2016年3月1日(火)
『グリムノーツ』シナリオ集“しあわせの団子”。東海道五十三次キャラの想いの行方は?
スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムノーツ』のキャラクターイベント“しあわせの団子”のセリフ集を掲載します。
『グリムノーツ』は、世界中のさまざまな童話を題材にした“新解釈”RPGです。与えられた運命を演じることを定められた世界で、演じる役割を与えられなかった主人公たち。
彼らが“役割を演じる”ことと“役割を与えられない”ということに対して立ち向かう、RPGの意味を問いかけるゲームとなっています。
“しあわせの団子”は2月15日から2月29日まで開催されたキャラクターイベントで、“東海道五十三次”の茶屋“瓦屋”から、倉餅餡子、倉餅桃華、風切草之庵、瓦戦兵衛が登場して、冒険をサポートしてくれました。
◆ストーリー
“てんがんの団子”……それはこの想区に伝わる食べた者の願いを叶える不思議なお団子。
そのレシピを主人公たちが偶然にも手に入れてしまい、想区に歪みが生じ始めて……。
七転八起
◆◆◆峠のふもと◆◆◆
????(倉餅餡子):―――むかし、むかし、この峠のふもとに『てんがんの団子』という不思議なお団子を作る職人さんがいらっしゃったそうです。
食べた人の願いを叶えるという不思議なお団子。どこかにその作り方を書いた巻物が残っているそうですが、本当かどうかはわかりません。
それでも私は巻物を見つけ出さなければなりませんでした。『てんがんの団子』を作って、あの人に渡すために…
…あっ、いけない、自己紹介まだでしたね!
私、倉餅餡子ともうします! 峠ふもとの茶屋で働いてますのでっ、お立ち寄りの際はどうぞご贔屓に…―――
◆◆◆しちくり峠・ふもとの森◆◆◆
倉餅餡子:はぁ、結局なにも見つからなかったな…
『運命の書』にはこの森で『てんがんの団子』の手がかりを見つけるってあったけど本当かな…?
まぁ、いいか。急いでるわけでもないし…頼まれていた材料は集まったよね。早く戦兵衛さんに届けてあげないと…
????(シェイン):姉御、姉御、さっき変な紙の切れ端を拾ったのですが、なんですかね、これ。
『てんがんの団子』って書いてあるみたいなんですけど。
倉餅餡子:え…いまの声…たしかに『てんがんの団子』って…!
レイナ:なにかしら。レシピの一部のようにも見えるけど、この想区に伝わるお団子かなにかかしらね…
タオ:団子か…考えたら腹が減っちまったな…おい、とっととこの森を抜けようぜ。峠のふもとには茶屋があるっていうしよ。
主人公:そうだね。いったんふもとに着いたら、休憩して…そのあと峠道を越えていけば、この想区もすぐに出られる…
倉餅餡子:す、すすいません! 旅のお方。その紙、見せてもらっていいですか!?
シェイン:へっ? あ、はい。これです。
倉餅餡子:やっぱり! 『てんがんの団子』の巻物! あ、あの、これどこで拾いましたか!?
シェイン:んー、森を歩いていたら、風に舞ってきたのを拾った感じですかね。それ以外はなにも…
倉餅餡子:ほんとにですか!? ほかに思い出せることはありませんか!? もっとくわしく思い出して!!!
シェイン:……………た、タオ兄。
主人公:あのシェインがこんなに引いているとこ、初めて見た…
タオ:あいつは自分が攻めるのは得意だけど、受け身に回るとほんとに弱いからな。基本、精神的な防御力は低い。
倉餅餡子:こんなところで立ち話もなんですね! うちの店へ来てください! お話はそこでくわしく聞きましょう!!
レイナ:いや、私たちはべつに…
倉餅餡子:大丈夫です! うちにはとっておきの団子や和菓子も用意していますから。
ささ、案内しますので!私についてきてくださーい!
主人公:…またひと波乱なにか起きそうだね。
◆◆◆バトル終了後:しちくり峠・ふもと◆◆◆
主人公:―――餡子さんに連れられて、僕たちは峠ふもとの茶屋、『瓦屋』にたどり着いた。
そこでお団子をご馳走になりながら、レシピについて根掘り葉掘り聞かれた僕たち。
どうやらとても貴重なものらしいんだけど…―――
シェイン:疲れました…こっちが主導権握れない会話、ほんとストレスが溜ります…
レイナ:ま、いいじゃない。美味しいお団子、ご馳走になったんだから。それじゃあ私たちもまた出発しましょうか。
タオ:だな。あの峠を越えれば、この想区を出られるんだろ? 遅くとも今晩中には『沈黙の霧』に出られる…
????(瓦戦兵衛):あの峠道を超えるのか? いまは通行止めで立ち入りできないぞ。
主人公:え、そうなんですか?
