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2016年4月21日(木)

『真 流行り神2』にはオムニバス形式、科学ルート・オカルトルートの分岐、セルフクエスチョンなどが搭載

文:喜一

 日本一ソフトウェアは、7月7日に発売するPS4/PS3/PS Vita用ソフト『真 流行り神2』の情報を公開した。

『真 流行り神2』

 本作は、2004年に発売された本格ホラータイトル『流行り神』シリーズの最新作。現在までに4作品が発売されており、“都市伝説”をテーマにした物語が特徴的だ。

『真 流行り神2』 『真 流行り神2』
『真 流行り神2』

 この記事では、前作からの変更点をはじめ、登場キャラクターやシステム、物語のあらすじなどを紹介する。

『真 流行り神』とは?

 『真 流行り神』は、『流行り神』からキャラクター・舞台を一新し、2014年に発売されたタイトル。

『真 流行り神2』 『真 流行り神2』

 物語の発端はS県C村で起きた猟奇殺人事件。被害者は衣服を剥ぎ取られ、両目を大きな裁ちばさみで貫かれていた。その殺害方法は、インターネット上で囁かれている都市伝説“ブラインドマン”のものと酷似している。犯人は本当に都市伝説上の怪物なのだろうか?

 S県警の特殊警ら課に所属する北條紗希は、この不可解な事件を解決するため、捜査に乗り出す。

 ストーリーはプレイヤーの選択によって変化するシナリオ分岐型。殺人、悪霊、監禁、洗脳、サイコ……さまざまなジャンルの恐怖が取り入れられたアドベンチャータイトルだ。

『真 流行り神』からの進化

 前作『真 流行り神』から進化した点を大きく4つにわけてお届けする。

【1】シナリオ原案・監修は新川宗平さんが担当

 『真 流行り神2』のシナリオ原案・監修・プロデューサーは、初代『流行り神』と同じく新川宗平さんが担当。シリーズが持つ独特の怖さや魅力的なキャラクター、推理要素をしっかりと盛り込んだストーリーが展開するとのこと。

【2】『流行り神』シリーズのシステムを搭載

 本作には『流行り神』シリーズの特徴であったオムニバス形式、科学ルート・オカルトルートの分岐、セルフクエスチョンが搭載される。

【3】“都市伝説”が密接に絡むストーリー

 本作には、“カシマさん”や“ピアスの白い糸”など、現代に広く流布する都市伝説が登場。底知れない、じわりとした恐怖が体感できるアドベンチャーゲームとなっている。

【4】PS4/PS3/PS Vitaの3機種で発売

 本作は、PS4/PS3/PS Vitaの3機種で同時に発売される。PS Vita TVにも対応しており、プレイスタイルにあわせてプレイできる。

都市伝説

 都市伝説――。

 それは何十万、何百万もの人々を巻き込みながら、延々と続く伝言ゲームのようなものである。

 友だちの友だち。知り合いの知り合い。得体の知れない人間から伝え聞いたという不気味な体験談。それは多くの場合、虚偽の作り話に過ぎないのだが……。

 この物語は、そうした都市伝説がまるで具現化したかのような事件が起こったことから始まる。

『真 流行り神2』

【米国都市伝説研究の第一人者・ブルヴァンによる都市伝説の定義】

・友だちの友だち程度の間柄において、口伝という手段によって伝播するウワサ

・怪奇で魅力的な、真偽が明らかにならないようなウワサ

・半分くらいは真実かもしれないと信じてしまうようなウワサ

登場キャラクター:北條紗希(ほうじょう さき)

※氏名変更可能

『真 流行り神2』

「私は過去に過ちを犯した。取り返しのつかない過ちを。でも、私はもう逃げるわけにはいかないのよ。」

性別:女
年齢:27歳
職業:G県警察本部刑事部捜査第一課 巡査長

 この物語の主人公。忌まわしい“ブラインドマン事件”以降、S県警の地域課に所属していたが、突然の異動命令によりG県警の捜査一課に配属となる。

 嘘を操り、相手を揺さぶることで真実を暴く心理テクニック“ライアーズアート”を得意とするが、ブラインドマン事件では力が及ばず、惨劇を止めることができなかった。

 己の未熟さを痛感した紗希は、心理学や犯罪史の知識を増やし、技術の研鑽を続けてきた。G県で多発する怪異事件の捜査では、そのスキルを生かし事態の解決に臨む。

『真 流行り神2』

登場キャラクター:愛染刹那(あいぜん せな)

『真 流行り神2』

「怨念だろうが都市伝説だろうが、俺たち刑事のやることは、ただ一つ! 犯人をとっ捕まえることだ!!」

性別:男
年齢:25歳
職業:G県警察本部刑事部捜査第一課 巡査

 地元生まれ地元育ちでG県をこよなく愛する熱血漢。不良少年のような外見や言動が災いし、捜査一課内では孤立している。課長の命により、紗希とコンビを組まされ、怪異事件の捜査を担当することになる。

 見た目からは想像もつかないが都市伝説に詳しく、被害者の証言がどれだけオカルトめいていても否定せず受け入れる柔軟性と優しさを持つ。

『真 流行り神2』

登場キャラクター:新美心太朗(にいみ しんたろう)

『真 流行り神2』

「お前は正気か? どこの世界に都市伝説を真に受けて捜査をする刑事がいる」

性別:男
年齢:32歳
職業:G県警察本部刑事部捜査第一課 警部補

 G県警きっての敏腕刑事として、相棒の纐纈とともに脅威の検挙率を誇る。両親ともにエリートで、本人も東大法学部を首席で卒業している。

 都市伝説やオカルトを真っ先に否定しており、愛染刹那とは水と油のような関係。周囲を見下しがちだが、先輩である纐纈将臣のことは心から尊敬している。

『真 流行り神2』

登場キャラクター:纐纈将臣(こうけつ まさおみ)

