2016年3月8日(火)

『グリムノーツ』世界観まとめ。キーワード解説&メインストーリーを紹介

文:Ak

 キャラクターイベントや協力イベントの開催により、ますます盛り上がっていくスクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムノーツ』。おとぎ話を新解釈した、独特の世界観もその魅力の一つ。

『グリムノーツ』

 そこで、世界観をより深く知るためのキーワード解説&各章のプロローグを掲載。極力ネタバレなしで解説していくので、すでに本作をプレイしているプレイヤーはもちろん、これから本作をプレイしようと思っている人もチェックしてみてほしい。

キーワード解説:世界観に深くかかわる13個のキーワードを解説

 『グリムノーツ』を彩るキーワードのうち、特に重要なものをピックアップして解説していく。

●ストーリーテラー

 想区を生み出し、人々に“運命の書”を与えた全知全能の存在。それぞれの想区は、担当するストーリーテラーによって統治されており、想区の住人の運命は、ストーリーテラーの記述ですべてが決まる。

●想区

 古の伝承や童話などをもとにストーリーテラーが生み出した世界。想区に住む人々は、“運命の書”によって配役を決められ、原典となった物語の登場人物と同じ運命をたどる。

 それぞれの想区には、必ずその中心になる“主役”の存在がある。

『グリムノーツ』

●沈黙の霧

 想区の外部に広がる果てしない霧。ストーリーテラーによって語られることのない狭間の世界であり、そこには温度も匂いも音も存在していない。

『グリムノーツ』

●運命の書

 想区の住人が持たされる、自分の一生の運命が記述された本。記述された運命は原典の物語の配役に沿っており、人々はその運命から逃れられず、逃れようという発想すらもたない。

●空白の書

 主人公たちが持つ、ごくまれに現れる、運命の記述がない“運命の書”。役目を与えられていないがゆえに、この書の持ち主は自分の運命を自分で選択することができる。

●導きの栞

 太古より語られてきた、童話や寓話のヒーローの魂を宿す栞。“空白の書”の持ち主は、この栞を“空白の書”に挟むことで、ヒーローの魂とコネクトし一体化することが可能。

 なお、栞の持ち主ごとに宿せるヒーローの性質は異なる。

●ヒーロー

 かつて人々の間に語られてきた、伝説的人物たちの総称。想区の“主役”たちは、これらの魂をモデルにしている。

 ヒーローの宿る“導きの栞”を“空白の書”に挟むことで、主人公たちの魂とコネクトすることが可能。

『グリムノーツ』

●箱庭の王国

 レイナが所有する魔法の本。その中にはとある王国の姿が描かれており、レイナの招きによって内部に入ることができる。

 また、内部に住む妖精に素材を渡すことで、王国の敷地内にさまざまな施設を建築することも可能。

『グリムノーツ』

●魔法の鏡

 “箱庭の王国”から取り出すことのできる不思議な鏡。詩晶石を投げ入れ、鏡をのぞき込むと、鏡に移った人の深層から、ヒーローの魂を召喚する

『グリムノーツ』

●詩晶石

 想区でまれに発見される不思議な鉱石。ストーリーテラーが想区を生み出す際に用いたエネルギーの残滓が含まれており、これを魔法の鏡に投げ入れることで、その力を発動させることができる。

●調律の巫女

 カオステラーや想区を“調律”し、あるべき姿に戻す能力を持つ人間のこと。作中では、レイナがその能力を持つ。

 カオステラーがいた事実そのものが消え去るため、想区の住民は何事もなかったかのように自らの運命に戻る。

『グリムノーツ』

●カオステラー

 ストーリーテラーが異常をきたし、変異した存在。想区の“主役”、あるいは“主役”に関係した誰かに憑依することで、ヴィランを生み出し続ける。

 カオステラーを放置すれば、その想区は混沌の渦に巻き込まれ、やがて崩壊してしまう。

『グリムノーツ』

●ヴィラン

 カオステラーのしもべとして活動する怪物で、想区に破壊と混沌をもたらす存在。主人公たちの前に幾度となく立ちふさがる。

 その正体は、カオステラーによって“運命の書”を書き換えられた、想区に住む住人だ。

ストーリー解説:各想区で語られる物語の導入部分を紹介

 3月上旬時点で配信中の想区は8種類。以降の想区も、続々と配信予定となっている。

●シンデレラの想区

 カオステラーにより歪んでしまった想区を“調律”する使命を帯びたレイナは、仲間のタオとシェインとともに、シンデレラの想区を訪れる。

 そこには、自分たちと同じく“空白の書”を持った少年がいた。少年は、幼なじみであり、この想区の“主役”でもあるシンデレラを救うために、レイナたちに同行することになる。