???(瓦戦兵衛):峠道が土砂崩れで塞がっちまってな。二、三日すればもとに戻ると思うんだが…おっと、まだ名前を名乗ってなかった。
俺は戦兵衛。『瓦屋』の店主だ。さっきはうちの店のモンが迷惑かけて、すまなかったな。
よかったら、道が開通するまでうちに泊まってくといい。餡子がまだ話聞きたそうにしていたしな。
主人公:ほんとですか!? ありがとうございます! そういえば餡子さんの姿を見かけませんけど…
瓦戦兵衛:あいつなら常連のとこまで届け物にいってる。すぐには帰ってこないだろうがな…
◆◆◆しちくり峠・ふもと◆◆◆
????(風切草之庵):夏風に 吹かれ散りゆく わがこころ…うむ。まずは一句できあがりましたね。
倉餅餡子:草之庵さまー! お待たせしました。瓦屋みたらし団子です!
風切草之庵:ああ、餡子さん。いつもありがとうございます。よかったら、一緒にお団子を食べませんか? ちょうどお茶を点てたところなのですよ。
倉餅餡子:え!? そんな、草之庵さまのお茶を飲むなんて恐れ多くて…それに私、茶道の作法なんて全然わからないですし…
風切草之庵:なあに、気楽にお茶を楽しめばいいのです。形にとらわれる必要などありません。もしかしてご迷惑でしたか?
倉餅餡子:い、いいえ全然これっぽっちも! それじゃ、あの、いただきます。
え、ええと、けっこうなお手前で…
風切草之庵:はは、そんなに固くならず。うむ、やはり瓦屋の団子は特別だ。心が満たされそうです。
倉餅餡子:あ、ありがとうございます…
(草之庵さま。知っていますか? 私の『運命の書』には、こう書かれています。『てんがんの団子』をつくり、あなたに渡す)
(それで私と草之庵さまが……いやいや、ないって。私なんかと、茶道の若き家元である草之庵さまが結ばれるなんて…)
(でも、いいんです…いまは草之庵さまにこうして和菓子をお届けして、お声を聞くことができるのであれば…)
とっても、おいしいです…お茶とお団子…
質実剛健
◆◆◆しちくり峠・ふもと◆◆◆
瓦戦兵衛:きょうの仕込みはこれでいいな。餡子、店番たのむぞ。
倉餅餡子:あ、はい。でも戦兵衛さん、どちらに?
瓦戦兵衛:ちょっと町のやつらと一緒に、土砂運びの手伝いをしてくる。帰りは遅くなるかもしれないな。
主人公:あ、それだったら僕たちも手伝います。泊まらせてもらっているのに待つだけなんてのも、悪いですし…
瓦戦兵衛:それは助かる。なら、一緒に来てくれ。
道中、妙なもんも現れるって噂だ。用心はしといてくれよ。
倉餅餡子:みなさーん。いってらっしゃい! お気をつけて!
◆◆◆バトル終了後:しちくり峠・峠道◆◆◆
主人公:―――峠道にたどりついた僕たちは戦兵衛さんと一緒に土砂の後片付けをした。
そのあいだ僕たちは戦兵衛さんに餡子さんのこと、『てんがんの団子』のことを尋ねてみた…―――
瓦戦兵衛:てんがんの団子? このあたりに伝わる昔話だな。食った人間の願いを叶える団子、だったか? それがどうかしたのか?
主人公:餡子さんがずっと気にしていたみたいでしたから。なにかあるのかなって…
瓦戦兵衛:そうか…オレも詳しい事情はわからん。だがもしかしたら、あいつの運命に関わることなのかもしれないな。
…あるいは草之庵に関わることなのか。
主人公:草之庵?
瓦戦兵衛:ああ、なんでもない。忘れてくれ。
…餡子はそそっかしいところもあるが、よく気のつく、いい娘だ。
誰の幸せを願ってるかわからんが…せめてあいつは幸せになってほしいものだ。
◆◆◆しちくり峠・ふもと◆◆◆
倉餅餡子:きょうの戦兵衛さん特製よもぎ団子、草之庵さま喜んでくれるかしら。私もこんな風に、和菓子を作れたらいいんだけど…
…こんな料理の腕で本当に『てんがんの団子』を作ることなんてできるのかな?
