『メタルギアオンライン』の激戦がさらにおもしろく！ 拡張パック“CLOAKED IN SILENCE”をレビュー

文：電撃PlayStation

　昨年の10月6日からサービスが開始されるとともに熱狂的なファンを獲得し、現在も日々世界中で熱いバトルが繰り広げられている『METAL GEAR ONLINE（以下、MGO）』。

　本作に、新たな3つのステージと新ユニークキャラ、そして新ゲームモードの“サバイバル”（4月7日配信）を含んだ拡張DLCパック“CLOAKED IN SILENCE”が発売される。その詳細と価格がついに判明！

　さらに、4種類の“APPEAL PACK”を購入することで行えるアピールアクションと、EXPANSION PACKを購入しなくても楽しめる、もう1つのミッション“SABOTAGE” （サボタージ）の情報も入手。ここでは発売＆アップデート前に、実際にプレイした新たな『MGO』の感触を交えつつ、各要素の魅力や詳細などを解説していこう。

ユニークキャラとして“クワイエット”が参戦！

　スネークやオセロットに続き、新たなユニークキャラとして使用できるようになったクワイエット。彼女の戦闘能力はかなり高く、『MGSV： TPP』でプレイヤーのバディとして活躍してくれたその特殊能力は健在！　スナイパーライフルの名人の彼女は、スナイパーライフルを構えた際、ほとんどぶれることなく射撃することが可能！　さらに、ハシゴを使わずに高いところへ跳躍で一気に上ったり、移動速度が速いなどのほか、透明状態となって一気に間合いを詰めることまでできる。

■クワイエット：PLAY IMPRESSION

　まず驚いたのが、そのスピード。ほかの人が操作しているクワイエットが、自分のそばを駆け抜けていったときの姿は、まさしく疾風迅雷の如き速さでした！　自分で操作してみると、移動速度の速さに加えて、L3ボタンで“消えるダッシュ”ができるわ、ハシゴの前でジャンプしてショートカット（一瞬でハシゴを上る）できるわ、緊急回避で攻撃判定付きのスライディングが出せるわで、もう驚きっぱなし。

　近接攻撃の回し蹴りも、荒々しくも美しいクワイエットらしくてお気に入りです。肝心の狙撃については、主観視点にしてもスコープの狙いがまったくズレず。“これぞまさしくクワイエット！”と思わせる超性能ぶりをたん能できました。武器も殺傷用はもちろん、麻酔弾を撃ち出すスナイパーライフルが装備でき、ミッションごとに使い分けるとイイ感じです。

　あと、彼女は名前どおりにしゃべらず、プリセット無線はできないのですが、代わりに本編でおなじみの鼻歌を披露してくれます。ときにはスコープをのぞきつつ鼻歌を歌い、クワイエット気分を満喫する、というプレイもありかもしれませんね！　ほかにも細部までコダワリ抜いた作りが、本当にスゴイと感心するハズですよ。

（ライター：アツゴロウ）

新ミッションと新ゲームモードが加わり、楽しさはさらにアップ！

　新ミッションとなる“SABOTAGE”（サボタージ）は、“EXPANSION PACK”を購入しなくてもプレイ可能！　このミッションは“COMM CONTROL”などと同様に、攻撃チームと防衛チームに分かれて戦うことになる。攻撃チームはステージ内にあるミサイルを制限時間内に破壊、もしくはフルトン回収する（防衛チームは守る）ことで勝利！　

　ただ、ミサイルにはフルトン回収を阻害する電磁波バリアが張られ、これはステージ内にあるターミナルをハッキングすれば解除可能だ。解除されても防衛チームが再度ハッキングすれば、電磁波バリアを再び復活させられる。

　また、4月7日にはもう1つ新たなゲームモード“サバイバル”が加わる予定。このミッションは、自分でチームを作るか、ほかのプレイヤ―が作ったチームに参加し、6人1チームとなってほかのチームと対戦！　対戦に勝利すると同じチームのまま、別のチームとの対戦が開始し、最大5連戦まで行われ、対戦に敗北（もしくは5連勝）した時点で勝数に応じた報酬が得られる。

■ミッション：PLAY IMPRESSION

　ミサイルをめぐって2チームが戦う新ミッション“SABOTAGE”を先行プレイ。攻撃側はミサイルを破壊かフルトン回収、防衛側はそれを阻止すれば勝ちとなるルールですが、ミサイルの耐久度はかなりのもので、攻撃側は基本的にフルトン回収を狙うのがよさそうです。防衛側はミサイルにフルトン装置をつけられても、バルーンを射撃して破壊すれば回収を阻止できるので、ミサイル付近の監視が最重要に！

　また、ミサイル付近以外にも、ミサイルの周囲に張られた電磁波バリアを解除するターミナル付近が激戦区になりやすい感じでした。ターミナルは2つあるので、どちらに戦力を集中するかどうかもアツい駆け引きになりそうですね。プレイしたマップは“CORAL COMPLEX”で、ミサイルの配置場所も建物の中だったので、隠れ場所はいくらでもありましたが、これが視界の開けたマップだったらどうなるのでしょうか？　ぜひほかのマップでもプレイしてみたいです。今からアップデートが待ち遠しいです！

