハニートラップで対応されて、次にイニシアティブが12のサンダーウィップで攻められそうなのでできれば避けたいから)……ここはドラゴンスープレックスで!

カナイ:これは……うまく対応されちゃったか。

爆発:ハニートラップの特殊効果を無効化できるなら、1ダメージくらい安いもんよ!

カナイ:……その誘いに乗りましょう。

『ストリートファイターライバルズ』
▲4攻防目は、ガイルのドラゴンスープレックスをポイズンがハニートラップで潰して1ダメージ与えるも、特殊効果は無効に。ガイルの残り体力は8。

あべくん:もう5枚目なのに、お互いほとんどダメージを受けてませんね。

佐倉:どちらも防御が得意なキャラクターですからね。

カナイ:これはお互いに体力が残りすぎて、ウルコンが使えなくて困るパターンかもしれませんね。……これにします。

爆発:(そろそろガードを出しておかないと、せっかくの相手先出し効果を生かせる技カードが残っていない可能性があるな)……ポイズンはまだバックフリップが残ってるなぁ。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲5攻防目はポイズンのスパコン、サンダーウィップをガイルがガードするも、体力が3削られて残り体力は5に。

カナイ:よしっ……じゃない! これはヤバい気がするなぁ……。たぶん最初にサマーソルトキックを2枚捨てているから……。

爆発:まあまあ、こんな時こそバックフリップで仕切り直しじゃないですか?

カナイ:……誘導されているようで嫌な予感もしますが、それしかないですね。

爆発:これで見えていない技カードはラブストーム、セービングアタック、スラップショットの3枚。第1試合で苦労したからラブストームは残してそう。投げとセービングアタックなら、セービングアタックを最初に捨ててそうだなぁ。ガイルのサマーソルトキックはセービングアタックを無効にするし。

カナイ:ガイルのサマーソルトキックにはアーマーブレイクが付いているので、セービングアタックを無効化します。そして、かなり分析されてる(笑)。

爆発:(あっ、今ソニックブームでイニシアティブを2上げれば、3枚のどれが来てもサマーソルトキックで一方的に勝てるな)……ソニックブームを出します。

『ストリートファイターライバルズ』
▲6攻防目はポイズンがバックフリップでノーダメージにするも、ソニックブームによりガイルの次の攻防はイニシアティブが2上昇。

佐倉:残りの技カードは2枚! ポイズンの残り体力は8で、ガイルは5です!

カナイ:体力がありすぎてウルコンが出せない……。これはまたダブルK.O.かなぁ。

爆発:おや、本当だ。(ってことは今サマーソルトキックなんか出したら、最後のダブルサマーソルトがラブストームの餌食になるじゃん! 気付かせてくれてありがとうございます!!)……ではいきましょう。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲7攻防目はガイルのダブルサマーソルトがポイズンに直撃して5ダメージ! ポイズンの残り体力は3!

カナイ:そう来ますよね。そして最後の1枚がお互いにウルコンで両者5ダメージのダブルK.O.です。いやぁいい勝負ですね。ドラゴンスープレックスをわざと受けてラブストームを使える状態にしておくべきだったのかなぁ。

爆発:……じゃあ最後ですね。せーの!

『ストリートファイターライバルズ』
▲最後の8攻防目は、ラブストーム見てからのサマソ余裕でした!

爆発:なぜサマーソルトキックがないと思ったのか!

カナイ:ぐにゃあっ……。

一同:(爆笑)。

カナイ:第1試合でウルコンがなくてお互い苦労してたから、絶対に入れてると思ってしまいました……。

爆発:そんな雰囲気だったから、あえて入れない方がカナイさんの予想を裏切れるかなと軽い気持ちで!

カナイ:お見事! 参りました!!

佐倉:決勝戦にふさわしい、素晴らしい試合でしたね! 時間も結構かかりましたし。

あべくん:記事では短くまとめられると思いますが、2人とも相当考えてましたからね。

爆発:それだけ真剣に闘っていたということで!

原作の雰囲気を再現するために、締切ギリギリまで調整!

爆発:ではここからは『ストリートファイターライバルズ』の制作秘話などをインタビューさせてください。まずは本作開発の経緯からお願いします。

カナイ:以前、キュービストさんから『R-Rivals(アールライバルズ)』というカードゲームを出していただいたのですが、おかげさまで売上、評判ともになかなか良かったんです。

 また、キュービストさんはそもそもゲームの攻略本を作られている会社なので、いろいろな所にコネクションがあったんですね。それで「『R-Rivals』のシステムをもとにして、有名な作品とコラボレーションしたゲームを作れませんか?」という話があって、実現できたらいいなと考えていまして。

『ストリートファイターライバルズ』
▲本作のもとになった『R-Rivals』は1,296円(税込)。全国のアナログゲームショップや、キュービストさんの“GameLife オンラインショップ”で好評発売中です。

佐倉:それでカプコンさんに許可をいただけたので、作らせていただくことになりました。

カナイ:キュービストさんの社内に『ストリートファイター』シリーズに詳しい方もいらっしゃったので、その方からキャラクターの特徴などを伺ったりしながら、各キャラクターの技の内容などを考えていきました。

爆発:佐倉さんはどのような部分を担当されたのでしょうか?