って弱気になってる場合じゃない。早く届けなくちゃ…あれ? あそこにいるのって…
????(倉餅桃華):草之庵さまぁ。いつになったら、うちと遊んでくれるんだい? こんなに、うちのことを焦らすなんて、ほんと、悪い男だねぇ。
風切草之庵:申し訳ありませんが、桃華さん。私はあまり遊びをたしなまないもので…
倉餅桃華:まぁまぁ、茶道の若き家元さんはずいぶん生真面目でいらっしゃること。うちの妹とは楽しそうにお団子食べなさるのに。
ほんと、悪い男。ウブなあの子を舞い上がらせて。もうすぐこの土地を離れてしまうというのに…茶道を広めるために外国へ行かれるのだとか…
風切草之庵:……桃華さん、それは口外しない約束ですよ。もうすぐ餡子さんも来るのですから。きょうはすこし時間がかかっているようですが。
倉餅桃華:ふふ、もしかしたらきょうはこのまま来ないままかもしれませんよ?
倉餅餡子:はぁ…はぁ…草之庵さまがもうすぐ発ってしまう? もう会えなくなってしまう…?
そんな…早く急がなくちゃ…『てんがんの団子』を見つけないと…!
目桃心招
◆◆◆しちくり峠・ふもと◆◆◆
倉餅餡子:はぁ…
主人公:餡子さん、昨日から元気ないけど、どうしたんだろ。なにかあったのかな?
レイナ:まだお団子のレシピが見つからないのかしら。それにしてはちょっと深刻な落ち込みようだけど…
倉餅桃華:ごめんくーださい。あら? 見かけない子たちがいるねぇ。楽しそうにお団子食べなさって。
倉餅餡子:!? 姉さん! なんでこんなところに!
倉餅桃華:こんなところとはなんだい。かわいい、かわいい妹の顔を見に来たんじゃないか。
こんな町外れの茶屋に引っ込んじまって、ほんとにもったいない。
倉餅餡子:…ご、ご用があるなら早めにどうぞ。私も暇じゃないんです。
タオ:餡子の姉ちゃんか? …なんだか全然雰囲気がちがうな。
シェイン:あんまり仲もよろしくなさそうですね。世の中、姉妹にもいろいろいますから。
倉餅桃華:ああ、ちょいと戦兵衛に頼みたいことがあったんだけど…いま、店にはいないのかい?
倉餅餡子:戦兵衛さんなら刃物研ぎを頼むのに、街まで行きました。夕方には戻るみたいだけど。
倉餅桃華:あら、入れ違いになっちまったのか。困ったね、私も夜から芸妓の仕事なのに…
あ、そうだ。そこのあんたら。いまは時間あるかい? ちょっと私に付き合っておくれよ
倉餅餡子:姉さん!! この人たちはうちの客なの! 無茶なこと言わないで!
タオ:まぁまぁ、オレたちはかまわねーぜ。こんなベッピンさんから指名されるたぁ、悪い気はしねーしよ。んで、なにすればいいんだ?
倉餅桃華:ふふ、話の早い人たちってうちは好きよ? じゃあ、ちょっとうちの用心棒になってもらえないかなぁ。
レイナ:用心棒? どこへ行くつもりなの?
倉餅桃華:ちょっとこの先の洞窟へ…取りに行きたいものがあるの。うちについてきて。
◆◆◆バトル終了後:しちくり峠・ふもとの洞窟◆◆◆
倉餅桃華:あー、あったあった。これよ、これよ。
主人公:玉手箱? ずいぶん古そうだけど。
シェイン:もしかして、なにかのお宝ですか!?
倉餅桃華:残念ながら、あんたたちが思っているような代物じゃないわよ。ほら。
レイナ:あれ? これはシェインが前に拾ったのとおなじもの…もしかして『てんがんの団子』のレシピ!?
倉餅桃華:そうよ、うちの母が遺した調理法の巻物。代々、そういう巻物が書かれてはここに残されてきたらしいの。ま、よくは知らないけれどもね…
これ、あんたたちに託すから、餡子に渡しておいてくれるかい?
タオ:なんだそりゃ? 自分で渡せばいいじゃねーか。
倉餅桃華:イヤだよ。あの子にとってのうちは意地悪な姉でなくちゃいけないの。そうじゃなきゃ、あの子、いつまで経っても動けないままじゃないか。
…あの子はもうちょっと欲を張るべきだ。この団子を食えば、願いが叶うっていうんなら、きっとあの子の背中を押す力にもなるだろうさ。
主人公:…わかりました。事情はわかりませんが、この巻物は預かっておきます。
でも、ちゃんと餡子さんとは仲直りしてください。それとも『運命の書』には仲直りするなって、書かれてるんですか?