（ライター：アツゴロウ）

特徴の異なる3つの新ステージを追加！

　FOBなどでおなじみの海上に設置されたマザーベース、そして本編で潜入したラマー・ハーテ宮殿、さらにディタディ村落跡の地形にアレンジを加えられた3つのステージが新たな戦場として加わった。

　どれも本編をプレイしていれば見覚えのあるステージだが、すべて多人数での対戦が楽しめるようにハシゴの設置数が増えていたり、障害物が加えられたりしている。どれも手に汗握る白熱の激戦が満喫できるはずだ。

■新規ステージ：PLAY IMPRESSION

　マザーベースをモデルにした“CORAL COMPLEX”、本編に登場したアフガニスタンのラマー・ハーテ宮殿をモデルにした“RUST PALACE”、アフリカのディタディ村落跡をモデルにした“AZURE MOUNTAIN”。この3つのステージが新たに追加されました｡

　“CORAL COMPLEX”は、拠点開発班と支援班の2つのプラットフォームで構成されていて、本編に収録されていたFOBミッションをチーム戦でプレイする感覚が味わえました。各プラットフォームは2つの連絡橋で繋がっているので、各建物に回り込めるルートが2つある点もポイントの1つです。外見的には見通しがよさそうな感じですが、建物内はけっこう入り組んでいて、探索しつつ敵を倒すといったサーチ＆デストロイを満喫できました。

　“RUST PALACE”は、屋上部分を含めると4層構造になっていて、本作にはなかった上階に登れる場所やハジゴがあちこちに追加されています。昼間にプレイすると壁に自分の影が映り、それが敵に見えて何度かドキッとすることも多々ありました！　廃墟の内外で毛色の違うバトルが楽しめるのも魅力の1つで、ラッシュモードに設定すると廃墟内のみでのバトルが楽しめます。この感覚は、まるで室内戦と言えるかも。なので、部屋と部屋が繋がるところでは、出会い頭に相手と遭遇する場面も！　プレイヤー自身のCQC能力が試されそうなスリリングなバトルも楽しめます。

　“AZURE MOUNTAIN”は地形が開けているため、ビギナーでも安心！　ホットスポットはマップ中央にある小高い岩山で、この場所の制圧合戦がアツイです。ただし、この岩山を制圧しても油断は禁物。周囲には迫撃砲が設置されているので、山の上に長く滞在していると、格好の標的になります。でも山頂にも迫撃砲は設置されているので、戦いはより激しく!!　撃たれる前に撃つか、それとも迫撃砲を潰してしまうか……。それぞれのステージで、多種多彩な戦術が楽しめそうな印象です。

（ライター：Z佐藤）

アピールアクションが設定可能に！

　右スティックの押し込みで発動したリンクアクション（敬礼）が、アピールアクションとして設定できるようになった。カスタマイズ画面の“APPEAL ACTION”から、各キャラのアピールアクションを編集でき、右スティックの押し込みでアピールアクションを発動中に、NEUTRALおよび左スティックの上下左右で、事前に設定したアクションを出すことができる。

　アピールパックは各￥300（税込）だが、4種類すべてのアピールアクションをパックにした“ALL APPEAL PACK”を購入すれば￥200オトク！　さまざまなアピールアクションを用意していれば、仲間や敵に対しても多彩なコミュケーションがとれるはずだ。以下では各パックの内容を紹介。

■BASIC APPEAL PACK

　“手を振ったり”、“どうぞ”など、コミュニケーションを取るときに便利な基本的な動きを中心としたアピールアクションが入っている。

■BATTLE APPEAL PACK

　見るものを威圧するかのような、たくましいポージングを行える。戦闘的な動きを中心としたアピールアクションが入っている。

■DANCE APPEAL PACK

　ダンス的な動きを中心とした、アピールアクションが入っている。各動きはアナログスティックに対応しているので、ゆっくり入力することで、意外な動きを出せるかも？

■HERO APPEAL PACK

　戦隊物に登場するヒーローのようなカッコイイ動きを中心としたアピールアクションが入っている。高い建物の上や、崖の高いところで出せば、注目の的に!?　

より楽しく、より遊びやすく進化し続ける『MGO』

　今回、“CLOAKED IN SILENCE”発売とともに行われるアップデートでは、さまざまな調整や修正が行われる。なかでも注目してほしいのが、追加された“BGM”。『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』で聴けた “恋の抑止力”をはじめ、『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』、『ボクらの太陽』、『POLICENAUTS』、『SNATCHER』など、数々の名作の曲も新たに収録。それぞれの作品をプレイしたことがある人なら絶対に楽しめるハズだ。

　また、新たに加わったシステムも要チェック！　対戦プレイに参加しないで観戦のみ行える“デディケートホスト”や、新規武器・新規称号・新規勲章なども追加。そして、気絶している仲間を起こすアクションなども変化！

　 2015年10月6日のサービス開始から約5カ月たったが、今も進化をし続けている『MGO』。今回新たに加わった魅力的なシステムや新要素、また、調整や修正が施された要素も多々あるので、詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

(C)Konami Digital Entertainment

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データ

関連サイト

• 『METAL GEAR ONLINE』公式サイト