佐倉:主にカプコンさんとカナイさん、それから別天さんとのやりとりや解説書のデザイン監修、その他雑務などですね。

爆発:イラストを担当されたのは別天荒人さんですが、どのようなきっかけで別天荒人さんに決まったのでしょうか?

『ストリートファイターライバルズ』
▲別天荒人さんが担当されたのは8人のキャラクターイラスト。

佐倉:お付き合いのあるイラストレーターさんやマンガ家さんのなかから、お願いできそうな方を数名ピックアップして、どの方がいいかをカナイさんに相談したんですよ。

カナイ:最初はイラストだけを見せてもらったんですよね。どれも素晴らしかったのですが、ゲームの雰囲気に一番ピッタリだったイラストを選んだんですよ。それからしばらくして、そういえばまだイラストレーターさんの名前を知らないなと思って聞いてみたら「実は別天荒人さんです」と言われて「えーっ!」って(笑)。

爆発:イラストを見ただけでは気付かなかったんですね。

カナイ:恥ずかしながら……。まさか別天荒人さんが候補に挙がっているなんて夢にも思いませんでしたし。

爆発:登場している8キャラクターはどのようにして決まったのでしょうか?

佐倉:先ほども話に出た弊社の『ストリートファイター』に詳しい人間に、新旧織り交ぜつつバトルスタイルもバランスよくなるようにキャラクターを選定してもらい、カプコンさんにも相談して、この8人になりました。

カナイ:もう少し具体的に話すと、そもそも『ストリートファイターライバルズ』『ウルトラストリートファイターIV』を題材にしています。そのため『IV』のキャラクターからポイズンとジュリが入り、あとは人気キャラクターや定番キャラクターが入ってこの8人となったようです。

爆発:キャラクターの技性能を考える際に、苦労した点や心がけた点はありますか?

カナイ:実はそれほど時間はかからなかったので、わりとすんなり作ることができました。

佐倉:そうでしたね。

カナイ:それは、イニシアティブが一部を除いて1から7までしかないことなど、基本的なルールをもともとの『R-Rivals』から大きく変化させないと決めていたからです。その枠組みの中で、どういう風にキャラクターの個性を表現するのか突き詰めました。

 例えばザンギエフなら、投げ技がたくさんあって性能も強い代わりに、動きが遅いのでイニシアティブを上昇させるのは苦手、という感じでカードゲームらしく落とし込みました。

佐倉:時間がかかったのは最後の調整くらいですね。

カナイ:そうですね。おおむねスムーズに作れたのですが、いくつかの技はうまく原作を再現できずに締切ギリギリまで調整していました。

 基本的にはイニシアティブごとに技のカテゴリが決まっていて、7は出が早い技。6は飛び道具や次を有利にするけん制技。5が投げ技。4が高威力だけど少し当てにくい技。3がセービングアタックやカウンター系の技。2がガードで1がウルトラコンボ。

 そして0はキャラクターごとにさまざまな特徴を持たせた特殊な技ということで、ポイズンのバックフリップやダッドリーのクロスカウンターなどが0になりました。

 しかしリュウとケンの竜巻旋風脚や、ジュリの風水エンジンなどは群を抜いて特徴的な技だったので、それをどこに当てはめてどんな効果にするのかはギリギリまで悩んで、佐倉さんに迷惑をかけました。

『ストリートファイターライバルズ』
▲ジュリの風水エンジンは、以降のすべての攻防を有利にする効果を持ちます。わざと体力を5以下にして条件を見たし、できるだけ早めに使うのが勝利のカギ?

佐倉:いえいえ。

カナイ:このままだと原作のイメージと違いすぎるので直したいです、と伝えてギリギリまで。キャラクターで言えば、ダッドリーやジュリには苦労した気がします。

佐倉:確かにその2人は結構変わりましたよね。

カナイ:『ストリートファイター』シリーズのファンが遊んだ時に、「もとのゲームと全然違う」と思わせてしまったら受け入れてもらえないだろうなと。

 例えばザンギエフの投げ技をガードできたらおかしいですよね? だからザンギエフのウルコンとスパコンのみ、イニシアティブが2のガードを無効にするという特殊効果を加えました。

 アナログゲーム制作の観点で言えば、特殊効果のテキストが長くなってわかり辛くなるのであまりよくないのですが、原作再現の観点から考えたらこの特殊効果は必須だろうと。

『ストリートファイターライバルズ』
▲ザンギエフは10枚中、5枚のカードが投げ技。ガードを多用する相手にとても相性がいいです。

 もちろんゲームとしてつまらなくなってしまっては元も子もないので、ゲームのおもしろさを損なわないように注意しながら、“原作とは大きく異なる動き”を締切ギリギリまで可能な限り減らしました。

 逆に各キャラクターの強さに差があることに関しては、それほど気にしませんでした。もちろん100戦中95%負けるようなバランスだったらダメですが、60%負けくらいなら問題ないかなと。

佐倉:最終チェック時は、『ストリートファイター』に詳しい人間が社外で仕事をしていたので、受話器を片手に最終チェックをしていました。

カナイ:うまく再現できていない技が4、5枚あったので、その技の詳しい性能などを何度も質問しました。それがうまくいったかどうかは、プレイしていただいた方の感想に委ねます。

続編ではベガたち悪役が大暴れ!?