倉餅桃華:…可愛い顔して、ずけずけという坊やだね。
わかったよ。ちゃんと全部カタがついたら、あの子と二人並んで、団子でもつまむさ。
◆◆◆しちくり峠・ふもと◆◆◆
倉餅餡子:…草之庵さまが行ってしまう。…もうすぐ離れ離れになってしまう。
…早く、その前に『てんがんの団子』を手に入れないと…
明鏡止水
◆◆◆しちくり峠・ふもと(夜)◆◆◆
倉餅桃華:悪かったね、こんな時間まで付き合わせて…ちゃんと巻物、あの子に渡してよ?
主人公:わかってますよ。…あれ? 戦兵衛さんたち、どうしたんだろ?
瓦戦兵衛:お前たち、帰ってきたのか! 餡子、餡子をどこかで見なかったか!?
倉餅桃華:餡子? 餡子がどうかしたの?
瓦戦兵衛:も、桃華!? どうしてここに…いや、いまはいい。
餡子のやつ、俺が店に戻った途端、用事があるって言って、急に店を出て行ったんだ。
夜になっても帰ってきやしねぇ…いまから探すところなんだが…
倉餅桃華:なんですって…!? うちも探しにいくわ! あの子にもしものことがあったら…!
????(風切草之庵):私も行きます。
倉餅桃華:草之庵さま…どうしてここに…!
風切草之庵:峠道の様子を見に来たついでに、こちらへ寄ったのです。話は聞きました。
家の者にも手伝わせます。桃華さんは餡子さんがいつ帰ってきても迎えられるように、家で待っていてください。
倉餅桃華:わかりました…!
レイナ:私たちも手伝うわ! 人手は多い方がいいでしょ!?
風切草之庵:ありがとうございます。あなた方は私と一緒に森へ来てください。戦兵衛さんは念のために町のほうを…
瓦戦兵衛:わかった。お前たち、頼んだぞ…
風切草之庵:さて、行きましょう。夜の森にはくれぐれも用心してください…!
◆◆◆バトル終了後:しちくり峠・ふもとの森(夜)◆◆◆
倉餅餡子:あいたた…どうしよう、足をくじいちゃった…このままじゃ、瓦屋にもどれない…
なにやってんだろ、私…結局、手がかりも見つけられないし…戦兵衛さんもきっと心配して…
風切草之庵:まったくです。なにをしているのですか、餡子さん。
倉餅餡子:く、くく、草之庵さま!? どうして、ここに!?
風切草之庵:どうして? 決まっているじゃないですか。あなたを探すためです。みんな、あなたを心配していたんですよ。
倉餅餡子:そう、なんですか…本当にごめんなさい…草之庵さまもいまは大変な時期なのに…
風切草之庵:…もしかして、こないだの桃華さんとの話を聞きました?
倉餅餡子:あ、え、えっと、べつに盗み聞きするつもりじゃ、なかったんですけど…
…………いつ、出発されるのですか?
風切草之庵:…あの峠道が開通したら出発するつもりです。峠を越えた先の港町に船が停泊していますので。帰ってくるのは何年先になるのか…
でももう決めたことです。茶道の心はどんな国の人間にも通じる。そのことを、私は証明したいのです。
倉餅餡子:そうですか…うん、そうですよね。草之庵さまの志はとてもご立派です。ぜひ、やりとげてください、うん。
あ、よろしければ、瓦屋の団子もぜひ宣伝してください! きっと向こうの人にも大受けしますよ!
風切草之庵:はは、それはいい。そうですね。瓦屋の団子が食べられなくなるのはさみしくなりますね…
一度、餡子さんの作った団子も食べてみたかったのですが…
倉餅餡子:ダメですよ、私のなんて…全然料理も下手ですし…
風切草之庵:前にも言いましたよね? 形にとらわれる必要などないのです。
そこにどんな想いをこめ、その想いをどう形にするのか。大切なのはそこなのですから。
倉餅餡子:想いを、どう形にするか…
風切草之庵:さぁ、行きましょう。みなさんが待っていますから。
◆◆◆しちくり峠・ふもとの森(夜)◆◆◆
倉餅餡子:これ、『てんがんの団子』の巻物…どこで手に入れたのですか…?