『真 流行り神2』

「俺たち刑事のやるべきことは事件の解決だ。上の連中の顔色をうかがうことじゃない」

性別:男
年齢:41歳
職業:G県警察本部刑事部捜査第一課 警部

 検挙率No.1の一翼を担うベテラン刑事。どんな難事件に対峙しても、執念深く地道な捜査で犯人を追いつめていく。現場での捜査や聞き込みといった、昔ながらの手法を何よりも重視している。

 寡黙で余計なことは話さないタイプだが、その風貌や言葉には独特の凄みがある。

『流行り神』シリーズに採用されていた3つのシステムを搭載

 本作では、前作のシステムを見直し、『流行り神』シリーズに搭載されていた3つのシステムが搭載されるという。

●ストーリー構成はオムニバス形式

 『真 流行り神2』は全5話からなる独立したオムニバス形式で展開。G県警の刑事・北條紗希の視点から、さまざまな都市伝説が絡んだ事件を捜査していく。

 物語の舞台は前作の“ブラインドマン編”の2年後。主人公を除くキャラクターを一新し、前作をプレイしていない人でも楽しめるストーリーになっている。

『真 流行り神2』

●真実へ導く推理の道筋“セルフ・クエスチョン”

 物語の途中で挿入される“セルフ・クエスチョン”では、自問自答形式で選択肢を選び、それまでの出来事や事実関係を整理できる。

 その後のストーリー展開に変化をもたらす重要な“セルフ・クエスチョン”も存在する。

『真 流行り神2』

●科学か、それともオカルトか? 捜査の方針で物語が分岐

 本作では、捜査の方針によって各話後半の展開が科学ルート/オカルトルートの2つに分岐する。事件を起こしたのは人間か? それとも人知を超えた怪異なのか? どう捉えるかはプレイヤー次第だ。

『真 流行り神2』
『真 流行り神2』
▲科学的に捜査を進める“科学ルート”
『真 流行り神2』
▲怪異の存在を否定しない“オカルトルート”

 どちらの方法でも真相へのアプローチは可能。しかし、事件の本質へ迫るには科学やオカルトの枠を取り払って推理する必要があるのかもしれない。

第一話“●●女編”を紹介

 都市伝説には、恨みを抱いた女性が登場する話がいくつか存在するのをご存じだろうか?

 “ヒキコさん”、“カオルさん”、“カシマさん”……いずれも怨念にとらわれた女が無差別的に人を襲う都市伝説として知られている。

 G県では、そんな都市伝説が実態を持ったかのような事件が多発していた。

『真 流行り神2』 『真 流行り神2』

【事件】

・第1の被害者は男子小学生。雨の中を引きずりまわされ、撲殺された。

・第2の被害者はデート中の男女。女性はベンチの下に潜んだ何者かに足を切りつけられた。

・第3の被害者は女子高生。帰宅中に背後から耳たぶを食いちぎられ、失明。

・第4の被害者は夜道を歩いていたカップル。犯人は女性の足を鉈で切断し、逃走した。

 犯行の手口や凶器はそれぞれ異なるが、目撃者の証言は一致している。「犯人は、トレンチコートを着た長身長髪の女。」

 突然の異動命令を受けてG県に赴任した北條紗希は、捜査一課の愛染刹那とコンビを組み、事件を捜査することになる。2人は捜査を続けるうちに、これらの犯行が常人には不可能であることを目の当たりにする。

 4つの事件が都市伝説と符合するのは何故なのか? 事件は都市伝説上の怪異が起こしたものなのだろうか?

『真 流行り神2』
▲第2の犯行が行われた公園。紗希と刹那はここで犯人の手掛かりを捜すことに。
『真 流行り神2』
▲犯行はベンチに座るカップルを狙って行われた。事件当時の状況を再現する2人。
『真 流行り神2』
▲都市伝説として伝わる“ヒキコさん”。子どもを捕えて肉塊になるまで引きずりまわし、どこかへ連れて行くという。
『真 流行り神2』
▲足を切断された被害者が入院している特別個室。被害者は県内でも有数の資産家のひとり娘で、現在は婚約者である矢澤栄一が付き添っている。
『真 流行り神2』
▲事件の参考人:矢澤栄一。国会議員の息子であり、被害者の婚約者。事件当時、被害者とともにいた。
『真 流行り神2』
▲耳たぶを食いちぎられた女子高生。事件後、右目の視力を失う。しかし、耳には視神経が通っておらず、本来失明するはずがないのだが……。

次回予告

 次回は紗希の同僚である警察関係者や事件の容疑者といったキャラクターをはじめ、嘘を操り、真実を引き出す心理テクニック“ライアーズアート”の詳細、特定の選択肢を選ぶ際に必要となる“カリッジポイント”に関する情報が公開される。

 また、都市伝説を思わせる凄惨な事件を追う“半分こ編”もあわせて紹介。

予約特典は歴代シリーズの楽曲も一部収録されるオリジナルサウンドトラック

 本作を予約した人への特典として、“真 流行り神2 オリジナルサウンドトラック”が用意される。

 『真 流行り神2』に加えて、『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』、『流行り神2 警視庁怪異事件ファイル』、『流行り神3 警視庁怪異事件ファイル』の楽曲が厳選されて収録。

『真 流行り神2』

※予約特典は数に限りがある。
※特典の情報は製作中のもの。内容が予告なく変更になる場合がある。
※画像はイメージ。

※ゲーム画面、イラスト、テキストは開発中のもの。
(C)2016 Nippon Ichi Software, Inc.

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