爆発:そして、東京ゲームショウ2015のカプコンブースで先行発売されたのを皮切りに現在は好評発売中ですが、評判はいかがですか?

佐倉:想定していた以上に評判はいいですね。

カナイ:遊んでいただいた方からはおおむね「おもしろい」と言ってもらえたので、ひとまずはホッとしました。

佐倉:売れ行きも、当初見込んでいたよりもいいペースです。

カナイ:そうなんですか、よかった(笑)。

佐倉:もとになった『R-Rivals』が、弊社のアナログゲーム作品の中では物すごく売れているんですよ。それを受けて作ったわけですが、『R-Rivals』を持っている方でも『ストリートファイターライバルズ』を買ってくださる方が結構いらっしゃって。

カナイ:最終的にはゲーム内容はだいぶ変わりましたからね。

佐倉:『ストリートファイター』ファンの方にも手に取ってもらえていますし、このまま広がり続けていって欲しいですね。

爆発:それだけ好調でしたら、続編にも期待しちゃっていいのでしょうか!

佐倉:今後もさらに応援していただければ、いずれお届けできるかもしれません。

カナイ:在庫がある程度なくなれば、ということですね(笑)。

爆発:もし続編があるなら、次はこのキャラを出したいといった要望はありますか?

カナイ:いっぱいありますね。登場していない人気キャラクターはまだまだいますから。

佐倉:個人的にはベガを出したいですね。

カナイ:人気的にも、悪役から何人かは出すことになりそうですね。

佐倉『ストリートファイターV』も発売されましたから、その点についても考える必要があるかもしれません。

『ストリートファイターライバルズ』
▲『ストリートファイターV』には新キャラクターとして、ファン、ララ、ラシード、ネカリが参戦。いずれ彼らが『ストリートファイターライバルズ』に登場する可能性も!?

あべくん:キャラクターが多いから、どのキャラクターを登場させるかについてはかなり悩みそうですね。

カナイ:あとは技カードでどのように差別化できるかですね。ゲームデザイナー的には、1作目と混ぜて遊べるように作りつつも、新しい要素を入れてみたいなとは思います。アナログゲームファンと『ストリートファイター』ファンのどちらの期待にもなるべく応えたいですね。

爆発:楽しみです! キュービストさんから発売されたカナイさんのゲームは『ストリートファイターライバルズ』で4作目ですが、今後もキュービストさんからカナイさんのゲームは発売されるのでしょうか?

カナイ:アナログゲームを世に出していただける会社はそれほど多くないので、こちらとしては今後もぜひよろしくお願いします。もちろんそのためには私がもっと素晴らしいゲームを作っていかなければいけないのですが(笑)。

佐倉:こちらもぜひよろしくお願いします(笑)。

爆発:では最後にひと言ずつメッセージをお願いします。

カナイ『ストリートファイターライバルズ』は、アナログゲーム初心者でも遊びやすいシンプルなルールにしつつも、原作格闘ゲームの雰囲気をできるだけ再現することに注力した作品です。

 『ストリートファイター』ファンの方に、アナログゲームのおもしろさを示せたら嬉しいですね。逆にコアなアナログゲームファンの方同士が遊んでも、今回の記事のような白熱の読み合いを楽しめると思います。

あべくん:『ストリートファイター』ファンでアナログゲーム初心者の自分も、今日が初プレイでしたが、とてもおもしろかったです!

佐倉:カナイさんも僕も、続編はぜひ作りたいと思っていますので、すでに持っている方は周りのお友だちに広めていただけると嬉しいです。カナイさんが言った通り、初心者でも楽しく遊べる内容なので、勧めやすいと思います。

カナイ:1ゲームが短いのでちょっとした空き時間に遊ぶこともできますし、今回遊んだみたいにトーナメント戦やリーグ戦にすれば多人数でも遊べます。そういう幅広い楽しみ方ができるゲームなので、いろいろなシーンで遊ばれていたら嬉しいですね。

爆発:1セット買えば最大8人で遊べますもんね。

カナイ:そうですね。同キャラクター対戦がしたい場合はもう1セットお願いします(笑)。

電撃オンライン読者1名に『ストリートファイターライバルズ』をプレゼント!

 今回はキュービストさんの『ストリートファイターライバルズ』のプレイとインタビューをお届けしました。『ストリートファイター』の雰囲気と白熱の読み合いを楽しめる、2人用対戦カードゲームの傑作ですよ!

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『ストリートファイターライバルズ』
▲『ストリートファイターライバルズ』の製品版と非売品ポストカードのセットを1名様にプレゼント!

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