主人公:ええと、ある人から託されたんです。餡子さんに使って欲しいって。
倉餅餡子:…そうですか。
けど大丈夫です。もう、必要ありませんから。
主人公:え? でも、ずっと探していたんじゃ…
倉餅餡子:いいんです。もう必要なくなりましたから。
私のこの想いは、べつのものに託すことにします…
一期一会
◆◆◆峠のふもと◆◆◆
倉餅餡子:―――『運命の書』によれば、私は『てんがんの団子』を作り、それを草之庵さまに渡すことになっていた。
そうすれば最後には私と草之庵さまは結ばれる。それが私の運命のはずだった。
…それなのに、どうしてなんだろう。どうして私はいま、運命に逆らおうとしているんだろう。
けれども私の想いを形にするのは、この方法が一番だと思ったから…そうすることが大事だと思ったから…
そうして私の準備がすべて整った頃に、峠道の土砂も片付けられて、草之庵さまが出発の日を迎えた…―――
倉餅餡子:よし、これで全部できた…! いまから急げば、草之庵さまのもとにも合流できるはず…! 早く、行かなくちゃ…!
きゃっ! なに? なんなの、この怪物たち!?
いや…来ないで…草之庵さまのもとに、私は行かないといけないの! だから…!
主人公:下がって、餡子さん!
倉餅餡子:お客さん! これはいったい…
タオ:ちょろちょろ現れやがるとは思っていたが、ついに派手に暴れ始めたようだな、ヴィランどもぉ。
シェイン:こうなる前にさっさと想区を出たかったのですが…まったく餡子さんに絡んだときから、こうなるのは覚悟しておくべきでしたね。
レイナ:ねぇ、餡子。あなたはどっちに従いたい? ストーリーテラーから与えられた自分の運命か。それとも、芽生えた自分の意思か。
倉餅餡子:…私は草之庵さまに届けたい物がある。本当にただ、それだけです!
主人公:わかった。じゃあ行こう、餡子さん。あなたの意思は僕たちが守る!
◆◆◆バトル終了後:しちくり峠・ふもと◆◆◆
倉餅桃華:まったく、バカな子だよ…わざわざ自分から願いを叶える機会をふいにしちまうなんて…
瓦戦兵衛:それも含めて、自分で選んだ運命なんだろ。いい加減、あんたも妹離れしたほうがいい。
倉餅桃華:ふん、いやなこった。いまさらこの生き方を曲げるつもりはないよ。
ええい、腹の虫がおさまらないね。戦兵衛、お団子をひとつ!
瓦戦兵衛:はいよ。
◆◆◆しちくり峠・峠道◆◆◆
風切草之庵:やー、見事な景色ですね。こんな景色ともしばらくお別れですか。
最後にあの人に挨拶もしておきたかったですが…
…いえ、やめておきましょう。かえって名残惜しくなるだけですからね…
倉餅餡子:草之庵さまー!
風切草之庵:餡子さん…! どうして…
倉餅餡子:私、どうしても草之庵さまに、お渡ししたい物がありまして…これ…受けとってもらえませんか…?
風切草之庵:冊子、ですか? 和菓子の調理法がたくさん書かれているようですが…
倉餅餡子:私がまとめた、和菓子のレシピです…調理はできませんけど、レシピだけならたくさん読んできたので…
遠い地で、故郷の味が懐かしくなったら、ぜひ使ってください。私はいつも、草之庵さまの平穏を願っていますから…
風切草之庵:ありがとうございます。受け取らせていただきます。…餡子さん。私からもひとつ、お願いごとを申し上げてもよろしいですか?
倉餅餡子:なんですか?
風切草之庵:何年先になるかわかりませんが、必ず私はここに帰ってくるつもりです。
だからそれまで、瓦屋で待っていてください。必ずあなたを迎えに参りますから。また一緒に瓦屋の団子を二人で食べましょう。
倉餅餡子:………はい、お待ち申し上げておりますっ。
◆◆◆霧の中◆◆◆
シェイン:結局、『てんがんの団子』ってなんだったんですかね。いったいどんなものだったのか、ひと口食べてみたかったです。
タオ:そんな胡散臭い団子よりも、オレは瓦屋の団子がもっと食いたかったな。土産に持って帰れれば、よかったけど…
主人公:またいつか、みんなで行きたいね。あの峠のふもとにある茶屋に。
レイナ:あれ? そういえば、《主人公》。あなた、預かっていた『てんがんの団子』の巻物って結局、どうしたの?
ひょっとして持って帰ったままじゃない?
主人公:あっ。
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