『グリムノーツ』
▲カオステラーによって、城で捕らわれの身となったシンデレラ。少年とレイナは、彼女を救うために城へと向かう。

●赤ずきんの想区

 “沈黙の霧”を抜けて、次の想区へ到着した主人公たちは、森の中で突然、ヴィランの襲撃に会う。

 ヴィランを撃退し、森を抜けると、そこで一人の漁師に出会う。彼は“赤ずきん”と呼ばれる少女を探していた。

 その少女がこの物語の主役ではないかと思った主人公一行は、彼とともに赤ずきんを探すことになる。

『グリムノーツ』
▲赤いずきんをかぶった可憐な少女、赤ずきん。お婆さんのもとに急ぐ彼女だが、どこか様子がおかしくて……!?

●宝島の想区

 広大な海の見える、宝島の想区に降り立った主人公たちは、そこでヴィランに襲われている男性を見つける。

 男性は名をシルバーといい、この島に隠されたお宝を探しにきたという。

 主人公たちは、島の地理に詳しいというシルバーに、島の道案内を頼むことになる。

『グリムノーツ』
▲海賊フリントの宝を探しにきたというシルバー。その様子にどこかうさんくささを覚えつつ、主人公たちは彼とともに島の東にあるというフリントの洞窟へと向かう。

●ドン・キホーテの想区

 ドン・キホーテの想区に降り立った直後、ヴィランの集団に囲まれる主人公たち。そこに、槍と盾で武装した老人が駆けつける。

 しかし、彼はヴィランと戦う前に腰痛で倒れ込んでしまう。彼を無視してヴィランを倒した主人公を、老人“ドン・キホーテ”は自分の家来と勘違いしてしまう。

 こうして主人公たちは、ドン・キホーテの命令で、街に悪魔退治に向かうことに。

『グリムノーツ』
▲自らを誇り高き騎士と称するドン・キホーテだったが、街の人々が彼に向ける視線はどこか冷たい。

●雪の女王の想区

 一面が雪に覆われた雪の女王の想区に到着した主人公一行は、雪山でフラフラと歩く少女、ゲルダを見つける。

 ヴィランに襲われるところを助けた主人公たちだったが、熱を出した彼女を看病するため、吹雪を避けられる近くの洞窟へ向かう。

『グリムノーツ』
▲ゲルダは、雪の女王の城にさらわれた幼なじみのカイを連れ戻すため、城へと向かう途中だという。

●アラジンの想区

 アラジンの想区の灼熱の砂漠にて、熱さに悲鳴を上げる主人公たちのもとに、“アラジン”と名乗る少年が現れる。

 彼は主人公たちに水を一杯差し出すが、同時にヴィランの大群を引きつけてくるのだった。

 ハメられたと思ったレイナたちは、アラジンに制裁を加えるため、彼を追っていくことに。

『グリムノーツ』
▲お調子者で、女好きのアラジン。軽薄ではあるが、どこか憎めないところのある少年だ。

●桃太郎の想区

 鬼と桃太郎がつねに争いを繰り広げている、桃太郎の想区。そこで主人公たちは、突如“桃太郎”を名乗る少年に襲われる。

 幻を見せられ、鬼の一味であると勘違いした彼を撃退した主人公たちだったが、今度は彼から鬼退治への同行を求められてしまう。

 しかし、彼へのタオとシェインの態度には少し違和感があり……!?

『グリムノーツ』
▲先代桃太郎の功績に、並々ならぬプレッシャーを感じる桃太郎。なりふり構わず、鬼退治の仲間を探している。

●ジャンヌの想区

 中世フランスを模した想区であるジャンヌの想区。そこでは、フランスとイングランドによる激しい戦争が続いていた。

 戦火の城下町に降り立った主人公たちは、盲目の少女、カーリーと出会う。

 戦火から逃れてきた彼女は、フランスの英雄であるジャンヌ・ダルクに助けを求めるために、オルレアンの城に向かう途中だという。

『グリムノーツ』
▲カーリーとともにオルレアンの城に向かう主人公一行は、道中で英雄ジャンヌ・ダルクと出会う。

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